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一章
第51話 奴隷にサンオイルを塗ってやる
しおりを挟むアストレナ達青髪のアズダール人三人にゴーグルとシュノーケルの使い方を教えて俺は海からあがる。
先にシュノーケリングを教えた他の子らはもう沖に行ったようだ。
「姫様見てください、カメが!」
「あわわわわわ!ききき綺麗なお魚さんがたぁーくさんいますぅ~!」
「なんと美しい光景なのでしょう……!二人とも、ラウラさんのところに行きましょう」
「「 はい! 」」
三人は並んでシュノーケルを海面に出し、バタ足でラウラの方へ向かった。今日は波も穏やかで泳ぎやすい。
ヒオリ、モモ、ティアニーの三人は一緒に沖で潜っているようだ。この辺りは岸から2、300メートル先まで珊瑚礁の遠浅の海で、そこより沖は水深が急に50メートル以上と深くなる。そこまで行かなければ危険はない。
フォン、タマ、ココノのお子様三人組は「魚を捕まえる」と言い鼻息を荒くしていた。網とバケツを持って浅瀬で何かとっているようだ。
ラウラは一人、浮き輪でのんびり浮いているな。あの子は誰とでも仲良くなるが誰ともつるまない。
俺と同じで根が陰キャなのかもしれない。
俺は海の家の横でバーベキューの準備を始める。ここは森に面していて木陰になっている。
既にゴロウズがパラソルやシートを用意してくれていた。
家に引いている水道の水で、昔俺が使っていた煉瓦造りのタライを洗い水を張る。氷と飲み物とスイカを入れて冷やしておく。
煉瓦コンロに異次元倉庫から薪を出して入れる。これも昔使っていたものだ。
煉瓦の燻製窯にスモークチップを入れて、予め用意しておいたスパイス処理された牛肉の塊りを置いて煙を焚く。
海の食材も欲しいな。
俺は探知魔法を発動させて300メートル圏内の海中を探る。
探知魔法はこのまま維持しておこう。誰かが溺れても直ぐに察知できる。
魚介は……、たくさんいるな。
転移魔法で海中の対象だけをクーラーボックス内に転移させる。
サザエ等の貝類と、身の部分だけで50センチはある巨大なニシキエビを3尾。フォンの胴体くらい太い。
あとは魚とイカか。
俺は転移魔法で海の中を泳ぐ食材をどんどんクーラーボックスの中に入れていく。
ドクバック城で回廊魔石をパクった時と同じ要領だ。
生きている魚やイカ、エビをゴロウズと手分けして血抜きしたり包丁で捌いていると、シャルロットが俺のところに来た。
「ゴロウさん、さっきラウラちゃんに塗ってたやつ、シャルにも塗って欲しいな」
前かがみで両手を後ろで組み、顔を少し横に倒して上目遣いのシャルロットに料理をしながら答える。
「テーブルの上に置いてあるから勝手に使っていいぞ。まぁ、日焼けしても後で全員、回復魔法で肌を元の状態に戻すから塗らなくてもいいけどな」
「シャル、自分じゃ塗れなーい。ゴロウさんにやって欲しいよぉー♡」
「いや、自分で塗れるでしょ……」
「ラウラちゃんに塗ってあげてたじゃんっ!贔屓は良くないよ!」
「贔屓って言うか、ラウラは買い物付き合ってくれたからお礼だよ」
「シャルぅ、背中とかぁー、届かないもぉーん」
食材の下処理も結構終わったし、残りはゴロウズに任せるか。
「たく、しょうがないなぁー」
「やったー!いこいこぉ~」
エプロンを脱ぐ俺の腕にシャルロットが腕を絡ませ引っ張る。
「ちょ! はぁー、じゃぁ背中だけ塗ってあげるから椅子に座ってくれ」
「シャルこっちがいい~♡」
そう言って彼女はパラソルの下に敷いたレジャーシートに俺を引っ張りながら膝をついた。
俺は常に探知魔法を発動させている。何故か森の木陰からウィスタシアが俺達を覗いているのだが……!
まぁそれは無視しよう。
「おい、水着は脱がなくていいんだぞ」
「この方がやり易いでしょっ」
白いビキニのトップを脱ぎ腕で胸を寄せるように隠すシャルロット。
彼女は12歳(精神年齢は16歳)だが育ちかけの胸で谷間ができている。
「まぁいいか……、背中塗るから向こう向いてくれ」
「はーい♡」
返事をしながらうつ伏せで寝転がる。
いや、横になる必要はないんだが……!?
「……じゃぁ塗るからな」
俺はサンオイルを両手で伸ばしシャルロットの細い腰から華奢な背中にかけて塗っていく。
ウィスタシアと同様できめ細かい色白の肌は女の子らしく柔らかでスベスベ……。
背中を塗っているとシャルロットは自分の手でビキニのショーツを下げて半ケツになる。
何やってのコイツ?
「ゴロウさん、お尻も塗ってぇー♡」
そう言いながら丸くて小さな尻をフリフリしている。
「そこは自分で届くよね?」
「とどかなーい」
「いや、今パンツ下げてたでしょ!!」
「ギク! もう!じゃぁ次は前っ!」
クルっと仰向けになるシャルロット。胸は両手で隠している。
「あのな、前も自分で塗れるだろ。ラウラだって自分でやってたぞ。俺は料理の続きをするから、もう行くな」
で、立ち上がろうとすると、シャルロットが俺に抱き着いてきた。
「わぁ!ちょっと!」
俺は押し倒され、腰の上にシャルロットが馬乗りになっている。もう胸も隠していない。
「ゴロウさん冷たい!シャル可愛いでしょ!」
「まぁ……可愛いとは思うけど……」
はっきり言ってこの子は滅茶苦茶可愛い。小顔で超美人だし、背は低いけどスタイルは抜群。
「取り敢えず降りてくれないか?」
「どうしてぇ?あ、反応しちゃう?♡」
そう言って股間の上で腰を上下に滑らせ股を擦り付けてくる。
「いや、まぁそりゃな……」
「ゴロウさん可愛いぃ~♡……シャルのこと襲いたくなった?よわよわゴロウさんじゃ、ビビッてできないよね?クスクス♡」
「はいはい。ビビってできないから降りてくれ」
「ほーら、図星じゃん♡ゴロウさんがやりたいならぁ~、シャルやってもいいよぉ~♡まぁビビってできないと思うけどねっ♡クスクス。 ザーコ♡ザーコ♡」
そう言いながら愉悦で頬を紅潮させ楽しそうに腰を振るシャルロット。
確かにシャルロットは超可愛い。
しかぁーし!さっき反応すると肯定したのはお世辞で俺は子供には全く反応しない。ロリコンじゃないから。
たく、このメスガキ、完全に大人を舐めてるな……。
わからせる必要がある!
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