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◇ライブ準備
可愛いよう*優月
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「あのさ、優月」
「ん?」
少し神妙な声に首をかしげたオレに、玲央はじっとオレを見つめて、数秒黙る。
「たぶん、一緒にあいつらと移動してると、去年までの夏の話になると思うんだけど」
そう言って、また少し黙る。
去年の夏の話、という言葉と、なんだか言いにくそうな玲央の感じに、オレはちょっとピンと来た。
「いろいろ楽しんで過ごしてた、て話なら、別にいいよ??」
オレがそう言うと、玲央はちょっと口をム、とさせる。
「たぶん、優月はそう言うと思ったけど、一応、ほかの奴から聞くんじゃなくて、オレから言っとく」
そう言ってから、また少し黙る。
……いいのに、ほんとに。
オレと会う前の玲央が、どんな人とどんな風に会ってても、別に、いまの玲央は変わらないから、いいのに。この話、何回もしてるような。
それに、たぶん玲央の相手の人たちは、ちゃんと玲央のこと、好きだったんじゃないかなーて思うし。
逆に好きすぎたら、確かに玲央がしてたことは、その人たちにとったら、寂しくてひどい、ことだっかもしれないけど、でも、別に、恋人として付き合ってないなら、誰とどう過ごそうが、本人たちの自由だし。
ていうか、世には、恋人として付き合ってたって、浮気する奴とかたくさんいるらしいので……。
「付き合ってる人いなかったから、楽しい人と遊んでた、でいいのに」
オレがそう言ったら、玲央はなんだか、なんとも言えない顔をして、ふー、といきをついた。
水を一口飲んでから、玲央はオレをまっすぐに見つめた。
「確かに付き合ってる奴はいなかったけど、たまに会う奴はいたし、皆で遊ぼうとか言って、知らない奴らと遊んでそのまま、とかも、結構あった」
ふむふむ。
まぁ、それは予想の範囲内というか。前にも聞いてるし。
「正直、おぼえてない奴もいるかも……」
「……うん」
そうなんだ。
それはあんまり聞いたことなかったかな?
覚えてない……。
そういうことして、覚えてないなんてあるの??と、オレ的にはとても不思議なのだけど……でもそれは、オレはそれをものすごく特別だと思ってるからで……玲央みたいに、遊びのひとつ、みたいな感じの人からは、大したことがないってことなのかもしれない。
だとしたら、一夜限りとかは、覚えてないてことも、あるの……かもしれない。
ふむ。なるほど。
数秒でそこまでかんがえて、うんうん頷いていると、玲央はちょっと首をかしげた。
「引いた?」
心配そうな顔の玲央に。
「……っ」
なんだか、可愛いって思っちゃって。
え、なに、その珍しいお顔は。
心配してるの。オレが、引いてないか?
そんな風に遊んでて、いつも大人っぽくて、余裕だし、オレのこと、いつもからかって、楽しそうにしてるのに。
すっごい、可愛い……。
なんだか、話の内容なんて全く関係なく、ただただ玲央が可愛くて、内心悶えまくって、ちょっと、感極まって、涙がにじんだり。
「え」
玲央がびっくりした顔でオレを見るから、にじんだ涙に気づいたらしい。
「あ、ち、がくて」
これは……と言いかけて、何て言おうかとぴたりととまった。
え、玲央がとても真面目に話してくれてるのに、可愛く見えて、キュンてしすぎて涙が出ちゃった、とか言うの? うう。なんか、恥ずかしすぎるような。ていうか、オレの萌えポイント、変って言われそう。
困って、止まると、玲央はますます困ってる気がする。
「悪い……嫌なのはわかるけど……もう絶対、あんな風にはしないから」
オレは、うんうん、と頷いた。なんか、あまりに真剣に話すので、ますますオレの変なのを挟めなくて。
「優月とこうなって、あれがほんとに虚しかったって、分かったから。もうしないって約束する」
まっすぐな、視線。
その瞳に写ってるのが、それだけでもう、嬉しくなるくらい、カッコいい。
「優月」
玲央の手が伸びてきて、頭に触れてよしよしと撫でる。
「ごめんな。そういうの、聞くのも、嫌だとは思うけど」
プルプルプル、と、できる限り何回も、首を横に振る。
こんな風に撫でてくれるの大好き。
過去のこと、別に悪くもないのに、謝ってくれるのも。大好き。
もうしないって、自分から、約束してくれるのも。
「大好き」
そう言ったら、玲央はちょっと目を丸くして、ん? と首を傾げてから苦笑した。
「引いてたんじゃないのか?」
「……オレが玲央に引くわけないし」
頭を撫でてくれてた手を取って、きゅ、と握る。
「いまの玲央が大好きだし、信じてる」
そう言ったら、玲央は、オレが握ってない方の手で、口許を少し隠して。
それから、そのまま、前髪をかきあげて、少し視線をそらす。
……照れてる……??
またまた、可愛いよう、と泣きたくなる。
(2025.7.11)
前回の質問。
本当にたくさんのお返事をありがとうございました🥺
2が多かったです。
早くよみたい、更新が嬉しいから1というかたたちも、それなりにいてくださいました。
たぶん、2のかたも、本当は分量多くて頻繁にがいいんだろうなぁ、という感じのご意見だと推測🥺
でも私があまり毎日たくさんは無理というのを加味してくださっての2ですよねと✨
1のかたも2のかたも、無理なく楽しく書いてくださいと言ってくださって。優しいかたがたくさんで、涙涙…😭💕✨
読んでるとじんわりでした。
ほっこりじんわり大賞に、いただいたコメントをだしたい…。と思った…。
マシュマロでわざわざ送ってくださったたくさんのかたも、ありがとうございました🥺
けつろん。
なるべく1ヶ月とかはあかないように。
少し意識して、でも、文字数はいままでの感じで。頑張ろうと思います。
一番ブクマも多くて、待ってくださってるかたが多いというのと、このままのペースだと、夏休みがいつくるんだ、という😂のがあるので、
頑張って書きますので、引き続き、お付き合いください💕💕
ありがとうございました🥺😍💕🙌
(アルファさんにコメントくださったぶんは、少しだけ後でお礼を書きますね✨ありがとうございました🥺)
星井 悠里
(フルネームはこれ↑です🤭💕)
「ん?」
少し神妙な声に首をかしげたオレに、玲央はじっとオレを見つめて、数秒黙る。
「たぶん、一緒にあいつらと移動してると、去年までの夏の話になると思うんだけど」
そう言って、また少し黙る。
去年の夏の話、という言葉と、なんだか言いにくそうな玲央の感じに、オレはちょっとピンと来た。
「いろいろ楽しんで過ごしてた、て話なら、別にいいよ??」
オレがそう言うと、玲央はちょっと口をム、とさせる。
「たぶん、優月はそう言うと思ったけど、一応、ほかの奴から聞くんじゃなくて、オレから言っとく」
そう言ってから、また少し黙る。
……いいのに、ほんとに。
オレと会う前の玲央が、どんな人とどんな風に会ってても、別に、いまの玲央は変わらないから、いいのに。この話、何回もしてるような。
それに、たぶん玲央の相手の人たちは、ちゃんと玲央のこと、好きだったんじゃないかなーて思うし。
逆に好きすぎたら、確かに玲央がしてたことは、その人たちにとったら、寂しくてひどい、ことだっかもしれないけど、でも、別に、恋人として付き合ってないなら、誰とどう過ごそうが、本人たちの自由だし。
ていうか、世には、恋人として付き合ってたって、浮気する奴とかたくさんいるらしいので……。
「付き合ってる人いなかったから、楽しい人と遊んでた、でいいのに」
オレがそう言ったら、玲央はなんだか、なんとも言えない顔をして、ふー、といきをついた。
水を一口飲んでから、玲央はオレをまっすぐに見つめた。
「確かに付き合ってる奴はいなかったけど、たまに会う奴はいたし、皆で遊ぼうとか言って、知らない奴らと遊んでそのまま、とかも、結構あった」
ふむふむ。
まぁ、それは予想の範囲内というか。前にも聞いてるし。
「正直、おぼえてない奴もいるかも……」
「……うん」
そうなんだ。
それはあんまり聞いたことなかったかな?
覚えてない……。
そういうことして、覚えてないなんてあるの??と、オレ的にはとても不思議なのだけど……でもそれは、オレはそれをものすごく特別だと思ってるからで……玲央みたいに、遊びのひとつ、みたいな感じの人からは、大したことがないってことなのかもしれない。
だとしたら、一夜限りとかは、覚えてないてことも、あるの……かもしれない。
ふむ。なるほど。
数秒でそこまでかんがえて、うんうん頷いていると、玲央はちょっと首をかしげた。
「引いた?」
心配そうな顔の玲央に。
「……っ」
なんだか、可愛いって思っちゃって。
え、なに、その珍しいお顔は。
心配してるの。オレが、引いてないか?
そんな風に遊んでて、いつも大人っぽくて、余裕だし、オレのこと、いつもからかって、楽しそうにしてるのに。
すっごい、可愛い……。
なんだか、話の内容なんて全く関係なく、ただただ玲央が可愛くて、内心悶えまくって、ちょっと、感極まって、涙がにじんだり。
「え」
玲央がびっくりした顔でオレを見るから、にじんだ涙に気づいたらしい。
「あ、ち、がくて」
これは……と言いかけて、何て言おうかとぴたりととまった。
え、玲央がとても真面目に話してくれてるのに、可愛く見えて、キュンてしすぎて涙が出ちゃった、とか言うの? うう。なんか、恥ずかしすぎるような。ていうか、オレの萌えポイント、変って言われそう。
困って、止まると、玲央はますます困ってる気がする。
「悪い……嫌なのはわかるけど……もう絶対、あんな風にはしないから」
オレは、うんうん、と頷いた。なんか、あまりに真剣に話すので、ますますオレの変なのを挟めなくて。
「優月とこうなって、あれがほんとに虚しかったって、分かったから。もうしないって約束する」
まっすぐな、視線。
その瞳に写ってるのが、それだけでもう、嬉しくなるくらい、カッコいい。
「優月」
玲央の手が伸びてきて、頭に触れてよしよしと撫でる。
「ごめんな。そういうの、聞くのも、嫌だとは思うけど」
プルプルプル、と、できる限り何回も、首を横に振る。
こんな風に撫でてくれるの大好き。
過去のこと、別に悪くもないのに、謝ってくれるのも。大好き。
もうしないって、自分から、約束してくれるのも。
「大好き」
そう言ったら、玲央はちょっと目を丸くして、ん? と首を傾げてから苦笑した。
「引いてたんじゃないのか?」
「……オレが玲央に引くわけないし」
頭を撫でてくれてた手を取って、きゅ、と握る。
「いまの玲央が大好きだし、信じてる」
そう言ったら、玲央は、オレが握ってない方の手で、口許を少し隠して。
それから、そのまま、前髪をかきあげて、少し視線をそらす。
……照れてる……??
またまた、可愛いよう、と泣きたくなる。
(2025.7.11)
前回の質問。
本当にたくさんのお返事をありがとうございました🥺
2が多かったです。
早くよみたい、更新が嬉しいから1というかたたちも、それなりにいてくださいました。
たぶん、2のかたも、本当は分量多くて頻繁にがいいんだろうなぁ、という感じのご意見だと推測🥺
でも私があまり毎日たくさんは無理というのを加味してくださっての2ですよねと✨
1のかたも2のかたも、無理なく楽しく書いてくださいと言ってくださって。優しいかたがたくさんで、涙涙…😭💕✨
読んでるとじんわりでした。
ほっこりじんわり大賞に、いただいたコメントをだしたい…。と思った…。
マシュマロでわざわざ送ってくださったたくさんのかたも、ありがとうございました🥺
けつろん。
なるべく1ヶ月とかはあかないように。
少し意識して、でも、文字数はいままでの感じで。頑張ろうと思います。
一番ブクマも多くて、待ってくださってるかたが多いというのと、このままのペースだと、夏休みがいつくるんだ、という😂のがあるので、
頑張って書きますので、引き続き、お付き合いください💕💕
ありがとうございました🥺😍💕🙌
(アルファさんにコメントくださったぶんは、少しだけ後でお礼を書きますね✨ありがとうございました🥺)
星井 悠里
(フルネームはこれ↑です🤭💕)
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