5 / 29
5
しおりを挟む
ライブの後、せっかくだから挨拶に行こうと、社長と翔は楽屋に向かった。
この日はボーカルのKyoyaさんの誕生日らしい。というか、このライブがバースデーライブだった。
どうせなら直接おめでとうを言いたいというのもあり、いそいそと楽屋に向かう。
まさか話ができる日が来るとは思っておらず、翔は緊張を極めていた。
そんな翔を気にした様子もなく、社長がドアをノックする。心の準備が整わないうちに、扉は開かれた。
出てきたのは、キーボードのKoheiさん。特別顔がいいわけではないが、爽やかな雰囲気に親しみやすさを感じる。遠くから見た印象より意外と背が高い。
Koheiさんは作曲を務めていて、Chronicle Growthの楽曲は全てKoheiさんが作曲、編曲をしている。
最近では他のアーティストへの楽曲提供も行っていて、繊細で深みのある、他に類を見ない独特の世界観に定評がある。と、後でネットで調べた。
「社長!お疲れ様です」
「お疲れ様」
社長と共に招き入れられる。入ってすぐに、一人の少年…に見える青年が社長に駆け寄って来た。
「しゃちょ~!聞いてくれたの?」
「ああ。良い演奏だったよ」
駆け寄ってきたのは、ドラムのりつさん。小柄で一見女性と見まごう程可愛らしいが、もう二十四歳の青年だ。
可愛らしい外見からは想像もつかないほど激しいドラムに、ギャップが凄いと評判である。確かに、かなり荒々しかった。
その奥では、三人の青年が「お疲れ様です」と頭を下げている。
右から、ギターのクロユリさん、ベースのMASATOさん、そして、ギターボーカルのKyoyaさん。
クロユリさんは唯一の未成年だ。後ろだけ長い真っ赤な髪に、つり上がった紫色の目が特徴で、Koheiさんに異様に懐いているらしい。一番最近加入したメンバーで、翔がMusic Sparkを見た時にはいなかった。
MASATOさんは右側の前髪が長く、眼鏡をかけている。物静かでクールな印象だ。
そしてKyoyaさんは、長めの茶髪に金色のメッシュという、少々チャラそうな印象の髪型ながら、気遣いができ、スタッフなどへの対応もしっかりしていることから、真面目な青年だと認識されている。
182cmの高身長、細身なのに逞しさを感じる肉体美、理想的な長い足、そして圧倒的すぎる顔面の美しさから、モデルなどの仕事もこなす。
近くで見ても本当に綺麗な顔立ちで、つい整形を疑ってしまいそうになる。
よく見れば赤茶色の瞳はカラーコンタクトだ。キャラ付けのためだろうか。
それにしても、この世のものではないかのような美しさに、翔は言葉を失った。
整っていると言えば、クロユリさんもMASATOさんも怖いくらい美人なのだが、Kyoyaさんに目が行くのは身長の問題か、もしくは好みの問題だろう。
この人が、あの繊細な歌を歌っている。憧れが目の前に現れたようで、不思議な心地だった。
社長はつかつかと奥に歩いていき、同時にKyoyaさんが社長に向かって歩いて来る。
「Kyoyaくん、お誕生日おめでとう。途中からしか聞いていなくて申し訳ないけど、素晴らしいライブだったよ」
「ありがとうございます」
社長とKyoyaさんが言葉を交わす。その横顔まで美しくて、視線が引き寄せられる。
ついぼーっとしてしまったが、ふと気が付けば皆の視線がこちらに向いている。
翔は慌てて頭を下げた。
「は、初めまして!今日からお世話になります、高木翔です!よろしくお願いします!」
「専属マネージャー候補ではあるけど、まだ誰に付くか決まっていなくてね。タレントみんなを見て回っていたんだよ」
社長が補足を入れれば、みんな興味深そうに翔を見る。
最初が肝心だというのに、頼りなさそうに思われただろうか。
ビクビクする翔を気にした様子もなく、りつさんが無邪気に話しかけてくる。
「かけるっち、今日のライブ見てくれた?」
「え、あ、はい」
急にかけるっちとあだ名をつけられたことに驚いたが、今まであだ名をつけられた経験がほとんどない翔は少し嬉しくなった。
りつさんは嬉しそうに笑う。
「本当!?どうだった?僕可愛かった?」
「はい。可愛らしいのに、ドラムが凄くて……」
「でしょ!!他は?どこか印象に残ったとことかある?」
「えっと……」
りつさんの質問攻めに戸惑いながらも、印象に残った部分を考える。
りつさんのドラムは凄かった。力強くて、しかし全体のリズムを正確に刻んでいた。
MASATOさんのベースもかっこよかった。もう弾いている姿がかっこよかった。
クロユリさんのギターも、独特の存在感があってよかったと思う。
Koheiさんのキーボードは非常に繊細で、技術の高さがうかがえる。ばらばらになりそうなそれぞれの演奏を一つにまとめているのも、Koheiさんだと思う。
だがやはり一番印象に残っているのは、Kyoyaさんの歌だった。
「Kyoyaさんの歌が、凄く頭に残っていて……」
そう言うと、Kyoyaさんが少々驚いた顔をする。他のメンバーも興味深そうに聞いていた。
「透き通った綺麗な声で、かっこよくて、でも、どこか寂し気に聞こえて……」
「寂し気?」
りつさんが首を傾げる。クロユリさんとMASATOさんも、社長も不思議そうな顔をしていて、やはり自分がおかしいのかと焦ったが、出してしまった言葉は飲み込めない。Koheiさんは興味深そうに翔の言葉を待っている。
Kyoyaさんは無表情で、怒らせてしまったかとひやっとする。
やはり翔の勘違いだろうか。言うべきではないだろうか。しかし、みんなが言葉の続きを待っている。これは逃げられそうにない。
「いや、あの、オレの個人的な感想なんですけど、なんか……」
歌っているKyoyaさんの姿を思い出す。小さくてよくは見えなかったが、その瞳も、どこか寂しそうに見えた。
その表情は、まるで。
「泣いてるみたいに、聞こえたんです」
置いて行かないでと、泣き叫んでいる子どものように見えた。
辛そうで、悲しそうで、つい手を伸ばして抱きしめたくなるような、そんな脆さを感じた。
「………ふーん……」
地を這うような低い声が聞こえて、翔ははっと我に返る。
顔を上げれば、Kyoyaさんは翔に向かって真っすぐに歩み寄ってきた。
高身長に圧倒され後ずさるが、壁にぶつかって身動きが取れなくなる。
見上げればKyoyaさんが、光のない瞳で、意地の悪そうな微笑みを浮かべていた。
「社長、俺たちにも専属マネージャーつけたいって言ってましたよね」
「え?うん。そうだけど……」
Kyoyaさんがにいっと口の端を吊り上げる。それが獲物を捕食する前の肉食獣のように見えて、翔は肩を震わせた。
「それ、高木さんにお願いしたいんですけど、いいですか?」
驚きと恐怖に声が出なかった。
これは明らかに、地雷を踏んだ。
社長はそんな翔の様子に気づいていないようで、嬉しそうに手を叩いた。
「もちろんだとも!そう思ってくれて嬉しいよ!」
Kyoyaさんはふっと笑って、翔に手を伸ばす。
「では、これからよろしくお願いしますね。高木さん」
その目には一切光が点っておらず、口は笑っているのに全く笑って見えない。
小心者の翔に断る勇気などあるはずもなく、震えながらその手を取ることしかできなかった。
この日はボーカルのKyoyaさんの誕生日らしい。というか、このライブがバースデーライブだった。
どうせなら直接おめでとうを言いたいというのもあり、いそいそと楽屋に向かう。
まさか話ができる日が来るとは思っておらず、翔は緊張を極めていた。
そんな翔を気にした様子もなく、社長がドアをノックする。心の準備が整わないうちに、扉は開かれた。
出てきたのは、キーボードのKoheiさん。特別顔がいいわけではないが、爽やかな雰囲気に親しみやすさを感じる。遠くから見た印象より意外と背が高い。
Koheiさんは作曲を務めていて、Chronicle Growthの楽曲は全てKoheiさんが作曲、編曲をしている。
最近では他のアーティストへの楽曲提供も行っていて、繊細で深みのある、他に類を見ない独特の世界観に定評がある。と、後でネットで調べた。
「社長!お疲れ様です」
「お疲れ様」
社長と共に招き入れられる。入ってすぐに、一人の少年…に見える青年が社長に駆け寄って来た。
「しゃちょ~!聞いてくれたの?」
「ああ。良い演奏だったよ」
駆け寄ってきたのは、ドラムのりつさん。小柄で一見女性と見まごう程可愛らしいが、もう二十四歳の青年だ。
可愛らしい外見からは想像もつかないほど激しいドラムに、ギャップが凄いと評判である。確かに、かなり荒々しかった。
その奥では、三人の青年が「お疲れ様です」と頭を下げている。
右から、ギターのクロユリさん、ベースのMASATOさん、そして、ギターボーカルのKyoyaさん。
クロユリさんは唯一の未成年だ。後ろだけ長い真っ赤な髪に、つり上がった紫色の目が特徴で、Koheiさんに異様に懐いているらしい。一番最近加入したメンバーで、翔がMusic Sparkを見た時にはいなかった。
MASATOさんは右側の前髪が長く、眼鏡をかけている。物静かでクールな印象だ。
そしてKyoyaさんは、長めの茶髪に金色のメッシュという、少々チャラそうな印象の髪型ながら、気遣いができ、スタッフなどへの対応もしっかりしていることから、真面目な青年だと認識されている。
182cmの高身長、細身なのに逞しさを感じる肉体美、理想的な長い足、そして圧倒的すぎる顔面の美しさから、モデルなどの仕事もこなす。
近くで見ても本当に綺麗な顔立ちで、つい整形を疑ってしまいそうになる。
よく見れば赤茶色の瞳はカラーコンタクトだ。キャラ付けのためだろうか。
それにしても、この世のものではないかのような美しさに、翔は言葉を失った。
整っていると言えば、クロユリさんもMASATOさんも怖いくらい美人なのだが、Kyoyaさんに目が行くのは身長の問題か、もしくは好みの問題だろう。
この人が、あの繊細な歌を歌っている。憧れが目の前に現れたようで、不思議な心地だった。
社長はつかつかと奥に歩いていき、同時にKyoyaさんが社長に向かって歩いて来る。
「Kyoyaくん、お誕生日おめでとう。途中からしか聞いていなくて申し訳ないけど、素晴らしいライブだったよ」
「ありがとうございます」
社長とKyoyaさんが言葉を交わす。その横顔まで美しくて、視線が引き寄せられる。
ついぼーっとしてしまったが、ふと気が付けば皆の視線がこちらに向いている。
翔は慌てて頭を下げた。
「は、初めまして!今日からお世話になります、高木翔です!よろしくお願いします!」
「専属マネージャー候補ではあるけど、まだ誰に付くか決まっていなくてね。タレントみんなを見て回っていたんだよ」
社長が補足を入れれば、みんな興味深そうに翔を見る。
最初が肝心だというのに、頼りなさそうに思われただろうか。
ビクビクする翔を気にした様子もなく、りつさんが無邪気に話しかけてくる。
「かけるっち、今日のライブ見てくれた?」
「え、あ、はい」
急にかけるっちとあだ名をつけられたことに驚いたが、今まであだ名をつけられた経験がほとんどない翔は少し嬉しくなった。
りつさんは嬉しそうに笑う。
「本当!?どうだった?僕可愛かった?」
「はい。可愛らしいのに、ドラムが凄くて……」
「でしょ!!他は?どこか印象に残ったとことかある?」
「えっと……」
りつさんの質問攻めに戸惑いながらも、印象に残った部分を考える。
りつさんのドラムは凄かった。力強くて、しかし全体のリズムを正確に刻んでいた。
MASATOさんのベースもかっこよかった。もう弾いている姿がかっこよかった。
クロユリさんのギターも、独特の存在感があってよかったと思う。
Koheiさんのキーボードは非常に繊細で、技術の高さがうかがえる。ばらばらになりそうなそれぞれの演奏を一つにまとめているのも、Koheiさんだと思う。
だがやはり一番印象に残っているのは、Kyoyaさんの歌だった。
「Kyoyaさんの歌が、凄く頭に残っていて……」
そう言うと、Kyoyaさんが少々驚いた顔をする。他のメンバーも興味深そうに聞いていた。
「透き通った綺麗な声で、かっこよくて、でも、どこか寂し気に聞こえて……」
「寂し気?」
りつさんが首を傾げる。クロユリさんとMASATOさんも、社長も不思議そうな顔をしていて、やはり自分がおかしいのかと焦ったが、出してしまった言葉は飲み込めない。Koheiさんは興味深そうに翔の言葉を待っている。
Kyoyaさんは無表情で、怒らせてしまったかとひやっとする。
やはり翔の勘違いだろうか。言うべきではないだろうか。しかし、みんなが言葉の続きを待っている。これは逃げられそうにない。
「いや、あの、オレの個人的な感想なんですけど、なんか……」
歌っているKyoyaさんの姿を思い出す。小さくてよくは見えなかったが、その瞳も、どこか寂しそうに見えた。
その表情は、まるで。
「泣いてるみたいに、聞こえたんです」
置いて行かないでと、泣き叫んでいる子どものように見えた。
辛そうで、悲しそうで、つい手を伸ばして抱きしめたくなるような、そんな脆さを感じた。
「………ふーん……」
地を這うような低い声が聞こえて、翔ははっと我に返る。
顔を上げれば、Kyoyaさんは翔に向かって真っすぐに歩み寄ってきた。
高身長に圧倒され後ずさるが、壁にぶつかって身動きが取れなくなる。
見上げればKyoyaさんが、光のない瞳で、意地の悪そうな微笑みを浮かべていた。
「社長、俺たちにも専属マネージャーつけたいって言ってましたよね」
「え?うん。そうだけど……」
Kyoyaさんがにいっと口の端を吊り上げる。それが獲物を捕食する前の肉食獣のように見えて、翔は肩を震わせた。
「それ、高木さんにお願いしたいんですけど、いいですか?」
驚きと恐怖に声が出なかった。
これは明らかに、地雷を踏んだ。
社長はそんな翔の様子に気づいていないようで、嬉しそうに手を叩いた。
「もちろんだとも!そう思ってくれて嬉しいよ!」
Kyoyaさんはふっと笑って、翔に手を伸ばす。
「では、これからよろしくお願いしますね。高木さん」
その目には一切光が点っておらず、口は笑っているのに全く笑って見えない。
小心者の翔に断る勇気などあるはずもなく、震えながらその手を取ることしかできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】この契約に愛なんてないはずだった
なの
BL
劣勢オメガの翔太は、入院中の母を支えるため、昼夜問わず働き詰めの生活を送っていた。
そんなある日、母親の入院費用が払えず、困っていた翔太を救ったのは、冷静沈着で感情を見せない、大企業副社長・鷹城怜司……優勢アルファだった。
数日後、怜司は翔太に「1年間、仮の番になってほしい」と持ちかける。
身体の関係はなし、報酬あり。感情も、未来もいらない。ただの契約。
生活のために翔太はその条件を受け入れるが、理性的で無表情なはずの怜司が、ふとした瞬間に見せる優しさに、次第に心が揺らいでいく。
これはただの契約のはずだった。
愛なんて、最初からあるわけがなかった。
けれど……二人の距離が近づくたびに、仮であるはずの関係は、静かに熱を帯びていく。
ツンデレなオメガと、理性を装うアルファ。
これは、仮のはずだった番契約から始まる、運命以上の恋の物語。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~
トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。
突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。
有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。
約束の10年後。
俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。
どこからでもかかってこいや!
と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。
そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変?
急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。
慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし!
このまま、俺は、絆されてしまうのか!?
カイタ、エブリスタにも掲載しています。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
青龍将軍の新婚生活
蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。
武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。
そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。
「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」
幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。
中華風政略結婚ラブコメ。
※他のサイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる