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氷の国アイシス編
黒い魔物
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息が冷たい。
俺は息を吐きながら足を進める。
もうあたりは暗く染まり漆黒の闇に包まれている。
それでも俺は歩みを止めない、なぜならこの先に俺が倒すべき相手が鎮座しているかもしれないからだ。
母親も俺が敵討ちに行くと言い出した時には本気で反対したが俺はそれを押し切ってでも仇を討ちたかった。
そう、俺は黒い悪魔に父親を殺害されている。
銀票の滝を目指すこの足取りはすこし重い。
もう少しで敵討ちができると思うと武者ぶるいが止まらない。
あの無機質な顔をぶん殴れるかと思うとなんというか高揚感のようなものが駆け上がってくる。
俺の親父は偉大な人だった、人としても鼓動使いとしても素晴らしい人だった。
俺と父と母、何気ない日常はあの悪魔に壊された。
村は焼かれ鼓動使い達は散り散りに逃げまどい皆バラバラになった。
殺された人たちの苦悶の顔が今でも脳裏に焼きついている。
思い出すだけで胸が張り裂けそうになる。
(皆待っていてくれ、俺がこの手で仇を討つ!)
俺は拳を握りしめて目的地へ向かう。
~銀票の滝~
そこは氷の国アイシスの中でも絶景ポイントであり観光地としても有名な秘境である。
山から降り注ぐ水が流れる途中で凍りつき、この世で動くものがここで止まったように静止している姿は、見ているものになんとも言えない感動を与えるのだろうが、今の俺にはどうでもいい...。
やつか....?。
たしかに黒い物体が静止した滝の中から這いずり出してくる。
たしかに奴に似ている部分もあるが、少し違う。
人間の形をしていない。
四足歩行のその魔物は全身黒い体表をしているが、前に狩夜の村を滅ぼしたやつとは形が似ていない。
顔に赤い斑点がありチカチカと光を放つ。
相手がこちらに気づいて体をこちらに向ける。
俺の目的としている相手ではないがかなり雰囲気は似ている。
何か関連性があるのかもしれないと思い、俺は拳を構える。
黒い魔物は全力で突進を仕掛けてくる。
そこそこ早いが狩夜に単純な攻撃は効かない。
下に滑りこむと同時に腹を数回殴る。
やはり生き物のような気がしない無機質感触。
あいつと同じだ。
俺は不気味に笑う、あいつらを連れてこなかったのはこんな俺の姿を見せたくなかったからだ。
ただの復讐鬼と化した俺を、あいつらに見せるわけにはいかない。
黒い悪魔と向き合いジリジリと距離を詰める。
最大限の警戒を行い注意しながら距離を縮める。
だが、やつの反撃は狩夜の予想の斜め上を行く。
不意に足に痛みが走ったのでそこを見ると狩夜の影からナイフのようなものを作り出して足の裏を切り裂いていた。
予想外の攻撃で起動力を失った狩夜はその場に足をつける。
血が止まらずに激痛が足を駆け巡る。
狩夜が呻き声あげていると黒い悪魔は突進を仕掛けてくる。
起動力失った狩夜ではこの攻撃は避けられない。
まともに正面から受ける。
空を舞い、二回転したのちに雪の中にダイブする。
血反吐を吐きながらゆっくりと立ち上がろうとするが足が動かない。
無理矢理にでも立ち上がらせる。
気力だけで立っている状態だ、足に風穴を開けられて立ち上がれるはずがないのだから。
足から滲み出た血が雪と溶け合い、いびつな形に溶けていく。
戦う力がない体に鞭を打つ。
(まだだ、まだやれる....!)
満身創痍の体にもう一度突進を受け止めるだけの体力はないだろう。
次の攻撃で全てが終わる。
俺はなすすべなくここで散るだろう....。
いくら心だけ虚勢張ったところでなんの意味もないのだから...。
黒い魔物は突進を繰り出してくる。
後5メートル前ほどのところにいる。
俺は目を閉じてその時を待った。
その時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「狩夜お兄ちゃん!」
ハッとして目を勢いよく開く。
そこには突進を鼓動を解放した両手で受け止める花夜がいた。
黒い魔物の攻撃を歯を食いしばりながら耐える花夜。
「クウちゃん!」
花夜はクウに指示をだす。
クウは黒い魔物に向かって氷の弾丸を飛ばす。
しかし、弾丸は黒い魔物に当たる前に消滅する。
クウはなんとなく察した、こいつには魔法が効かないと、ならばとるべき行動を変える。
鳥の姿になり、自慢の脚力で黒い魔物を蹴り飛ばす。
僅かだが黒い魔物の体が揺らぎ力が抜けた瞬間を花夜は見逃さなかった。
声を張り上げながら鼓動の爪で切り裂く。
力を込めて全力で殴り続ける。
息が途切れ途切れになりながらも攻撃を続ける。
後ろには戦闘不能の狩夜が無理に立ち上がっているのを見て負けられなくなる。
前から花夜が爪で攻撃し、横からクウが強烈な蹴りを入れる。
少しずつだがダメージを与える、確実に効いている手応えは感じている。
花夜は攻撃の手を緩めずに攻撃を続けるが鼓動が途切れる。
花夜の体から青い波紋が消えていくと黒い魔物が活動を開始する。
クウが一人で頑張ってくれているが限界は近いだろう、仕事の疲れが出ている様子だ。
花夜の鼓動の乗っていない攻撃ではダメージの通りが薄すぎる。
クウがついに弾き飛ばされ頭を強く打ち、意識を失う。
それでも花夜は抵抗を続ける、初めて狩夜に買ってもらった短剣を引き抜いて奴の体を切り裂く。
だが小さな短剣では傷をつけるのがやっとの印象だ。
花夜が抵抗を続けていると、黒い魔物は突進を仕掛けてくる。
後ろには狩夜がいる、避けるわけにはいかない、花夜は正面からぶつかる。
明らかな体格差、勝てるはずがない。
花夜の体は紙切れのように宙を舞い地面に叩きつけられる。
血反吐を吐きながらガクガク震える足を立たせる。
体が冷たい...、死が近いのかもしれない....、目の前がチカチカする、それでも彼だけは守りたい...。
おぼろげな風景を眺めながら魔物に近づいて行く。
黒い魔物は容赦なく勢いをつけ始める。
狩夜の目に映るのは花夜が突進を受ける瞬間であった。
体中ボロボロで擦り傷だらけ、おまけに血反吐を吐きながら自分を守るような位置どりで立っている。
仲間が死にかけているのに何もできない自分....。
(また俺は失うのか....)
そう考えた時に怖さよりも先に勇気が湧いてきた。
失うのが怖い....?、なら俺が守らなくてどうする!。
気がつけば痛みなど感じていなかった、痛みよりも花夜失うことの恐怖が狩夜を突き動かしていた。
体は動けるはずのない致命傷を負っているのだが、狩夜の体は動いていた。
いや、動かさなくてはいけなかった。
失うことは辛く苦しいことだ....、それを狩夜はよく知っている。
父と友を失ったがそれでも俺は進んだ何故だ!?。
「こういう時に仲間一人守れない奴にはなりたくねぇからだ!」
いつも感情を見せない狩夜だが今回は違った。
大声をあげ、感情をむき出しにして黒い悪魔を威圧する。
狩夜が手を黒い悪魔に伸ばすと青い鎖が地表から伸びて体を拘束する。
突如現れた鎖に花夜が驚いた表情をしたがすぐに狩夜の鼓動だと気がついていた。
同じ鼓動の音が鎖から伝わってきたのだ。
(お兄ちゃんの音....、優しい鼓動音...)
鎖越しにもわかる狩夜の優しさと力強さ。
その音を聴く度に狩夜が生きているという証明のように思える。
花夜にはそう思え涙が溢れる。
黒い魔物は身動きを取ろうと体を動かすが鎖がギチギチと動くだけで一歩も動けていない。
動けていない黒い魔物を狩夜は睨みつける。
狩夜が手を握り閉めると鎖の連結が強くなり奴を締め付ける。
鎖の圧力が強くなり奴の体がひび割れていく。
「死ね.....」
狩夜は冷たく、そう呟いた。
黒い悪魔の体が崩壊すると、狩夜は意識を失った。
もともと立っていたのが不思議なくらいの重傷だ、花夜が近づいて傷薬をぶっかけるが、ここまで傷が酷いと効くかも怪しい。
「クウちゃん!」
花夜が叫ぶとクウは意識を取り戻して頭を横に振っている。
しかし狩夜の重傷ぶりを見ると流石のクウも焦りの表情を見せる。
「これやばいって、花夜!早くクウに狩夜を乗せて!」
花夜も怪我をしているが狩夜の為ならばこれくらいの痛みには耐えれる。
なんとかクウの背中に乗せて地上を走り街へと戻る。
空は飛べない、狩夜がもしも落ちてしまう可能性があるからだ。
クウの背中に揺られながら花夜はこんなことを思っていた。
(なぜ狩夜お兄ちゃんは私達を宿に置いていこうとしたのだろう、私達が頼りないから....?)
狩夜の考えが気になる、頭の中をグルグルと悩みが回る。
いや、今は狩夜のことだけを考えよう、早く医者に見せなくては....。
夜の夜道を走り抜ける青い鳥は闇の中へと走り去った。
俺は息を吐きながら足を進める。
もうあたりは暗く染まり漆黒の闇に包まれている。
それでも俺は歩みを止めない、なぜならこの先に俺が倒すべき相手が鎮座しているかもしれないからだ。
母親も俺が敵討ちに行くと言い出した時には本気で反対したが俺はそれを押し切ってでも仇を討ちたかった。
そう、俺は黒い悪魔に父親を殺害されている。
銀票の滝を目指すこの足取りはすこし重い。
もう少しで敵討ちができると思うと武者ぶるいが止まらない。
あの無機質な顔をぶん殴れるかと思うとなんというか高揚感のようなものが駆け上がってくる。
俺の親父は偉大な人だった、人としても鼓動使いとしても素晴らしい人だった。
俺と父と母、何気ない日常はあの悪魔に壊された。
村は焼かれ鼓動使い達は散り散りに逃げまどい皆バラバラになった。
殺された人たちの苦悶の顔が今でも脳裏に焼きついている。
思い出すだけで胸が張り裂けそうになる。
(皆待っていてくれ、俺がこの手で仇を討つ!)
俺は拳を握りしめて目的地へ向かう。
~銀票の滝~
そこは氷の国アイシスの中でも絶景ポイントであり観光地としても有名な秘境である。
山から降り注ぐ水が流れる途中で凍りつき、この世で動くものがここで止まったように静止している姿は、見ているものになんとも言えない感動を与えるのだろうが、今の俺にはどうでもいい...。
やつか....?。
たしかに黒い物体が静止した滝の中から這いずり出してくる。
たしかに奴に似ている部分もあるが、少し違う。
人間の形をしていない。
四足歩行のその魔物は全身黒い体表をしているが、前に狩夜の村を滅ぼしたやつとは形が似ていない。
顔に赤い斑点がありチカチカと光を放つ。
相手がこちらに気づいて体をこちらに向ける。
俺の目的としている相手ではないがかなり雰囲気は似ている。
何か関連性があるのかもしれないと思い、俺は拳を構える。
黒い魔物は全力で突進を仕掛けてくる。
そこそこ早いが狩夜に単純な攻撃は効かない。
下に滑りこむと同時に腹を数回殴る。
やはり生き物のような気がしない無機質感触。
あいつと同じだ。
俺は不気味に笑う、あいつらを連れてこなかったのはこんな俺の姿を見せたくなかったからだ。
ただの復讐鬼と化した俺を、あいつらに見せるわけにはいかない。
黒い悪魔と向き合いジリジリと距離を詰める。
最大限の警戒を行い注意しながら距離を縮める。
だが、やつの反撃は狩夜の予想の斜め上を行く。
不意に足に痛みが走ったのでそこを見ると狩夜の影からナイフのようなものを作り出して足の裏を切り裂いていた。
予想外の攻撃で起動力を失った狩夜はその場に足をつける。
血が止まらずに激痛が足を駆け巡る。
狩夜が呻き声あげていると黒い悪魔は突進を仕掛けてくる。
起動力失った狩夜ではこの攻撃は避けられない。
まともに正面から受ける。
空を舞い、二回転したのちに雪の中にダイブする。
血反吐を吐きながらゆっくりと立ち上がろうとするが足が動かない。
無理矢理にでも立ち上がらせる。
気力だけで立っている状態だ、足に風穴を開けられて立ち上がれるはずがないのだから。
足から滲み出た血が雪と溶け合い、いびつな形に溶けていく。
戦う力がない体に鞭を打つ。
(まだだ、まだやれる....!)
満身創痍の体にもう一度突進を受け止めるだけの体力はないだろう。
次の攻撃で全てが終わる。
俺はなすすべなくここで散るだろう....。
いくら心だけ虚勢張ったところでなんの意味もないのだから...。
黒い魔物は突進を繰り出してくる。
後5メートル前ほどのところにいる。
俺は目を閉じてその時を待った。
その時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「狩夜お兄ちゃん!」
ハッとして目を勢いよく開く。
そこには突進を鼓動を解放した両手で受け止める花夜がいた。
黒い魔物の攻撃を歯を食いしばりながら耐える花夜。
「クウちゃん!」
花夜はクウに指示をだす。
クウは黒い魔物に向かって氷の弾丸を飛ばす。
しかし、弾丸は黒い魔物に当たる前に消滅する。
クウはなんとなく察した、こいつには魔法が効かないと、ならばとるべき行動を変える。
鳥の姿になり、自慢の脚力で黒い魔物を蹴り飛ばす。
僅かだが黒い魔物の体が揺らぎ力が抜けた瞬間を花夜は見逃さなかった。
声を張り上げながら鼓動の爪で切り裂く。
力を込めて全力で殴り続ける。
息が途切れ途切れになりながらも攻撃を続ける。
後ろには戦闘不能の狩夜が無理に立ち上がっているのを見て負けられなくなる。
前から花夜が爪で攻撃し、横からクウが強烈な蹴りを入れる。
少しずつだがダメージを与える、確実に効いている手応えは感じている。
花夜は攻撃の手を緩めずに攻撃を続けるが鼓動が途切れる。
花夜の体から青い波紋が消えていくと黒い魔物が活動を開始する。
クウが一人で頑張ってくれているが限界は近いだろう、仕事の疲れが出ている様子だ。
花夜の鼓動の乗っていない攻撃ではダメージの通りが薄すぎる。
クウがついに弾き飛ばされ頭を強く打ち、意識を失う。
それでも花夜は抵抗を続ける、初めて狩夜に買ってもらった短剣を引き抜いて奴の体を切り裂く。
だが小さな短剣では傷をつけるのがやっとの印象だ。
花夜が抵抗を続けていると、黒い魔物は突進を仕掛けてくる。
後ろには狩夜がいる、避けるわけにはいかない、花夜は正面からぶつかる。
明らかな体格差、勝てるはずがない。
花夜の体は紙切れのように宙を舞い地面に叩きつけられる。
血反吐を吐きながらガクガク震える足を立たせる。
体が冷たい...、死が近いのかもしれない....、目の前がチカチカする、それでも彼だけは守りたい...。
おぼろげな風景を眺めながら魔物に近づいて行く。
黒い魔物は容赦なく勢いをつけ始める。
狩夜の目に映るのは花夜が突進を受ける瞬間であった。
体中ボロボロで擦り傷だらけ、おまけに血反吐を吐きながら自分を守るような位置どりで立っている。
仲間が死にかけているのに何もできない自分....。
(また俺は失うのか....)
そう考えた時に怖さよりも先に勇気が湧いてきた。
失うのが怖い....?、なら俺が守らなくてどうする!。
気がつけば痛みなど感じていなかった、痛みよりも花夜失うことの恐怖が狩夜を突き動かしていた。
体は動けるはずのない致命傷を負っているのだが、狩夜の体は動いていた。
いや、動かさなくてはいけなかった。
失うことは辛く苦しいことだ....、それを狩夜はよく知っている。
父と友を失ったがそれでも俺は進んだ何故だ!?。
「こういう時に仲間一人守れない奴にはなりたくねぇからだ!」
いつも感情を見せない狩夜だが今回は違った。
大声をあげ、感情をむき出しにして黒い悪魔を威圧する。
狩夜が手を黒い悪魔に伸ばすと青い鎖が地表から伸びて体を拘束する。
突如現れた鎖に花夜が驚いた表情をしたがすぐに狩夜の鼓動だと気がついていた。
同じ鼓動の音が鎖から伝わってきたのだ。
(お兄ちゃんの音....、優しい鼓動音...)
鎖越しにもわかる狩夜の優しさと力強さ。
その音を聴く度に狩夜が生きているという証明のように思える。
花夜にはそう思え涙が溢れる。
黒い魔物は身動きを取ろうと体を動かすが鎖がギチギチと動くだけで一歩も動けていない。
動けていない黒い魔物を狩夜は睨みつける。
狩夜が手を握り閉めると鎖の連結が強くなり奴を締め付ける。
鎖の圧力が強くなり奴の体がひび割れていく。
「死ね.....」
狩夜は冷たく、そう呟いた。
黒い悪魔の体が崩壊すると、狩夜は意識を失った。
もともと立っていたのが不思議なくらいの重傷だ、花夜が近づいて傷薬をぶっかけるが、ここまで傷が酷いと効くかも怪しい。
「クウちゃん!」
花夜が叫ぶとクウは意識を取り戻して頭を横に振っている。
しかし狩夜の重傷ぶりを見ると流石のクウも焦りの表情を見せる。
「これやばいって、花夜!早くクウに狩夜を乗せて!」
花夜も怪我をしているが狩夜の為ならばこれくらいの痛みには耐えれる。
なんとかクウの背中に乗せて地上を走り街へと戻る。
空は飛べない、狩夜がもしも落ちてしまう可能性があるからだ。
クウの背中に揺られながら花夜はこんなことを思っていた。
(なぜ狩夜お兄ちゃんは私達を宿に置いていこうとしたのだろう、私達が頼りないから....?)
狩夜の考えが気になる、頭の中をグルグルと悩みが回る。
いや、今は狩夜のことだけを考えよう、早く医者に見せなくては....。
夜の夜道を走り抜ける青い鳥は闇の中へと走り去った。
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