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取り繕いの晩餐
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懐かしいケレイブ様の香水の残り香を身体から感じて、僕はもう一度湯船に浸かった。あちこちが軋んで痛む。身体を使われる様な乱暴な交わりは、ケレイブ様とは一度も経験の無いものだった。
押さえ込まれて掴まれたあちこちにはケレイブ様の手の跡がついて、今までどれだけ加減されていたのかを知る事になった。ケレイブ様と顔を合わせる前に解しておかなかったら、きっとあそこも痛めてしまっただろう。
「…馬鹿力過ぎるでしょ。」
そう呟きつつ手首に残る指の跡を撫でながら、僕は怒りをぶつけられる様な交わりでさえ欲望を感じてしまった自分の身体にうんざりした。
それもあって僕はケレイブ様を恨む気持ちにはなれなかった。男娼だった自分にあんなに優しくしてくれていたケレイブ様を冷酷に振り捨てたのは事実だったから、恨まれてもしょうがない。
マダムの縁あればの言葉が不意に思い出されて、こんな形の縁は全くの予想外だと苦笑する。
「…本当馬鹿みたいな話。マダムに話したら目を丸くするよ。」
ケレイブ様とは形ばかりだとは言え、義理の兄弟という鎖に繋がれてしまった。目の前から消え去ることはもう不可能だ。母様と双子達に二度と会わないとは自分からは言えない。そうしたくはない。
…これから晩餐が始まる。何事も無かったように振る舞わなくては。僕は荷物から美しいプリーツのドレスシャツを取り出すと袖を通した。ケレイブ様に掴まれた手首の赤い痕跡が袖口に隠れてホッとする。
娼家でも正装の機会は案外あったので慣れたものだった。鏡の中に映り込む、品の良い衣装を着こなして金色の短髪を撫で付ける自分の姿は、野心的な若い実業家に見え無い事もない。
実際このまま貸本業が軌道に乗れば、店舗を増やすことも考えられるだろう。実業家だった父親の血筋なのかもしれないと、僕は笑みを浮かべた。
従者に呼ばれて部屋を出ると、軽食を届けてくれた彼がチラチラと僕を盗み見て言った。
「ノアゼット様はお若いのにとても洗練されていますね。ノアゼット様の様に垢抜けた方はあまりいらっしゃられないので緊張します。」
「ありがとうございます。きっとこのドレスシャツの仕立てが良いせいでしょう。案外身に付けるものが助けてくれるものですよ。実際今夜の僕はまな板の鯉ですからね。」
そう言ってウインクすると、従者は釣られる様に微笑んだ。彼も分かっているのだ。僕が今夜初対面であるケレイブ様にジャッジされる事を。真実は違うとしても味方になっては貰えないだろう。
晩餐の間に到着すると、もうそこにはハデット卿と母、そしてケレイブ様が暖炉のマントルピース前で談話しながら食前酒を飲んでいた。
「ハデット卿、本日は快くこちらにご招待いただきありがとうございます。私も母の幸せそうな顔を見られて嬉しいです。ハデット卿のお陰で母は以前よりずっと美しく幸せそうです。
…そして弟と妹の学院への進学にお力添いを頂きましてありがとうございました。彼らと年の離れた私だけが教育を受けたとなれば、どんなに悔やんだ事でしょう。…本当に心より感謝いたします。」
僕がそう言葉を寄せると、ハデット卿は僕の差し出した手を握って応えた。
「なんの、双子達はノアゼットと同様賢い子供らだ。教育を受けさせない筈も無い。ノアゼットの新しい仕事の話も聞きたいが、その前に私の下の息子を紹介させて欲しい。
王国騎士団で騎士をしているケレイブだ。ノアゼットは幾つだったかな。ああ、23歳だったか。だとすると丁度10歳年が離れている事になるな。
ケレイブ。お前はノアゼットに会うのは初めてだね。何とも魅力的な青年だろう?形式上とは言え、お前の新しい弟の一人には違いない。色々手助けしてやってくれ。」
仕立ての良い衣装に身を包んだ、変わらず一目置かせるケレイブ様は僕をじっと見つめると、儀礼的な笑みを浮かべて手を差し出した。
「…やあ、君が噂のノアゼットか?父上から散々聞かされていたのに、全く予想もつかなかった。何だか君のことは以前から知っている気がするみたいに親近感を覚えるよ。私はケレイブだ。…よろしく。」
まるでチクチクと僕に聞かせる様な物言いに、僕は汗ばんだ手を差し出して軽くケレイブ様の手を握った。けれどグッと握り返されたケレイブ様の顔は酷く冷たげで、彼の後ろでにこやかに僕らの様子を見ているハデット卿と母とはまるで違っていた。
「…ノアゼット マクラレンです。どうぞよろしくお願いします。」
僕がその手の強さに思わず視線を落とすと、釣られる様にケレイブ様も僕と自分の握られた手を見た。それから息を呑むと慌てて手を離した。少し顔を蒼ざめさせながら、探る様な眼差しで僕を見る。
僕は手首から覗いた赤らんだ痕跡を隠す様に袖口を整えながら、家令の案内について長テーブルに着席した。中央にハデット卿、僕の隣に母、そして母の前にケレイブ様が着席して、僕は目の前の空席に何処かホッとしていた。
乾杯の後、料理が次々と運ばれてくる中、ハデット卿は僕に声を掛けてきた。
「ノアゼットは上級学校への進学を家族のために諦めたと聞いたが、18歳で望んだ人生を変えて後悔が無かったかな?」
僕は母に微笑み掛けてから、ハデット卿と目を合わせて答えた。
「…そうですね。きっと融資を受けて進学も可能だったでしょう。その後に役人になる事も。けれど私には家族がこのままでは生活を維持できないと分かっていましたから、迷いは有りませんでした。
運良く父が亡くなる前に寄宿舎の学費を納めておいてくれたお陰で、私は学院生活を最後まで学びを続けることが出来ましたが、双子はそうはいかないと分かっていました。ですから少しでも早く働いて彼らの学費を貯めたかったんです。」
「ノアゼットは本当に私達の助け手になってくれましたわ。ノアゼットが優秀なのは知ってましたけれど、王都の商会で沢山稼いでくれて仕送りしてくれたので、どれだけ心強かったか。
この子は自分の事よりいつも家族の事ばかりでしたから、仕送りのために食べていないのではないかと心配したものですわ。」
ケレイブ様の手元が視界に入っていたけれど、微動だにしないのを不思議に思いつつも直視する勇気は無かった。僕の嘘は彼が一番分かっている。僕がどうやってその仕送りを稼いでいたのかを。
「ノア…ゼット、今は仕事を変えたと聞いたが、どんな仕事をしているんだい?」
強張った顔付きのまま、何を考えているのか分からないケレイブ様が僕に突然尋ねてきた。聞かれたら答えない訳にいかない。僕は渋々答えた。
「…王都寄りの地方都市で貸本屋をやっています。元々読書が趣味で、コツコツ本を収集していた流れで趣味と実益を兼ねたんです。
でもハデット卿のお陰で貯めていた双子の学費が丸々浮いたのが大きかったですね。それを資本にして、今はそこそこ常連客もついて経営も軌道に乗り始めています。学生が多い街だったのも良かったかもしれませんね。」
ハデット卿は感心しきりでケレイブに話しかけた。
「ノアゼットはこんなに若いのに素晴らしい才覚と行動力があると思わないか?彼は顔こそ母上似だが、若い頃のノアゼットの父上を思い出させるよ。
ただ問題は、心配になるくらい美青年という事だ。きっとノアゼット目当てのお客が大勢押しかけているに違いない。ハハハ。」
ケレイブ様は僕を見つめながら、貼り付けた笑みを浮かべて父親に答えた。
「ええ。想像できますよ。ノアゼットは一度会ったら印象を強く残しますからね。…ああそうだ、学生の街と言えばガルデラの街、でしょう?」
僕は思わず目を瞑った。ケレイブ様に全て知られてしまった。もう逃げるのは無理だ。
押さえ込まれて掴まれたあちこちにはケレイブ様の手の跡がついて、今までどれだけ加減されていたのかを知る事になった。ケレイブ様と顔を合わせる前に解しておかなかったら、きっとあそこも痛めてしまっただろう。
「…馬鹿力過ぎるでしょ。」
そう呟きつつ手首に残る指の跡を撫でながら、僕は怒りをぶつけられる様な交わりでさえ欲望を感じてしまった自分の身体にうんざりした。
それもあって僕はケレイブ様を恨む気持ちにはなれなかった。男娼だった自分にあんなに優しくしてくれていたケレイブ様を冷酷に振り捨てたのは事実だったから、恨まれてもしょうがない。
マダムの縁あればの言葉が不意に思い出されて、こんな形の縁は全くの予想外だと苦笑する。
「…本当馬鹿みたいな話。マダムに話したら目を丸くするよ。」
ケレイブ様とは形ばかりだとは言え、義理の兄弟という鎖に繋がれてしまった。目の前から消え去ることはもう不可能だ。母様と双子達に二度と会わないとは自分からは言えない。そうしたくはない。
…これから晩餐が始まる。何事も無かったように振る舞わなくては。僕は荷物から美しいプリーツのドレスシャツを取り出すと袖を通した。ケレイブ様に掴まれた手首の赤い痕跡が袖口に隠れてホッとする。
娼家でも正装の機会は案外あったので慣れたものだった。鏡の中に映り込む、品の良い衣装を着こなして金色の短髪を撫で付ける自分の姿は、野心的な若い実業家に見え無い事もない。
実際このまま貸本業が軌道に乗れば、店舗を増やすことも考えられるだろう。実業家だった父親の血筋なのかもしれないと、僕は笑みを浮かべた。
従者に呼ばれて部屋を出ると、軽食を届けてくれた彼がチラチラと僕を盗み見て言った。
「ノアゼット様はお若いのにとても洗練されていますね。ノアゼット様の様に垢抜けた方はあまりいらっしゃられないので緊張します。」
「ありがとうございます。きっとこのドレスシャツの仕立てが良いせいでしょう。案外身に付けるものが助けてくれるものですよ。実際今夜の僕はまな板の鯉ですからね。」
そう言ってウインクすると、従者は釣られる様に微笑んだ。彼も分かっているのだ。僕が今夜初対面であるケレイブ様にジャッジされる事を。真実は違うとしても味方になっては貰えないだろう。
晩餐の間に到着すると、もうそこにはハデット卿と母、そしてケレイブ様が暖炉のマントルピース前で談話しながら食前酒を飲んでいた。
「ハデット卿、本日は快くこちらにご招待いただきありがとうございます。私も母の幸せそうな顔を見られて嬉しいです。ハデット卿のお陰で母は以前よりずっと美しく幸せそうです。
…そして弟と妹の学院への進学にお力添いを頂きましてありがとうございました。彼らと年の離れた私だけが教育を受けたとなれば、どんなに悔やんだ事でしょう。…本当に心より感謝いたします。」
僕がそう言葉を寄せると、ハデット卿は僕の差し出した手を握って応えた。
「なんの、双子達はノアゼットと同様賢い子供らだ。教育を受けさせない筈も無い。ノアゼットの新しい仕事の話も聞きたいが、その前に私の下の息子を紹介させて欲しい。
王国騎士団で騎士をしているケレイブだ。ノアゼットは幾つだったかな。ああ、23歳だったか。だとすると丁度10歳年が離れている事になるな。
ケレイブ。お前はノアゼットに会うのは初めてだね。何とも魅力的な青年だろう?形式上とは言え、お前の新しい弟の一人には違いない。色々手助けしてやってくれ。」
仕立ての良い衣装に身を包んだ、変わらず一目置かせるケレイブ様は僕をじっと見つめると、儀礼的な笑みを浮かべて手を差し出した。
「…やあ、君が噂のノアゼットか?父上から散々聞かされていたのに、全く予想もつかなかった。何だか君のことは以前から知っている気がするみたいに親近感を覚えるよ。私はケレイブだ。…よろしく。」
まるでチクチクと僕に聞かせる様な物言いに、僕は汗ばんだ手を差し出して軽くケレイブ様の手を握った。けれどグッと握り返されたケレイブ様の顔は酷く冷たげで、彼の後ろでにこやかに僕らの様子を見ているハデット卿と母とはまるで違っていた。
「…ノアゼット マクラレンです。どうぞよろしくお願いします。」
僕がその手の強さに思わず視線を落とすと、釣られる様にケレイブ様も僕と自分の握られた手を見た。それから息を呑むと慌てて手を離した。少し顔を蒼ざめさせながら、探る様な眼差しで僕を見る。
僕は手首から覗いた赤らんだ痕跡を隠す様に袖口を整えながら、家令の案内について長テーブルに着席した。中央にハデット卿、僕の隣に母、そして母の前にケレイブ様が着席して、僕は目の前の空席に何処かホッとしていた。
乾杯の後、料理が次々と運ばれてくる中、ハデット卿は僕に声を掛けてきた。
「ノアゼットは上級学校への進学を家族のために諦めたと聞いたが、18歳で望んだ人生を変えて後悔が無かったかな?」
僕は母に微笑み掛けてから、ハデット卿と目を合わせて答えた。
「…そうですね。きっと融資を受けて進学も可能だったでしょう。その後に役人になる事も。けれど私には家族がこのままでは生活を維持できないと分かっていましたから、迷いは有りませんでした。
運良く父が亡くなる前に寄宿舎の学費を納めておいてくれたお陰で、私は学院生活を最後まで学びを続けることが出来ましたが、双子はそうはいかないと分かっていました。ですから少しでも早く働いて彼らの学費を貯めたかったんです。」
「ノアゼットは本当に私達の助け手になってくれましたわ。ノアゼットが優秀なのは知ってましたけれど、王都の商会で沢山稼いでくれて仕送りしてくれたので、どれだけ心強かったか。
この子は自分の事よりいつも家族の事ばかりでしたから、仕送りのために食べていないのではないかと心配したものですわ。」
ケレイブ様の手元が視界に入っていたけれど、微動だにしないのを不思議に思いつつも直視する勇気は無かった。僕の嘘は彼が一番分かっている。僕がどうやってその仕送りを稼いでいたのかを。
「ノア…ゼット、今は仕事を変えたと聞いたが、どんな仕事をしているんだい?」
強張った顔付きのまま、何を考えているのか分からないケレイブ様が僕に突然尋ねてきた。聞かれたら答えない訳にいかない。僕は渋々答えた。
「…王都寄りの地方都市で貸本屋をやっています。元々読書が趣味で、コツコツ本を収集していた流れで趣味と実益を兼ねたんです。
でもハデット卿のお陰で貯めていた双子の学費が丸々浮いたのが大きかったですね。それを資本にして、今はそこそこ常連客もついて経営も軌道に乗り始めています。学生が多い街だったのも良かったかもしれませんね。」
ハデット卿は感心しきりでケレイブに話しかけた。
「ノアゼットはこんなに若いのに素晴らしい才覚と行動力があると思わないか?彼は顔こそ母上似だが、若い頃のノアゼットの父上を思い出させるよ。
ただ問題は、心配になるくらい美青年という事だ。きっとノアゼット目当てのお客が大勢押しかけているに違いない。ハハハ。」
ケレイブ様は僕を見つめながら、貼り付けた笑みを浮かべて父親に答えた。
「ええ。想像できますよ。ノアゼットは一度会ったら印象を強く残しますからね。…ああそうだ、学生の街と言えばガルデラの街、でしょう?」
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