王子様、記憶にございません
辺境伯の令嬢、ジェーン=ダグラスは、幼い頃、あるパーティで出会った貴族の子息、トムと恋に落ちる。
彼の家は、ダグラス家とは政敵に位置していたが、両家の隆盛のため、ジェーンとトムは婚約することになった。
トムは王都に住み、ジェーンは領地に住んでいたので、なかなか会うことは難しかったが、2人専用の連絡用魔法貝で、楽しく会話していた。
だが、だんだんと、トムはジェーンに連絡しなくなり、最後には、
「他に、好きな人が出来た」
と言われ、ジェーンは腹いせに魔法貝を、川に投げ捨てた。
領地で自然と暮らし、失恋の傷も癒えたジェーンは、15歳になり、社交界デビューを果たす。
そのパーティで、ジェーンはトーマス王太子と初めて言葉を交わすのであった。
だが彼女は、彼が、あのトムである事に全く気づかなかった。
この話は、かつての婚約者と社交パーティで出会い、もう一度恋愛に発展させようというストーリーを打ち砕かれた王太子と、あの一件以来、誉め言葉に悪寒がするようになった令嬢との攻防戦である。
彼の家は、ダグラス家とは政敵に位置していたが、両家の隆盛のため、ジェーンとトムは婚約することになった。
トムは王都に住み、ジェーンは領地に住んでいたので、なかなか会うことは難しかったが、2人専用の連絡用魔法貝で、楽しく会話していた。
だが、だんだんと、トムはジェーンに連絡しなくなり、最後には、
「他に、好きな人が出来た」
と言われ、ジェーンは腹いせに魔法貝を、川に投げ捨てた。
領地で自然と暮らし、失恋の傷も癒えたジェーンは、15歳になり、社交界デビューを果たす。
そのパーティで、ジェーンはトーマス王太子と初めて言葉を交わすのであった。
だが彼女は、彼が、あのトムである事に全く気づかなかった。
この話は、かつての婚約者と社交パーティで出会い、もう一度恋愛に発展させようというストーリーを打ち砕かれた王太子と、あの一件以来、誉め言葉に悪寒がするようになった令嬢との攻防戦である。
プロローグ
第1章
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