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「そろそろ行くかね」
上座の老人が言うと、傍らに立っていた秘書らしきスーツ姿の男がテーブルの端のスイッチを押した。
ウィーン。
かすかな金属音とともに、U字型テーブルの中央に、ベッドがせり上がってきた。
僕は心の中で苦笑を禁じ得なかった。
なんだ、この設備は。
まるで、うちの社の重役室そのものじゃないか。
そうなのだ。
会議用テーブルの間に浮かび上がる寝台。
これは、わが社の重役室に密かに設えられた、肉便器用の特殊な設備なのである。
「君の雇い主から『是非に』と申し出があってね、設備費も出してくれたから、うちもこうすることにしたんだよ」
目が合うと、白いひげを撫でながら、柔和な表情で老人が言った。
「これなら、部屋を汚さずに君の躰を思う存分堪能できる」
「ありがとうございます」
僕は四つん這いのまま頭を下げると、這うようにして中央のベッドのほうへと進んだ。
シーツの上に横になり、天井を向く。
さんざん触られただけあって、ようやくペニスは勃起状態を迎えていた。
熟れたてのバナナのひと房のように、重みで臍の穴にめり込みそうなほど、反り返っている。
乳首も同様だった。
ツンツンに尖った一対の肉芽は、普段から乳首吸引器で育てているせいで、痩せた胸板に不似合いなほど目立つ。
重役たちが背広を脱ぎ始めた。
ネクタイを外し、上はカッターシャツ一枚になると、テーブルの内側に入り、ベッドを取り囲んだ。
10人の手が伸びる。
100本の指が、同時に僕の裸体をまさぐり始めた。
いくつもの顔が近づき、突き出された舌が両側から僕のむき出しの脇腹や腋の下を舐め出した。
「あああ…」
思わず感じてしまい、腰を浮かせると、睾丸を揉まれると同時に、肛門にも別の指が侵入してきた。
くちゅくちゅくちゅ・・・。
ピストン運動で指に吸いつく肛門が粘膜の音を立て始める。
「くううん・・・」
わざと唇を半開きにして甘い吐息を漏らしてやると、待ってましたとばかりにかわるがわるキスをされ、次に舌を吸われて、更に両耳の耳朶を甘噛みされた。
「ああん…」
身も世もあらぬといった悩まし気な表情を顔に浮かべ、切なげに身悶えする僕。
とー。
いきなり髪をつかまれ、乱暴に横を向かされた口に、アンモニアの臭いのする熱い棒を無理やりねじ込まれた。
ちゅばっ! ちゅばっ!
口いっぱいに詰め込まれた固い肉の棒を、反射的にしゃぶってしまう僕。
そのご褒美とでもいうかのようにー。
ブリッジみたいにもたげた腰の中心からそそり立つ僕の勃起ペニスに、複数の手がいやらしくまといつく。
きつく握られ、上下運動が始まったかと思うと、亀頭の頭を別の手のひらにこねるようにして撫で回された。
「はううっ」
危うくイキそうになり、奥歯を食いしばって耐える。
まだまだだ。
この程度で逝っちゃダメ。
なんせ僕のこの躰には、社運がかかっているのだからー。
上座の老人が言うと、傍らに立っていた秘書らしきスーツ姿の男がテーブルの端のスイッチを押した。
ウィーン。
かすかな金属音とともに、U字型テーブルの中央に、ベッドがせり上がってきた。
僕は心の中で苦笑を禁じ得なかった。
なんだ、この設備は。
まるで、うちの社の重役室そのものじゃないか。
そうなのだ。
会議用テーブルの間に浮かび上がる寝台。
これは、わが社の重役室に密かに設えられた、肉便器用の特殊な設備なのである。
「君の雇い主から『是非に』と申し出があってね、設備費も出してくれたから、うちもこうすることにしたんだよ」
目が合うと、白いひげを撫でながら、柔和な表情で老人が言った。
「これなら、部屋を汚さずに君の躰を思う存分堪能できる」
「ありがとうございます」
僕は四つん這いのまま頭を下げると、這うようにして中央のベッドのほうへと進んだ。
シーツの上に横になり、天井を向く。
さんざん触られただけあって、ようやくペニスは勃起状態を迎えていた。
熟れたてのバナナのひと房のように、重みで臍の穴にめり込みそうなほど、反り返っている。
乳首も同様だった。
ツンツンに尖った一対の肉芽は、普段から乳首吸引器で育てているせいで、痩せた胸板に不似合いなほど目立つ。
重役たちが背広を脱ぎ始めた。
ネクタイを外し、上はカッターシャツ一枚になると、テーブルの内側に入り、ベッドを取り囲んだ。
10人の手が伸びる。
100本の指が、同時に僕の裸体をまさぐり始めた。
いくつもの顔が近づき、突き出された舌が両側から僕のむき出しの脇腹や腋の下を舐め出した。
「あああ…」
思わず感じてしまい、腰を浮かせると、睾丸を揉まれると同時に、肛門にも別の指が侵入してきた。
くちゅくちゅくちゅ・・・。
ピストン運動で指に吸いつく肛門が粘膜の音を立て始める。
「くううん・・・」
わざと唇を半開きにして甘い吐息を漏らしてやると、待ってましたとばかりにかわるがわるキスをされ、次に舌を吸われて、更に両耳の耳朶を甘噛みされた。
「ああん…」
身も世もあらぬといった悩まし気な表情を顔に浮かべ、切なげに身悶えする僕。
とー。
いきなり髪をつかまれ、乱暴に横を向かされた口に、アンモニアの臭いのする熱い棒を無理やりねじ込まれた。
ちゅばっ! ちゅばっ!
口いっぱいに詰め込まれた固い肉の棒を、反射的にしゃぶってしまう僕。
そのご褒美とでもいうかのようにー。
ブリッジみたいにもたげた腰の中心からそそり立つ僕の勃起ペニスに、複数の手がいやらしくまといつく。
きつく握られ、上下運動が始まったかと思うと、亀頭の頭を別の手のひらにこねるようにして撫で回された。
「はううっ」
危うくイキそうになり、奥歯を食いしばって耐える。
まだまだだ。
この程度で逝っちゃダメ。
なんせ僕のこの躰には、社運がかかっているのだからー。
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