陰キャで変態の僕が異世界転生して真の勇者になりました

ヤミイ

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12 旅立ち前の試練③

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 グワアアアッ。
 化け物蛙がまた鳴いた。
 よくよく見ると、身体中のイボが、みんな人間の顏になっている。
 僕は蒼白になった。
「げ、滅茶苦茶気持ち悪いやつじゃんか」
 が、美少女剣士は容赦がない。
「さあ」
 サーシャに押され、前に出る。
「やるのだ、ウリオ」
 ぺちゃっ。
 ヤツデの葉ほどもある水かき付きの前肢が、僕のほうへと下ろされ、でっかい眼球がギョロリと僕を見る。
 クエエエエエッ。
 耳まで裂けたという形容がぴったりの巨大な口が開くと、上下のあごの間で唾液が糸を引いた。
 なんだか、全身毒まみれといった雰囲気である。
「く、来るな、この蛙野郎」
 たじろぐ僕をサーシャがなじった。
「何をしている。早くしないと頭からかじられるぞ」
「で、でも、あんな奴相手にどうしたら」
「その器官を自分で扱いて、好きなように射精すればいいではないか」
「だから、バケモン相手じゃ出ませんって」
「なんだと? そうなのか」
 サーシャが腕組みして、僕の股間に視線を向けた。
「そう言えば、ずいぶん小さくなってるな。さっきまでとは全然違う」
 彼女の言う通りだった。
 僕の男根は今や萎びた青唐辛子と化して、股の間で縮こまってしまっている。
 なまじ剃毛しているだけに、そのさまはまるっきり赤ん坊の股間である。
「シロに舐めさせれば大きくなるのでは?」
「無理です」
 かぶりを振りながら、あとじさる。
 ここまでしぼんでしまっては、犬のフェラチオ程度でどうにかなるものではないのだ。
「じゃあ、どうすれば?」
 僕の脳裏にひどくよこしまな考えが閃いたのは、その時だった。
「僕をその気にさせたいなら、残る方法はただ一つ。サーシャ、あなたがこれを大きく育てて扱くのです」
「私が、これを、育てて扱く?」
 今度はサーシャが蒼白になる番だった。


 
 
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