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「あっ」
どくん、と一際大きく心臓が跳ね上がったかと思えばドッドッドッと小さく刻み込むようなリズムに変わる。それが苦しくて辛くて目尻から涙が溢れていった。心臓のあたりを手で押さえてなんとか深呼吸をしようとしても、繰り返すのは浅い息だけだった。
ほどなくして下半身にぶわっと熱が集まっていく。血の流れが下半身に集中して恐怖に震えた。
「っ」
触れてもいないのにそこは硬くなり始めていた。1分もしないうちにテントを張っている。スウェットの下から痛いほど張り詰めているそこを見て絶望する。
嘘、こんなことありえない。
「あっ」
尻の間が熱を帯びてぬるりとした液体が溢れてきたのを感じで涙が止まらなくなる。
ちくしょう。またあの地獄が始まるのか。
声にもならない声で嗚咽を上げる。発情期なんて自慰だけに集中できていいじゃんとベータの同級生から言われたことを思い出す。
いいわけない。こんな理性的じゃない行為。大嫌いだ。
ふつふつと沸騰していくような熱さに頭が働かなくなる。下半身の熱は解放を求めてずくんずくんと疼いている。前と後ろに手を伸ばしそうになるのを必死で耐えて強く自分の腕に噛みついた。2度と味わいたくなかった状態が再びやってくる。もう2度と来ないと安心していたから抑制剤を処方してもらうのをやめてしまった。だから手元に薬はない。絶望的な状況に心が引き裂かれていく。
自分の意思に反して体が動いてしまう。スウェットの上から昂りをやわやわと揉み込む。口を半開きにして感じている自分がひどく浅ましく見える。しゃくりあげながらボクサーパンツの中に手を入れた。直接の刺激に涙が溢れるほど感じてしまう。前を弄っていない方の手で後ろのひくついているところに触れた。ぬるりとした体液が手のひらを濡らす。ひくひくと収縮しているそこに指を突き立てた。一気に2本の指をいとも簡単に飲み込むそこは嬉しそうに締め付けている。
どくん、と一際大きく心臓が跳ね上がったかと思えばドッドッドッと小さく刻み込むようなリズムに変わる。それが苦しくて辛くて目尻から涙が溢れていった。心臓のあたりを手で押さえてなんとか深呼吸をしようとしても、繰り返すのは浅い息だけだった。
ほどなくして下半身にぶわっと熱が集まっていく。血の流れが下半身に集中して恐怖に震えた。
「っ」
触れてもいないのにそこは硬くなり始めていた。1分もしないうちにテントを張っている。スウェットの下から痛いほど張り詰めているそこを見て絶望する。
嘘、こんなことありえない。
「あっ」
尻の間が熱を帯びてぬるりとした液体が溢れてきたのを感じで涙が止まらなくなる。
ちくしょう。またあの地獄が始まるのか。
声にもならない声で嗚咽を上げる。発情期なんて自慰だけに集中できていいじゃんとベータの同級生から言われたことを思い出す。
いいわけない。こんな理性的じゃない行為。大嫌いだ。
ふつふつと沸騰していくような熱さに頭が働かなくなる。下半身の熱は解放を求めてずくんずくんと疼いている。前と後ろに手を伸ばしそうになるのを必死で耐えて強く自分の腕に噛みついた。2度と味わいたくなかった状態が再びやってくる。もう2度と来ないと安心していたから抑制剤を処方してもらうのをやめてしまった。だから手元に薬はない。絶望的な状況に心が引き裂かれていく。
自分の意思に反して体が動いてしまう。スウェットの上から昂りをやわやわと揉み込む。口を半開きにして感じている自分がひどく浅ましく見える。しゃくりあげながらボクサーパンツの中に手を入れた。直接の刺激に涙が溢れるほど感じてしまう。前を弄っていない方の手で後ろのひくついているところに触れた。ぬるりとした体液が手のひらを濡らす。ひくひくと収縮しているそこに指を突き立てた。一気に2本の指をいとも簡単に飲み込むそこは嬉しそうに締め付けている。
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