元Sランククランの【荷物運び】最弱と言われた影魔法は実は世界最強の魔法でした。

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第二章 大迷宮バルキオン

12話 VS『憤怒の鎌』

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「やっちまえーーー!!」

「ぶっ殺せーーー!!」

「ニュービーが調子乗んじゃねーよ!!」

 外で飛び交う煽りや罵声に怒号。
 野次馬根性たっぷりなオーディエンスの盛り上がりは最高潮を見せていた。

「はあ……やっちまった……」

「ごめんファイク……私の所為で………」

「ああいや、これはアイリスが悪いわけじゃない。不幸な事故みたいなものだよ。だから謝るな」

「でも………」

 こんな大事になってしまった負い目を感じているアイリスを慰めるが、彼女の表情が明るくなることはない。

 先程の酒場でのくせっ毛男とのやり取りから、アイリスは目に見えて落ち込んでいた。
 彼女も被害者の一人だと言うのに、こうしてずっと自分を責めている。

 この結果は言わば俺が招いたことだ。
 アイリスは悪くない。
 だが、彼女はそれを認めずに全て自分が悪いと思っている。
 悪循環だ。

 この悪循環をぶち壊すには、目の前の勝負に勝つしかない。

 簡単に現在の状況を説明しよう。
 俺とSランククランである『憤怒の鎌』が決闘をする事になった。
 理由はもちろん先程の言い合いの決着をつけるためだ。

 今俺がいるのは探協が管理している闘技訓練施設。
 その控え室だ。

 外では先程の一部始終を見ていた野次馬共が、俺達の決闘を行く末を見届けようと集まっていた。

「どうしてこんな大事に……」

「話が広がりに拡がって200人近くの人が闘技施設の観客席にいますね」

「マジですか……」

 淡々と外の状況を教えてくれるユネルに絶望する。
 表に出て喧嘩をするとは思っていたが、まさかこんなに正式な場所でやるとは思っていなかった。

 クソっ。
 あのくせっ毛男、あの後変に事を荒立ててこんなちゃんとした喧嘩の場を用意しやがって……。
 概ね、俺の無様に嬲り殺す様を野次馬共に見せつけるのが目的でこんなことをしたんだろうが、規模が大きくなりすぎだろ。

「オッズ的には9:1ですね。皆さんあの男にかけているようです」

 ほら、賭け事なんかも始まっちゃってるじゃん。
 てか俺人気無さすぎるだろ……いやそりゃそうか、どこの誰が底辺のFランクに賭けるっていうんだ。

 というか、こんな大事になっても探協が何も言ってこないとは思わなかった。
 それほどまでにあのくせっ毛男のこの都市での力は強いんだろうか?

「……考えても分からないし、どうでもいいか」

 頭を振って思考を整理する。

 この決闘のルールは単純だ。
 俺と、あのくせっ毛男率いる『憤怒の鎌』4人の真剣勝負。
 殺すのは無しで、どちらかが戦闘不能、または負けを認めるまで勝負は終わらない。

 俺が勝利したら男どもはアイリス達の事を諦めて、
『憤怒の鎌』が勝てば、俺はアイリス達とのクランを解散してアイリス達はアイツらのクランに入る。
 ということになった。

 ……いや、普通に俺の方がデメリット大きくね?
 勝負として成立してなくね?
 おかしくね?

 とは思ったが、時すでに遅し。
 勢いに飲まれて、話はこの条件で進み。こうして決闘をするまでになってしまった。

 さすがに反省している。
 アイツらに思い切り文句を言ったのは後悔していないが、この結果には後悔している。
 もっと冷静で居られれば、こんな結果にはならなかったのではと考えてしまう。

「大丈夫ですよね、アニキ? 負けませんよね?」

 しかし後悔したところでもう意味は無い。
 ここまできてしまっては、あとは仕方がないと割り切るしかない。
 今は反省するのではなく、目の前の勝負に集中しよう。

「……ああ。負けない。ぶっ潰して来てやる」

「はいっ!」

 不安げに聞いてくるエルバートの頭を乱暴に撫でて立ち上がる。
 懐中時計で時間を確認すれば、あのくせっ毛男が指定した時間だ。
 外に出ればあのムカつくイケメンフェイスが待っていることだろう。

「それじゃあ行ってくる。みんな俺に全財産賭けとけよ? ぼろ儲けできるからさ」

「分かりましたアニキ!」

「かしこまりました」

「……」

 笑いながら言った冗談にエルバートとユネルは笑い返してくれる。
 しかしアイリスの返事だけが返ってこない。

「アイリス」

「……」

「ちゃんと見とけよ。スカーから教わったろ? 他の人間が使う魔法もよく見とけってさ」

「……うん」

「なら一瞬も見逃すな。とっても珍しい旦那のかっこいいところが見れるかもしれないからな」

 やっとアイリスと目が合って、冗談を言って笑いかける。

「ファイクはいつもカコイイ。周りの目が節穴なだけ」

「……ははっ。これまた嬉しいこと言ってくれるね。
 よし! 俄然やる気が出てきた! 行ってくる!」

「うん。いってらっしゃい」

 ようやくいつもの調子が出てきたアイリスに満足して、控え室を出る。

 ″面白いことになったな″

「何が面白いもんか。面倒なだけだ」

 ″最近は随分と腑抜けていたからな。グダリきった性根を叩き直すにはちょうどいいと思うぞ″

「はあ。そんなつもりはなかったんだが……まあこんな事になってる時点でそうとも取れるか。
 確かに、気が抜けていたかもな」

 ″……なんだ。随分と素直じゃないか″

「別に、その通りだと思っただけだ」

 そんな軽いやり取りをしながら闘技場へと続く廊下を歩く。

 北と南の両端、ふたつの出入口の南側の方から外に出る。
 闘技場へと続く廊下を抜けて外に出ると、燦々と輝く太陽と怒号に似た野次馬の歓声が出迎えてくれた。

「「「うぉぉぉおおおおお!!!」」」

 視線のずっと先にある北側の出入口からは、4人組の男が全身フル装備で勇ましく立っていた。

「腰を抜かして逃げるかと思っていたが逃げなかったか。その根性は認めてやる」

「テンプレなありがたいお言葉をどうも」

「ッチ! やっぱり気に食わないなお前」

「そりゃ奇遇だな。俺もお前たちが嫌いだ」

「お前ッ!!」

 対峙するなりそんな軽口のやり取り。
 いや、こちらは軽口のつもりだが、あっちは結構効いてる感じだ。
 煽り耐性0だ。

「決闘が終わった後に文句を言われても面倒だからもう一度確認だ。
 勝負はどちらかが動けなくなるか、負けを認めるまで終わらない。
 使用する武器の制限は無しで俺達は4人、そっちは1人。
 違いないな?」

「ああ。Fランク相手にSランク4人がかりはどうかと思うが問題ない。
 精々全力でかかってこい」

「いちいち癪に障る奴だ……!
 もういい。さっさとお前をぶっ潰してやる。始めよう」

 忌々しそうに俺を睨むくせっ毛男は魔導武器を構える。
 斧槍型の魔道具で、さすがはSランクと言ったところか、魔導階級が彗星級の魔導武器だ。

 くせっ毛男に続いて他の取り巻きも魔導武器を構える。
 片手剣に戦鎚、弓と様々。
 しかも全部彗星級の超高品質の魔導武器だ。

「我が名はアッシュ・ワモルド!」

 奴らの魔導武器をまじまじと観察しながら俺も潜影剣を構えると、突然くせっ毛が名乗りを上げる。
 この都市では決闘をする前に名乗りをあげるのか、くせっ毛──アッシュは名乗り終えるとこちらをじっと見てくる。

 ……俺も名乗れということだろうか?

 他の取り巻きの名乗りを待ってみるが、一向に他の奴らは名乗りを上げる気配が無いので俺から名乗ることにする。

「……ファイク・スフォルツォ」

「互いの誇りと矜恃を胸に、堂々といざ尋常に勝負ッ!!」

 俺が名乗り終えると、アッシュ達は雄叫びを上げて突っ込んでくる。

 何が誇りと矜恃を胸にだ。
 4人がかりで来ておいてよく言えたもんだ。
 まあ4人がかりで来いって言ったのは俺なんだけども。

「はぁあああ!!」

 最初に斬りかかって来たのは名も知らぬ大柄な片手剣の男だった。

 戦闘の準備はとっくにできている。
『魔力循環』によって全身には魔力が駆け巡り、『支配領域』によって奴らの気配・動きはだいたい把握出来ている。
 時間をかける必要は無い。
 すぐに終わらせよう。

 上段から袈裟懸けに斬りかかってくる大男。
 片手剣に魔力は込められておらず、単純な肉弾戦を仕掛けてきた。
 Fランク相手にわざわざ魔法を使うまでもないと思っているのか、随分と舐められたもんだ。

「馬鹿かお前」

 突っ込んでくる片手剣を気に止めることなく、俺も大きく数歩踏み込む。
 迫ってきた片手剣は、俺に触れる既のところで影の腕によって動きを止める。

 それだけで男は動きを完全に停止させる。
 影の腕から自慢の魔導武器を引き抜くことも出来ず微動だにしない。

「なっ……!!」

 男はあからさまに動揺し、アホ面さげて俺の動きを見ている。

 ……何してんだこいつ。
 武器を手放せば距離を取れるのになんでそれをしないんだ?
 攻撃が防がれた、次の手を考えていないのか?
 それとも攻撃を誘ってきてるのか?

「まあ、どっちでもいいか」

「まっ、待てッ! 一旦話を───」

 片手剣男との距離はほぼゼロ距離。
 俺が奴の懐に入り込む形となり、少ない動作でガラ空きになっている鳩尾を剣柄で容赦なく殴る。

 男は何か言いかけていたが、戦いの最中に待ったをかける馬鹿の言葉に耳を傾ける必要は無い。

「───ッガ!?」

「よし、まずは一人だ」

 残りは3人。

 なんてこと無い打撃で、無惨にも意識を失くした片手剣の男から目線を切る。

 少し先に視線をやると、さっきまで後ろでニタニタと悪役じみた笑みを浮かべていたアッシュ達が愕然と呆けた顔をしていた。

「お前ッ! 魔法を使うとは卑怯なッ!!」

「……は?」

 かと思えば怒りを露わにしてアッシュは文句を言ってくる。
 何言ってんだこいつ。

「どこが卑怯だよ? 別にルールには魔法の使用は禁止してないだろ」

「ルール上はそうだが、ダルトンが正々堂々と純粋な勝負を挑んだんだ! お前もそれに正々堂々と答えるべきだろ!!」

「は?」

 いや、何その自分ルール。
 調子をこいて魔法を使わないから痛い目を見るんだ。その理屈はおかしい。
 相手の実力を測れなかったあの片手剣男──ダルトンが悪い。
 哀れなりダルトン。

「それにダルトンは何か言いかけていただろう! 何故それを聞いてやらない!!」

「……はあ───」

 忌々しそうに俺を睨んで文句を言ってくるアッシュ。
 周りの取り巻きも「そうだそうだ!」と同調している。
 なんなんだこいつら。

「───どうして決闘中にお喋りなんかしなきゃいけないんだよ。馬鹿かお前ら」

「なんだとッ!!」

「はあ……来ないなら次は俺の番な?」

 まだお喋りを続けたいらしいアッシュを無視して動き出す。

「ッ! 卑怯者め! まだ話は終わってないぞ!!」

 イケメンはまだ何か喚いているが知ったことではない。
 一瞬にして奴らとの間合いを詰めようとすると、残った取り巻き2人がアッシュを守るように立ちはだかる。

「調子に乗るなよ底辺探索者がッ!!」

「くらえ!!」

 戦鎚の男と弓の男は敵意むき出しで、自慢の魔導武器に魔力を流している。
 両者の武器は淡い光を帯びて発光する。彗星級の武器なだけあって、傍目からとても絵になる光景である。
 しかし───、

 ちょっと魔力量が少なくないか?
 てか魔力操作がブレすぎてるし、これならエルバートの方が上手く魔力を扱えるのではなかろうか。

 なんて違和感を覚えていると、間合いを詰め切る前に魔法が放たれる。

「火炎激打ッ!!」

「光輝白激ッ!!」

 戦鎚からは爆炎の衝撃波、弓からは眩く輝いた光の矢が放たれた。
 派手に地面を抉る音と、耳に嫌に残る風きり音。
 流した魔力の割にはそれなりに威力のありそうな魔法が同時に襲いかかってくる。

「……」

 そんな魔法を気にすることもなく突っ込む。

 身体の魔力量を増やして、循環率を上げる。『覇影戦気』による身体強化はとっくの前にしているし、この程度の魔法ならこのまま突っ込んでも問題は無い。
 寧ろ十分すぎる対策だ。

「どうだッ!!」

「やったか!?」

 2つの魔法が直撃する。
 それに合わせて、激しい衝撃と土煙が巻き起こった。
 一帯が土煙包まれるが、魔法の直撃を確信した取り巻きA、Bは予備動作に入ることなく歓喜している。

「呑気に喜びすぎだろ。なんで今ので終わりだと思ってんだ?」

 2つの魔法は直撃した。
 しかし、諸々の身体強化や高い『魔力耐性』によって魔法による俺へのダメージは皆無。
 少し装備に汚れがついた程度で、2つの魔法を突っ切って取り巻き共に急接近する。

「なんでっ!?」

「おかしいッ!!」

 濃い土煙の中から突如姿を表した俺に奴らは驚くが、驚いただけで奴らがこの状況を対処しようと動き出す気配はない。

「「アガッ!!?」」

 哀れなダルトンと同じ要領で取り巻きA、Bの鳩尾を思い切り殴った。
 苦しそうな呻き声が聞こえた次には、ドサドサっと人2人が地面に倒れ伏す鈍い音がする。

 これで3人だ。

 土煙が晴れて闘技場の視界が良好になると、またまたアッシュが絶句していた。

「どうして2人の大魔法を正面から受けて無傷なんだッ!? どんな手品だ!!」

「大魔法……あれがか?」

 今の取り巻きA、Bの魔法を思い出す。
 見た目はド派手で高威力な魔法に見えるが、所詮は見た目だけだ。
 子供騙しもいい所のヘッポコ魔法だ。
 あれなら大魔法(笑)だ。

「そうか……お前の魔導武器の魔法は幻惑系だな!!
 それなら今までのお前の不自然な動きに説明が付く!!
 お前みたいな底辺探索者があの魔法を食らって無事なはずが無い!
 なんて小癪なッ………!!」

「……はあ」

 勝手に一人で納得し始めたイケメンに痛くもない頭を押さえ込んでしまう。

 現実逃避もいいところだ。
 ここまでいくと感心すらしてしまう。
 よくもまあこうポンポンと思いつくもんだ。

「一応言っておくけど俺は幻惑系の魔法は使えない。
 あの程度の魔法なら正面から受けても何の問題もない。お前たちが弱すぎるんだろ。
 てか、本当にお前らSランクかよ?」

「黙れ卑怯者! お前の言葉には惑わされないぞ!
 Fランクだからと手加減をしてやっていたがヤメだ!
 このバルキオン最強であるアッシュ・ワモルドが本気で相手してやる!!」

「……ああ、そう。あくまでお前は最後までそのスタンスを貫き通すのね」

 高々と斧槍を掲げ上げたアッシュは、武器に魔力を流し始める。
 取り巻きA、Bと比べれば魔力の流れは安定しているし、量もそこそこだ。

 ……だが、如何せん魔力を込めるのが遅すぎる。
 10秒ほど魔法の発動を待ってみるが、未だにアッシュが魔法を使う気配はない。
 これが実践だったら目の前のイケメンは今頃モンスターに嬲り殺されているだろう。

 当の本人はそのことを知ってから知らずか、けたたましい雄叫びを上げてまだ武器に魔力を流している。

「なあスカー、これなんてギャグ?」

 ″……俺に聞くな。見てるだけで腹が立ってくる。遊んでないでさっさと終わらせろ″

「そうする」

 珍しく困った反応を見せるスカーに同意して、地面を蹴る。

「はぁああああぁああああッッッ!!」

 依然として雄叫びが耳朶を打つ。
 さも「これから大魔法を使うぞ!」と言った気迫の籠った声だが、威勢の割には武器に溜まった魔力量はそこまででは無い。

 野次馬共は何が面白いのかアッシュの魔法に歓喜して、今か今かと大魔法(笑)の発動を待っている。

 うるさい。
 とにかくうるさい。
 もうアッシュの雄叫びなのか、野次馬の歓声なのか分からないくらい闘技場全体がうるさい。

「───」

 今まで気づかないようにしていた、積もりに積もった怒りが込み上げてくる。

 何が楽しくてこんな茶番に付き合わなきゃならんのだ。
 本当に時間の無駄だ。
 俺の貴重な休日を返せ。

 Sランククランと言うから少しはやれるかと思っていたが、全くの見当違いだ。
 こいつらは今まで見てきたどのSランクより弱い。
 それこそ、マネギルでもこいつら4人を完封できるだろう。
 それぐらいに弱い。

「うるっせぇな! 黙って魔法を使えッ!!」

 怒りが有頂天に達したので、潜影剣を投げ捨て拳を振りかぶる。
 こいつは直接殴らないと気が済まない。

 しっかり足を踏み込み、全身で捻りを加えた渾身の一撃は、誰にも邪魔されることなく腹立たしいイケメンフェイスを真正面から打ち抜く。

「───ブベラッ!!?」

 間抜けな声と共にアッシュの整った顔面は一瞬にして凹み抉れる。
 綺麗な鼻血の噴水を出しながらアッシュは真後ろへ昏倒していく。

「二度とその面見せんじゃねえ!!」

 最後にもう夢の中で聞こえていないであろう残念イケメンにそう吐き捨てて闘技場を後にする。

「「「……うぉぉぉおおおおおッッッ!!!」」」

 元きた南の出入口から控え室へと続く廊下を歩く中、少し遅れて野次馬どもの割れんばかりの歓声が聞こえてきた。

 そうして、この突如として始まったSランククランとFランク探索者の異様な決闘は大波乱の結果で終わった。

「はあ……これで終わるといいなぁ……」

 面倒事が片付いて、気に食わない奴もぶっ飛ばした。
 だと言うのに、どうしてか俺の気分は晴れなかった。
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