77 / 126
昇級決闘編
第74話 顔合わせ
しおりを挟む
怒涛の追い上げにより【第四級】へと昇級したヴァイスを〈派閥〉へと迎え入れ、残るメンバーの空き枠は二人。本日も無論、俺達は最善の状態で最終選定へと望むためにメンバー集めをするわけだが、その前に既存のメンバーで顔合わせをすることにした。
……とは言っても既にフリージアとヴァイスは本当に軽くではあるが面識があるのでちゃんと紹介をする必要もなく、スムーズに挨拶が済むと思っていたのだが────
「あなたが新しく派閥に入る人?」
「はい!よろしくお願いします!!」
どういうわけか二人のやり取りは、まるで今日がはじめまして同士のようなやり取りから始まった。……と言うよりも、一方的にフリージアがヴァイスに敵対心を向けて、それに件の勇者殿が狼狽えてると言う図だ。
────ナニコレ???
まあ、二人がまともに顔を合わせたのは集中的にヴァイスの鍛錬をしていた頃だったので、実質的に初対面と言えば初対面なのだが、それにしても今日のフリージアは何処か様子がおかしい。
基本的に公衆の面前、初対面の相手では公爵令嬢然とした戦闘狂が、今日は何故か最初からその化けの皮が剥がれている。
「いい?言っておくけど私が一番最初にレイから〈派閥〉に勧誘されたんだから、後から入ってきたあなたは私の手下ってことよ。わかった?」
「はい!分かりました、フリージアさん!!」
「いや、分からんでいい。それとフリージアのその嫌な先輩風はなんなんだ……」
横柄な少女と従順な少年の歪なやり取りに思わず突っ込んでしまう。場の雰囲気は重苦しい……いや、本当にそうだろうか?
「とにかく、私がレイの右腕。あなたはそうね……左が空いてるからそっちを上げてもいいわよ?」
「いいんですか!!?」
「ええ。そのかわり、私が右は絶対よ?そっちの方が相棒感が強いからね」
「勿論です!!」
「……」
いったいこいつらは何の話をしているんだ。右だの左だの、立ち位置なんてどこでもいいだろうに……どうやらフリージアには変な拘りがあるらしい。
────まあ、不仲よりはいいか……。
何故か得意げな戦闘狂と、それを見て何故か関心……と言うよりは羨望の眼差しを向ける勇者殿。この二人の相性はなかなか悪くないらしい。
────だとしても挨拶ぐらい普通にしておくれよ……。
本当は挨拶なんて軽く終わらせてさっさと行動に出たかったのだが、最初から予定が狂ってしまった。
今日は七日に一度の休息日であり、授業はない日だ。ないと言っても学院内には普通に生徒が登校しているし、そもそも〈昇級決闘〉の期間中なので休息日はあってないようなものだ。最終選定前、最後の休息日と言うこともあって殆どの生徒がこの日に追い込みをかける。つまり至る所で朝から決闘が繰り広げられていた。本当に世紀末然としてきて笑えない。
────まあ、この休息日が始まれば本格的に最終選定が始まるんだから躍起になるよな……。
俺達としても他人事ではない。正直に言えば今日でめぼしい生徒を見つけて、一気に〈派閥〉に勧誘までしたいところである。
俺は気を取り直して二人を見回す。
「よし、挨拶は済んだな。それじゃあ二人とも仲良くするように」
「はーい……」
「はい!!」
何故か不機嫌な戦闘狂と元気な返事をする勇者殿。
本当にこんな調子で上手くやっていけるのか不安ではあるが、もう後戻りできないところまで足を突っ込んでしまっているのでやるったらやるしかない。そうして俺は一つ咳払いをして改めて確認をする。
「今日集まってもらったのはご存じの通り、残りのメンバー集めをする為だ。とりあえず昼までに学院内を各々で徘徊して、【第四級】の目ぼしい生徒を見つけてもらう。ここまではいいな?」
「大丈夫です!」
「はい」
真面目に返事をするヴァイスとは正反対に、軽く手を上げるフリージア。別に発言をするのは許可制ではないのだが、せっかく手を上げてくれたの授業のノリで名指しをしてみる。
「はい、フリージアさん。なんでしょうか?」
「レイがそこの浮気相手を勧誘したみたいに、実は私も昨日の夜に目ぼしい人を見つけたの」
「……なんだか変な意味合いを含んだ言葉が聞こえたような気がするが……まあ今無視しておこう。それで、その目ぼしい人って?」
まさか彼女が俺と同じようにメンバー候補を既に見つけているとは思わなかったが、これは幸先の良い報告だ。続きを促すと、フリージアは教室の扉へと視線を向けた。
「実はもう呼んであるの、そろそろ来るはず」
「おお、準備が良いな────」
それにつられ俺も視線を扉へと向けると、丁度よく扉が開いた。そして教室の中に入ってきたのは────
「失礼するよ」
「……失礼します」
とても見覚えのある……と言うか同じ〈特進〉クラスの王子殿下とグラビテル嬢だった。
予想外の人選に俺は驚くが、直ぐに納得もできる。一般的に社交的な(はず)フリージアと言えど全くの初対面な人間をいきなりここに呼び出すはずがない。だからここに気兼ねなく呼べる時点でそれなりに交友のある生徒なのは少し考えれば分かることで、そしてそんな中でも同じ〈継承者〉として親交が深い二人がここに現れたのは必然とも言えた。
────それにこの二人なら【第四級】と言われても不思議ではない。
一度目の人生ではどうだったか知らないが、この二人には【第四級】以上の実力が問題なくある。しかし、そうだとしても疑問は残る。
「えっと、ここまで来てもらっといてなんなんですが……殿下は自分の派閥を作らないんですか?」
そう、クロノス殿下がなぜフリージアの話を受けて、俺の〈派閥〉に入ろうとしているのかだ。
彼ほどの人望とカリスマがあれば俺なんかよりもよっぽど簡単に〈派閥〉を作ることができるだろうし、なんなら〈最優五騎〉だって難なく目指せる〈派閥〉を作ってしまいそうだ。だからこそ不思議でならなかった。そんな俺の疑問に殿下は自嘲気味に答えた。
「レイは俺のことを評価してくれているようだが、それは過大評価ってやつだよ。俺は君みたいな才能にあふれた人間じゃない。だからこうして勝馬に乗ろうとしている。最初のときのようにね」
「そんなことは……?」
どこかいつもと違う雰囲気の殿下に俺は戸惑う。そうして、まともに返事をできずにいると殿下は顔を俯かせて独白のように言葉を続けた。
「だから、今一度俺を見極めてほしいんだ」
「はい?」
「勝手なことを言っているのは分かっているんだ。それでも────」
殿下の言葉の意味が上手く呑み込めずに、やはり俺は戸惑うことしかできない。しかし、件の殿下はそんな俺を気にせずに言った。
「ここで流されたら俺はずっと卑怯者だ。だから、俺と決闘をしてほしい────クレイム・ブラッドレイ」
漸く顔を上げた殿下の双眸には並々ならぬ覚悟と決意が見て取れた。そんな彼の嘆願を断れるほど、俺は空気を読めない奴ではなかった。
しかし、これだけは言わせてほしい────
「どうしてこうなった???」
……とは言っても既にフリージアとヴァイスは本当に軽くではあるが面識があるのでちゃんと紹介をする必要もなく、スムーズに挨拶が済むと思っていたのだが────
「あなたが新しく派閥に入る人?」
「はい!よろしくお願いします!!」
どういうわけか二人のやり取りは、まるで今日がはじめまして同士のようなやり取りから始まった。……と言うよりも、一方的にフリージアがヴァイスに敵対心を向けて、それに件の勇者殿が狼狽えてると言う図だ。
────ナニコレ???
まあ、二人がまともに顔を合わせたのは集中的にヴァイスの鍛錬をしていた頃だったので、実質的に初対面と言えば初対面なのだが、それにしても今日のフリージアは何処か様子がおかしい。
基本的に公衆の面前、初対面の相手では公爵令嬢然とした戦闘狂が、今日は何故か最初からその化けの皮が剥がれている。
「いい?言っておくけど私が一番最初にレイから〈派閥〉に勧誘されたんだから、後から入ってきたあなたは私の手下ってことよ。わかった?」
「はい!分かりました、フリージアさん!!」
「いや、分からんでいい。それとフリージアのその嫌な先輩風はなんなんだ……」
横柄な少女と従順な少年の歪なやり取りに思わず突っ込んでしまう。場の雰囲気は重苦しい……いや、本当にそうだろうか?
「とにかく、私がレイの右腕。あなたはそうね……左が空いてるからそっちを上げてもいいわよ?」
「いいんですか!!?」
「ええ。そのかわり、私が右は絶対よ?そっちの方が相棒感が強いからね」
「勿論です!!」
「……」
いったいこいつらは何の話をしているんだ。右だの左だの、立ち位置なんてどこでもいいだろうに……どうやらフリージアには変な拘りがあるらしい。
────まあ、不仲よりはいいか……。
何故か得意げな戦闘狂と、それを見て何故か関心……と言うよりは羨望の眼差しを向ける勇者殿。この二人の相性はなかなか悪くないらしい。
────だとしても挨拶ぐらい普通にしておくれよ……。
本当は挨拶なんて軽く終わらせてさっさと行動に出たかったのだが、最初から予定が狂ってしまった。
今日は七日に一度の休息日であり、授業はない日だ。ないと言っても学院内には普通に生徒が登校しているし、そもそも〈昇級決闘〉の期間中なので休息日はあってないようなものだ。最終選定前、最後の休息日と言うこともあって殆どの生徒がこの日に追い込みをかける。つまり至る所で朝から決闘が繰り広げられていた。本当に世紀末然としてきて笑えない。
────まあ、この休息日が始まれば本格的に最終選定が始まるんだから躍起になるよな……。
俺達としても他人事ではない。正直に言えば今日でめぼしい生徒を見つけて、一気に〈派閥〉に勧誘までしたいところである。
俺は気を取り直して二人を見回す。
「よし、挨拶は済んだな。それじゃあ二人とも仲良くするように」
「はーい……」
「はい!!」
何故か不機嫌な戦闘狂と元気な返事をする勇者殿。
本当にこんな調子で上手くやっていけるのか不安ではあるが、もう後戻りできないところまで足を突っ込んでしまっているのでやるったらやるしかない。そうして俺は一つ咳払いをして改めて確認をする。
「今日集まってもらったのはご存じの通り、残りのメンバー集めをする為だ。とりあえず昼までに学院内を各々で徘徊して、【第四級】の目ぼしい生徒を見つけてもらう。ここまではいいな?」
「大丈夫です!」
「はい」
真面目に返事をするヴァイスとは正反対に、軽く手を上げるフリージア。別に発言をするのは許可制ではないのだが、せっかく手を上げてくれたの授業のノリで名指しをしてみる。
「はい、フリージアさん。なんでしょうか?」
「レイがそこの浮気相手を勧誘したみたいに、実は私も昨日の夜に目ぼしい人を見つけたの」
「……なんだか変な意味合いを含んだ言葉が聞こえたような気がするが……まあ今無視しておこう。それで、その目ぼしい人って?」
まさか彼女が俺と同じようにメンバー候補を既に見つけているとは思わなかったが、これは幸先の良い報告だ。続きを促すと、フリージアは教室の扉へと視線を向けた。
「実はもう呼んであるの、そろそろ来るはず」
「おお、準備が良いな────」
それにつられ俺も視線を扉へと向けると、丁度よく扉が開いた。そして教室の中に入ってきたのは────
「失礼するよ」
「……失礼します」
とても見覚えのある……と言うか同じ〈特進〉クラスの王子殿下とグラビテル嬢だった。
予想外の人選に俺は驚くが、直ぐに納得もできる。一般的に社交的な(はず)フリージアと言えど全くの初対面な人間をいきなりここに呼び出すはずがない。だからここに気兼ねなく呼べる時点でそれなりに交友のある生徒なのは少し考えれば分かることで、そしてそんな中でも同じ〈継承者〉として親交が深い二人がここに現れたのは必然とも言えた。
────それにこの二人なら【第四級】と言われても不思議ではない。
一度目の人生ではどうだったか知らないが、この二人には【第四級】以上の実力が問題なくある。しかし、そうだとしても疑問は残る。
「えっと、ここまで来てもらっといてなんなんですが……殿下は自分の派閥を作らないんですか?」
そう、クロノス殿下がなぜフリージアの話を受けて、俺の〈派閥〉に入ろうとしているのかだ。
彼ほどの人望とカリスマがあれば俺なんかよりもよっぽど簡単に〈派閥〉を作ることができるだろうし、なんなら〈最優五騎〉だって難なく目指せる〈派閥〉を作ってしまいそうだ。だからこそ不思議でならなかった。そんな俺の疑問に殿下は自嘲気味に答えた。
「レイは俺のことを評価してくれているようだが、それは過大評価ってやつだよ。俺は君みたいな才能にあふれた人間じゃない。だからこうして勝馬に乗ろうとしている。最初のときのようにね」
「そんなことは……?」
どこかいつもと違う雰囲気の殿下に俺は戸惑う。そうして、まともに返事をできずにいると殿下は顔を俯かせて独白のように言葉を続けた。
「だから、今一度俺を見極めてほしいんだ」
「はい?」
「勝手なことを言っているのは分かっているんだ。それでも────」
殿下の言葉の意味が上手く呑み込めずに、やはり俺は戸惑うことしかできない。しかし、件の殿下はそんな俺を気にせずに言った。
「ここで流されたら俺はずっと卑怯者だ。だから、俺と決闘をしてほしい────クレイム・ブラッドレイ」
漸く顔を上げた殿下の双眸には並々ならぬ覚悟と決意が見て取れた。そんな彼の嘆願を断れるほど、俺は空気を読めない奴ではなかった。
しかし、これだけは言わせてほしい────
「どうしてこうなった???」
55
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる