勇者パーティーの賢者、女奴隷を買って無人島でスローライフする

黒須

文字の大きさ
26 / 97
一章

第26話 奴隷をわからせて胸を揉みまくった

しおりを挟む

 それから俺はウィスタシアにヴォグマン領で農業をすることについて熱く語った。ここ最近の4年間、最も力を入れてやってきたことだし、実家も農家だから語ることは山ほどあった。

「上手くいくのだろうか。だが、やり遂げる以外にないな……」

「さっきも言ったけど寒冷地に強い品種の種は俺が用意するとして、大麦小麦ライ麦、トウモロコシ、ジャガイモは素人でも収穫できるから大丈夫だよ。あとは肥料だよな。養鶏を始めるのが最も効率的だな。鶏は簡単に繁殖できるし糞は肥料になって卵や肉は食料になる。卵のカルシュウムを補う為に餌に貝殻の粉末を与えるわけだが、すると鶏糞はアルカリ性になって酸性の土壌を中和する。作物が育ちやすい土になるんだ」

「……」

「な?わかっただろう?」

「いや、全然わからんな」

「だよね」

 気付けばもう2時過ぎか……。

「ところでお前、私の胸ばかり見ているな。そんなに気になるのか?」

 現在俺達はベッドに横になって向かい合っている。ウィスタシアは裸。何度か服を着ろと言ったが布団が気持ちよくて着る気になれないそうだ。

「いやだってそれダイソンの掃除機っていうか……」

 気まずいから見ないように視線や顔を逸らしても、物凄い吸引力で目が勝手に乳に吸い寄せられてしまうんだよね!しかし見事なおっぱいだ。ウィスタシアは華奢だから巨乳ってわけではないけど、しっかり膨らみがあって形も綺麗。

「ソウジキ?よくわからないが、触っても構わないぞ」

 なん……だと?

 つかこの子、俺にヤられに来たんだよな。この”ヤ”には〈殺される〉と〈犯される〉の意味がある。その結果、俺を刃物で刺してから全裸になって誘惑するという異常者っぷり。彼女、絶世の美女で滅茶苦茶可愛いけどヤバい女である。

 まぁでも触っていいなら……ごくり。

 俺はウィスタシアの胸に両手を伸ばす。

「やはりダメだ」

「ふえ?」

 寸でのところで止まった俺の両手は虚しく空を切ってグーパーするのであった。

「お前、俺にヤられに来たんだろう?」

「なんだその言い方、最低だな」

 確かに最低です!

「この部屋に来る前、私に選択肢は二つしかなかった。死んで楽になるか、お前の妾になるかだ。だが、今は三つ目の選択肢ができた。ヴォグマン領の農業を発展させ復興と繁栄をさせることだ。それともお前、私を抱かないと協力を惜しむのか?」

「みくびるなよ。俺はヴォグマン卿に敬意があるから協力しようと思ったんだ。見返りなんて必要ない」

「じゃぁなんだ、その手?」

 ウィスタシアの胸の前でグーパーしていた手を指摘された。

「こ、これはイメトレだ!」

「ふっ、お前の言葉は本当に意味がわからないな」

「とにかく見返りはいらないし、ウィスタシアが納得いくまで協力してやるよ。だから安心してくれ」

 残念ながらこの世界の物は全て日本の産物に劣っている。だからカネや物をもらってもあまり嬉しくないのだ。

「きょ、今日はこれで我慢してくれよ……」

 そう言って俺の手を握ると自分の胸に引き寄せた。

 両手に暖かい人肌の感触が……。

 や、やあらけ~、なんだこれ吸い付くぞ。これがおっぱいつうやつか……。

「い、痛いから、あまり強くしないで……」

「ご、ごめん」

「も、もういいだろ?」

「いや、もう少し……、舐めてもいいか?」

「それはダメッ!」



 胸から手を離した。

 ふぅ~!
 ありがとうございました!

「なぁ、ご、ゴロウ……お前どうして奴隷を買ったんだ?実験だとかなんだとか言っていたが本当か?」

 子供にヤリ目だの女漁りだの言うのは教育上良くないけど、ウィスタシアは18歳だから別に話しても構わないか。

「あれは本当だけど、俺は嫁探しをしているんだよ。何年先になるかわからないが将来、俺の女になってくれる人を探している。まぁ今回は全員出ていくって言ってたから諦めるがな。皆が自立できるまでサポートするつもりだよ」

「ふ、ふーん、奴隷で嫁探しねぇ……」

 とジト目で睨まれた。
 だって、無人島で出会いがないからしょうがないじゃないか!

「今、相手はいないのか?」

「いないよ」

「ま、まぁ私も許嫁はいないが……」

 と頬を染めて上目遣いで呟く。
 ヴァンパイア族は長寿だから人族と違って焦って相手探しをしないのだろう。

「ウィスタシア、眠くないか?」

「この部屋に来る前に寝たからな。ゴロウは眠いのか?」

 俺もこの子が来る前に3時間ほど熟睡した。それにおっぱい揉んだから、なんかもう寝れないよ。

「よし、じゃぁ服着たら早速行こうぜ」

「行くってどこにだ?」

「ウィスタシアの両親が封印された回廊魔石を持っているドクバック卿のところだよ。回廊魔石を取り返すぞ」

「ほ、本気で言っているのか?相手は大六天魔卿だぞ!?」

「当然だ」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...