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正行の車に乗り、たどり着いたのは都心の外れにある一軒家。
二階建ての素朴な家で、もっとギラギラした家を想像していた翔は拍子抜けした。
中に入ると、靴箱の上にたくさんの写真が飾ってあった。家族写真だろうか。
一際目を引くのは、2Lサイズの大きな写真。
今よりかなり若々しい、現役の面影が残る正行と、奥さんと思われる少しきつそうな目つきの女性、双子みたいによく似た女の赤ちゃんが二人、そして何とも美しい、金の髪に青い瞳をした少年が映っていた。
息子さんだろうか。しかし正行にも、奥さんと思われる女性にも似ていない。
光を受けて輝くブロンドの髪も綺麗だが、何より印象的なのが、冬の空のように澄んだ、鮮やかな青い瞳。
天使と言われたら信じてしまいそうな、儚くも華やかな少年だった。
つい目を奪われて写真を見ていると、気づいた正行が振り返った。
「ああ、大分昔に撮った家族写真だね」
「あ!すみません……」
「何故謝るんだい?」
正行はおかしそうに笑った。
「こっちが二人目の嫁で、その娘がこの二人だ。双子なんだよ」
「え、一回離婚されてるんですか?」
「それがねぇ……。この人とも離婚してしまって、バツ2なんだ。今は独り身だよ」
「あ……すみません」
何だか聞いてはいけないことを聞いてしまった気がして、つい謝ってしまう。
正行は「構わないよ」と笑った。
「それでこの子が、一人目の嫁との間に生まれた息子だ。可愛いだろう?」
「はい。とても……」
素直にそう言うと、正行は自慢げに笑う。
「妻が西洋人とのハーフだったんだけどね、クオーターでこれだけ綺麗なブロンドヘアと青い瞳になるのは珍しいらしいよ。もう少し成長すると、瞳は灰色がかってくるんだけどね」
「へえ……」
「独立して、全く家に寄り付かなくなってしまったけどね」
そう言って、正行は寂しそうに目を細める。
やっぱり、子どもに会えないのは寂しいだろうなと、実家の母と重ねて思った。
「娘さんは奥さんについて行ったんですか?」
「ああ。絶対連れて行くと言うから、好きにさせたよ。だから、こんな大きな家に一人で寂しかったんだ。無理を言って悪かったね」
そういう理由だったのかと、翔は納得した。確かに、一軒家に一人暮らしは寂しい。
一階を一通り案内してもらい、翔は以前奥さんが使っていた部屋を使わせてもらうことになった。
荷物を置き、次は二階を見る。二階は二部屋あり、広い方は双子の娘さんの部屋だったらしい。今は全く使われておらず、がらんとしている。
もう片方のドアを開けると、広い部屋に大きめのシングルベッドが一つあるだけの、少し寂し気な部屋だった。
「ここは息子の部屋なんだ」
なんとなく、そうだとは思った。一階に正行の部屋があったから、消去法で導き出しただけだが。
入ってみると、使われている形跡はないのに、少しの埃もなく綺麗にされている。
「きれいですね」
「定期的に掃除しているからね。いつでも帰って来れるように」
そう話す正行はどこか寂しそうで、きっと長い間、息子さんと会っていないのだろうと思った。
家に寄り付かなくなってしまったと言っていたし、あまり仲良くないのだろうか。
だが、いきなり込み入ったことを聞くのも悪いので、言及はしないでおいた。
一階に戻り、部屋に来客用の布団を敷いてもらう。
「こんなのしかなくてごめんね。今度ちゃんとしたベッドを買ってくるから」
「いやいや!十分です!ふっかふかです!!」
友人と同居していた時ですら、実家で使っていた布団をそのまま持ってきたのだ。わざわざ買ってもらうなんて申し訳なさすぎる。
その布団は友人宅に置いてきてしまい、多分彼女さんが使うか、来客用にされるか、捨てられるのだろうが。
その時、翔の腹が盛大に鳴り、空腹を訴えた。
凄く恥ずかしくなり、翔は顔を赤らめる。
「す、すみません。昼にメロンパン食べたきりで……」
「そうだったのかい。じゃあ、何か食べに行こう。何がいい?」
「いえ!適当にカップ麺でも買ってきますから……」
さらっと外食の提案をされ、翔は両手と首を精一杯振って断ろうとする。
社長との外食なんて恐れ多い。ド田舎出身の庶民にはハードルが高すぎる。
「遠慮しなくていいんだよ?料理ができれば何か作るんだけど、何にもできないからねぇ……」
「あ、じゃあ台所お借りしていいですか?適当に自分で作りますから……」
これで外食を回避できると思ってそう言うが、正行はうーんと唸った。
「それがねえ……。貸せるような状態じゃないんだよ」
台所に行けば、その言葉の意味がすぐにわかった。コンロもシンクも埃に塗れ、とてもすぐに料理ができる状態ではない。
掃除もせずに火をつけたら火事になるんじゃないかと心配するほどだ。
「これは……」
「ごめんね。手入れの仕方が全然分からなくて」
とてもそのレベルではないだろうと思うが、今それを言っても始まらない。
もしやと思い冷蔵庫を開けてみるが、案の定何も入っていない。冷凍庫に氷は入っているようだ。
「どうやって生活してるんですか!?」
あまりの生活感のなさに、つい驚きの声を上げる。
冷蔵庫の隣にウォーターサーバーがあり、そちらは使われている形跡があるから、おそらく喉が渇いた時はそこから水を出しているのだろう。
それにしても何もなさすぎる。まさか毎食外で食べているのだろうか。
正行は情けなさそうに笑う。
「本当に料理ができなくてね……。いつも外で食べてしまうんだ」
まさかの予想が当たってしまい、翔は驚いて何も言えなくなる。
しかし、こんな状態ではとても料理なんてできない。お湯を沸かすことすらできない。ウォーターサーバーから出るかもしれないが、多分カップラーメンが作れるほどの熱湯ではない。
仕方がないと自分に言い聞かせ、しかし贅沢する根性もなく、結局はコンビニで弁当を買ってくることになった。
二階建ての素朴な家で、もっとギラギラした家を想像していた翔は拍子抜けした。
中に入ると、靴箱の上にたくさんの写真が飾ってあった。家族写真だろうか。
一際目を引くのは、2Lサイズの大きな写真。
今よりかなり若々しい、現役の面影が残る正行と、奥さんと思われる少しきつそうな目つきの女性、双子みたいによく似た女の赤ちゃんが二人、そして何とも美しい、金の髪に青い瞳をした少年が映っていた。
息子さんだろうか。しかし正行にも、奥さんと思われる女性にも似ていない。
光を受けて輝くブロンドの髪も綺麗だが、何より印象的なのが、冬の空のように澄んだ、鮮やかな青い瞳。
天使と言われたら信じてしまいそうな、儚くも華やかな少年だった。
つい目を奪われて写真を見ていると、気づいた正行が振り返った。
「ああ、大分昔に撮った家族写真だね」
「あ!すみません……」
「何故謝るんだい?」
正行はおかしそうに笑った。
「こっちが二人目の嫁で、その娘がこの二人だ。双子なんだよ」
「え、一回離婚されてるんですか?」
「それがねぇ……。この人とも離婚してしまって、バツ2なんだ。今は独り身だよ」
「あ……すみません」
何だか聞いてはいけないことを聞いてしまった気がして、つい謝ってしまう。
正行は「構わないよ」と笑った。
「それでこの子が、一人目の嫁との間に生まれた息子だ。可愛いだろう?」
「はい。とても……」
素直にそう言うと、正行は自慢げに笑う。
「妻が西洋人とのハーフだったんだけどね、クオーターでこれだけ綺麗なブロンドヘアと青い瞳になるのは珍しいらしいよ。もう少し成長すると、瞳は灰色がかってくるんだけどね」
「へえ……」
「独立して、全く家に寄り付かなくなってしまったけどね」
そう言って、正行は寂しそうに目を細める。
やっぱり、子どもに会えないのは寂しいだろうなと、実家の母と重ねて思った。
「娘さんは奥さんについて行ったんですか?」
「ああ。絶対連れて行くと言うから、好きにさせたよ。だから、こんな大きな家に一人で寂しかったんだ。無理を言って悪かったね」
そういう理由だったのかと、翔は納得した。確かに、一軒家に一人暮らしは寂しい。
一階を一通り案内してもらい、翔は以前奥さんが使っていた部屋を使わせてもらうことになった。
荷物を置き、次は二階を見る。二階は二部屋あり、広い方は双子の娘さんの部屋だったらしい。今は全く使われておらず、がらんとしている。
もう片方のドアを開けると、広い部屋に大きめのシングルベッドが一つあるだけの、少し寂し気な部屋だった。
「ここは息子の部屋なんだ」
なんとなく、そうだとは思った。一階に正行の部屋があったから、消去法で導き出しただけだが。
入ってみると、使われている形跡はないのに、少しの埃もなく綺麗にされている。
「きれいですね」
「定期的に掃除しているからね。いつでも帰って来れるように」
そう話す正行はどこか寂しそうで、きっと長い間、息子さんと会っていないのだろうと思った。
家に寄り付かなくなってしまったと言っていたし、あまり仲良くないのだろうか。
だが、いきなり込み入ったことを聞くのも悪いので、言及はしないでおいた。
一階に戻り、部屋に来客用の布団を敷いてもらう。
「こんなのしかなくてごめんね。今度ちゃんとしたベッドを買ってくるから」
「いやいや!十分です!ふっかふかです!!」
友人と同居していた時ですら、実家で使っていた布団をそのまま持ってきたのだ。わざわざ買ってもらうなんて申し訳なさすぎる。
その布団は友人宅に置いてきてしまい、多分彼女さんが使うか、来客用にされるか、捨てられるのだろうが。
その時、翔の腹が盛大に鳴り、空腹を訴えた。
凄く恥ずかしくなり、翔は顔を赤らめる。
「す、すみません。昼にメロンパン食べたきりで……」
「そうだったのかい。じゃあ、何か食べに行こう。何がいい?」
「いえ!適当にカップ麺でも買ってきますから……」
さらっと外食の提案をされ、翔は両手と首を精一杯振って断ろうとする。
社長との外食なんて恐れ多い。ド田舎出身の庶民にはハードルが高すぎる。
「遠慮しなくていいんだよ?料理ができれば何か作るんだけど、何にもできないからねぇ……」
「あ、じゃあ台所お借りしていいですか?適当に自分で作りますから……」
これで外食を回避できると思ってそう言うが、正行はうーんと唸った。
「それがねえ……。貸せるような状態じゃないんだよ」
台所に行けば、その言葉の意味がすぐにわかった。コンロもシンクも埃に塗れ、とてもすぐに料理ができる状態ではない。
掃除もせずに火をつけたら火事になるんじゃないかと心配するほどだ。
「これは……」
「ごめんね。手入れの仕方が全然分からなくて」
とてもそのレベルではないだろうと思うが、今それを言っても始まらない。
もしやと思い冷蔵庫を開けてみるが、案の定何も入っていない。冷凍庫に氷は入っているようだ。
「どうやって生活してるんですか!?」
あまりの生活感のなさに、つい驚きの声を上げる。
冷蔵庫の隣にウォーターサーバーがあり、そちらは使われている形跡があるから、おそらく喉が渇いた時はそこから水を出しているのだろう。
それにしても何もなさすぎる。まさか毎食外で食べているのだろうか。
正行は情けなさそうに笑う。
「本当に料理ができなくてね……。いつも外で食べてしまうんだ」
まさかの予想が当たってしまい、翔は驚いて何も言えなくなる。
しかし、こんな状態ではとても料理なんてできない。お湯を沸かすことすらできない。ウォーターサーバーから出るかもしれないが、多分カップラーメンが作れるほどの熱湯ではない。
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いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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