69 / 126
昇級決闘編
第66話 都市伝説
しおりを挟む
────どうしてこうなった?
俺の人生、予想外な事ばかりであるがその中でも今回はかなり毛色の変わったことが起きていた。
「みんな~、例のクレイム・ブラッドレイくんを拉致って来たよ~」
「おおー待ってましたー」
「流石はリーダー!リーダーに誘惑された男は全員イチコロですね!」
「注目株キターーーーー!!」
突然廊下で遭遇したエルフ先輩に案内されてきたのは学舎棟のとある空き教室。周囲には人の気配は皆無であり、唯一と言っていいほど異様に盛り上がる女生徒の先輩方が俺を待ち受けて取り囲んだ。
「なんだここ……」
グランフォレスト先輩に「最終試験をする」と言われて空き教室に連れてこられたのはまあいい。その教室の中に何やら先輩と同じ派閥の上級生の先輩方三名がいるのも納得できる。だがしかし、そこは教室にしてはやけに生活感が溢れていた。
────なぜあんな巨大なベットが教室のど真ん中に……???
いや、生活感と言うのもまた違うかもしれない。何処か排他的と言うか、寂れ切った哀愁すら漂う教室に連れられて気が気ではない。先ほどから感じていた不穏な予感は依然として健在。「逃げなきゃやばいよ」と脳裏にはけたたましい警鐘が鳴り響いている。
「うはーーーー!!噂には聞いてたけどいい男だーーーー!!」
「やっべ、濡れてきた……」
「あれ?この子、エリュちゃんの魅惑に罹ってない?」
これから面接をすると聞いていたが、出迎えてくれえた先輩方からは全くそんな気配が感じられない。そして彼女たちもグランフォレスト先輩に引けを取らないほど容姿が整っており、正直目のやり場に困る。
────と言うか今聞き捨てならないことを言ってなかったか???
何故か依然としてべたべたと身体を触ってこようとする先輩たちに抵抗しながら俺は質問する。
「あの、最終試験をするのでは? 別に俺の身体を触診する必要はないのでは???」
「え?ああ、気にしないでいいよ~。ちゃんとこれから試験はするから~。てか、自己紹介がまだだったよね? 私の名前はマルシィ、よろしくね」
困惑する俺に答えてくれたのは茶髪のお団子頭が特徴の先輩だ。続けざまに他の先輩も名乗った。
「私はチェルンです。よろしくお願いしますね」
「僕はジーコっていいます!」
「ど、どうも……」
しかし依然として俺は困惑するしかない。なにせ彼女たちは俺の身体をまだ無遠慮に触ってきているからだ。
────と言うかだんだんと触り方がヤラしくなってきている。
一向に面接が始まる気配がないのでグランフォレスト先輩に助けを求める。しかし、俺は彼女に助けを求めたのが間違いだったと後悔した。
「あのグラ────ってはあああ!!?」
いや、そもそもここに来たこと自体が間違いだったのだ。俺の絶叫を聞いてグランフォレスト先輩は振り返る────
「ん?なに?」
何故か全裸で。全く意味が分からない。首を傾げたグランフォレスト先輩を見て俺は反射的に怒鳴る。
「「なに?」はこっちの台詞だ!! なんでいきなり脱いでる!!?」
俺の質問に彼女は至極困惑した様子で言葉を続けた。
「なんで……って可笑しなことを言うのね? 男と女が密室に来てやることと言えば一つしかないじゃない?」
「あ!エリュちゃん抜け駆けずるい~」
「やるときは一緒ですよ!」
「僕も脱ぐ!!」
「……」
何故か全裸になったエルフ先輩を他の先輩方は咎めるどころか、急いで自分たちも服を脱ぎ始める。そこで俺は確信する。
────想像以上にヤバい奴らに俺は絡んでしまったらしい……。
そうして怪談めいたこのエルフ先輩の噂話の真相も何となく察せられた。
このエルフは人間い興味がないと言われていたが違う。簡単に手籠めに取れる男に興味がないのだ。そして、振られた男は大体が生気を搾り取られたように発見される……これは別に魔法実験の被検体になっているとかそういう話ではなく、もうそのまま言葉通りなのだ。
────つまり、彼女に魅入られた男共は悉くこいつに食われたと……。
やはり俺の〈ヤバい女センサー〉は正しかった。
「そういえば聞いたことがある……!!」
男であれば誰もが固唾を呑んで見守る光景に俺は一度目の記憶を思い出す。
曰く、この学院には男を片っ端から食い漁る痴女集団がいる、と。
────こいつ等だったのか……。
学院の都市伝説の一つであり、男の願望を詰め込んだようなその話を眉唾モノだとバカにしていたが、まさか本当だったとは……。と言うか、そんな痴女集団に一国のお姫様がいるのは世間体的に大丈夫なのだろうか?
「いや、大丈夫な訳ねぇよなぁ!!?」
身の危険と貞操の危険を感じて俺は咄嗟に逃走を図る。しかし、俺が逃げる気配を感じ取った先輩方の次の行動は迅速であった。
「みんな!!」
「「「合点承知!!」」」
「んな!?」
出るとこ出して恥ずかしげもなく先輩方は再び俺を取り囲む。大小さまざまな、まじまじと見るのが憚られるお山の数々にやはり視線のやり場はない。これはもう新手のセクハラだ。いやらしいを通り越して卑猥だ、下品だ。
────勘弁しろ!!
別に今更女の裸体を見たところで恥ずかしがれるほど初心な訳ではないが、流石に初対面の裸体を急に見せられるのは常識的にキツい。
「逃すわけないでしょ~!?」
しかも流石は〈派閥〉を結成していることだけあってかその動きは連携が取れていて隙が無い。無傷で逃げ出すのには相当な労力が必要だ。
────それでもやるしかない……!!
「一気に四人も味わえるなんて贅沢だと思わない???」
「もしかして初めて?それなら安心して、優しくしてあげるから」
「全てお姉さんたちに任せて!」
「ぐへへ、一緒にスケベしようやぁ~」
「────」
普通にこいつら終わっている。まさか、初めて乗り込んだ〈派閥〉が痴女の巣窟だとは誰が想像できただろうが? 据え膳食わぬは何とやらと言ったもんだが、これは食う前から毒が盛られているような破滅味を感じる。
こういうのは誘惑に負けたが最後、碌なことにならないのだ。オレ、ヨクシッテル、イチドメノジンセイ、ヨクマナンダ。
────少し手荒だが許せ!!
流石に痴女とは言え、全裸の女性を傷つけるのは忌避感がある。俺は唐突に手首を切って大量の血を吹き出す。
「え?急に自傷行為???」
その光景に先輩たちは驚愕するが無視だ。そのまま血を鞭のように細長い線状にして、俺は瞬く間に先輩たちの身体を拘束するようにそれを巻き付けた。唐突な魔法に全裸の彼女たちが即座に対処できるはずもなく────
「鉄血武具!!」
巻き付けた血を鋼鉄の硬さにして見事に拘束して見せる。
「きゃあ!」
「何これ!はずれない!?」
「初めてで拘束プレイ!?マニアックね!!」
「あっ、これいいかも……」
やっぱりこいつらヤバい。各々の反応を見て俺は本気で引く。
「さ、さよなら~……」
そうして俺は身動きが取れなくなった先輩方を放置して、教室(ヤリ部屋)からの脱走に成功する。血の拘束が解けるのは早くても三十分。それまでは頭を冷やしてもらう意味も込めて大人しくしてもらおう。
「……俺、あそこに何しに行ったんだっけ???」
学舎棟を出た頃に漸く平静を取り戻す。結局、〈派閥〉への加入はできず、なんならそれらしい情報も全く得られなかった。ただ痴女どもの裸体を無理やり見せつけられただけだ。本当に何をしに来たのか分からなかった。
「はあ……」
どっと疲労感が押し寄せて、今日はこれ以上の行動は無理だと判断する。
────〈派閥〉選び、そして加入は想像より難しいかもしれない。
そう実感させられる一件であった。
俺の人生、予想外な事ばかりであるがその中でも今回はかなり毛色の変わったことが起きていた。
「みんな~、例のクレイム・ブラッドレイくんを拉致って来たよ~」
「おおー待ってましたー」
「流石はリーダー!リーダーに誘惑された男は全員イチコロですね!」
「注目株キターーーーー!!」
突然廊下で遭遇したエルフ先輩に案内されてきたのは学舎棟のとある空き教室。周囲には人の気配は皆無であり、唯一と言っていいほど異様に盛り上がる女生徒の先輩方が俺を待ち受けて取り囲んだ。
「なんだここ……」
グランフォレスト先輩に「最終試験をする」と言われて空き教室に連れてこられたのはまあいい。その教室の中に何やら先輩と同じ派閥の上級生の先輩方三名がいるのも納得できる。だがしかし、そこは教室にしてはやけに生活感が溢れていた。
────なぜあんな巨大なベットが教室のど真ん中に……???
いや、生活感と言うのもまた違うかもしれない。何処か排他的と言うか、寂れ切った哀愁すら漂う教室に連れられて気が気ではない。先ほどから感じていた不穏な予感は依然として健在。「逃げなきゃやばいよ」と脳裏にはけたたましい警鐘が鳴り響いている。
「うはーーーー!!噂には聞いてたけどいい男だーーーー!!」
「やっべ、濡れてきた……」
「あれ?この子、エリュちゃんの魅惑に罹ってない?」
これから面接をすると聞いていたが、出迎えてくれえた先輩方からは全くそんな気配が感じられない。そして彼女たちもグランフォレスト先輩に引けを取らないほど容姿が整っており、正直目のやり場に困る。
────と言うか今聞き捨てならないことを言ってなかったか???
何故か依然としてべたべたと身体を触ってこようとする先輩たちに抵抗しながら俺は質問する。
「あの、最終試験をするのでは? 別に俺の身体を触診する必要はないのでは???」
「え?ああ、気にしないでいいよ~。ちゃんとこれから試験はするから~。てか、自己紹介がまだだったよね? 私の名前はマルシィ、よろしくね」
困惑する俺に答えてくれたのは茶髪のお団子頭が特徴の先輩だ。続けざまに他の先輩も名乗った。
「私はチェルンです。よろしくお願いしますね」
「僕はジーコっていいます!」
「ど、どうも……」
しかし依然として俺は困惑するしかない。なにせ彼女たちは俺の身体をまだ無遠慮に触ってきているからだ。
────と言うかだんだんと触り方がヤラしくなってきている。
一向に面接が始まる気配がないのでグランフォレスト先輩に助けを求める。しかし、俺は彼女に助けを求めたのが間違いだったと後悔した。
「あのグラ────ってはあああ!!?」
いや、そもそもここに来たこと自体が間違いだったのだ。俺の絶叫を聞いてグランフォレスト先輩は振り返る────
「ん?なに?」
何故か全裸で。全く意味が分からない。首を傾げたグランフォレスト先輩を見て俺は反射的に怒鳴る。
「「なに?」はこっちの台詞だ!! なんでいきなり脱いでる!!?」
俺の質問に彼女は至極困惑した様子で言葉を続けた。
「なんで……って可笑しなことを言うのね? 男と女が密室に来てやることと言えば一つしかないじゃない?」
「あ!エリュちゃん抜け駆けずるい~」
「やるときは一緒ですよ!」
「僕も脱ぐ!!」
「……」
何故か全裸になったエルフ先輩を他の先輩方は咎めるどころか、急いで自分たちも服を脱ぎ始める。そこで俺は確信する。
────想像以上にヤバい奴らに俺は絡んでしまったらしい……。
そうして怪談めいたこのエルフ先輩の噂話の真相も何となく察せられた。
このエルフは人間い興味がないと言われていたが違う。簡単に手籠めに取れる男に興味がないのだ。そして、振られた男は大体が生気を搾り取られたように発見される……これは別に魔法実験の被検体になっているとかそういう話ではなく、もうそのまま言葉通りなのだ。
────つまり、彼女に魅入られた男共は悉くこいつに食われたと……。
やはり俺の〈ヤバい女センサー〉は正しかった。
「そういえば聞いたことがある……!!」
男であれば誰もが固唾を呑んで見守る光景に俺は一度目の記憶を思い出す。
曰く、この学院には男を片っ端から食い漁る痴女集団がいる、と。
────こいつ等だったのか……。
学院の都市伝説の一つであり、男の願望を詰め込んだようなその話を眉唾モノだとバカにしていたが、まさか本当だったとは……。と言うか、そんな痴女集団に一国のお姫様がいるのは世間体的に大丈夫なのだろうか?
「いや、大丈夫な訳ねぇよなぁ!!?」
身の危険と貞操の危険を感じて俺は咄嗟に逃走を図る。しかし、俺が逃げる気配を感じ取った先輩方の次の行動は迅速であった。
「みんな!!」
「「「合点承知!!」」」
「んな!?」
出るとこ出して恥ずかしげもなく先輩方は再び俺を取り囲む。大小さまざまな、まじまじと見るのが憚られるお山の数々にやはり視線のやり場はない。これはもう新手のセクハラだ。いやらしいを通り越して卑猥だ、下品だ。
────勘弁しろ!!
別に今更女の裸体を見たところで恥ずかしがれるほど初心な訳ではないが、流石に初対面の裸体を急に見せられるのは常識的にキツい。
「逃すわけないでしょ~!?」
しかも流石は〈派閥〉を結成していることだけあってかその動きは連携が取れていて隙が無い。無傷で逃げ出すのには相当な労力が必要だ。
────それでもやるしかない……!!
「一気に四人も味わえるなんて贅沢だと思わない???」
「もしかして初めて?それなら安心して、優しくしてあげるから」
「全てお姉さんたちに任せて!」
「ぐへへ、一緒にスケベしようやぁ~」
「────」
普通にこいつら終わっている。まさか、初めて乗り込んだ〈派閥〉が痴女の巣窟だとは誰が想像できただろうが? 据え膳食わぬは何とやらと言ったもんだが、これは食う前から毒が盛られているような破滅味を感じる。
こういうのは誘惑に負けたが最後、碌なことにならないのだ。オレ、ヨクシッテル、イチドメノジンセイ、ヨクマナンダ。
────少し手荒だが許せ!!
流石に痴女とは言え、全裸の女性を傷つけるのは忌避感がある。俺は唐突に手首を切って大量の血を吹き出す。
「え?急に自傷行為???」
その光景に先輩たちは驚愕するが無視だ。そのまま血を鞭のように細長い線状にして、俺は瞬く間に先輩たちの身体を拘束するようにそれを巻き付けた。唐突な魔法に全裸の彼女たちが即座に対処できるはずもなく────
「鉄血武具!!」
巻き付けた血を鋼鉄の硬さにして見事に拘束して見せる。
「きゃあ!」
「何これ!はずれない!?」
「初めてで拘束プレイ!?マニアックね!!」
「あっ、これいいかも……」
やっぱりこいつらヤバい。各々の反応を見て俺は本気で引く。
「さ、さよなら~……」
そうして俺は身動きが取れなくなった先輩方を放置して、教室(ヤリ部屋)からの脱走に成功する。血の拘束が解けるのは早くても三十分。それまでは頭を冷やしてもらう意味も込めて大人しくしてもらおう。
「……俺、あそこに何しに行ったんだっけ???」
学舎棟を出た頃に漸く平静を取り戻す。結局、〈派閥〉への加入はできず、なんならそれらしい情報も全く得られなかった。ただ痴女どもの裸体を無理やり見せつけられただけだ。本当に何をしに来たのか分からなかった。
「はあ……」
どっと疲労感が押し寄せて、今日はこれ以上の行動は無理だと判断する。
────〈派閥〉選び、そして加入は想像より難しいかもしれない。
そう実感させられる一件であった。
43
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる