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五章 まこと、ひとつ
1.さらさへの教え
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どれだけの間、ふたりして身体を重ね、寄り添っていただろうか。夜でも残る暑気によって、汗と共に肌も肉も溶けて混ざり合うのではないかとさえ思い始めたころ──清吾と唐織がこもる布団部屋の戸が、そっと叩かれる音が響いた。そして、抑えた、けれど必死な調子で呼びかける声が。
「姉さん──早う、出ておくんなんし。遣り手の目を誤魔化すのも、もう……!」
唐織の妹分のさらさの声だ。切羽詰まった少女の声に、唐織は清吾の肩に手をついて身体を起こす。女ひとりの重みが一点にかかり、清吾は小さく呻いた。互いの熱を帯びた肌が、不意に放り出されて寂しいほどに涼しかった。
「今、参りいす」
戸の外に応える唐織の声もまた、薄情だと思うほどに淡々としていた。無論、そのように感じるのは間違っている。みそかの月を見失った者同士、たまたま慰め合う機会に巡り合っただけなのだ。
「これが、本当に最後になりんしょう」
「……そうだな」
だから、襟を直しながらの唐織の言葉に、清吾はただ大人しく頷いた。来るな、忘れろと言われたところに押しかけたのだから、叩き出されないだけ御の字というものだった。
唐織が戸を開けると、廊下の灯りが室内に差し込んだ。まだ床にあおむけになって、辛うじて肘で状態を起こした清吾を見下ろして、唐織が微笑する。懸念した通りに、多少は汗で崩れているようだが──それでも美しく、晴れやかな笑みだった。この女は、無事に嘘を纏い直す気力を蓄えたのだ。
「心が軽うなりんした。五十両の価値は、十分にあるひと時でござんした」
「それは、良かった」
借りも、もう不問にする、と。言外に言われて、清吾は笑って受け入れた。
(四半刻にも満たない時間で、五十両を稼いだのか、俺は)
どうして、花魁顔負けの芸当ではないだろうか。そう思うと何か楽しく、清々しい思いがした。
* * *
清吾は、さらさの案内で裏庭の木戸口から錦屋の敷地の外に出た。五月に八橋を設えた中庭とは違う、見世の者が休息するための本当にささやかな空間だ。彼が入る時に使った裏口よりもなお奥まって、人目のない場所でもある。
「悪かったな。早く姉さんのところに戻ってやってくれよ」
恐らくは唐織の意を受けてのことだろうと思って、清吾は早々に闇に身をくらまそうとした。
「待ちなんし」
が、さらさは細い指で彼の袖を摘まむ。そして、姉貴分にも少し似た強気な目で、清吾を睨むように見上げた。いったい何の用か、と訝しんでいると──さらさはぎゅっと眉を寄せてから、深々と頭を下げた。
「──申し訳もござんせん」
「は……?」
間抜けな声を漏らす清吾の目の前で、島田髷に挿した簪の飾りがひらひらと揺れた。その煌めきに瞬くうちに、さらさは勢いよく身を起こした。そして、眉を顰めたまま、それでも殊勝に目を伏せて、続ける。
「わちきは、主に無礼を申しいした。主が身請けした局女郎のことも、承知しておりいしたのに。女郎姉さんの言いつけだったとはいえ、お怒りでありんしょう」
信乃の身請けの金の無心のために、唐織に頭を下げた時のことだ、と清吾が気付くのに、たっぷり数秒かかった。唐織に衣装を質入れさせておいて云々と、この娘は確かに彼に食ってかかっていたのだが。
「……あれも、手管のうちだったのか。花魁が言わせたことなら──嘘、だったのか」
気と、息が抜けるままに呟くと、さらさは小さく頷いた。
「わちきのためでもありんした。姉さんはもうすぐ和泉屋様のもとへ──だから、今のうちにすべての手札を見せてやる、と。そのように、聞いておりいしたが」
「妹分も手札のうちって訳か。そりゃあ……まあ、大した役者というか、戯作者というか」
唐織の所業については、もはや騙されたほうが悪いのだと納得しているし、手際の良さに感嘆もしている。まして、命じられただけのさらさに対して、怒りを覚えるはずもない。
「ほんに、何にも気付かぬお人……!」
だが、さらさの本題は、清吾への謝罪ではないようだった。彼のぼんやりとした反応が気に入らないのか、整った顔に苛立ちが浮かぶ。見覚えのある表情である辺り、この娘はもともと清吾を嫌っている、のだろうか。
「主が現れてから、姉さんは、おかしい! 主を手玉に取っているようで、来るのを心待ちにしているようにも見ええした! 主ごときが姉さんの心を占めるなど、あってはなりいせん……!」
さらさが声を荒げて詰ってくるのを、清吾は不思議な思いで聞いた。どこまでが本当で、どこまでが唐織の企みなのか。この上彼を惑わすことに、何の意味や狙いがあり得るのか。
疑いの目で見たつもりも、なかったのだが──さらさの吊り上がっていた眉が、ふ、と下がり、泣きそうな表情を作る。心の揺れに堪え切れなくなったかのように、声も震え始める。清吾を睨め上げていた顔が、萎れるように再び俯く。
「本当に──どうかどうか、二度と来てはなりいせん。和泉屋様も怪しんでいるご様子、唐織花魁は晴れがましい行列で吉原を去らねばなりいせん。姉さんの御心を、これ以上惑わさんでおくんなんし」
湿った声でさらさが訴えるのは、やはり不可解極まりないことだった。ただ──似ているな、と思う。唐織も、先代の姉貴分を慕っているようだったから。妬ましく恨めしく思うのは、想う心があまりに深いがゆえの、裏返しなのだろうから。
何より、さらさの願いは清吾と同じだ。あの強かな女の美しさが、翳るところなど見たくない。さすがは唐織花魁と、あの女には称賛の声と眼差しこそがよく似合う。
「あんたにそう言わせれば、たいていの男はころりと転ぶだろうな。花魁は実は俺のことを、と──妹分も、立派な手札のひとつという訳だ。実際、覚えも良いようだ」
だから、清吾はまた嘘でまことを覆うことにした。振袖新造の健気な涙も、姉花魁を見習った手管ということにして。なかなかやるな、という調子で褒めてやる。
あえて気安く、ぽん、と頭を撫でてやると、さらさは虫でも止まったかのような勢いで激しく首を振って清吾の手から逃れた。火を噴くような激しい語調で、噛みついて来る。
「わちきは、本気で……!」
そう、本気で唐織のことを案じているのだろう。だが、この娘は未熟でもあった。清吾の真意を、すぐに悟ることができないほどに。
「姉さんの技を、間近に見せてもらったんだ。しっかり身につけねえと。初心な小娘みたいにいちいちきりきりしていたら、花魁にはなれねえんじゃないか?」
それでも、軽く身をかがめて言い聞かせると、何か思うところはあったらしい。むっとしたように唇を結んでから──さらさは、おずおずと、吐息に乗せて呟いた。
「主は……姉さんをいかに思いなんして……?」
先ほどの布団部屋でのやり取りを、すべて語る暇はなかった。語ったところで、小娘にはまだ分からないことでもあるだろう。というか、教えてはならない。清吾と唐織は、吉原でたまたま出会い、たまたま利用し合うことがあり、彼のほうがいくらか多く騙された。それだけの間柄なのだ。
「良い夢を──綺麗な嘘を、見せてもらったよ。まったく、鮮やかなもんだった。これだけ見事に騙されると、怒る気にもなりやしねえ」
夜空を仰いだところで、月はやはり出ていないのだが。まあ、降参の意は示せるだろう。唐織に対する言葉は、心からのものでもあるし。さらさも、納得してくれるだろう。心配要らないと、肩の力を抜くことができるはずだ。
「……あい。姉さんは、まっこと見事なお手並みで──わちきも、精進せねばと思いいした」
清吾を、試すように睨むことしばし──やがて、さらさは小さく息を吐いた。いまだ、不承不承といった表情ではあったけれど、そういうことにするのだと、ひとつ、割り切ったようだった。
この娘も、こうして嘘を纏い嘘を操ることを覚えていくのだろう。
「ああ。次の唐織花魁も名を馳せるのを、楽しみにするとしよう」
未来の花魁に教えることができたなら、光栄なことだ。調子に乗って笑った清吾に、さらさが向ける眼差しはまたも鋭く険しい。
「わちきは、主を座敷に上げたりはいたしいせんよ」
「分かってる。噂で、ってことさ。俺は──吉原にも、もう来ない」
低く、宣言すると、さらさは深く頭を下げた。心の裡で何をどう捉えたのかは分からないが、今度こそ、見送りの挨拶になるのだろう。
相手が見えないのは承知で軽く手を振ってから、清吾は闇の中へ足を踏み出した。
「姉さん──早う、出ておくんなんし。遣り手の目を誤魔化すのも、もう……!」
唐織の妹分のさらさの声だ。切羽詰まった少女の声に、唐織は清吾の肩に手をついて身体を起こす。女ひとりの重みが一点にかかり、清吾は小さく呻いた。互いの熱を帯びた肌が、不意に放り出されて寂しいほどに涼しかった。
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「これが、本当に最後になりんしょう」
「……そうだな」
だから、襟を直しながらの唐織の言葉に、清吾はただ大人しく頷いた。来るな、忘れろと言われたところに押しかけたのだから、叩き出されないだけ御の字というものだった。
唐織が戸を開けると、廊下の灯りが室内に差し込んだ。まだ床にあおむけになって、辛うじて肘で状態を起こした清吾を見下ろして、唐織が微笑する。懸念した通りに、多少は汗で崩れているようだが──それでも美しく、晴れやかな笑みだった。この女は、無事に嘘を纏い直す気力を蓄えたのだ。
「心が軽うなりんした。五十両の価値は、十分にあるひと時でござんした」
「それは、良かった」
借りも、もう不問にする、と。言外に言われて、清吾は笑って受け入れた。
(四半刻にも満たない時間で、五十両を稼いだのか、俺は)
どうして、花魁顔負けの芸当ではないだろうか。そう思うと何か楽しく、清々しい思いがした。
* * *
清吾は、さらさの案内で裏庭の木戸口から錦屋の敷地の外に出た。五月に八橋を設えた中庭とは違う、見世の者が休息するための本当にささやかな空間だ。彼が入る時に使った裏口よりもなお奥まって、人目のない場所でもある。
「悪かったな。早く姉さんのところに戻ってやってくれよ」
恐らくは唐織の意を受けてのことだろうと思って、清吾は早々に闇に身をくらまそうとした。
「待ちなんし」
が、さらさは細い指で彼の袖を摘まむ。そして、姉貴分にも少し似た強気な目で、清吾を睨むように見上げた。いったい何の用か、と訝しんでいると──さらさはぎゅっと眉を寄せてから、深々と頭を下げた。
「──申し訳もござんせん」
「は……?」
間抜けな声を漏らす清吾の目の前で、島田髷に挿した簪の飾りがひらひらと揺れた。その煌めきに瞬くうちに、さらさは勢いよく身を起こした。そして、眉を顰めたまま、それでも殊勝に目を伏せて、続ける。
「わちきは、主に無礼を申しいした。主が身請けした局女郎のことも、承知しておりいしたのに。女郎姉さんの言いつけだったとはいえ、お怒りでありんしょう」
信乃の身請けの金の無心のために、唐織に頭を下げた時のことだ、と清吾が気付くのに、たっぷり数秒かかった。唐織に衣装を質入れさせておいて云々と、この娘は確かに彼に食ってかかっていたのだが。
「……あれも、手管のうちだったのか。花魁が言わせたことなら──嘘、だったのか」
気と、息が抜けるままに呟くと、さらさは小さく頷いた。
「わちきのためでもありんした。姉さんはもうすぐ和泉屋様のもとへ──だから、今のうちにすべての手札を見せてやる、と。そのように、聞いておりいしたが」
「妹分も手札のうちって訳か。そりゃあ……まあ、大した役者というか、戯作者というか」
唐織の所業については、もはや騙されたほうが悪いのだと納得しているし、手際の良さに感嘆もしている。まして、命じられただけのさらさに対して、怒りを覚えるはずもない。
「ほんに、何にも気付かぬお人……!」
だが、さらさの本題は、清吾への謝罪ではないようだった。彼のぼんやりとした反応が気に入らないのか、整った顔に苛立ちが浮かぶ。見覚えのある表情である辺り、この娘はもともと清吾を嫌っている、のだろうか。
「主が現れてから、姉さんは、おかしい! 主を手玉に取っているようで、来るのを心待ちにしているようにも見ええした! 主ごときが姉さんの心を占めるなど、あってはなりいせん……!」
さらさが声を荒げて詰ってくるのを、清吾は不思議な思いで聞いた。どこまでが本当で、どこまでが唐織の企みなのか。この上彼を惑わすことに、何の意味や狙いがあり得るのか。
疑いの目で見たつもりも、なかったのだが──さらさの吊り上がっていた眉が、ふ、と下がり、泣きそうな表情を作る。心の揺れに堪え切れなくなったかのように、声も震え始める。清吾を睨め上げていた顔が、萎れるように再び俯く。
「本当に──どうかどうか、二度と来てはなりいせん。和泉屋様も怪しんでいるご様子、唐織花魁は晴れがましい行列で吉原を去らねばなりいせん。姉さんの御心を、これ以上惑わさんでおくんなんし」
湿った声でさらさが訴えるのは、やはり不可解極まりないことだった。ただ──似ているな、と思う。唐織も、先代の姉貴分を慕っているようだったから。妬ましく恨めしく思うのは、想う心があまりに深いがゆえの、裏返しなのだろうから。
何より、さらさの願いは清吾と同じだ。あの強かな女の美しさが、翳るところなど見たくない。さすがは唐織花魁と、あの女には称賛の声と眼差しこそがよく似合う。
「あんたにそう言わせれば、たいていの男はころりと転ぶだろうな。花魁は実は俺のことを、と──妹分も、立派な手札のひとつという訳だ。実際、覚えも良いようだ」
だから、清吾はまた嘘でまことを覆うことにした。振袖新造の健気な涙も、姉花魁を見習った手管ということにして。なかなかやるな、という調子で褒めてやる。
あえて気安く、ぽん、と頭を撫でてやると、さらさは虫でも止まったかのような勢いで激しく首を振って清吾の手から逃れた。火を噴くような激しい語調で、噛みついて来る。
「わちきは、本気で……!」
そう、本気で唐織のことを案じているのだろう。だが、この娘は未熟でもあった。清吾の真意を、すぐに悟ることができないほどに。
「姉さんの技を、間近に見せてもらったんだ。しっかり身につけねえと。初心な小娘みたいにいちいちきりきりしていたら、花魁にはなれねえんじゃないか?」
それでも、軽く身をかがめて言い聞かせると、何か思うところはあったらしい。むっとしたように唇を結んでから──さらさは、おずおずと、吐息に乗せて呟いた。
「主は……姉さんをいかに思いなんして……?」
先ほどの布団部屋でのやり取りを、すべて語る暇はなかった。語ったところで、小娘にはまだ分からないことでもあるだろう。というか、教えてはならない。清吾と唐織は、吉原でたまたま出会い、たまたま利用し合うことがあり、彼のほうがいくらか多く騙された。それだけの間柄なのだ。
「良い夢を──綺麗な嘘を、見せてもらったよ。まったく、鮮やかなもんだった。これだけ見事に騙されると、怒る気にもなりやしねえ」
夜空を仰いだところで、月はやはり出ていないのだが。まあ、降参の意は示せるだろう。唐織に対する言葉は、心からのものでもあるし。さらさも、納得してくれるだろう。心配要らないと、肩の力を抜くことができるはずだ。
「……あい。姉さんは、まっこと見事なお手並みで──わちきも、精進せねばと思いいした」
清吾を、試すように睨むことしばし──やがて、さらさは小さく息を吐いた。いまだ、不承不承といった表情ではあったけれど、そういうことにするのだと、ひとつ、割り切ったようだった。
この娘も、こうして嘘を纏い嘘を操ることを覚えていくのだろう。
「ああ。次の唐織花魁も名を馳せるのを、楽しみにするとしよう」
未来の花魁に教えることができたなら、光栄なことだ。調子に乗って笑った清吾に、さらさが向ける眼差しはまたも鋭く険しい。
「わちきは、主を座敷に上げたりはいたしいせんよ」
「分かってる。噂で、ってことさ。俺は──吉原にも、もう来ない」
低く、宣言すると、さらさは深く頭を下げた。心の裡で何をどう捉えたのかは分からないが、今度こそ、見送りの挨拶になるのだろう。
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