僕は肉便器 ~皮をめくってなかをさわって~ 【童貞新入社員はこうして開発されました】

ヤミイ

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「や、やめ…ろ」
 
 僕はうつろな目でつぶやいた。

 ハアハアハアハア…。

 胸骨の鳥籠の中で、囚われた鳥が暴れるように心臓が飛び跳ねている。

 脈拍が上がり、頭がガンガンする。

 なのに、ペニスは雄々しく屹立したままだった。

 熟した大ぶりなフィリピンバナナ候のその湾曲したシルエット。

 熱帯の未知の毒キノコのように傘の開いた巨大な赤亀頭。

 その猛々しいさまは、まるで彼を挑発しようとせんばかりだ。

 このままでは…。

 ズルムケの亀頭の先っちょからカテーテルの中へミルクを垂れ流しながら、僕は思う。

 このままでは、間違いなく、死んでしまう…。

 精液に甘味を持たせるために、僕の躰はすでに糖尿病に冒されている。

 おそらく血管も動脈硬化でボロボロで、いつ何どき、血栓が詰まるかわからない。

 血栓が飛ぶ先が冠動脈であるのか脳の血管であるのか、それはもう運試しのようなものだが、詰まる確率は高い。

「どうだ? 電流の味は?」

 金属棒から火花を散らしながら、彼が身を乗り出してきた。

「乳首だけで射精するなら、ペニスに直接通電したら、いったいどうなるかな?」

「や、やめて…」

 僕は恐怖で目を見開いた。

 彼の持つ金属棒の片方が、陰茎の付け根の裏側、ちょうどまん丸の睾丸が生えている部分に差し込まれたのだ。

 皺袋の中のアーモンド形のふたつの精巣。

 そのふたつを分けるように、中心に電極が差し込まれたのである。

「こうしておいて、さてお次は…」
 
 彼がもう一方の電極を繰り出した。

「だ、だめ…」

 顔が引きつるのがわかった。

 もう一本の電極が、精液の残滓でテラテラ光る亀頭の先端に接近し始めたのだ。

 尿道口から生えているカテーテルの管に触れないように迂回して、亀頭の裏側に狙いを定めた。

「天国でもどこへでも、勝手に逝きやがれ! ほら!」

 バリッ!

 ペニスの先端に火花が上がった。

「あぐあっ!」

 ペニスをペンチでねじ切られたような凄絶な衝撃に、僕は腰を突き出し、雲梯の形にそっくり返った。

「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっ!」

 尿道を電流が駆け抜け、ペニス全体が燃え上がるように膨張する。

 死ぬかと思われた激痛が通過すると、その後からジンジンする快感が突き上げてきた。

 アナルの奥のGスポットに突き刺さったままのスティックからの振動が、エコーとなって祖tれにかぶさってくる。

「で、出る…」

 僕は腰をくねらせながら喘いだ。

「ま、また、出ちゃう…」

 ちゅどんっ!

 カテーテルの中に新たなミルクが迸った。

 ピンク色がさっきのより更に濃くなっているようだ。

 どびゅびゅっ。

 イチゴミルクそのままの精液が、透明な管の内壁を薄桃色に染めていく。

 がくんがくんがくん。

 カテーテル付きの勃起ペニスを振り回し、壊れたロボットみたいに僕は跳ねた。

 実際、腰の蝶番が外れたかのようだった。

「最後の組み合わせは、チンポとアナルでしょうかね」

 尿取りパッドに溜まっていく僕の精液を眺めながら、Kが言った。

「この人、おそらくそれで”おしまい”ですよ」

 
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