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楽しい学校生活
しおりを挟むあの話し合いの後は、少しずつだが皆話しかけてくれるようになり、何人かは名前を知る事もでき、連絡先も交換した。少しずつであるが友達計画は進んでおり、特に同学年の子達とは友達になれそうだと思っている。
最近私がルンルンで学校生活も満喫している中、横でソワソワしている人がいる。そう、海里である。いよいよ今週の金曜日は主人公ちゃんの誕生日なのだ。プレゼントをいつ、どうやって渡せばいいだろうか等を最近悩んでいるらしくずっとソワソワしているのだ。それに伴い、機嫌の悪くなっている人もいる。そう、隼人だ。隼人は海里が何か悩んでいることはわかっているが、それがわからない事。しかも、私が何となくそれが何なのかわかっている感じなのが仲間外れのようでいらいらするようだ。海里にも、隼人には教えてあげたらどうかと助言したものの、隼人の機嫌が直っていないということは海里は言えずにいるようだ。私が海里が黙っている事を言うわけにもいかず、間に挟まれ難しい立ち位置である。しかし、最近はファンクラブの子達が話しかけてくれるため上手く逃げられている。
いよいよ明日主人公ちゃんの誕生日となった時、隼人がしびれを切らしたようだ。昼食時隼人から話があるから、2人で昼食を摂ろうとのことだった。他の人に聞かれたくなかったのだろう、個室で食べる事となった。海里の事だろうと粗方予想はついていたものの、隼人と昼食を摂るのは初めてだった為、少し緊張して昼食を食べることとなった。私の緊張を察してか隼人は神妙な面持ちで話し始めた。
「あのさ。あの・・・。」
「なんでしょう?あのだけ言われても、いくら付き合いが長いからと言ってわからないんですが?」
「うん。あのさ、海里のことなんだけど何か知っているか?」
「ええ。知っていますよ。何か悩まれているみたいですね。」
「そうか。・・・。有紗には言ったのに俺には言ってくれないということは、俺は頼りないんだろうか・・・。」
「そんなことはないと思いますよ。身近な存在だから余計に言えない事もあるんでしょう。隼人も明日になったらわかると思いますよ。」
「そうか・・・。」
「はいはい。落ち込まないでください。折角のお料理が美味しくなくなってしまいますよ。まぁ、明日のお楽しみですね。しかも、私に相談してくるのではなく、次からはこういうことは直接海里聞いた方が良いと思いますよ。今日は気を取り直して昼食にしましょう!2人で食事なんて初めてで、少し緊張してしまいますね。」
と伝えると、隼人も緊張しだしたのか顔が赤くなっていた。いつもと違って静かな食事を楽しんだ。たまにはいつもと違った感じで楽しいかもしれない。教室に戻ると、海里がにやにやこちらを見てきたので、2人で海里の頭をはたいた。
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