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メンヘラ……?
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「どう、似合ってる?」
ぐるっと回って自分の制服姿をアピールしてくる彩羽。
母さんと父さんが近くにいるから激賞までは出来ないが、一言だけ言わせてもらうと。
「すげー可愛いよ」
「そうでしょー、翔もかっこいいよー」
「そりゃどーもー」
前のことをまだ引きずっているのか、母さんはやっぱり不服そうな顔をしている。
まぁそんな母さんのことは置いといて、今日はついに入学式だ。
入学金はいつの間にか父さんが払ってくれていて、制服も母さんが買ってきてくれていた。
2人には本当に感謝してる。頑張って彩羽と青春を謳歌するよ。
「それじゃあそろそろ行くか」
「そだねー」
俺と彩羽は扉の前に立って振り向くと、悲しそうに母さんが俺に近づいてきて優しくハグをする。
「寂しくなるわね……」
「ほんと寂しくなるな」
そんなことを呟きながら父さんも彩羽と俺の頭を撫でてくる。
この2人こんなに過保護だったっけ?自分の子供と別々に暮らすのがそんなに悲しいのか?
「カル、ちゃんとハイロを守ってやれよ?」
「分かってるよ。俺の命を犠牲にしてでも守るよ」
「それは許さないわ。私よりも先に死んじゃうのは許さない」
「わかったわかった。死ぬ時は一緒な」
「うん!」
すると母さんは溜息をつきながらやれやれと言わんばかりの顔をする。
「ロマンチストなのか、愛が重すぎるのか……どちらにしても素直すぎるわね……」
「前世では俺たち2人ともあんま素直になれなくて食い違いがよく起こってたからな。今世では素直に想いを伝え合うって決めたんだよ」
「素直すぎる気もするんだけど……」
「気の所為ですよー」
「気の所為なのね……」
母さんはそれ以上は得に何も言われずに一歩下がって父さんの隣に並ぶ。
そして母さんと父さんは微笑みながら口を揃えて前世では彩羽にしか言われなかったあの言葉を口にする。
「「行ってらっしゃい」」
久しぶりに言われたその言葉に驚きながらも俺と彩羽も微笑する。
そして父さん達同様に口を揃えて言う。
「「いってきます!」」
その言葉を最後に俺と彩羽は父さん達に背を向けた。
「前に来た時も思ったけど、ほんと広いね」
「ほんと広いな。迷子になるなよ?」
「そこまで方向音痴じゃないわよ」
いやでもこれ、今は他の生徒が周りにいるから安心して体育館に迎えてるけど1人じゃかなり心細いぞ。
「ねぇ翔。あれ見に行かないー?」
彩羽の指さす方を見てみると掲示板の前には生徒が溜まっていた。
なんの集まりだ?部活動勧誘でもしてんのかな。
俺も気になったので行ってみることを支持してみる。
「少し早めに着いたし行ってみるか」
「やった」
彩羽は嬉しそうに俺の腕を掴んで生徒が溜まっているところに走っていく。
掲示板に近づくにつれて何やら文字が見えてくる。
数字?名前?なにが書かれてるんだろ。
人を避けて掲示板の前に立つ俺と彩羽。
「これは……順位かな?」
「多分そうだな。入学試験の順位も発表されるんだな」
掲示板には魔法測定の点数と筆記試験の点数、そして体力測定の総合点数が書かれていた。
全ての科目には上位20名の名前が書かれている。その中でも皆がざわついていたのは体力測定の点数だ。
「この点数どうなってんだ?」
「ズルしたんじゃない?」
「でも俺見たぞ?クソみたいに足早かったぞ」
「僕も見たそれ」
「いやでも……2位との差が100点以上って……」
2位の点数が56点、そして俺の点数が172点。こんなに差があったらそりゃ目立つよね。
でも……こんなに俺の事について話されるのって──
「──なんか気分いいな」
「翔ってほんと自分には素直よね」
ニヤニヤっと口角を緩めていたら彩羽にそんなことを言われた。
別に自分だけじゃないんだけど。
「彩羽に対しても素直だぞ?」
「今世ではね。前世では違うかったじゃん」
「それはごめんて」
「私もそうだったからあまり責めれないんだけどね……」
「まぁ今世でやり直せばいいさ」
「それもそっかー」
お互いに顔を見ずにそんな会話をする。
さすがに学園にまで来て前世のことや今世のことを話すのは場違いな気がしたのか、彩羽が別の話を振ってくる。
「それにしても魔法は0点なのに筆記試験は満点。そして体力測定の点数もすごいんだから有名になりそうね」
「有名になったらチヤホヤされるかな?」
「女子が近づいてきたら問答無用で引き離すわよ」
「メンヘラかて……」
「素直に言っただけですー」
ぷいっとそっぽを向いてしまう彩羽。
嫉妬深かったのは前世からもそうだけどここまでではなかった気がする……。前世ではかなり我慢してたのか?
俺は周りにバレないようにそっと彩羽の手に指を絡める。
「心配しなくても浮気なんてしないぞ?」
「それは翔のことを信用してるから心配してないわ。だけど私から翔を取ろうとする女だけは許さないわ」
「俺は彩羽から離れるつもりは無いから大丈夫だよー」
「私も離すつもりないから」
「まじのメンヘラか……?」
でもこれぐらい素直に話せている方が居心地がいいな。ここまでのメンヘラ気質が彩羽にあるとは思わなかったけど、それほど俺のことを愛してくれているんだろう。
「まぁまぁ、そんなことは置いといてそろそろ体育館行こー」
「それもそうだなー」
その会話を合図に繋いでいた手を離す。
さすがに初日に付き合っているとバレるのは恥ずかしい。それにみんなに隠れて恋をするっていうのも悪くない。
それから体育館では入学式が始まり、入学試験と同様に学園長の長ったるい話を聞かされて入学式は幕を閉じた。
ぐるっと回って自分の制服姿をアピールしてくる彩羽。
母さんと父さんが近くにいるから激賞までは出来ないが、一言だけ言わせてもらうと。
「すげー可愛いよ」
「そうでしょー、翔もかっこいいよー」
「そりゃどーもー」
前のことをまだ引きずっているのか、母さんはやっぱり不服そうな顔をしている。
まぁそんな母さんのことは置いといて、今日はついに入学式だ。
入学金はいつの間にか父さんが払ってくれていて、制服も母さんが買ってきてくれていた。
2人には本当に感謝してる。頑張って彩羽と青春を謳歌するよ。
「それじゃあそろそろ行くか」
「そだねー」
俺と彩羽は扉の前に立って振り向くと、悲しそうに母さんが俺に近づいてきて優しくハグをする。
「寂しくなるわね……」
「ほんと寂しくなるな」
そんなことを呟きながら父さんも彩羽と俺の頭を撫でてくる。
この2人こんなに過保護だったっけ?自分の子供と別々に暮らすのがそんなに悲しいのか?
「カル、ちゃんとハイロを守ってやれよ?」
「分かってるよ。俺の命を犠牲にしてでも守るよ」
「それは許さないわ。私よりも先に死んじゃうのは許さない」
「わかったわかった。死ぬ時は一緒な」
「うん!」
すると母さんは溜息をつきながらやれやれと言わんばかりの顔をする。
「ロマンチストなのか、愛が重すぎるのか……どちらにしても素直すぎるわね……」
「前世では俺たち2人ともあんま素直になれなくて食い違いがよく起こってたからな。今世では素直に想いを伝え合うって決めたんだよ」
「素直すぎる気もするんだけど……」
「気の所為ですよー」
「気の所為なのね……」
母さんはそれ以上は得に何も言われずに一歩下がって父さんの隣に並ぶ。
そして母さんと父さんは微笑みながら口を揃えて前世では彩羽にしか言われなかったあの言葉を口にする。
「「行ってらっしゃい」」
久しぶりに言われたその言葉に驚きながらも俺と彩羽も微笑する。
そして父さん達同様に口を揃えて言う。
「「いってきます!」」
その言葉を最後に俺と彩羽は父さん達に背を向けた。
「前に来た時も思ったけど、ほんと広いね」
「ほんと広いな。迷子になるなよ?」
「そこまで方向音痴じゃないわよ」
いやでもこれ、今は他の生徒が周りにいるから安心して体育館に迎えてるけど1人じゃかなり心細いぞ。
「ねぇ翔。あれ見に行かないー?」
彩羽の指さす方を見てみると掲示板の前には生徒が溜まっていた。
なんの集まりだ?部活動勧誘でもしてんのかな。
俺も気になったので行ってみることを支持してみる。
「少し早めに着いたし行ってみるか」
「やった」
彩羽は嬉しそうに俺の腕を掴んで生徒が溜まっているところに走っていく。
掲示板に近づくにつれて何やら文字が見えてくる。
数字?名前?なにが書かれてるんだろ。
人を避けて掲示板の前に立つ俺と彩羽。
「これは……順位かな?」
「多分そうだな。入学試験の順位も発表されるんだな」
掲示板には魔法測定の点数と筆記試験の点数、そして体力測定の総合点数が書かれていた。
全ての科目には上位20名の名前が書かれている。その中でも皆がざわついていたのは体力測定の点数だ。
「この点数どうなってんだ?」
「ズルしたんじゃない?」
「でも俺見たぞ?クソみたいに足早かったぞ」
「僕も見たそれ」
「いやでも……2位との差が100点以上って……」
2位の点数が56点、そして俺の点数が172点。こんなに差があったらそりゃ目立つよね。
でも……こんなに俺の事について話されるのって──
「──なんか気分いいな」
「翔ってほんと自分には素直よね」
ニヤニヤっと口角を緩めていたら彩羽にそんなことを言われた。
別に自分だけじゃないんだけど。
「彩羽に対しても素直だぞ?」
「今世ではね。前世では違うかったじゃん」
「それはごめんて」
「私もそうだったからあまり責めれないんだけどね……」
「まぁ今世でやり直せばいいさ」
「それもそっかー」
お互いに顔を見ずにそんな会話をする。
さすがに学園にまで来て前世のことや今世のことを話すのは場違いな気がしたのか、彩羽が別の話を振ってくる。
「それにしても魔法は0点なのに筆記試験は満点。そして体力測定の点数もすごいんだから有名になりそうね」
「有名になったらチヤホヤされるかな?」
「女子が近づいてきたら問答無用で引き離すわよ」
「メンヘラかて……」
「素直に言っただけですー」
ぷいっとそっぽを向いてしまう彩羽。
嫉妬深かったのは前世からもそうだけどここまでではなかった気がする……。前世ではかなり我慢してたのか?
俺は周りにバレないようにそっと彩羽の手に指を絡める。
「心配しなくても浮気なんてしないぞ?」
「それは翔のことを信用してるから心配してないわ。だけど私から翔を取ろうとする女だけは許さないわ」
「俺は彩羽から離れるつもりは無いから大丈夫だよー」
「私も離すつもりないから」
「まじのメンヘラか……?」
でもこれぐらい素直に話せている方が居心地がいいな。ここまでのメンヘラ気質が彩羽にあるとは思わなかったけど、それほど俺のことを愛してくれているんだろう。
「まぁまぁ、そんなことは置いといてそろそろ体育館行こー」
「それもそうだなー」
その会話を合図に繋いでいた手を離す。
さすがに初日に付き合っているとバレるのは恥ずかしい。それにみんなに隠れて恋をするっていうのも悪くない。
それから体育館では入学式が始まり、入学試験と同様に学園長の長ったるい話を聞かされて入学式は幕を閉じた。
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