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第1章 風の大陸編
第7話 風の突貫
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「この野郎!!」
カキーン、の音と共に森で出会った蒼色の狼が槍を持ってゴーレムの腕を弾いた。
「大丈夫か!」
「お前!…ああ、お陰様で。」
「お前、無茶し過ぎだぞ。父上達から聞いたぜ。」
「あはは、あのおっちゃん達か。(やっぱりチート補正があっても肉弾戦のみじゃ限界あるか)村のみんなは?」
「お前がゴーレムを村から遠ざけてくれたおかげで全員無事だ。」
「よし、来たのなら手伝ってくれ。俺一人じゃ少し身が重い。あいつの弱点はあの赤いコアだ。壊したら倒せるから、俺は左、お前は右で」
「了解!」
俺たち二人はそれぞれ右と左から攻めてく。狼の獣人は手に持っている槍でゴーレムの腕を捌き注意を引き付けている。俺はゴーレムの背中に飛び上がり、拳に炎魔法を纏い攻撃力を上げて何度もパンチを繰り出して攻撃する。
「はぁ!はぁ!はぁ!くっそ、やっぱLv3じゃ大した威力になんないか。にしてもなんて硬さだ。何か一点突破できたら。」
「お前は下がってろ、俺がやる!【風よ、纏え!】」
狼の槍の先に風が吹きあられる。槍の周りに風の魔力が纏い、そのままゴーレムの胸元に突っ込んだ。
「はー!」
風の加護にによって威力が増した槍はゴーレムの胸のコアに目掛けて突っ込む。胸部分の水晶は纏った風魔法のおかげで攻撃力が上がった槍で少し削れ取ったのだが、中心であるコアにたどり着くにはまだ足りず、狼はゴーレムにつかまってしまった。
「くっそ!この野郎!離せ!うああ!」
そのままゴーレムは狼を投げ飛ばすが、投げ飛ばされた瞬間、俺の体は勝手に飛び出して、投げ飛ばされた狼をキャッチし、ぶつかる木と狼の間でクッションの役割を果たした。そのまま受け止めていたら、流石の俺も無事では済まされなかったので、風の魔法で威力を少し殺したのだが、まだ魔法の発動には慣れておらず、威力を殺しきれずぶつかってしまった。
「グハっ!」
「うっ!…お前!いくらなんでも無茶だろ!」
まだ《オスガキの絆創膏》をつけたままの俺は筋骨隆々の獣人を受け止めるのは本当に無茶なことだ。いくらチートなスキルで身体能力が上がっているとはいえ、体格差がここまで大きいと物理的にきついのも通り。だけど、俺は《オスガキの絆創膏》を外していなかった…いや、外したくなかった。外す余裕がないのもあるけど、もう一つに理由は…
「へへ。無茶でも、やらなきゃいけない時はやるしかないだろ。お前の村も、このまま放って置けないから。これも、エッチなため以外は絶対外さないって決めたんだ。誰が何言いおうが、俺は、望んだ自分になるって決めたから!」
「!!(こいつ、なんで…俺たちの村のことを。そのまま逃げれば良いのに…)」
そして、そのままゴーレムが拳をかざし、俺たちにドでかいパンチを与えようとした。
「やばい!」
「(俺に何かできることがないのか。族長の息子なのに、村から頼りにされているのに…赤の他人である俺たちのためにここまでしてくれるやつを助けるのもできないのかよ!村を守りたい、こいつのために戦いたい、こいつと一緒に戦いたい!)」
ビュウうう!!の音と共に、俺たち二人から暴風と光が放たれ、ゴーレムのパンチを吹き飛ばしてしまった。
「っく、なんだ…!これって!」
突然の出来事と光で俺のの腕には先端に大きな杭のような武器が装着されていた。籠手の部分は狼のデザインになっていて、風の力を感じさせる。
((え?えええええ!???これ、どうなってんの!?))
「え!?お前、あの狼なのか!?てか、声が頭の中に」
「やっぱりそうだ!」
「ディル!」
さっきまで戦いの他所で傍観していたディルはこのタイミングになってやっと顔を出したみたいだ。
「お前さっきまでどこに行っていなんだ!こっちは大変なんだぞ!」
「オイラはエッチで可愛い使い魔だもん。戦いには向かないからリュウトにお任せするしかないじゃん♪」
「ないじゃん、じゃねぇ!これってどうゆうことだよ!」
「まだ気付いていないのかよ。あの狼さん、リュウトの眷属なんだよ。」
「え!?てか、やっぱりって。こいつが俺の眷属だって知ってたのかよ!」
「詳しい話は後、後。この形状だと、この武器はパイルバンカーだな。突貫を特化した武器だ。」
((俺が…こいつの眷属??……!!))
突如…狼の中には何かが流れ込んだらしい、記憶か、はたまた本能の何かか。だが、それが入り込んだおかげで、彼は自分がどう動くかはっきりとわかった。
((俺は君の眷属だから主人でいいか?主人、俺をつかてあのゴーレムを貫いてくれ。今なら、風の魔法が全力で使えるはずだ。))
「っ…リュウトでいいよ。よし、任せてくれ!」
俺は足に風を纏って走り出す。風の補助もあってさらに素早さが格段に上がっていた。
「すげっ!これがLv 10の力!」
((来るぞ!リュウト!))
吹き飛ばされたはずのゴーレムはまた戻ってきて、足で俺たちを踏み潰そうとしたが…
「へへ、遅い遅い!そんなんじゃ当たらねぇよ!」
風の力で俺はゴーレムの足の間で素早く駆け回り、ゴーレムが急激に足の動きを変えて蹴られそうになったとしても、身の回りの風で方向変換してひらりと避けていく。そしてあっと言う間にゴーレムの前に辿り着いては大きく胸元に向かって飛び込む。
「貫け!【突貫!ウィンドバンカー!!】」
パイルバンカーに風の力を最大まで纏い、その高圧に圧縮された推進力でゴーレムのコアに向けて杭を打ち込む。
「((いっけええええええええええええええええ!!))」
俺たち二人の雄叫びと共に風を纏ったパイルバンカーはゴーレムの胸を段々とヒビを入れ、やがては一気に水晶の身体をコアと共に貫く。
ゴゴゴゴゴ…
コアをなくしたゴーレムはそのまま形を保たなくなり、段々と胸元の穴からヒビがどんどん広がり、やがて崩れていた。
「やっ…やっ…やったあああああ!!」
((俺たちの勝ちだ!!))
「へへ、二人ともやったね。」
ここに俺たちのもとにディルが飛んできて、勝利を祝してくれようとしたが…
「さて、どうゆうことか説明してくれるかな、ディルさん?」
「えっと、痛い、痛い。あと怖いよリュウト。笑顔なのに目が笑っていないよ、怖いよ。」
俺はディルの頭を鷲掴みにして顔を迫っている。
「わかったわかった。説明するから掴むな!」
「んで?最初からこいつが俺の眷属だってわかっていたのか?」
((ちょっと待って。こいつってなんだ。さっきまでは流してたけど、今はそうはいかないぞ。あと、俺にはちゃんとガルトって立派な名前がある。))
「ああ、ごめんごめん。ガルトな。俺はリュウト。よろしく。」
「おい…ちょっと、説明いい?二人だけで盛り上がらないでよ。眷属が武器の状態だとその声は主人であるリュウトしか聞こえないのだから、二人だけで盛り上がるな!」
「ああ、ごめんごめん。」
ディルをよそに二人だけで仲良く始めたので、ディルは少し不機嫌な態度になる。どうやら自分が除け者にされるのは嫌のようだ。
「ざっくり説明するけど、出会ってすぐにこいつがリュウトの眷属じゃないかって疑ってたのだよ。ほら、こいつ…ガルト?でいいんだっけ?はお前らって言ってただろ?オイラはリュウトとリュウトの眷属以外普通は見えないのだよ。見えさせることもできるけど、普段は見えないようにしているんだ。だから出会ってすぐにオイラのことが見えるんだからリュウトの眷属だってすぐにわかったよ。」
「……そんな大事なこと…もっと早く言わんかい!!!」
俺はディルの両肩を掴んで激しく揺らしていく。
「あ!あ!あ!説!明!する!時間!なかったから!…止めて!!!」
「ふぅ…ったく。今回こんぐらいで勘弁してやる。それで?ガルトをどうやったら元に戻せるのだ?」
「プルルル…あぁ。自分の姿をイメージして、戻ると念じたら戻るはずだから。」
((こうか?))
ディルの言われたとうり、ガルトは自分の姿を頭の中で浮かび上がらせて、戻りたいと念じると、俺の腕についているパイルバンカーに緑色の風が纏い、そのまま大きくなって地面に移動した。そして、風が止むと俺の腕についていたはずパイルバンカーは姿を消して、風が集いた場所にガルトが立っている。
「本当に戻った…」
「ありがとうな、ガルト。お前がいて助かったぜ。俺一人じゃ、何もできなかった。」
「礼ををいうのは俺の方だよ。俺も同じさ、一人じゃ村を守れなかったし。なぁ、リュウトさえよければ俺たちの村に来ないか?礼を言いたいし、村のみんなもきっと歓迎すると思うぜ。」
「…え、でも…」
「いいじゃないか?」
「ディル?」
「ここは素直に甘えるのが礼儀だぜ。それに…」
ディルは俺をちょっと離れた場所に連れて行って。小さく話し始めた。
「きっとさっきのおっちゃんたちもお礼をすると思うぜ。あのイケマッチョオジたちと仲良くするチャンスだぞ。」
「!!そうか。なんならムフフなお礼も要求できたり。」
「そうそうそう。そう来なくっちゃ。」
「お前ら、何を話してるんだ?」
少し離れた場所でガルトは不思議な顔で俺たちのことを呼ぶ。
「うんうん。何でもない何でもない。せっかくだから一緒に行くってディルが。」
「そうそうそう。」
「そうか?じゃ、村に戻るぞ。こっちだ。」
「「ムフフフ」」
俺ら二人が頭の中に変な想像を膨らませいる中、3人は一緒に狼獣人の村に戻りに歩み出した。
カキーン、の音と共に森で出会った蒼色の狼が槍を持ってゴーレムの腕を弾いた。
「大丈夫か!」
「お前!…ああ、お陰様で。」
「お前、無茶し過ぎだぞ。父上達から聞いたぜ。」
「あはは、あのおっちゃん達か。(やっぱりチート補正があっても肉弾戦のみじゃ限界あるか)村のみんなは?」
「お前がゴーレムを村から遠ざけてくれたおかげで全員無事だ。」
「よし、来たのなら手伝ってくれ。俺一人じゃ少し身が重い。あいつの弱点はあの赤いコアだ。壊したら倒せるから、俺は左、お前は右で」
「了解!」
俺たち二人はそれぞれ右と左から攻めてく。狼の獣人は手に持っている槍でゴーレムの腕を捌き注意を引き付けている。俺はゴーレムの背中に飛び上がり、拳に炎魔法を纏い攻撃力を上げて何度もパンチを繰り出して攻撃する。
「はぁ!はぁ!はぁ!くっそ、やっぱLv3じゃ大した威力になんないか。にしてもなんて硬さだ。何か一点突破できたら。」
「お前は下がってろ、俺がやる!【風よ、纏え!】」
狼の槍の先に風が吹きあられる。槍の周りに風の魔力が纏い、そのままゴーレムの胸元に突っ込んだ。
「はー!」
風の加護にによって威力が増した槍はゴーレムの胸のコアに目掛けて突っ込む。胸部分の水晶は纏った風魔法のおかげで攻撃力が上がった槍で少し削れ取ったのだが、中心であるコアにたどり着くにはまだ足りず、狼はゴーレムにつかまってしまった。
「くっそ!この野郎!離せ!うああ!」
そのままゴーレムは狼を投げ飛ばすが、投げ飛ばされた瞬間、俺の体は勝手に飛び出して、投げ飛ばされた狼をキャッチし、ぶつかる木と狼の間でクッションの役割を果たした。そのまま受け止めていたら、流石の俺も無事では済まされなかったので、風の魔法で威力を少し殺したのだが、まだ魔法の発動には慣れておらず、威力を殺しきれずぶつかってしまった。
「グハっ!」
「うっ!…お前!いくらなんでも無茶だろ!」
まだ《オスガキの絆創膏》をつけたままの俺は筋骨隆々の獣人を受け止めるのは本当に無茶なことだ。いくらチートなスキルで身体能力が上がっているとはいえ、体格差がここまで大きいと物理的にきついのも通り。だけど、俺は《オスガキの絆創膏》を外していなかった…いや、外したくなかった。外す余裕がないのもあるけど、もう一つに理由は…
「へへ。無茶でも、やらなきゃいけない時はやるしかないだろ。お前の村も、このまま放って置けないから。これも、エッチなため以外は絶対外さないって決めたんだ。誰が何言いおうが、俺は、望んだ自分になるって決めたから!」
「!!(こいつ、なんで…俺たちの村のことを。そのまま逃げれば良いのに…)」
そして、そのままゴーレムが拳をかざし、俺たちにドでかいパンチを与えようとした。
「やばい!」
「(俺に何かできることがないのか。族長の息子なのに、村から頼りにされているのに…赤の他人である俺たちのためにここまでしてくれるやつを助けるのもできないのかよ!村を守りたい、こいつのために戦いたい、こいつと一緒に戦いたい!)」
ビュウうう!!の音と共に、俺たち二人から暴風と光が放たれ、ゴーレムのパンチを吹き飛ばしてしまった。
「っく、なんだ…!これって!」
突然の出来事と光で俺のの腕には先端に大きな杭のような武器が装着されていた。籠手の部分は狼のデザインになっていて、風の力を感じさせる。
((え?えええええ!???これ、どうなってんの!?))
「え!?お前、あの狼なのか!?てか、声が頭の中に」
「やっぱりそうだ!」
「ディル!」
さっきまで戦いの他所で傍観していたディルはこのタイミングになってやっと顔を出したみたいだ。
「お前さっきまでどこに行っていなんだ!こっちは大変なんだぞ!」
「オイラはエッチで可愛い使い魔だもん。戦いには向かないからリュウトにお任せするしかないじゃん♪」
「ないじゃん、じゃねぇ!これってどうゆうことだよ!」
「まだ気付いていないのかよ。あの狼さん、リュウトの眷属なんだよ。」
「え!?てか、やっぱりって。こいつが俺の眷属だって知ってたのかよ!」
「詳しい話は後、後。この形状だと、この武器はパイルバンカーだな。突貫を特化した武器だ。」
((俺が…こいつの眷属??……!!))
突如…狼の中には何かが流れ込んだらしい、記憶か、はたまた本能の何かか。だが、それが入り込んだおかげで、彼は自分がどう動くかはっきりとわかった。
((俺は君の眷属だから主人でいいか?主人、俺をつかてあのゴーレムを貫いてくれ。今なら、風の魔法が全力で使えるはずだ。))
「っ…リュウトでいいよ。よし、任せてくれ!」
俺は足に風を纏って走り出す。風の補助もあってさらに素早さが格段に上がっていた。
「すげっ!これがLv 10の力!」
((来るぞ!リュウト!))
吹き飛ばされたはずのゴーレムはまた戻ってきて、足で俺たちを踏み潰そうとしたが…
「へへ、遅い遅い!そんなんじゃ当たらねぇよ!」
風の力で俺はゴーレムの足の間で素早く駆け回り、ゴーレムが急激に足の動きを変えて蹴られそうになったとしても、身の回りの風で方向変換してひらりと避けていく。そしてあっと言う間にゴーレムの前に辿り着いては大きく胸元に向かって飛び込む。
「貫け!【突貫!ウィンドバンカー!!】」
パイルバンカーに風の力を最大まで纏い、その高圧に圧縮された推進力でゴーレムのコアに向けて杭を打ち込む。
「((いっけええええええええええええええええ!!))」
俺たち二人の雄叫びと共に風を纏ったパイルバンカーはゴーレムの胸を段々とヒビを入れ、やがては一気に水晶の身体をコアと共に貫く。
ゴゴゴゴゴ…
コアをなくしたゴーレムはそのまま形を保たなくなり、段々と胸元の穴からヒビがどんどん広がり、やがて崩れていた。
「やっ…やっ…やったあああああ!!」
((俺たちの勝ちだ!!))
「へへ、二人ともやったね。」
ここに俺たちのもとにディルが飛んできて、勝利を祝してくれようとしたが…
「さて、どうゆうことか説明してくれるかな、ディルさん?」
「えっと、痛い、痛い。あと怖いよリュウト。笑顔なのに目が笑っていないよ、怖いよ。」
俺はディルの頭を鷲掴みにして顔を迫っている。
「わかったわかった。説明するから掴むな!」
「んで?最初からこいつが俺の眷属だってわかっていたのか?」
((ちょっと待って。こいつってなんだ。さっきまでは流してたけど、今はそうはいかないぞ。あと、俺にはちゃんとガルトって立派な名前がある。))
「ああ、ごめんごめん。ガルトな。俺はリュウト。よろしく。」
「おい…ちょっと、説明いい?二人だけで盛り上がらないでよ。眷属が武器の状態だとその声は主人であるリュウトしか聞こえないのだから、二人だけで盛り上がるな!」
「ああ、ごめんごめん。」
ディルをよそに二人だけで仲良く始めたので、ディルは少し不機嫌な態度になる。どうやら自分が除け者にされるのは嫌のようだ。
「ざっくり説明するけど、出会ってすぐにこいつがリュウトの眷属じゃないかって疑ってたのだよ。ほら、こいつ…ガルト?でいいんだっけ?はお前らって言ってただろ?オイラはリュウトとリュウトの眷属以外普通は見えないのだよ。見えさせることもできるけど、普段は見えないようにしているんだ。だから出会ってすぐにオイラのことが見えるんだからリュウトの眷属だってすぐにわかったよ。」
「……そんな大事なこと…もっと早く言わんかい!!!」
俺はディルの両肩を掴んで激しく揺らしていく。
「あ!あ!あ!説!明!する!時間!なかったから!…止めて!!!」
「ふぅ…ったく。今回こんぐらいで勘弁してやる。それで?ガルトをどうやったら元に戻せるのだ?」
「プルルル…あぁ。自分の姿をイメージして、戻ると念じたら戻るはずだから。」
((こうか?))
ディルの言われたとうり、ガルトは自分の姿を頭の中で浮かび上がらせて、戻りたいと念じると、俺の腕についているパイルバンカーに緑色の風が纏い、そのまま大きくなって地面に移動した。そして、風が止むと俺の腕についていたはずパイルバンカーは姿を消して、風が集いた場所にガルトが立っている。
「本当に戻った…」
「ありがとうな、ガルト。お前がいて助かったぜ。俺一人じゃ、何もできなかった。」
「礼ををいうのは俺の方だよ。俺も同じさ、一人じゃ村を守れなかったし。なぁ、リュウトさえよければ俺たちの村に来ないか?礼を言いたいし、村のみんなもきっと歓迎すると思うぜ。」
「…え、でも…」
「いいじゃないか?」
「ディル?」
「ここは素直に甘えるのが礼儀だぜ。それに…」
ディルは俺をちょっと離れた場所に連れて行って。小さく話し始めた。
「きっとさっきのおっちゃんたちもお礼をすると思うぜ。あのイケマッチョオジたちと仲良くするチャンスだぞ。」
「!!そうか。なんならムフフなお礼も要求できたり。」
「そうそうそう。そう来なくっちゃ。」
「お前ら、何を話してるんだ?」
少し離れた場所でガルトは不思議な顔で俺たちのことを呼ぶ。
「うんうん。何でもない何でもない。せっかくだから一緒に行くってディルが。」
「そうそうそう。」
「そうか?じゃ、村に戻るぞ。こっちだ。」
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