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第一章 手に入れた能力
【投稿再開】これまでのあらすじ
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友也は、小さな頃から吊り目で目つきが悪いことから生意気だと言われ、母親の交際相手に殴られることが多々あった。母親は夜の仕事をしていたため、友也を構うことはなく、小さな頃から周りに友達なんてものはいなかった。「汚い」「くさい」「チビ」そんな悪口ばかりが耳に入った。友也だって清潔でいたいし、もっと大きくなりたいと思っていた。でも、小さな頃からまともにご飯が食べれなかったこともあり、友也の身長は低いままだった。
ある日、母親の交際相手の暴力にいつものように耐えていたものの、思わず相手を睨みつけると、相手を怒らせてしまいもっと殴られた。その光景を見ていた母親が止めに入ると、暴力の矛先は母親に向かった。母を庇って男を突き飛ばすと、母は怒り、友也の首を絞めようとした。我に返った母が友也を突き飛ばした。頭をぶつけ、目を閉じて、次に目を覚ました時、友也は見慣れない部屋にいた。
訳の分からない状況の中、屈強な騎士2人が友也の腕を掴むとトルデンと言われる男を助けるために念じろと命令した。友也はグルファン王国第二王子であるトルデンが毒を盛られ、死に瀕したためこの世界に召喚されたらしい。念じてもいないのに、トルデンの手にふとした拍子に手があたると全身に酷い痛みが走った。友也はトルデンの毒を貰い受けたのだった。
毒を貰い受けた友也は、小柄なことからもすぐに死ぬだろうと神殿を取り仕切っている騎士団長のオークスに判断され、すぐに片づけられるようにと地下牢へと放り込まれた。見張り役の騎士たちも友也がいつ死ぬかなど話すほどだった。でも、友也は苦しいままであるものの命を失うことはなかった。何日かしてトルデンが友也を助けに来た。トルデンは毒が抜けたものの、すぐに目を覚ますことができず、友也の救出が遅れたことを酷く後悔していた。
トルデンは自身の部屋で友也を甲斐甲斐しく世話をした。ある日、2人の来訪者がやって来た。トルデンの兄でこの国の第一王子、ラウリアと弟のエンフィルだった。2人はすぐに去ったものの、トルデンはエンフィルにどこか苦手意識を持っていそうだった。
トルデンの父親である国王陛下に会った後、友也の能力を手中に収めようとしているのだとトルデンは気付いた。トルデンは友也を守るため、元に戻れる方法について調べる。オークスやルニスに隠れて神殿へ行き、友也を召喚した神官ムヒアスに会いに行ったものの、ムヒアスは行方が分からなくなっていた。
その日の帰り、神殿に行ったことがバレたトルデンは魔術の訓練の再開をすることになった。トルデンは魔術を使うのを嫌がった。この世界には攻撃魔術と護る魔術があり、基本的に使える魔術はどちらかのみで、2つ使えるのは稀だった。その稀な1人がトルデンだった。でも、トルデンが使える護る魔術の結界はさほど大したことはなく小さいものしか張れなかった。もう1つの攻撃魔術はこの世界では珍しい雷の魔術だった。この世界の攻撃魔術は火・水・風・土で、雷が使える魔術であるトルデンは希少で、国王陛下はそれを使いこなすようにさせたいという思惑があった。心優しいトルデンはそれを使って誰かを傷つけることを恐れ、うまく使いこなすことが出来なかった。
トルデンの母親は少し前に死に、悲しんでいたが友也が来てから友也を構い、自分の意志を表すようになった。ラウリアはそれを喜んでいるも、宰相ルニスと騎士団長オークスはどことなくそれを煩わしくも思っている。
トルデンはルニス宰相の命で、魔術の訓練を再開した。その間に、オークスが友也に接触し、手が触れただけで毒だけでなく怪我を吸収することを調べる。オークスを友也に近づかせたくないトルデンは、友也の管理とオークスが近づかないことを交換条件に魔術の訓練をきちんとこなすことにした。
トルデンが自分を守るために苦手な魔術の鍛錬をしていると知らない友也は、日に日にトルデンの帰りが遅くなり、疲れ切っているのを見て苛立ちを覚える。ある日をきっかけに部屋さえも別になったので、怒った友也はトルデンの亡き母の部屋で待つことにした。トルデンは友也が待ち伏せしていたことにも驚いたものの、きちんと話し合い、友也のいる部屋へと戻ることにした。
友也はある日、トルデンから練習試合を見に来て欲しいと言われた。ただの練習試合と言われたもののそれは誰が友也を管理下に置くかを再度決めるものだった。トルデンはオークスと練習試合で立ち向かうことになり、苦手だった雷の攻撃魔術を巧みに使いこなし、オークスに勝った。最後、オークスを立たせようと手を差し出した時、オークスが耳元である言葉を囁き、トルデンの魔術が暴走した。それを兄のラウリアと弟のエンフィルが止めに入る。
その時、友也は誰かに口を塞がれ、どこかへと連れ去られようとしていた……
※再開にあたり公開部分を読み直していたらうまく書ききれていないところがありました。。。各話、また修正していく予定です。
※友也は当初、15歳中学3年生設定でしたが、BL小説大賞参加のため年齢を修正しています。17歳転生、すぐに18歳迎える設定になっています。
※友也は身長低いですが、徐々に伸びる予定です。
ある日、母親の交際相手の暴力にいつものように耐えていたものの、思わず相手を睨みつけると、相手を怒らせてしまいもっと殴られた。その光景を見ていた母親が止めに入ると、暴力の矛先は母親に向かった。母を庇って男を突き飛ばすと、母は怒り、友也の首を絞めようとした。我に返った母が友也を突き飛ばした。頭をぶつけ、目を閉じて、次に目を覚ました時、友也は見慣れない部屋にいた。
訳の分からない状況の中、屈強な騎士2人が友也の腕を掴むとトルデンと言われる男を助けるために念じろと命令した。友也はグルファン王国第二王子であるトルデンが毒を盛られ、死に瀕したためこの世界に召喚されたらしい。念じてもいないのに、トルデンの手にふとした拍子に手があたると全身に酷い痛みが走った。友也はトルデンの毒を貰い受けたのだった。
毒を貰い受けた友也は、小柄なことからもすぐに死ぬだろうと神殿を取り仕切っている騎士団長のオークスに判断され、すぐに片づけられるようにと地下牢へと放り込まれた。見張り役の騎士たちも友也がいつ死ぬかなど話すほどだった。でも、友也は苦しいままであるものの命を失うことはなかった。何日かしてトルデンが友也を助けに来た。トルデンは毒が抜けたものの、すぐに目を覚ますことができず、友也の救出が遅れたことを酷く後悔していた。
トルデンは自身の部屋で友也を甲斐甲斐しく世話をした。ある日、2人の来訪者がやって来た。トルデンの兄でこの国の第一王子、ラウリアと弟のエンフィルだった。2人はすぐに去ったものの、トルデンはエンフィルにどこか苦手意識を持っていそうだった。
トルデンの父親である国王陛下に会った後、友也の能力を手中に収めようとしているのだとトルデンは気付いた。トルデンは友也を守るため、元に戻れる方法について調べる。オークスやルニスに隠れて神殿へ行き、友也を召喚した神官ムヒアスに会いに行ったものの、ムヒアスは行方が分からなくなっていた。
その日の帰り、神殿に行ったことがバレたトルデンは魔術の訓練の再開をすることになった。トルデンは魔術を使うのを嫌がった。この世界には攻撃魔術と護る魔術があり、基本的に使える魔術はどちらかのみで、2つ使えるのは稀だった。その稀な1人がトルデンだった。でも、トルデンが使える護る魔術の結界はさほど大したことはなく小さいものしか張れなかった。もう1つの攻撃魔術はこの世界では珍しい雷の魔術だった。この世界の攻撃魔術は火・水・風・土で、雷が使える魔術であるトルデンは希少で、国王陛下はそれを使いこなすようにさせたいという思惑があった。心優しいトルデンはそれを使って誰かを傷つけることを恐れ、うまく使いこなすことが出来なかった。
トルデンの母親は少し前に死に、悲しんでいたが友也が来てから友也を構い、自分の意志を表すようになった。ラウリアはそれを喜んでいるも、宰相ルニスと騎士団長オークスはどことなくそれを煩わしくも思っている。
トルデンはルニス宰相の命で、魔術の訓練を再開した。その間に、オークスが友也に接触し、手が触れただけで毒だけでなく怪我を吸収することを調べる。オークスを友也に近づかせたくないトルデンは、友也の管理とオークスが近づかないことを交換条件に魔術の訓練をきちんとこなすことにした。
トルデンが自分を守るために苦手な魔術の鍛錬をしていると知らない友也は、日に日にトルデンの帰りが遅くなり、疲れ切っているのを見て苛立ちを覚える。ある日をきっかけに部屋さえも別になったので、怒った友也はトルデンの亡き母の部屋で待つことにした。トルデンは友也が待ち伏せしていたことにも驚いたものの、きちんと話し合い、友也のいる部屋へと戻ることにした。
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その時、友也は誰かに口を塞がれ、どこかへと連れ去られようとしていた……
※再開にあたり公開部分を読み直していたらうまく書ききれていないところがありました。。。各話、また修正していく予定です。
※友也は当初、15歳中学3年生設定でしたが、BL小説大賞参加のため年齢を修正しています。17歳転生、すぐに18歳迎える設定になっています。
※友也は身長低いですが、徐々に伸びる予定です。
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