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1章
41話
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やがてレオンハルトは身体を起こすと、とんでもないことを言い出した。
「体勢を変えよう。ルカ、俺に尻を向けて四つん這いになってくれ」
「えっ⁉」
驚いて身体を起こすと、宥めるように額にキスが落とされる。
「そのほうがおまえに負担が少ない。
再びレオンハルトの指が中に入ってくると、僕の身体は喜びで震えた。
「あっ、あっ……や、すご……っ」
オイルを新たに塗したせいか、抜き差しされるたびにくちゅくちゅといやらしい音が響く。しばらく浅いところを刺激していた指が、もう少し深く入ってくる。
「痛くないか?」
首を振るとレオンハルトはもう少しだけ先に進入し、ある一点をピンポイントで強めに押した。その瞬間、股間に電流が流れたかのような衝撃が走った。
「い、いまの……なに……っ」
「おそらく前立腺だ。初めてで見つけるのは難しいと学んだが一発で探り当てられたみたいだ」
レオンハルトは得意そうな声で応じる。
「……なんでそんな嬉しそうなの」
「これでもっとおまえを気持ちよくさせることができるからに決まってる」
言いながら、レオンハルトは例の場所をぎゅっと強く推した。
「や、やだ……あっ、ああっ」
腰が勢いよく跳ねる。腰を軽く押さえられ、前立腺だけでなく指でさまざまな快感を与えられる。
膝が震え出した頃、レオンハルトは僕の身体をひっくり返した。
仰向けになると、指の当たる場所が変わるのかさっきよりもダイレクトに刺激を感じる。
「ルカ、今おまえの中に何本指が入っていると思う?」
「そ、んなの……しらな……っ、ふ、ううんっ」
答えようとしているのに、激しく中を擦られてうまく返事ができない。レオンハルトは妖艶な笑みを浮かべて口を開く。
「三本だ。しっかり咥えこんでる」
「い、言い方……ひゃ、ああっ、やだ、だめ……っ!」
嫌なことはしないと言っていたくせに、だめだと言ってもレオンはハルトの動きは止まらない。
「おまえの中、すごく熱い……熱くて、うねって……俺の指を締め付けてくる」
「や、そんな……はずかし……からっ、ああ……っ‼」
緩急つけて繰り返される刺激を受け続けて脳内が真っ白になっていく。喘ぎ声が掠れ、涙が混じり始めた頃、レオンハルトはようやく指を抜いてくれた。
「ルカ……おまえの中に入りたい……いいか?」
サファイアブルーの瞳にはギラギラと欲望が滾っている。
「う、うん……っ」
返事をすれば息をつく間もなく、指よりもっと熱く太いものが後孔にあてがわれる。レオンハルトは少しずつ体重をかけながら、僕の中に押し入ってきた。
「あ……っ、ぁ、あ、あ……っ、ぁ……っ」
指とは比較にならない質量に、声が出ない。だが長い時間をかけて解されたせいなのか、オイルのせいなのか、痛みはほとんどなかった。
「ルカ、大丈夫か」
顔を歪ませたレオンハルトが尋ねる。
「う、ん……っ、レオン、ハルトは……?」
「正直、気持ち良すぎて、すぐに持っていかれそうだ……っ」
「そ、か……っ、よかっ……た……っ⁉」
微笑んだ拍子に目尻に溜まっていた涙がぽろりと零れた。その途端、中のレオンハルトが質量を増す。
「ちょ、な、なんで⁉」
慌てる僕をレオンハルトは顔を薄紅色に染めて睨む。
「……おまえが可愛い顔をするからだろうが」
「ちょ、僕のせいなの⁉」
「そうだ。ルカが可愛すぎるのがいけない」
「もう……バカ」
顔を背けて呟くと、片手で頬を掴まれて深いキスを落とされる。
「ん、ふっ、んうっ」
今夜初めて知ったけれど、僕はこのキスが大好きみたいだ。レオンハルトの舌に口内を蹂躙されると、身体中が甘く痺れて力抜けてしまう。
「……ルカ、もっと力を抜いて。息は止めるなよ」
キスの合間に囁かれ、僕は無我夢中で言う通りにした。レオンハルトは少しずつ進んでは止まってを繰り返す。めったに汗をかかない額に汗が滲み始めた頃、レオンハルトは掠れた声で呟いた。
「ルカ、全部……入った……」
返事の代わりに頷くと、レオンハルトは嬉しそうに微笑む。
「動いても、いいか……ゆっくりする……」
「うん……っ、いいよ、動いて……」
ありがとうと言うように、僕の前髪をかき分けて額にキスを落とすと、レオンハルトは腰を少し引いて押し込んだ。それを何度も繰り返した。
「あっ……あっ……ぁ、ああっ」
「ルカっ、ルカっ、ルカ……っ」
レオンハルトはうわごとのように僕の名前を呼びながら、次第に勢いをつけて腰を打ちつけてくる。どんどん激しくなる攻めから与えられる圧倒的な快楽に、もう何も考えられない。
レオンハルトも眉をきつく寄せて、荒く浅い息を吐きだしている。あまりにも色気のある様子を見ていると、僕の身体はさらに熱くなった。
「あ……っ、ぁ、レオン、ハルト……っ、ん……っ」
「クソ、おまえの中……気持ち良すぎて……あたま、おかしくなりそう……っ」
言いながら、レオンハルトの律動はますます速さを増していく。
「あっ……ん、レオン、ハルト、まって……!」
涙声で訴えても、レオハルトは止まらない。狂ったように僕の名前を呼びながら、動きはますます深く激しくなる。
「あ……っ、レオンハルト……や、だめぇ……っ」
激しさのあまり身体がぶつかり、パン、パンっという音が室内になり響く。
「ルカ、ルカ……っ!」
「っ、あ、ん、あっ、ああっ!」
「ルカ……なあ、ルカ……愛してる……っ!」
激しい律動の合間に、レオンハルトが掠れた声で叫ぶように言葉を放つ。
「あ……ぼ、ぼくも……っ、すき……っ」
その瞬間、今までとは比較にならないほどの激しい抽挿が始まった。
「ルカ、ルカ……っ、俺だけの……死んでも……離さない……っ! ルカ……ッ‼」
「あっ、あっ……レオン、ハルト……っ、あ、も……むり……っ、ひっ、あああああっ‼」
そうしてついに最後の瞬間がやってくる。
レオンハルトの背中がぶるりと震え、僕の中に熱いものが放たれた。ハッハッと動物のように荒い息を吐きながら、僕らはしばらくそのまま抱きしめ合っていた。
「体勢を変えよう。ルカ、俺に尻を向けて四つん這いになってくれ」
「えっ⁉」
驚いて身体を起こすと、宥めるように額にキスが落とされる。
「そのほうがおまえに負担が少ない。
再びレオンハルトの指が中に入ってくると、僕の身体は喜びで震えた。
「あっ、あっ……や、すご……っ」
オイルを新たに塗したせいか、抜き差しされるたびにくちゅくちゅといやらしい音が響く。しばらく浅いところを刺激していた指が、もう少し深く入ってくる。
「痛くないか?」
首を振るとレオンハルトはもう少しだけ先に進入し、ある一点をピンポイントで強めに押した。その瞬間、股間に電流が流れたかのような衝撃が走った。
「い、いまの……なに……っ」
「おそらく前立腺だ。初めてで見つけるのは難しいと学んだが一発で探り当てられたみたいだ」
レオンハルトは得意そうな声で応じる。
「……なんでそんな嬉しそうなの」
「これでもっとおまえを気持ちよくさせることができるからに決まってる」
言いながら、レオンハルトは例の場所をぎゅっと強く推した。
「や、やだ……あっ、ああっ」
腰が勢いよく跳ねる。腰を軽く押さえられ、前立腺だけでなく指でさまざまな快感を与えられる。
膝が震え出した頃、レオンハルトは僕の身体をひっくり返した。
仰向けになると、指の当たる場所が変わるのかさっきよりもダイレクトに刺激を感じる。
「ルカ、今おまえの中に何本指が入っていると思う?」
「そ、んなの……しらな……っ、ふ、ううんっ」
答えようとしているのに、激しく中を擦られてうまく返事ができない。レオンハルトは妖艶な笑みを浮かべて口を開く。
「三本だ。しっかり咥えこんでる」
「い、言い方……ひゃ、ああっ、やだ、だめ……っ!」
嫌なことはしないと言っていたくせに、だめだと言ってもレオンはハルトの動きは止まらない。
「おまえの中、すごく熱い……熱くて、うねって……俺の指を締め付けてくる」
「や、そんな……はずかし……からっ、ああ……っ‼」
緩急つけて繰り返される刺激を受け続けて脳内が真っ白になっていく。喘ぎ声が掠れ、涙が混じり始めた頃、レオンハルトはようやく指を抜いてくれた。
「ルカ……おまえの中に入りたい……いいか?」
サファイアブルーの瞳にはギラギラと欲望が滾っている。
「う、うん……っ」
返事をすれば息をつく間もなく、指よりもっと熱く太いものが後孔にあてがわれる。レオンハルトは少しずつ体重をかけながら、僕の中に押し入ってきた。
「あ……っ、ぁ、あ、あ……っ、ぁ……っ」
指とは比較にならない質量に、声が出ない。だが長い時間をかけて解されたせいなのか、オイルのせいなのか、痛みはほとんどなかった。
「ルカ、大丈夫か」
顔を歪ませたレオンハルトが尋ねる。
「う、ん……っ、レオン、ハルトは……?」
「正直、気持ち良すぎて、すぐに持っていかれそうだ……っ」
「そ、か……っ、よかっ……た……っ⁉」
微笑んだ拍子に目尻に溜まっていた涙がぽろりと零れた。その途端、中のレオンハルトが質量を増す。
「ちょ、な、なんで⁉」
慌てる僕をレオンハルトは顔を薄紅色に染めて睨む。
「……おまえが可愛い顔をするからだろうが」
「ちょ、僕のせいなの⁉」
「そうだ。ルカが可愛すぎるのがいけない」
「もう……バカ」
顔を背けて呟くと、片手で頬を掴まれて深いキスを落とされる。
「ん、ふっ、んうっ」
今夜初めて知ったけれど、僕はこのキスが大好きみたいだ。レオンハルトの舌に口内を蹂躙されると、身体中が甘く痺れて力抜けてしまう。
「……ルカ、もっと力を抜いて。息は止めるなよ」
キスの合間に囁かれ、僕は無我夢中で言う通りにした。レオンハルトは少しずつ進んでは止まってを繰り返す。めったに汗をかかない額に汗が滲み始めた頃、レオンハルトは掠れた声で呟いた。
「ルカ、全部……入った……」
返事の代わりに頷くと、レオンハルトは嬉しそうに微笑む。
「動いても、いいか……ゆっくりする……」
「うん……っ、いいよ、動いて……」
ありがとうと言うように、僕の前髪をかき分けて額にキスを落とすと、レオンハルトは腰を少し引いて押し込んだ。それを何度も繰り返した。
「あっ……あっ……ぁ、ああっ」
「ルカっ、ルカっ、ルカ……っ」
レオンハルトはうわごとのように僕の名前を呼びながら、次第に勢いをつけて腰を打ちつけてくる。どんどん激しくなる攻めから与えられる圧倒的な快楽に、もう何も考えられない。
レオンハルトも眉をきつく寄せて、荒く浅い息を吐きだしている。あまりにも色気のある様子を見ていると、僕の身体はさらに熱くなった。
「あ……っ、ぁ、レオン、ハルト……っ、ん……っ」
「クソ、おまえの中……気持ち良すぎて……あたま、おかしくなりそう……っ」
言いながら、レオンハルトの律動はますます速さを増していく。
「あっ……ん、レオン、ハルト、まって……!」
涙声で訴えても、レオハルトは止まらない。狂ったように僕の名前を呼びながら、動きはますます深く激しくなる。
「あ……っ、レオンハルト……や、だめぇ……っ」
激しさのあまり身体がぶつかり、パン、パンっという音が室内になり響く。
「ルカ、ルカ……っ!」
「っ、あ、ん、あっ、ああっ!」
「ルカ……なあ、ルカ……愛してる……っ!」
激しい律動の合間に、レオンハルトが掠れた声で叫ぶように言葉を放つ。
「あ……ぼ、ぼくも……っ、すき……っ」
その瞬間、今までとは比較にならないほどの激しい抽挿が始まった。
「ルカ、ルカ……っ、俺だけの……死んでも……離さない……っ! ルカ……ッ‼」
「あっ、あっ……レオン、ハルト……っ、あ、も……むり……っ、ひっ、あああああっ‼」
そうしてついに最後の瞬間がやってくる。
レオンハルトの背中がぶるりと震え、僕の中に熱いものが放たれた。ハッハッと動物のように荒い息を吐きながら、僕らはしばらくそのまま抱きしめ合っていた。
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