嫌われ王子は壊れた愛を受けて花ひらく

ひよこ麺

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16.体を綺麗にすると言われたのに色々吐き出すことになった※

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※えっちな表現があります。潮とか吹きますので表現的に苦手な方はご注意ください(一応濁点では喘いでないですがかなり喘ぎます)


「よくできました。後はこれを使って肌を傷つけないように優しく洗って……」

「分かってる……だから、その……離せ」

レフのその目の情欲を読み取って、僕は逃げようと思った。けれど、そう簡単にレフが逃がすはずもなく、後ろから抱きしめられる。

「こんなに体が冷たくなっているのに??早く綺麗にして湯舟に入らないと風邪を引いてしまいますよ」

瞳の中に獣欲を宿しているのに、それとは相対するような優しい子供を諭すような声色でそう囁く男を思わず恨めしくなり睨む。

しかし、レフは涼しい顔で、

「さぁ綺麗にしてしまいましょうね、俺がお手本を見せましょう」

と言うなり自身の手で石鹸を泡立てるとタオルを使わずそのまま、その無骨な手で肌に触れた。

「ちょっと、まっ……あっ……」

そして、その手の無骨さとは反対のとても繊細な動きで脇腹を脇を撫でるように滑っていく、そのこそばゆさに思わず変な声がでてしまう。

「くすぐったい!!やめろっ……」

「殿下の肌は繊細で美しいので、むやみにゴシゴシ擦れないのです。ほら、こうやって優しく磨いて……」

そう泡立った指先で乳首を撫でるように触れる。いつもは潰すように少し強引に触られるか舐られていたそこは既にその刺激で紅くなりツンと尖ってしまう。

「あっ……そこはっ……いやぁ」

「いや??何故??こんなに気持ちよさそうなのに??」

そう言ってまるで柔らかく触れられてそのもどかしい刺激に腰が無意識に揺れてしまう。当然それをレフが見逃すはずもなく……。

「こちらもちゃんと綺麗にしてあげないといけませんね」

「いい、ここは浴室で……」

「ええ、だから沢山綺麗にしてあげます」

そう言って今までと同じように、レフが僕自身に触れると思っていたがそれがそもそもの勘違いだった。レフはいつの間にか準備していた風呂桶の中に何やら粘性の強い液体を流し込んで、その中に先ほどのタオルと違う柔らかいガーゼのようなものを浸している。

「なにしてるんだ??」

その異様さに驚いて聞くとレフは当たり前のようにニコリと微笑み、

「そこを綺麗にするのに石鹸では刺激が強くよくないので、こちらを使います」

と言って風呂桶からガーゼを取り出すと、それを少し勃ってしまっている僕自身に優しく被せた。

「えっ……??」

「さぁ、綺麗に磨きましょうね」

そのまま、それで亀頭部分を擦りだしたのだがその刺激は今まで感じたことのないものだった。それはまるで口腔内に含まれた時のような感覚に近いのだがそれよりもはるかに強い刺激が襲ってきて、理性を失わせていった。

「ふぇ……こりぇ……やぁあああああっ!!」

「本当に嫌ですか??こうすると……」

「あっ……らめぇら……あっああああああああっ!!!そんなに……したらっ……」

あまりの刺激の強さに、思わず腰がガクガクと揺れて完全に快感に身を委ねたくなるのを必死に堪えるが……。堪えても熱は湧き続ける。そして、絶頂を迎えられない代わりに何かがそこから溢れそうになる。

「だめっ……やめっあああっ、もれぇりゅからぁ!!」

口が回らずギリギリ言葉になったものを吐き出して必死に訴える。このままでは漏れてしまう。しかし、レフの手は止まることなく優しくガーゼが亀頭を往復する。

「いいのですよ、漏らして。むしろ俺の前で全て曝け出してください。恥ずかしい殿下も全て……」

その声は掠れて妙に艶っぽくて、ただでさぇ快感でおかしくなった頭をどんどん侵していった。

(もう……きもちぃいなら……)

自分の中の何かが吹っ切れた次の瞬間、堪えていたモノが一気に解き放されるように勢いよく溢れる。

「あっ……あっあああああああああああああっ」

先端から放たれたのは水のように透明な液体で明らかに精子ではない。恥ずかしくてたまらないのに一度あふれた水は止まらず、腰が無意識にビクビクと跳ね続けてしまう。しかし、レフの手がガーゼを擦るのをやめることはない。

「らめぇっ……らめぇらああああああああああああああ!!」

そのせいで、まるで壊れた蛇口のように一度おさまっても何度も何度もそれを漏らしてしまった。その繰り返しのせいで完全に疲れきって座っていることも辛くなる倒れそうになった背をレフは抱えてやっとその手を止めた。

「……レふっ」

真正面から見たその顔を睨むが何故か唇が塞がれる。すぐに離れたが酸欠や色々でただ呼吸で胸を上下させるくらいしかできない。

「体が冷えてしまいましたね、責任を持ってあたためさせていただかないといけません」
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