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28 勘違い ※ルーク視点
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帝都を発ったルークは、アカリエル領に入り、政務館にも寄らずに、まっすぐ本邸へ帰ってきた。帝都で頭を冷やし、アリーのことは頭の隅に追いやった。
それよりも、ずっと会っていなかった妻と、そろそろ一度会う必要がある。妻の現状がどうなっているのか、見て確認しようと思ったのだ。
帰ってすぐ、さっそく妻と会おうと妻の居場所を尋ねると、庭で散歩しているとのことだった。庭に出られるほど回復したのだと、ほっとする。
妻に直接会って、一緒に散歩でもしながら話をしようと、ルークは庭へ出た。妻を探して庭を歩くうち、妻と思われる後ろ姿を発見し、彼女に近づくと、彼女が振り返って驚いた。
それはアリーだった。落ち着いた色のドレスを着たアリーは、清楚で美しく、一瞬声を失った。帝都で頭を冷やしてアリーのことは忘れたはずだったのに、アリーに対する気持ちが溢れ出す。
すぐに抱きしめたい気持ちが沸き上がったが、アリーを見ていて急に思い出す。帝都での知人の話を。
知人数名と仕事の話をした後、流れで酒を飲み、少し酔っぱらった知人が話を始めた。
知人には愛人がおり、知人の本邸とは違う家に住まわせていた。知人は酒が入った時に、愛人にそのうち君を妻にする、と愛人に口約束をした。それは知人のその場限りの話題に過ぎなかったが、愛人はそれを信じた。
そして、知人と妻が留守の日に、愛人が本邸にやってきて、妻の部屋を物色、妻のドレスがいずれは自分のものになる、と愛人は妻のドレスを勝手に着て楽しんでいたらしい。そこに知人と妻が帰宅し、修羅場に発展。
妻の機嫌を直すのが大変だった、と知人は半分笑い話のように話をしていた。
ルークがこれまで出会った女性を思い出す。女性とは不可解な生き物で、そんな不可解な存在を二人も傍に置く知人の思考が分からない。妻が一人いれば十分だろう、そう思っていたはずなのに。
アリーを見て愕然とした。良い生地を使ったドレスは、どう見ても侍女のアリーが着る服ではない。知人の愛人の話のように、アリーはもしかしてルークと一緒になる夢を見て、妻の服を勝手に着たのではないかと。
これはまずい、アリーが妻の服を着ているところなど、妻に見られたら、きっとアリーは叱責されるだろう。
慌ててアリーを木陰に隠し、諭すとアリーは分かってくれた。アリーは遠慮していたが、後でアリーに何着かドレスを贈ろう。
そう考えながら、妻を思い出し、庭で妻を探すが、結局妻を見つけることはできなかった。
仕方ないので、妻と一緒に夕食をしたいと、使用人に言伝を頼んだのだが、なぜか妻に断られてしまった。
妻の返答を聞いた時、イーライが部屋にいたので、イーライが再度、妻と食事をしたいことを伝えに行ってくれた。
そして現在。
「奥様に何を言ったのですか?」
イーライが非難の目でルークを見ていた。
イーライはアカリエル家の代々の執事の家系で、実は幼い頃から一緒に過ごしてきたルークの幼馴染にあたる。だから、ルークと二人きりのとき、時々イーライの口調が崩れるときがある。
「……? 何も言っていない」
「そんなわけないでしょう。旦那様に怒られたと、気落ちされておられましたよ」
「怒る? 俺が? そもそも、まだアリスには会っていないが?」
「……? ですが、ドレスのことを怒られたのでは?」
「ドレス? ドレスの話ならアリーには少ししたが……」
「してるんじゃないですか」
困惑の顔だったイーライが、再び非難の目になる。
「奥様は最近、屋敷の管理の方も頑張られておいでです。ドレスだって、仕事をするからと、いつも落ち着いた色のを選んでおられるんですよ。それを旦那様が非難してどうするんですか。仕事中でも鮮やかな色のドレスでないと嫌だとか、そういう理由――」
「待て待て、話が見えない。何の話だ?」
「奥様にドレスのことで怒られたのでしょう? 着るものがないと悲しんでおられました」
「ちょっと待て、イーライ。お前は誰と話をしてきたんだ? アリーか?」
「そうですが?」
頭が痛くなった。まさかアリーは、あの後、着替えなかったのだろうか。いや、さすがにイーライは妻とアリーの区別は付くはずだ。それとも、アリーが後ろ姿で見分けが付かなかったとか?
「……アリーは、まだ着替えていなかったのか?」
「お仕着せに着替えられていました。旦那様が怒るからですよ。奥様はお仕着せも気に入られてはいますが、それはご本人が着たくて着ているだけで、今日のは仕方なく着替えられたのだと思います」
「……奥様? え、ちょっと待て、奥様ってアリーのことを言っているのか?」
「他に誰がいるんですか」
「……」
ちょっと待て。アリーがまさか妻? イーライはそう言っているのか?
「お、落ち着け? 俺の妻は、アリス・ル・バリー伯爵令嬢だったよな?」
「そうですよ。私が知る限り、旦那様に他に妻はいないはずですが」
「そうだよな。じゃあ、アリーは?」
「奥様でしょう」
「……」
「……嘘ですよね? なんだか嫌な予感がするんですが、嘘ですよね?」
ルークも嘘だと思いたい。イーライは呆れた顔をしている。
「この感じだと、侍女アリーさんはアリス奥様だと気づいていなかった、というところですか?」
「……」
「最悪ですね……。では、奥様に向かって、奥様のドレスのことで怒られたと」
「……まずい、よな?」
「当然です。すぐにでも謝りに行くべきです」
その通り。しかし、変な言いがかりを付けてしまったのだ。どう言い訳すればいいんだ。
「アリーさんにドレスのことを、なぜ怒ったのですか?」
「……アリーが妻のドレスを着ていると、妻が見たら、アリーが怒られると思って」
「……なるほど、旦那様は、あろうことか、侍女アリーに恋をしたと」
「……なぜ分かる」
「妻を差し置いて、使用人を庇おうとするなんて、そういうことですから。こんなことになるなら、学園に通っている間に、恋愛の一つや二つ、しておくべきでしたね」
「あの環境で、どうやって恋愛をしろと? 謎の思考回路を持つ女性ばかりで、正直、同じ人間かどうかも怪しかった! その点、アリーはちゃんと人間というか、会話もできるし、可愛いし、俺の天恵にも怖気づかないし、反応が可愛いし……」
アリーの好きなところばかりが思いつく。しかも、嬉しいことに、そのアリーが妻だったとは。
「もしかして、俺は堂々とアリーを愛でてもいいってことか?」
「愛で……急にお花畑の住人のような発言ですね。でもまあ、そういうことです。言っておきますが、アリーはアリスの愛称ではありますが、侍女姿用の名前です。奥様のことは、ちゃんと『アリス』と名前で呼んでくださいね」
「分かった!」
さっそく妻の元へ向かおうとしたルークを、イーライが止めた。
「どこに行くのですか?」
「アリスのところに」
「先ぶれを出しますから、お待ちください。いくら夫婦とはいえ、これまで他人に近い関係だったことをお忘れなく。もう少し仲良くなられるまでは、先ぶれなく訪問されないでください」
「わ、分かった」
「それと、奥様には、ドレスのことは勘違いだったと、謝るのが先ですよ」
「分かってる」
そんな、子供に言い聞かせるように言わずとも、分かるのに。
我慢しなければ、忘れなければ、と堰き止めていた感情を、抑えなくてよくなったと、ルークの心は高い所で踊るのであった。
それよりも、ずっと会っていなかった妻と、そろそろ一度会う必要がある。妻の現状がどうなっているのか、見て確認しようと思ったのだ。
帰ってすぐ、さっそく妻と会おうと妻の居場所を尋ねると、庭で散歩しているとのことだった。庭に出られるほど回復したのだと、ほっとする。
妻に直接会って、一緒に散歩でもしながら話をしようと、ルークは庭へ出た。妻を探して庭を歩くうち、妻と思われる後ろ姿を発見し、彼女に近づくと、彼女が振り返って驚いた。
それはアリーだった。落ち着いた色のドレスを着たアリーは、清楚で美しく、一瞬声を失った。帝都で頭を冷やしてアリーのことは忘れたはずだったのに、アリーに対する気持ちが溢れ出す。
すぐに抱きしめたい気持ちが沸き上がったが、アリーを見ていて急に思い出す。帝都での知人の話を。
知人数名と仕事の話をした後、流れで酒を飲み、少し酔っぱらった知人が話を始めた。
知人には愛人がおり、知人の本邸とは違う家に住まわせていた。知人は酒が入った時に、愛人にそのうち君を妻にする、と愛人に口約束をした。それは知人のその場限りの話題に過ぎなかったが、愛人はそれを信じた。
そして、知人と妻が留守の日に、愛人が本邸にやってきて、妻の部屋を物色、妻のドレスがいずれは自分のものになる、と愛人は妻のドレスを勝手に着て楽しんでいたらしい。そこに知人と妻が帰宅し、修羅場に発展。
妻の機嫌を直すのが大変だった、と知人は半分笑い話のように話をしていた。
ルークがこれまで出会った女性を思い出す。女性とは不可解な生き物で、そんな不可解な存在を二人も傍に置く知人の思考が分からない。妻が一人いれば十分だろう、そう思っていたはずなのに。
アリーを見て愕然とした。良い生地を使ったドレスは、どう見ても侍女のアリーが着る服ではない。知人の愛人の話のように、アリーはもしかしてルークと一緒になる夢を見て、妻の服を勝手に着たのではないかと。
これはまずい、アリーが妻の服を着ているところなど、妻に見られたら、きっとアリーは叱責されるだろう。
慌ててアリーを木陰に隠し、諭すとアリーは分かってくれた。アリーは遠慮していたが、後でアリーに何着かドレスを贈ろう。
そう考えながら、妻を思い出し、庭で妻を探すが、結局妻を見つけることはできなかった。
仕方ないので、妻と一緒に夕食をしたいと、使用人に言伝を頼んだのだが、なぜか妻に断られてしまった。
妻の返答を聞いた時、イーライが部屋にいたので、イーライが再度、妻と食事をしたいことを伝えに行ってくれた。
そして現在。
「奥様に何を言ったのですか?」
イーライが非難の目でルークを見ていた。
イーライはアカリエル家の代々の執事の家系で、実は幼い頃から一緒に過ごしてきたルークの幼馴染にあたる。だから、ルークと二人きりのとき、時々イーライの口調が崩れるときがある。
「……? 何も言っていない」
「そんなわけないでしょう。旦那様に怒られたと、気落ちされておられましたよ」
「怒る? 俺が? そもそも、まだアリスには会っていないが?」
「……? ですが、ドレスのことを怒られたのでは?」
「ドレス? ドレスの話ならアリーには少ししたが……」
「してるんじゃないですか」
困惑の顔だったイーライが、再び非難の目になる。
「奥様は最近、屋敷の管理の方も頑張られておいでです。ドレスだって、仕事をするからと、いつも落ち着いた色のを選んでおられるんですよ。それを旦那様が非難してどうするんですか。仕事中でも鮮やかな色のドレスでないと嫌だとか、そういう理由――」
「待て待て、話が見えない。何の話だ?」
「奥様にドレスのことで怒られたのでしょう? 着るものがないと悲しんでおられました」
「ちょっと待て、イーライ。お前は誰と話をしてきたんだ? アリーか?」
「そうですが?」
頭が痛くなった。まさかアリーは、あの後、着替えなかったのだろうか。いや、さすがにイーライは妻とアリーの区別は付くはずだ。それとも、アリーが後ろ姿で見分けが付かなかったとか?
「……アリーは、まだ着替えていなかったのか?」
「お仕着せに着替えられていました。旦那様が怒るからですよ。奥様はお仕着せも気に入られてはいますが、それはご本人が着たくて着ているだけで、今日のは仕方なく着替えられたのだと思います」
「……奥様? え、ちょっと待て、奥様ってアリーのことを言っているのか?」
「他に誰がいるんですか」
「……」
ちょっと待て。アリーがまさか妻? イーライはそう言っているのか?
「お、落ち着け? 俺の妻は、アリス・ル・バリー伯爵令嬢だったよな?」
「そうですよ。私が知る限り、旦那様に他に妻はいないはずですが」
「そうだよな。じゃあ、アリーは?」
「奥様でしょう」
「……」
「……嘘ですよね? なんだか嫌な予感がするんですが、嘘ですよね?」
ルークも嘘だと思いたい。イーライは呆れた顔をしている。
「この感じだと、侍女アリーさんはアリス奥様だと気づいていなかった、というところですか?」
「……」
「最悪ですね……。では、奥様に向かって、奥様のドレスのことで怒られたと」
「……まずい、よな?」
「当然です。すぐにでも謝りに行くべきです」
その通り。しかし、変な言いがかりを付けてしまったのだ。どう言い訳すればいいんだ。
「アリーさんにドレスのことを、なぜ怒ったのですか?」
「……アリーが妻のドレスを着ていると、妻が見たら、アリーが怒られると思って」
「……なるほど、旦那様は、あろうことか、侍女アリーに恋をしたと」
「……なぜ分かる」
「妻を差し置いて、使用人を庇おうとするなんて、そういうことですから。こんなことになるなら、学園に通っている間に、恋愛の一つや二つ、しておくべきでしたね」
「あの環境で、どうやって恋愛をしろと? 謎の思考回路を持つ女性ばかりで、正直、同じ人間かどうかも怪しかった! その点、アリーはちゃんと人間というか、会話もできるし、可愛いし、俺の天恵にも怖気づかないし、反応が可愛いし……」
アリーの好きなところばかりが思いつく。しかも、嬉しいことに、そのアリーが妻だったとは。
「もしかして、俺は堂々とアリーを愛でてもいいってことか?」
「愛で……急にお花畑の住人のような発言ですね。でもまあ、そういうことです。言っておきますが、アリーはアリスの愛称ではありますが、侍女姿用の名前です。奥様のことは、ちゃんと『アリス』と名前で呼んでくださいね」
「分かった!」
さっそく妻の元へ向かおうとしたルークを、イーライが止めた。
「どこに行くのですか?」
「アリスのところに」
「先ぶれを出しますから、お待ちください。いくら夫婦とはいえ、これまで他人に近い関係だったことをお忘れなく。もう少し仲良くなられるまでは、先ぶれなく訪問されないでください」
「わ、分かった」
「それと、奥様には、ドレスのことは勘違いだったと、謝るのが先ですよ」
「分かってる」
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