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案の定、作詞は思うように進まなかった。
少しでも休憩があれば、恭哉さんは紙にペンを走らせている。けれどしっくりこないのか、二重線を引いたり、バツ印を書いてまた一から書き直す。
仕事は普段通りこなすし、何でもないように笑っている。だが少しずつ、顔色が悪くなっているように感じた。
恭哉さんが締め切りとして設けた日まで、あと五日。
この日は翔は事務所で仕事があったが、Chronicle Growthの活動はオフだ。
根を詰めても仕方がないし、ゆっくり休むようにと恭哉さんには言ったが、果たして休んでくれているだろうか。
心配ではあるが、翔が連絡を入れたらそれこそ休息の邪魔だ。何も出来ないのはわかっているが、なんだかもやもやとして、無意識にため息がこぼれる。
「どうしたんだい?心配事?」
仕事の合間、社長にそう聞かれ、翔は慌てて首を横に振る。
「何でもないです!もうすぐ二連休取れるなーと思って……」
「なかなか連休をあげられなくてごめんね。少し仕事をセーブした方がいいんじゃないかってKyoyaくんに聞いたら、なるべく断りたくないって言うから……。これでも無理やり休みを入れているんだけど」
社長はそう言って、申し訳なさそうに眉を下げる。
他のアーティストに比べてオフが少なすぎるのではないかと思ってはいたが、恭哉さんの希望なら納得だ。
恭哉さんは社長に、お父さんに認められたいという思いがとても強い。経緯を聞けばそれは納得できる話なのだが、社長の話を聞いていると、しっかり休んで元気でいることの方が大事なのではないかと思う。
互いに互いを思っているのに、どうしてすれ違ってしまうんだろう。
歩み寄ることは、そんなに難しいことなのだろうか。
「……ねえ翔くん、Kyoyaくん、最近調子悪そうじゃない?」
考えていた内容をちょうど社長に振られ、少々大げさに驚いてしまった。
「え!あ、そう、ですね……」
社長もそう感じているなら、きっと気のせいではなく、具合が悪いのだろう。
恭哉さんに直接聞けば、「大丈夫」と答えが返ってくる。だけど、本当に大丈夫なのだろうか。
明らかに無理をしていると思う。作詞を進めなければならないのに、連日早朝から深夜までスケジュールが埋まっていた。
特にモデルなど、個人の仕事もしている恭哉さんは、他のメンバー以上に休みがない。
翔が暗い顔をしたからだろう、社長も手に持っていたコーヒーを、飲むことなく机に置き、視線を落とした。
「Kyoyaくんは本当に仕事熱心でね、体調不良を隠して頑張りすぎてしまうところがあるんだ。所属してまだ間もないころ、一カ月まともに休みが取れなくて、やっと明日は休みだっていうときに、帰りの車に乗った途端に意識を失ったこともある」
「え……」
どんな仕事でも断らない、多少のオーバーワークでもやり遂げると、恭哉さんは言った。
だが、それは明らかに"多少"のオーバーワークではない。下手をすれば命に関わる。
なぜそこまで、というのはもう聞いたのでわかるが、それにしてもやりすぎではないだろうか。
恭哉さんは元々体が強くないと、耕平さんは言っていた。
無理をしてはいけないと、きっと本人もわかっているはずなのに。
社長も、父親なら知っていていいはずなのに。
「社長はどうして止めなかったんですか?恭哉さん、元々体強くないって……」
そこまで言って、慌てて自分の口をふさいだ。
今のは、社長と恭哉さんが親子だと知っている発言だった。
毎日のように様子を見ている翔が、メンバーの体質を知っているなら不思議ではない。まだお世話になって二か月程度だが、それとなく把握していることはいくつかある。
しかし社長とタレントとなると、そこまで密に連絡を取り合うことは無いだろう。恭哉さんは事務所によく顔を出す方ではあるが、それで体質を把握できるかというと、そんなことはない。しかも所属して間もないころだと言っているのに、"元々"の話が出るのは不自然だ。
しかも、恭哉さんはそういうことを徹底的に隠す人だ。元々人に心配をかけさせないように振る舞う人だし、認めてもらいたい相手の前なら尚更。
社長は驚きに目を見開いた。その場にいた松木さん、畑中さん、碓氷さんも、手を止めて翔に目を向ける。
完全に余計なことを言った。しかし、出てしまった言葉が戻ることはない。
どうしようかと慌てたが、社長は、優しく微笑んだだけだった。
「なんだ、知っていたんだね。恭哉が私の息子だってこと」
恭哉、と、社長は呼んだ。
いつもは「Kyoyaくん」と呼んでいたが、恭哉さんが家を出るまでは、そう呼んでいたのだろう。
社長のその言葉に、松木さんたちは特に驚いた様子は無い。既に知っていた、あるいは気づいていたのだろう。
社長は寂しそうに、申し訳なさそうに眉を下げた。
「本当に、私は駄目な父親だね……。あの子の願いを叶えたいと思って、意志を尊重してあげたいと思って止めなかったんだ。倒れてからは無理にでも休みを増やすようにしたんだけど、そういうところに、あの子たちはPV撮影とか、単独ライブを挟もうとする。無理はしてほしくない。だけど、恭哉の望むことをさせてあげたい。どうしたらいいんだろうね……」
社長は悔しそうにマグカップを握りしめた。
「……すみません」
無駄に傷つけてしまったことを悔やみ、翔は頭を下げるが、社長は微笑んで首を横に振った。
「ううん。こちらこそすまないね、気を遣わせてしまって」
翔は、それ以上何も言えなかった。社長の気遣う仕草が逆に痛々しい。
本当に、軽率に他者の問題に踏み込んでしまったと反省するしかなかった。
解決したい、仲直りしてほしいと簡単に言うが、九年間も顔を合わせず、連絡も取らず、それ以前から、本当に長い間すれ違ってしまっていた家族が、そう簡単に本心を打ち明けられるわけがないのだ。
家族仲のいい翔にはわからない世界だった。そのことを突きつけられたような気がした。
それでも仲直りしてほしいと、心から笑い合えるようになってほしいと望むのは、傲慢だろうか。
苦しみを背負う親子が、何の屈託もなく言葉を交わす姿を見たいと思うのは、許されないことだろうか。
どうしてここまで干渉しようとしてしまうのか、翔にもわからなかった。ただ、どうしても、肩に感じた恭哉さんの涙の感触が忘れられない。
泣き顔を直接見たわけではない。けれど、綺麗な涙だった。
脆くて儚くて、今にも崩れそうなほど危うい心を持ったこの人を、守りたいと、支えたいと思った。
これ以上傷ついてほしくない。笑っていてほしい。
今までに感じたことのない気持ちだった。数少ない友人にも、家族にも、恋心を寄せていた幼なじみにすらここまでの思いを抱いたことはない。
どうしてこんな気持ちになるのか、翔にもわからない。冷静に考えれば、翔が守らなければならないほど弱い人ではないはずなのに。
わからないが、考えたところで気持ちは変わらない。
傷ついてほしくない。笑ってほしい。
あの寂しい冬の空のような瞳が快晴に澄むことを、心から願っていた。
少しでも休憩があれば、恭哉さんは紙にペンを走らせている。けれどしっくりこないのか、二重線を引いたり、バツ印を書いてまた一から書き直す。
仕事は普段通りこなすし、何でもないように笑っている。だが少しずつ、顔色が悪くなっているように感じた。
恭哉さんが締め切りとして設けた日まで、あと五日。
この日は翔は事務所で仕事があったが、Chronicle Growthの活動はオフだ。
根を詰めても仕方がないし、ゆっくり休むようにと恭哉さんには言ったが、果たして休んでくれているだろうか。
心配ではあるが、翔が連絡を入れたらそれこそ休息の邪魔だ。何も出来ないのはわかっているが、なんだかもやもやとして、無意識にため息がこぼれる。
「どうしたんだい?心配事?」
仕事の合間、社長にそう聞かれ、翔は慌てて首を横に振る。
「何でもないです!もうすぐ二連休取れるなーと思って……」
「なかなか連休をあげられなくてごめんね。少し仕事をセーブした方がいいんじゃないかってKyoyaくんに聞いたら、なるべく断りたくないって言うから……。これでも無理やり休みを入れているんだけど」
社長はそう言って、申し訳なさそうに眉を下げる。
他のアーティストに比べてオフが少なすぎるのではないかと思ってはいたが、恭哉さんの希望なら納得だ。
恭哉さんは社長に、お父さんに認められたいという思いがとても強い。経緯を聞けばそれは納得できる話なのだが、社長の話を聞いていると、しっかり休んで元気でいることの方が大事なのではないかと思う。
互いに互いを思っているのに、どうしてすれ違ってしまうんだろう。
歩み寄ることは、そんなに難しいことなのだろうか。
「……ねえ翔くん、Kyoyaくん、最近調子悪そうじゃない?」
考えていた内容をちょうど社長に振られ、少々大げさに驚いてしまった。
「え!あ、そう、ですね……」
社長もそう感じているなら、きっと気のせいではなく、具合が悪いのだろう。
恭哉さんに直接聞けば、「大丈夫」と答えが返ってくる。だけど、本当に大丈夫なのだろうか。
明らかに無理をしていると思う。作詞を進めなければならないのに、連日早朝から深夜までスケジュールが埋まっていた。
特にモデルなど、個人の仕事もしている恭哉さんは、他のメンバー以上に休みがない。
翔が暗い顔をしたからだろう、社長も手に持っていたコーヒーを、飲むことなく机に置き、視線を落とした。
「Kyoyaくんは本当に仕事熱心でね、体調不良を隠して頑張りすぎてしまうところがあるんだ。所属してまだ間もないころ、一カ月まともに休みが取れなくて、やっと明日は休みだっていうときに、帰りの車に乗った途端に意識を失ったこともある」
「え……」
どんな仕事でも断らない、多少のオーバーワークでもやり遂げると、恭哉さんは言った。
だが、それは明らかに"多少"のオーバーワークではない。下手をすれば命に関わる。
なぜそこまで、というのはもう聞いたのでわかるが、それにしてもやりすぎではないだろうか。
恭哉さんは元々体が強くないと、耕平さんは言っていた。
無理をしてはいけないと、きっと本人もわかっているはずなのに。
社長も、父親なら知っていていいはずなのに。
「社長はどうして止めなかったんですか?恭哉さん、元々体強くないって……」
そこまで言って、慌てて自分の口をふさいだ。
今のは、社長と恭哉さんが親子だと知っている発言だった。
毎日のように様子を見ている翔が、メンバーの体質を知っているなら不思議ではない。まだお世話になって二か月程度だが、それとなく把握していることはいくつかある。
しかし社長とタレントとなると、そこまで密に連絡を取り合うことは無いだろう。恭哉さんは事務所によく顔を出す方ではあるが、それで体質を把握できるかというと、そんなことはない。しかも所属して間もないころだと言っているのに、"元々"の話が出るのは不自然だ。
しかも、恭哉さんはそういうことを徹底的に隠す人だ。元々人に心配をかけさせないように振る舞う人だし、認めてもらいたい相手の前なら尚更。
社長は驚きに目を見開いた。その場にいた松木さん、畑中さん、碓氷さんも、手を止めて翔に目を向ける。
完全に余計なことを言った。しかし、出てしまった言葉が戻ることはない。
どうしようかと慌てたが、社長は、優しく微笑んだだけだった。
「なんだ、知っていたんだね。恭哉が私の息子だってこと」
恭哉、と、社長は呼んだ。
いつもは「Kyoyaくん」と呼んでいたが、恭哉さんが家を出るまでは、そう呼んでいたのだろう。
社長のその言葉に、松木さんたちは特に驚いた様子は無い。既に知っていた、あるいは気づいていたのだろう。
社長は寂しそうに、申し訳なさそうに眉を下げた。
「本当に、私は駄目な父親だね……。あの子の願いを叶えたいと思って、意志を尊重してあげたいと思って止めなかったんだ。倒れてからは無理にでも休みを増やすようにしたんだけど、そういうところに、あの子たちはPV撮影とか、単独ライブを挟もうとする。無理はしてほしくない。だけど、恭哉の望むことをさせてあげたい。どうしたらいいんだろうね……」
社長は悔しそうにマグカップを握りしめた。
「……すみません」
無駄に傷つけてしまったことを悔やみ、翔は頭を下げるが、社長は微笑んで首を横に振った。
「ううん。こちらこそすまないね、気を遣わせてしまって」
翔は、それ以上何も言えなかった。社長の気遣う仕草が逆に痛々しい。
本当に、軽率に他者の問題に踏み込んでしまったと反省するしかなかった。
解決したい、仲直りしてほしいと簡単に言うが、九年間も顔を合わせず、連絡も取らず、それ以前から、本当に長い間すれ違ってしまっていた家族が、そう簡単に本心を打ち明けられるわけがないのだ。
家族仲のいい翔にはわからない世界だった。そのことを突きつけられたような気がした。
それでも仲直りしてほしいと、心から笑い合えるようになってほしいと望むのは、傲慢だろうか。
苦しみを背負う親子が、何の屈託もなく言葉を交わす姿を見たいと思うのは、許されないことだろうか。
どうしてここまで干渉しようとしてしまうのか、翔にもわからなかった。ただ、どうしても、肩に感じた恭哉さんの涙の感触が忘れられない。
泣き顔を直接見たわけではない。けれど、綺麗な涙だった。
脆くて儚くて、今にも崩れそうなほど危うい心を持ったこの人を、守りたいと、支えたいと思った。
これ以上傷ついてほしくない。笑っていてほしい。
今までに感じたことのない気持ちだった。数少ない友人にも、家族にも、恋心を寄せていた幼なじみにすらここまでの思いを抱いたことはない。
どうしてこんな気持ちになるのか、翔にもわからない。冷静に考えれば、翔が守らなければならないほど弱い人ではないはずなのに。
わからないが、考えたところで気持ちは変わらない。
傷ついてほしくない。笑ってほしい。
あの寂しい冬の空のような瞳が快晴に澄むことを、心から願っていた。
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