9 / 126
幼少編
第8話 駐屯所
しおりを挟む
小高い丘に位置する貴族街を抜けてやって来たのは王都の城下町、王城前の正門横にある騎士団の駐屯所だった。よくよく考えると過去に戻ってきてからこうして城下町に降りてきたのは初めてだ。
────嫌な感じだな。
ここの正門から更に城下町の中心地へと行けば、一度目の人生で俺が最期を迎えた大広場に繋がっている。そして更に補足すると俺は処刑される直前まで王城の地下牢に幽閉されていたから、実質的な最大級のトラウマを掘り返していることになる。
滅多に経験することのできない騎士たちとの訓練に考えが全く追いついていなかった。よくよく考えずともこうして自分が死んだ軌跡をこの目で見ることになったのだ。
────俺も爺さんに毒されてきてるな……。
「何を呆けている? 行くぞ」
「あ、ああ……」
気づきたくなかった事実にゲンナリしていると件の爺さんは慣れた足取りで駐屯所の中へと入っていく。
「「ご苦労様です!!」」
「あいご苦労さん」
中に入る直前に入り口で見張りをしていた二人の騎士が爺さんに向かって綺麗な敬礼をする。爺さんはそれを一瞥すると覇気のない返事をした。実に偉そうである。
「いや、実際に偉いのか」
駐屯所の裏にあるのであろう訓練場からは怒号にも似た気迫のある声が入り口付近からでも聞こえてくる。一度目の人生では中に入った記憶のない場所に自然と緊張する。やはりと言うべきか、一度目の人生での俺は騎士がそんなに好きではなかった。規律に従順であり、堅苦しい雰囲気に苦手意識が自然と芽生えていた。でも今は別の意味で苦手である。
────あの時は本当に酷かった。
地下牢に幽閉されたときから、斬首刑の時まで無理やり取り押さえられたり、実際に刑を執行して俺の首を切り落としたのは騎士なので結構なトラウマなのである。
「なんだかワクワクしますね!お兄様!!」
「そ、そうだね」
「なんだぁ?やけに大人しいな……まさか緊張してるのか?」
大人しい俺を見て爺さんが煽ってくる。いつもならば売られた喧嘩を買うところではあるが、今は正直そんな気力もない。俺は「うるせえ」と力なく言い返すしかなった。
「お疲れ様です!!」
「おおー」
流石は指南役と言ったところか、中に入ってからもすれ違う騎士たちが勢いよく爺さんに敬礼をしていく。それをなんとも威厳ある態度でスルーだ。
────本当に偉かったんだな。
入り口前の挨拶だけでは半信半疑だったが、これだけ騎士たちに挨拶されてるのを見せられると認めざるを得ない。普段は事あるごとに裏庭に顔を出すので、本当は窓際族で騎士団での威厳なんてあったもんじゃないと思っていたがその予想は違ったらしい。
「目上の人間には敬意を」そんな教育の徹底ぶりをひしひしと感じて、感心していると不意に爺さんからお小言が入る。
「レイよ、お前も普段からアレくらい俺に敬意を持って接しろ。もっと俺を敬え」
「敬えるようなことをしてから言えクソジジイ」
「んだとコラ!?」
なんていつものやり取りをしていると目的地に到着する。少し古ぼけた扉を開けて中に入れば、異様な熱気がなだれ込んできた。
「ハアッ!!」
「せいやッ!!」
「もう一本!!」
激しい鋼の激突音、相手を絶対に倒すと言わんばかりの気迫、少し油と埃っぽい香り、そのどれもが一度目では体験したことのない感覚であった。思わずその光景に見入っていると、中に入ってきた爺さんに気が付いた騎士たちが一斉に集まってくる。
「敬礼!!」
「「「お疲れ様です、フェイド指南役!!」」」
この中で一番偉いであろう騎士の号令で耳をつんざくほどの声の集合が全身に響く。
「うむ。鍛錬に戻れ」
「「「はい!!」」」
怒号にも似た騎士たちの挨拶をやはり爺さんは気にした様子もなく、寧ろ煙たがるように顔を顰めた。騎士たちは騎士たちで爺さんのおざなりな態度を気にせずに即座に鍛錬に戻っていく。そのメリハリのある動きに圧倒されていると不意に爺さんに小突かれる。
「ほれ、お前も混ざれ」
「……は? 混ざれって、あの中に? いきなり? 無理だろ?」
本当に急に言われるものだから半ギレで尋ねると、クソジジイは頷くばかり。そもそも彼らが現在なんの鍛錬をしているのかもわからないのに、いきなり「混ざれ」と言われても困惑するし説明不足過ぎてキレそうだ。
「ちゃんと────」
「お前ら、今から俺の弟子が鍛錬に混ざる!ブラッドレイ家のドラ息子だが……気にするな、思う存分に捻りつぶせ────できるもんならな」
反射的に「ちゃんと説明をしろ」と文句を言おうとするがその前に無理やり放り込まれる。やはりちゃんとした説明のないクソジジイに俺は勿論、騎士たちも困惑。そんな俺たちを見てあくどい笑みを浮かべるクソジジイにふつふつと怒りが沸いてくる。
「こんのクソジジイ……」
しかし、今はその怒りをぶつけるほどの余裕はない。石畳と地面で区切られている境界線を踏み越えて、俺は本当に騎士たちの訓練へと放り込まれる。瞬間、騎士たちの視線が一斉にこちらを向いて、こんな声が聞こえてくる。
「〈軍事統括総督〉の御子息だって!?」
「どうしてまたこんなところに……」
「聞いた話じゃ相当な我儘息子だって言うじゃないか」
「怪我とかさせて後で殺されたりしないよな?」
「好きにやれとはフェイド様は言っていたが……フェイド様だからなぁ……」
そのさまざまな反応で外での自分の評価を再認識する。ついでにクソジジイのも。
────やっぱりあの爺さんは彼らに不安視されるくらいにメチャクチャな訓練をしているらしい。
「はは……」
苦笑を零すがいつまでものんびりとはしていられない。クソジジイが「鍛錬をしろ」と言えば鍛錬をしなければひどい目にあわされる。それは騎士たちも分かっているようだ。俺を見定めるように騎士たちの目の色が変わった。それに臆せず俺は頭を下げた。
「ブラッドレイ侯爵家、嫡男のクレイム・ブラッドレイと申します。本日は突然の訪問、誠に申し訳ありません。今、大叔父が言った通り今回は皆さんの訓練に参加させていただきます。若輩者ではございますが、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくおねがいします」
「「「こ、こちらこそどうぞよろしくお願いします……」」」
騎士たちはまさか評判の悪い侯爵子息から丁寧な挨拶が来るとは思っていなかったのか呆然とする。しかしその気のゆるみが命取りだ。まだ戸惑いが抜けきらない様子で騎士たちは先ほどまでしていた訓練を再開した。
「ふむ……」
俺は特に誰かに説明を求めることをせずに、訓練の内容を一瞬で読み取る。
────なるほど。
代わる代わる色んな人間と無差別に木剣で斬り結ぶ……どうやら彼らは乱戦を想定した対人打ち込みの訓練中らしい。そうと分かれば後は簡単である。俺は適当な鍛錬用の木剣を選んで近くにいた騎士に斬りかかった。
「お相手願います!!」
「お、おう!!」
何度か木剣で打ち合って一方が怯むか地面に膝をつけばまた別の相手へと斬りかかる。最初は小柄な子供の突発な鍛錬参加に懐疑的な騎士たちだったが、すぐにそんな様子がなくなっていくのが分かる。
「なんだこの子!?」
「本当に子供か!?」
「強すぎる!!」
次から次へと容赦なく騎士たちへと突っ込み、一瞬で怯ませるか地面に跪かせる。
この一週間ずっと素振りと基礎的な型の練習しかしてこなかった俺にとっては久方ぶりの対人戦である。最初は様々なトラウマの所為で精神が気落ちしていたが、いざ鍛錬を始めてしまえば吹っ切れてしまう。なんなら楽しいとさえ思っていた。
「はは……あはは!!」
素振りや型などの基礎練習が嫌いなわけではないし、その重要性は理解しているつもりだが……如何せんずっと同じことの繰り返しというのは飽きが来てしまう。正直、そろそろ実践的な鍛錬がしたかったと思っていたし、実際にやり始めると異様に興奮してきた。それこそ最初に誓いを立てた「目立たない」という最重要遂行任務すら忘れてだ。
「次だ次!もっと本気で来てくださいよ!?」
「や、やべぇぞこいつ!!」
「わ、笑い方がフェイド様そっくり……やはり血縁者、血は争えないって言うのか!?」
言ってしまえば血が高ぶり、本来の調子に乗ってしまう性格が表に出てきたのだ。
一度目の時と違うのはその調子の乗り方が権力や家柄を誇示するのでは無く、もっと根本的で単純な自分のこれまでの努力の成果がどれほど実を結んだのか確かめたいというもの────詰まるところ実力を確かめたいのだ。
「頑張ってください、お兄様!!」
「はは!安心せいアリス、お前の兄はここにいる騎士程度には負けんよ」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。レイはたった一週間の鍛錬でとんでもなく成長した。それもまだ伸びしろを感じさせるほどにな……本当、天賦の才を世界から授かったかのような子だ。あいつは強くなるぞ」
思考は至って良好。他のことに気を遣う余裕すら生まれる。それこそ離れているはずの二人の声も聞こえるぐらいだ。珍しく素直に褒められたことに俺の気分は更に良くなる。あれだけ調子に乗らないと誓ったのに体が勝手に動き出す。
「もっと楽しもうぜぇ!?」
「「「ひぃいいいい!?」」」
俺はその後も好き勝手に自分よりも何倍も年上の騎士たちを斬り伏せていった。
────嫌な感じだな。
ここの正門から更に城下町の中心地へと行けば、一度目の人生で俺が最期を迎えた大広場に繋がっている。そして更に補足すると俺は処刑される直前まで王城の地下牢に幽閉されていたから、実質的な最大級のトラウマを掘り返していることになる。
滅多に経験することのできない騎士たちとの訓練に考えが全く追いついていなかった。よくよく考えずともこうして自分が死んだ軌跡をこの目で見ることになったのだ。
────俺も爺さんに毒されてきてるな……。
「何を呆けている? 行くぞ」
「あ、ああ……」
気づきたくなかった事実にゲンナリしていると件の爺さんは慣れた足取りで駐屯所の中へと入っていく。
「「ご苦労様です!!」」
「あいご苦労さん」
中に入る直前に入り口で見張りをしていた二人の騎士が爺さんに向かって綺麗な敬礼をする。爺さんはそれを一瞥すると覇気のない返事をした。実に偉そうである。
「いや、実際に偉いのか」
駐屯所の裏にあるのであろう訓練場からは怒号にも似た気迫のある声が入り口付近からでも聞こえてくる。一度目の人生では中に入った記憶のない場所に自然と緊張する。やはりと言うべきか、一度目の人生での俺は騎士がそんなに好きではなかった。規律に従順であり、堅苦しい雰囲気に苦手意識が自然と芽生えていた。でも今は別の意味で苦手である。
────あの時は本当に酷かった。
地下牢に幽閉されたときから、斬首刑の時まで無理やり取り押さえられたり、実際に刑を執行して俺の首を切り落としたのは騎士なので結構なトラウマなのである。
「なんだかワクワクしますね!お兄様!!」
「そ、そうだね」
「なんだぁ?やけに大人しいな……まさか緊張してるのか?」
大人しい俺を見て爺さんが煽ってくる。いつもならば売られた喧嘩を買うところではあるが、今は正直そんな気力もない。俺は「うるせえ」と力なく言い返すしかなった。
「お疲れ様です!!」
「おおー」
流石は指南役と言ったところか、中に入ってからもすれ違う騎士たちが勢いよく爺さんに敬礼をしていく。それをなんとも威厳ある態度でスルーだ。
────本当に偉かったんだな。
入り口前の挨拶だけでは半信半疑だったが、これだけ騎士たちに挨拶されてるのを見せられると認めざるを得ない。普段は事あるごとに裏庭に顔を出すので、本当は窓際族で騎士団での威厳なんてあったもんじゃないと思っていたがその予想は違ったらしい。
「目上の人間には敬意を」そんな教育の徹底ぶりをひしひしと感じて、感心していると不意に爺さんからお小言が入る。
「レイよ、お前も普段からアレくらい俺に敬意を持って接しろ。もっと俺を敬え」
「敬えるようなことをしてから言えクソジジイ」
「んだとコラ!?」
なんていつものやり取りをしていると目的地に到着する。少し古ぼけた扉を開けて中に入れば、異様な熱気がなだれ込んできた。
「ハアッ!!」
「せいやッ!!」
「もう一本!!」
激しい鋼の激突音、相手を絶対に倒すと言わんばかりの気迫、少し油と埃っぽい香り、そのどれもが一度目では体験したことのない感覚であった。思わずその光景に見入っていると、中に入ってきた爺さんに気が付いた騎士たちが一斉に集まってくる。
「敬礼!!」
「「「お疲れ様です、フェイド指南役!!」」」
この中で一番偉いであろう騎士の号令で耳をつんざくほどの声の集合が全身に響く。
「うむ。鍛錬に戻れ」
「「「はい!!」」」
怒号にも似た騎士たちの挨拶をやはり爺さんは気にした様子もなく、寧ろ煙たがるように顔を顰めた。騎士たちは騎士たちで爺さんのおざなりな態度を気にせずに即座に鍛錬に戻っていく。そのメリハリのある動きに圧倒されていると不意に爺さんに小突かれる。
「ほれ、お前も混ざれ」
「……は? 混ざれって、あの中に? いきなり? 無理だろ?」
本当に急に言われるものだから半ギレで尋ねると、クソジジイは頷くばかり。そもそも彼らが現在なんの鍛錬をしているのかもわからないのに、いきなり「混ざれ」と言われても困惑するし説明不足過ぎてキレそうだ。
「ちゃんと────」
「お前ら、今から俺の弟子が鍛錬に混ざる!ブラッドレイ家のドラ息子だが……気にするな、思う存分に捻りつぶせ────できるもんならな」
反射的に「ちゃんと説明をしろ」と文句を言おうとするがその前に無理やり放り込まれる。やはりちゃんとした説明のないクソジジイに俺は勿論、騎士たちも困惑。そんな俺たちを見てあくどい笑みを浮かべるクソジジイにふつふつと怒りが沸いてくる。
「こんのクソジジイ……」
しかし、今はその怒りをぶつけるほどの余裕はない。石畳と地面で区切られている境界線を踏み越えて、俺は本当に騎士たちの訓練へと放り込まれる。瞬間、騎士たちの視線が一斉にこちらを向いて、こんな声が聞こえてくる。
「〈軍事統括総督〉の御子息だって!?」
「どうしてまたこんなところに……」
「聞いた話じゃ相当な我儘息子だって言うじゃないか」
「怪我とかさせて後で殺されたりしないよな?」
「好きにやれとはフェイド様は言っていたが……フェイド様だからなぁ……」
そのさまざまな反応で外での自分の評価を再認識する。ついでにクソジジイのも。
────やっぱりあの爺さんは彼らに不安視されるくらいにメチャクチャな訓練をしているらしい。
「はは……」
苦笑を零すがいつまでものんびりとはしていられない。クソジジイが「鍛錬をしろ」と言えば鍛錬をしなければひどい目にあわされる。それは騎士たちも分かっているようだ。俺を見定めるように騎士たちの目の色が変わった。それに臆せず俺は頭を下げた。
「ブラッドレイ侯爵家、嫡男のクレイム・ブラッドレイと申します。本日は突然の訪問、誠に申し訳ありません。今、大叔父が言った通り今回は皆さんの訓練に参加させていただきます。若輩者ではございますが、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくおねがいします」
「「「こ、こちらこそどうぞよろしくお願いします……」」」
騎士たちはまさか評判の悪い侯爵子息から丁寧な挨拶が来るとは思っていなかったのか呆然とする。しかしその気のゆるみが命取りだ。まだ戸惑いが抜けきらない様子で騎士たちは先ほどまでしていた訓練を再開した。
「ふむ……」
俺は特に誰かに説明を求めることをせずに、訓練の内容を一瞬で読み取る。
────なるほど。
代わる代わる色んな人間と無差別に木剣で斬り結ぶ……どうやら彼らは乱戦を想定した対人打ち込みの訓練中らしい。そうと分かれば後は簡単である。俺は適当な鍛錬用の木剣を選んで近くにいた騎士に斬りかかった。
「お相手願います!!」
「お、おう!!」
何度か木剣で打ち合って一方が怯むか地面に膝をつけばまた別の相手へと斬りかかる。最初は小柄な子供の突発な鍛錬参加に懐疑的な騎士たちだったが、すぐにそんな様子がなくなっていくのが分かる。
「なんだこの子!?」
「本当に子供か!?」
「強すぎる!!」
次から次へと容赦なく騎士たちへと突っ込み、一瞬で怯ませるか地面に跪かせる。
この一週間ずっと素振りと基礎的な型の練習しかしてこなかった俺にとっては久方ぶりの対人戦である。最初は様々なトラウマの所為で精神が気落ちしていたが、いざ鍛錬を始めてしまえば吹っ切れてしまう。なんなら楽しいとさえ思っていた。
「はは……あはは!!」
素振りや型などの基礎練習が嫌いなわけではないし、その重要性は理解しているつもりだが……如何せんずっと同じことの繰り返しというのは飽きが来てしまう。正直、そろそろ実践的な鍛錬がしたかったと思っていたし、実際にやり始めると異様に興奮してきた。それこそ最初に誓いを立てた「目立たない」という最重要遂行任務すら忘れてだ。
「次だ次!もっと本気で来てくださいよ!?」
「や、やべぇぞこいつ!!」
「わ、笑い方がフェイド様そっくり……やはり血縁者、血は争えないって言うのか!?」
言ってしまえば血が高ぶり、本来の調子に乗ってしまう性格が表に出てきたのだ。
一度目の時と違うのはその調子の乗り方が権力や家柄を誇示するのでは無く、もっと根本的で単純な自分のこれまでの努力の成果がどれほど実を結んだのか確かめたいというもの────詰まるところ実力を確かめたいのだ。
「頑張ってください、お兄様!!」
「はは!安心せいアリス、お前の兄はここにいる騎士程度には負けんよ」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。レイはたった一週間の鍛錬でとんでもなく成長した。それもまだ伸びしろを感じさせるほどにな……本当、天賦の才を世界から授かったかのような子だ。あいつは強くなるぞ」
思考は至って良好。他のことに気を遣う余裕すら生まれる。それこそ離れているはずの二人の声も聞こえるぐらいだ。珍しく素直に褒められたことに俺の気分は更に良くなる。あれだけ調子に乗らないと誓ったのに体が勝手に動き出す。
「もっと楽しもうぜぇ!?」
「「「ひぃいいいい!?」」」
俺はその後も好き勝手に自分よりも何倍も年上の騎士たちを斬り伏せていった。
109
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる