16 / 32
三章 想いの値段
4.薄氷の平穏
しおりを挟む
唐織の采配によって、信乃はその日のうちに吉原の大門を出られることになった。五十両はどのようにして用立てたのか、万字屋の蟇蛙めいた面がだらしなく笑み崩れていたのは醜悪だった。信乃の同輩の女郎らが、名残を惜しんだり門出を祝ってくれたのが、辛うじて清吾の嫌悪を和らげてくれた。
「なんだ、清吾かい。いったい何の騒ぎだね」
信乃を乗せた駕籠の大仰さは、清吾の住まい、神田の裏長屋ではたいそう目立った。まだ日が高い時分であったこともあり、隣近所の老若男女が物見高く集まってきたし、大家は警戒と好奇心が相半ばする表情で問うてきた。
「あ、ああ……吉原で、昔馴染みを見つけて──」
幼くして生き別れた許嫁と再会できた。奇特な人が身請けの金を出してくれた。……口にするだけで舌が腐りそうな、都合の良すぎる話だった。直接相対する大家だけではない、長屋中の耳目を一身に集めてそれを語るのは、一種の拷問ではないかとさえ思えた。
しかも、唐織のためにと誂えた美談は、他人が聞けば清吾のものにもなるようだった。
「それは、良かったねえ。吉原にも仏がいるもんだ」
「あんたが独り身なのは惜しいと思ってたよ。そういうことだったのかい」
「決めた相手を探し出すなんて大したもんだ」
「所帯を持つんだろう? いや、まずは祝言か」
「晴着はあるのかい? 探してやろうか」
「ますます仕事に励まないとねえ」
「なあに、清吾なら女房のひとりやふたり──」
ぐるりと笑顔に取り囲まれて、口々に寿がれて称えられて。分不相応な持ち上げられように、清吾は目眩がする思いだった。誰もが心から喜んでいるとは分かるのに、すべて、遠回しな非難に感じてしまうのだ。それに──
(ああ、大事なことを言っていなかった……)
長屋の面々の反応は、どこか的外れで噛み合わない、と思ったのだ。その理由にようやく思い至って、清吾は駕籠の戸を開けた。吉原から神田まで、半刻ほどの道のりでもぐったりとしている信乃を、そっと抱え降ろす。陽の光のもとでも明らかな肌の青黒さと濃い病の気配に、真昼の明るさが翳ったようだった。
「この、有り様だから──迷惑をかけるかもしれない。いや、でも、長いことじゃないだろうから」
だから、よろしく頼む、と。清吾が頭を下げると、彼を囲む人垣が一歩退き、道を開けた。彼が抱えるのが、不吉な穢れでもあるかのように。
* * *
それでも、長屋の住人は優しかったし寛大だった。あるいは、信乃はそれだけ哀れまれたのか。使っていないからと布団を譲ってくれた者、精のつく鰻やら卵やらを差し入れる者。女衆は、清吾が仕事に出る間も何かと信乃の様子を見ると請け合ってくれたし、髪や身体の世話も申し出てくれた。
「信乃、帰ったぞ」
「おかえり、清吾」
穏やかで安らかな日々では、あるのだろうか。仕事から帰れば、迎えてくれる人がいる。たとえ寝たきりで起き上がることもままならなくても、声を交わすことができる。
「具合はどうだった」
「今日もあんまり……何もできなくて、ごめん」
「良いんだ。今は、養生するだけで」
信乃に回復の見込みがほぼないのは承知の上で、清吾は嘘を重ねている。その、後ろめたさ。毎朝のように覚える、帰ったら冷たくなっているのではないかいう不安と恐怖。そう、だから、この平穏もしょせんは薄氷の上に辛うじて存在するものでしかない。
汗を拭いてやったり、着替えを手伝ったり──その度に、信乃の窶れようを突き付けられる。せっかく用意した食事がろくに喉を通らないのを、毎日のように目にしなければならない。せっかく呼んだ医者も、首を振るだけで薬も出さずに帰っていった。
廓勤めで傷めつけられ、弱り切った信乃の身体は、病に蹂躙されてされるがままになっている。医者は、最期を心穏やかに過ごさせてやれ、とだけ言い残した。自分の身体のことだ、信乃も勘づいているのではないだろうか。清吾の嘘も、己の余命も。
唐織のように巧みに言葉と表情を繕えない不甲斐なさを、清吾は毎日のように噛み締めるのだが──
「あんたがいて。綺麗なとこで寝かせてもらえて。あたし、幸せ者だ──」
それでも信乃は、幸せだ、と言って微笑んでくれる。清吾によって辛うじて助け起こされ、用意した膳にはほんのひと口ふた口、箸をつけただけで。もう満腹、と言わんばかりの表情で彼にもたれかかるのだ。
その儚い笑みも擦れた声も、身体の軽さも萎れた皮膚も。何もかもが、清吾の胸を抉る。いっぽうで、同じく蕩けるような幸せが溢れるのも、感じる。
(俺がやったことは、無駄ではなかった)
信乃に、一時でも安らぎを与えることができたなら。幼いころのあの夜のように、見つけ出して救い出すことができたなら。唐織を傷つけ踏み躙るという、人として男としてあるまじき所業は許されるはずもないが──だが、それは彼の罪、信乃には関わりのないことだ。
だから、清吾はただ、これで良かった、と思う。そのように信じようと努める。信乃が、最後まで幸せでいられるように。痩せた身体を抱き寄せて、先の楽しみを語るのだ。
「良いことは、これからいくらでもあるさ。もうすぐ神田明神の祭りがあるだろう。神輿の行列がそりゃあ見事で──吉原にいちゃあ、見物なんてできなかっただろう?」
「うん……見れたら良い」
「身体がよくなりゃあ、故郷にだって戻れる。おっ父さんやおっ母さんを安心させてやるんだ。そう、しないと……」
懸命に紡いだ虚しい言葉に、答えはなかった。清吾の腕の中、信乃はもう目を閉じている。永の眠りではない証拠に、辛うじて胸が上下しているのを見て取って、清吾はそっと息を吐いた。膳を片付け、信乃を寝かせ、布団をかけてやりながら──彼の目蓋に浮かぶのは、信乃ではない女の顔だった。
(唐織、か)
最後に会った時の仮面のような笑みは、今も清吾の目に焼き付いている。評判高い花魁が、どうしてわざわざ金策を講じてまで彼に会おうとしたのか──その理由も、ほとんど常に考えている。信乃に寄り添い、信乃と語らいながら。唐織の心を踏み躙っておいて、信乃に対しても密かに不貞めいたことを考えている。自分自身で呆れるほど、彼は浅ましい男だった。
「……あれきりって訳には、いかないから」
ほら、信乃が眠りに就いた後、誰も聞く者がいない時ですら、言い訳を呟かずにはいられない。改めて礼をしなければ、という口実のもと、唐織を訪ねる算段を始めている。
「なんだ、清吾かい。いったい何の騒ぎだね」
信乃を乗せた駕籠の大仰さは、清吾の住まい、神田の裏長屋ではたいそう目立った。まだ日が高い時分であったこともあり、隣近所の老若男女が物見高く集まってきたし、大家は警戒と好奇心が相半ばする表情で問うてきた。
「あ、ああ……吉原で、昔馴染みを見つけて──」
幼くして生き別れた許嫁と再会できた。奇特な人が身請けの金を出してくれた。……口にするだけで舌が腐りそうな、都合の良すぎる話だった。直接相対する大家だけではない、長屋中の耳目を一身に集めてそれを語るのは、一種の拷問ではないかとさえ思えた。
しかも、唐織のためにと誂えた美談は、他人が聞けば清吾のものにもなるようだった。
「それは、良かったねえ。吉原にも仏がいるもんだ」
「あんたが独り身なのは惜しいと思ってたよ。そういうことだったのかい」
「決めた相手を探し出すなんて大したもんだ」
「所帯を持つんだろう? いや、まずは祝言か」
「晴着はあるのかい? 探してやろうか」
「ますます仕事に励まないとねえ」
「なあに、清吾なら女房のひとりやふたり──」
ぐるりと笑顔に取り囲まれて、口々に寿がれて称えられて。分不相応な持ち上げられように、清吾は目眩がする思いだった。誰もが心から喜んでいるとは分かるのに、すべて、遠回しな非難に感じてしまうのだ。それに──
(ああ、大事なことを言っていなかった……)
長屋の面々の反応は、どこか的外れで噛み合わない、と思ったのだ。その理由にようやく思い至って、清吾は駕籠の戸を開けた。吉原から神田まで、半刻ほどの道のりでもぐったりとしている信乃を、そっと抱え降ろす。陽の光のもとでも明らかな肌の青黒さと濃い病の気配に、真昼の明るさが翳ったようだった。
「この、有り様だから──迷惑をかけるかもしれない。いや、でも、長いことじゃないだろうから」
だから、よろしく頼む、と。清吾が頭を下げると、彼を囲む人垣が一歩退き、道を開けた。彼が抱えるのが、不吉な穢れでもあるかのように。
* * *
それでも、長屋の住人は優しかったし寛大だった。あるいは、信乃はそれだけ哀れまれたのか。使っていないからと布団を譲ってくれた者、精のつく鰻やら卵やらを差し入れる者。女衆は、清吾が仕事に出る間も何かと信乃の様子を見ると請け合ってくれたし、髪や身体の世話も申し出てくれた。
「信乃、帰ったぞ」
「おかえり、清吾」
穏やかで安らかな日々では、あるのだろうか。仕事から帰れば、迎えてくれる人がいる。たとえ寝たきりで起き上がることもままならなくても、声を交わすことができる。
「具合はどうだった」
「今日もあんまり……何もできなくて、ごめん」
「良いんだ。今は、養生するだけで」
信乃に回復の見込みがほぼないのは承知の上で、清吾は嘘を重ねている。その、後ろめたさ。毎朝のように覚える、帰ったら冷たくなっているのではないかいう不安と恐怖。そう、だから、この平穏もしょせんは薄氷の上に辛うじて存在するものでしかない。
汗を拭いてやったり、着替えを手伝ったり──その度に、信乃の窶れようを突き付けられる。せっかく用意した食事がろくに喉を通らないのを、毎日のように目にしなければならない。せっかく呼んだ医者も、首を振るだけで薬も出さずに帰っていった。
廓勤めで傷めつけられ、弱り切った信乃の身体は、病に蹂躙されてされるがままになっている。医者は、最期を心穏やかに過ごさせてやれ、とだけ言い残した。自分の身体のことだ、信乃も勘づいているのではないだろうか。清吾の嘘も、己の余命も。
唐織のように巧みに言葉と表情を繕えない不甲斐なさを、清吾は毎日のように噛み締めるのだが──
「あんたがいて。綺麗なとこで寝かせてもらえて。あたし、幸せ者だ──」
それでも信乃は、幸せだ、と言って微笑んでくれる。清吾によって辛うじて助け起こされ、用意した膳にはほんのひと口ふた口、箸をつけただけで。もう満腹、と言わんばかりの表情で彼にもたれかかるのだ。
その儚い笑みも擦れた声も、身体の軽さも萎れた皮膚も。何もかもが、清吾の胸を抉る。いっぽうで、同じく蕩けるような幸せが溢れるのも、感じる。
(俺がやったことは、無駄ではなかった)
信乃に、一時でも安らぎを与えることができたなら。幼いころのあの夜のように、見つけ出して救い出すことができたなら。唐織を傷つけ踏み躙るという、人として男としてあるまじき所業は許されるはずもないが──だが、それは彼の罪、信乃には関わりのないことだ。
だから、清吾はただ、これで良かった、と思う。そのように信じようと努める。信乃が、最後まで幸せでいられるように。痩せた身体を抱き寄せて、先の楽しみを語るのだ。
「良いことは、これからいくらでもあるさ。もうすぐ神田明神の祭りがあるだろう。神輿の行列がそりゃあ見事で──吉原にいちゃあ、見物なんてできなかっただろう?」
「うん……見れたら良い」
「身体がよくなりゃあ、故郷にだって戻れる。おっ父さんやおっ母さんを安心させてやるんだ。そう、しないと……」
懸命に紡いだ虚しい言葉に、答えはなかった。清吾の腕の中、信乃はもう目を閉じている。永の眠りではない証拠に、辛うじて胸が上下しているのを見て取って、清吾はそっと息を吐いた。膳を片付け、信乃を寝かせ、布団をかけてやりながら──彼の目蓋に浮かぶのは、信乃ではない女の顔だった。
(唐織、か)
最後に会った時の仮面のような笑みは、今も清吾の目に焼き付いている。評判高い花魁が、どうしてわざわざ金策を講じてまで彼に会おうとしたのか──その理由も、ほとんど常に考えている。信乃に寄り添い、信乃と語らいながら。唐織の心を踏み躙っておいて、信乃に対しても密かに不貞めいたことを考えている。自分自身で呆れるほど、彼は浅ましい男だった。
「……あれきりって訳には、いかないから」
ほら、信乃が眠りに就いた後、誰も聞く者がいない時ですら、言い訳を呟かずにはいられない。改めて礼をしなければ、という口実のもと、唐織を訪ねる算段を始めている。
0
あなたにおすすめの小説
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
偽夫婦お家騒動始末記
紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。
【完結】『江戸めぐり ご馳走道中 ~お香と文吉の東海道味巡り~』
月影 朔
歴史・時代
読めばお腹が減る!食と人情の東海道味巡り、開幕!
自由を求め家を飛び出した、食い道楽で腕っぷし自慢の元武家娘・お香。
料理の知識は確かだが、とある事件で自信を失った気弱な元料理人・文吉。
正反対の二人が偶然出会い、共に旅を始めたのは、天下の街道・東海道!
行く先々の宿場町で二人が出会うのは、その土地ならではの絶品ご当地料理や豊かな食材、そして様々な悩みを抱えた人々。
料理を巡る親子喧嘩、失われた秘伝の味、食材に隠された秘密、旅人たちの些細な揉め事まで――
お香の持ち前の豪快な行動力と、文吉の豊富な食の知識、そして二人の「料理」の力が、人々の閉ざされた心を開き、事件を解決へと導いていきます。時にはお香の隠された剣の腕が炸裂することも…!?
読めば目の前に湯気立つ料理が見えるよう!
香りまで伝わるような鮮やかな料理描写、笑いと涙あふれる人情ドラマ、そして個性豊かなお香と文吉のやり取りに、ページをめくる手が止まらない!
旅の目的は美味しいものを食べること? それとも過去を乗り越えること?
二人の絆はどのように深まっていくのか。そして、それぞれが抱える過去の謎も、旅と共に少しずつ明らかになっていきます。
笑って泣けて、お腹が空く――新たな食時代劇ロードムービー、ここに開幕!
さあ、お香と文吉と一緒に、舌と腹で東海道五十三次を旅しましょう!
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる