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一章
第26話 奴隷をわからせて胸を揉みまくった
しおりを挟むそれから俺はウィスタシアにヴォグマン領で農業をすることについて熱く語った。ここ最近の4年間、最も力を入れてやってきたことだし、実家も農家だから語ることは山ほどあった。
「上手くいくのだろうか。だが、やり遂げる以外にないな……」
「さっきも言ったけど寒冷地に強い品種の種は俺が用意するとして、大麦小麦ライ麦、トウモロコシ、ジャガイモは素人でも収穫できるから大丈夫だよ。あとは肥料だよな。養鶏を始めるのが最も効率的だな。鶏は簡単に繁殖できるし糞は肥料になって卵や肉は食料になる。卵のカルシュウムを補う為に餌に貝殻の粉末を与えるわけだが、すると鶏糞はアルカリ性になって酸性の土壌を中和する。作物が育ちやすい土になるんだ」
「……」
「な?わかっただろう?」
「いや、全然わからんな」
「だよね」
気付けばもう2時過ぎか……。
「ところでお前、私の胸ばかり見ているな。そんなに気になるのか?」
現在俺達はベッドに横になって向かい合っている。ウィスタシアは裸。何度か服を着ろと言ったが布団が気持ちよくて着る気になれないそうだ。
「いやだってそれダイソンの掃除機っていうか……」
気まずいから見ないように視線や顔を逸らしても、物凄い吸引力で目が勝手に乳に吸い寄せられてしまうんだよね!しかし見事なおっぱいだ。ウィスタシアは華奢だから巨乳ってわけではないけど、しっかり膨らみがあって形も綺麗。
「ソウジキ?よくわからないが、触っても構わないぞ」
なん……だと?
つかこの子、俺にヤられに来たんだよな。この”ヤ”には〈殺される〉と〈犯される〉の意味がある。その結果、俺を刃物で刺してから全裸になって誘惑するという異常者っぷり。彼女、絶世の美女で滅茶苦茶可愛いけどヤバい女である。
まぁでも触っていいなら……ごくり。
俺はウィスタシアの胸に両手を伸ばす。
「やはりダメだ」
「ふえ?」
寸でのところで止まった俺の両手は虚しく空を切ってグーパーするのであった。
「お前、俺にヤられに来たんだろう?」
「なんだその言い方、最低だな」
確かに最低です!
「この部屋に来る前、私に選択肢は二つしかなかった。死んで楽になるか、お前の妾になるかだ。だが、今は三つ目の選択肢ができた。ヴォグマン領の農業を発展させ復興と繁栄をさせることだ。それともお前、私を抱かないと協力を惜しむのか?」
「みくびるなよ。俺はヴォグマン卿に敬意があるから協力しようと思ったんだ。見返りなんて必要ない」
「じゃぁなんだ、その手?」
ウィスタシアの胸の前でグーパーしていた手を指摘された。
「こ、これはイメトレだ!」
「ふっ、お前の言葉は本当に意味がわからないな」
「とにかく見返りはいらないし、ウィスタシアが納得いくまで協力してやるよ。だから安心してくれ」
残念ながらこの世界の物は全て日本の産物に劣っている。だからカネや物をもらってもあまり嬉しくないのだ。
「きょ、今日はこれで我慢してくれよ……」
そう言って俺の手を握ると自分の胸に引き寄せた。
両手に暖かい人肌の感触が……。
や、やあらけ~、なんだこれ吸い付くぞ。これがおっぱいつうやつか……。
「い、痛いから、あまり強くしないで……」
「ご、ごめん」
「も、もういいだろ?」
「いや、もう少し……、舐めてもいいか?」
「それはダメッ!」
◆
胸から手を離した。
ふぅ~!
ありがとうございました!
「なぁ、ご、ゴロウ……お前どうして奴隷を買ったんだ?実験だとかなんだとか言っていたが本当か?」
子供にヤリ目だの女漁りだの言うのは教育上良くないけど、ウィスタシアは18歳だから別に話しても構わないか。
「あれは本当だけど、俺は嫁探しをしているんだよ。何年先になるかわからないが将来、俺の女になってくれる人を探している。まぁ今回は全員出ていくって言ってたから諦めるがな。皆が自立できるまでサポートするつもりだよ」
「ふ、ふーん、奴隷で嫁探しねぇ……」
とジト目で睨まれた。
だって、無人島で出会いがないからしょうがないじゃないか!
「今、相手はいないのか?」
「いないよ」
「ま、まぁ私も許嫁はいないが……」
と頬を染めて上目遣いで呟く。
ヴァンパイア族は長寿だから人族と違って焦って相手探しをしないのだろう。
「ウィスタシア、眠くないか?」
「この部屋に来る前に寝たからな。ゴロウは眠いのか?」
俺もこの子が来る前に3時間ほど熟睡した。それにおっぱい揉んだから、なんかもう寝れないよ。
「よし、じゃぁ服着たら早速行こうぜ」
「行くってどこにだ?」
「ウィスタシアの両親が封印された回廊魔石を持っているドクバック卿のところだよ。回廊魔石を取り返すぞ」
「ほ、本気で言っているのか?相手は大六天魔卿だぞ!?」
「当然だ」
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