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58話
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ん・・・、なんかお腹が温かい?
私は寝ぼけながら手探りで温かい場所を触った。モフモフ?・・・もしかして。
「キュ?」
「ワイト、おはよう。どうしたの?こんな所に入って」
目を開けてそこを見ると、寝る前に羽織ったローブの中にワイトが潜って寝ていた。
「キュキュ、キュウ!」
「私が寝たまま起きなくて心配だった?ふふ、ありがとう」
どうやら心配してくれたらしい。そうよね、夜営していたのに起きなかったら心配もするわね。
「ごめんね、次があったらちゃんと起きてるわね!」
「キュウ!」
「気にしなくて良いって?駄目よ、ワイトは相棒なんだから私も頑張るわ。さぁ、準備をして山頂へ行きましょう!」
「キュッキュキュー!!」
時間も惜しいから拠点を片付け移動を始めた。私が寝ている間に襲ってきたモンスターはワイトが倒してくれたみたいで、使う分だけ残して後は燃やして埋めておいた。
「今日は大物見つかると良いわねー?」
「キュゥ?・・・キュ!」
ワイトと一緒に昨日と同じ道を歩って行く。モンスターも昨日と同じくらい襲って来たけど大物は出てこない。昨日のロック鳥が中腹のボスだったのかしら?
そんな事を考えていたらあっという間に昨日の場所まで登って来た。
「ワイト、少し休憩しましょう?」
「キュゥ!」
私は背中に背負った鞄から携帯食料と水を出し、ワイトには干し肉を出した。
「ふぅ、思ったより早く登れたわ。疲労もそこまで無いしこれなら万全の状態で戦えるわね!」
今の内に武器の状態を確認しておきましょう。いつもの鞭とムスカから貰ったトゲつき鞭・・・トゲつきの方が殺傷力があるからこっちを装備しましょう。
ヒュンッと鳴らし状態を確認する。うん、良い感じね!
「ワイト、そろそろ行きましょう!」
「キュッ」
山頂を目指し歩いて行くと上の方は曇っていた。何だかだんだん・・・暑い?
「この山って活火山じゃ無かったような?まぁ、登りきったらわかるわね」
黙々と登って行くと山頂に大きなドラゴンがいた。咄嗟にワイトと身を屈めてドラゴンを観察する。
「暑いと思ったらレッドドラゴンがいたのね・・・コイツがこの山のボスか」
どうしましょう。攻めるにしてもどうに攻めたら良いか・・・。
「リリー、コイツを相手にするのは止めておけ」
後ろからクロムが声をかけてきた。やっぱり止めに来たわね。
「駄目よ。女に二言は許されないわ!」
「それは男に二言は無いの間違いじゃ無いか?リリーは女なんだから無茶はしなくていい。ディアスも心配するぞ?」
クロムが心配そうな顔で言ってきたけど私はディアス様と並べるくらい強くなるって決めたのよ!だから引けないわ!
「クロム、女には引けない戦いがあるの!!」
「だからそれ、男には引けない戦いがあるの間違いだから!!リリーは女だろ!?これだから脳筋は・・・面倒くせぇ」
クロムはガシガシと頭を掻き大きなため息をついた。
「はぁー・・・面倒くせぇがリリーが死にかけるのは避けたい。後が恐いからな!少し手伝ってやる」
凄く面倒くさそうな顔で言われてしまったわ。でも、クロムって本当に優しいわね。ここは有り難く手伝って貰いましょう!
「ふふっ、ありがとう。じゃぁ・・・一緒にアイツの首、一刈り行きましょうか?」
私はニヤリと笑いクロムに言った。クロムが強いか分からないけど何とかなるでしょ。
「・・・ああ、駄目だと思ったら離脱も考えろよ?死んだら次が無いんだから」
まったく、心配しすぎよ。私だってまだ死にたく無いわ。
「分かっているわ。ワイトも私が指示したら直ぐに離脱するのよ?」
「キュ!」
ワイトも前足をピッとあげて返事をした。
「とりあえず、特攻をかけるからクロムとワイトは離れてて!隙が出来たら攻撃よろしく!」
私は戦闘の指示を出しドラゴンに向かって行った。
「さぁ、準備は良い?行くわよ!」
「おっ、おい待て!作戦くらい出せ!」
「・・・キュゥ、キュ!」
最後の獲物、レッドドラゴンとの勝負に勝ってみせるわよ!!
私は寝ぼけながら手探りで温かい場所を触った。モフモフ?・・・もしかして。
「キュ?」
「ワイト、おはよう。どうしたの?こんな所に入って」
目を開けてそこを見ると、寝る前に羽織ったローブの中にワイトが潜って寝ていた。
「キュキュ、キュウ!」
「私が寝たまま起きなくて心配だった?ふふ、ありがとう」
どうやら心配してくれたらしい。そうよね、夜営していたのに起きなかったら心配もするわね。
「ごめんね、次があったらちゃんと起きてるわね!」
「キュウ!」
「気にしなくて良いって?駄目よ、ワイトは相棒なんだから私も頑張るわ。さぁ、準備をして山頂へ行きましょう!」
「キュッキュキュー!!」
時間も惜しいから拠点を片付け移動を始めた。私が寝ている間に襲ってきたモンスターはワイトが倒してくれたみたいで、使う分だけ残して後は燃やして埋めておいた。
「今日は大物見つかると良いわねー?」
「キュゥ?・・・キュ!」
ワイトと一緒に昨日と同じ道を歩って行く。モンスターも昨日と同じくらい襲って来たけど大物は出てこない。昨日のロック鳥が中腹のボスだったのかしら?
そんな事を考えていたらあっという間に昨日の場所まで登って来た。
「ワイト、少し休憩しましょう?」
「キュゥ!」
私は背中に背負った鞄から携帯食料と水を出し、ワイトには干し肉を出した。
「ふぅ、思ったより早く登れたわ。疲労もそこまで無いしこれなら万全の状態で戦えるわね!」
今の内に武器の状態を確認しておきましょう。いつもの鞭とムスカから貰ったトゲつき鞭・・・トゲつきの方が殺傷力があるからこっちを装備しましょう。
ヒュンッと鳴らし状態を確認する。うん、良い感じね!
「ワイト、そろそろ行きましょう!」
「キュッ」
山頂を目指し歩いて行くと上の方は曇っていた。何だかだんだん・・・暑い?
「この山って活火山じゃ無かったような?まぁ、登りきったらわかるわね」
黙々と登って行くと山頂に大きなドラゴンがいた。咄嗟にワイトと身を屈めてドラゴンを観察する。
「暑いと思ったらレッドドラゴンがいたのね・・・コイツがこの山のボスか」
どうしましょう。攻めるにしてもどうに攻めたら良いか・・・。
「リリー、コイツを相手にするのは止めておけ」
後ろからクロムが声をかけてきた。やっぱり止めに来たわね。
「駄目よ。女に二言は許されないわ!」
「それは男に二言は無いの間違いじゃ無いか?リリーは女なんだから無茶はしなくていい。ディアスも心配するぞ?」
クロムが心配そうな顔で言ってきたけど私はディアス様と並べるくらい強くなるって決めたのよ!だから引けないわ!
「クロム、女には引けない戦いがあるの!!」
「だからそれ、男には引けない戦いがあるの間違いだから!!リリーは女だろ!?これだから脳筋は・・・面倒くせぇ」
クロムはガシガシと頭を掻き大きなため息をついた。
「はぁー・・・面倒くせぇがリリーが死にかけるのは避けたい。後が恐いからな!少し手伝ってやる」
凄く面倒くさそうな顔で言われてしまったわ。でも、クロムって本当に優しいわね。ここは有り難く手伝って貰いましょう!
「ふふっ、ありがとう。じゃぁ・・・一緒にアイツの首、一刈り行きましょうか?」
私はニヤリと笑いクロムに言った。クロムが強いか分からないけど何とかなるでしょ。
「・・・ああ、駄目だと思ったら離脱も考えろよ?死んだら次が無いんだから」
まったく、心配しすぎよ。私だってまだ死にたく無いわ。
「分かっているわ。ワイトも私が指示したら直ぐに離脱するのよ?」
「キュ!」
ワイトも前足をピッとあげて返事をした。
「とりあえず、特攻をかけるからクロムとワイトは離れてて!隙が出来たら攻撃よろしく!」
私は戦闘の指示を出しドラゴンに向かって行った。
「さぁ、準備は良い?行くわよ!」
「おっ、おい待て!作戦くらい出せ!」
「・・・キュゥ、キュ!」
最後の獲物、レッドドラゴンとの勝負に勝ってみせるわよ!!
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