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主要団員選抜団体戦
新人団員からの要望
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日々、鍛練と討伐に勤しむ団員たちから自分たちがランク分けされていることに納得していない者が出てきだした。
「新人だからってランクが一番下からだっていうのが気にくわないよな」
「あぁ、明らかに弱そうな奴も上だからな」
「ほら、あいつなんて弓しか能がなさそうだ。ひょろいしもやしみたいだな」
「あいつを見ろよ。雑用を楽しんでやがる。下っぱにしか見えないのに上なんだぞ?」
「なんだよ、俺らを舐めているのかね? あの乱世を戦い抜いた傭兵だぜ。俺たちは、確かに稀人にゃ敵わないけどよ」
このような不満が度々、出てきます。ですが、これはルールです。守れない人はよくありません。イオリが言っていました。ルールを作ることが大事だと。そして、義務を作れ。ルールにあぐらをかき、義務を守れないやつはダメだが上下関係は大切だ。そして、一番上のやつは厳しくも自分も実践して仲間を納得させる。仲を深めるためには一度、激しくぶつかり合うのも手だな。気弱なやつには酷なものだが、傭兵は気弱なやつほど生き残るもんだ。
「うん、みなさんそんなに不満があるのでしたら団体戦をして実力を示してください。そしたら考えないこともないですよ」
「はいはい、戦場も知らない団長さん。わかりましたよ。全員負かしてやりますよ」
あいにく、アイカさんは今は遠征中です。王都から離れた場所も定期的に狩らないといけませんからね。なにも、王都だけを安全にしても世界はモンスターだらけですからね。遠征も大事です。私は表舞台には出たことがない外を知らない箱入り団長です。ですが、実力を見せてあげれば納得するなら私は戦いましょう。九頭竜に恥じない戦いを見せます。彼らがバカにしたメンバーを私のチームに入れて戦いましょう。そうです、せっかくですから幹部を選びましょう。私一人ではまとめるのは難しくても幹部を置けば、円滑になるのではないでしょうか?
「では、せっかくです。団体戦の総当たり戦をしましょう。一番勝ち残ったチームに幹部を任せますよ? やる気はありますか?」
不平不満を出していた者たちから歓声が上がりました。
「おまけです、私のチームを負かした人がいましたら、団長の席を譲りましょう」
「おいおい、いいのかい? 団長さんよ。俺たちには最高のルールじゃないか」
「しかし、私に膝をつけさせることが出来なかった場合は地獄の訓練をうけてもらいますからご覚悟をしていてくださいね?」
青い顔をした元からいる団員たちには悪いですが、連帯責任。それも九頭竜の牙のルールですから。諦めないで、頑張ってください。膝をつかせればいいだけなんですから。ね? 簡単なルールじゃないですか。
さあ、お楽しみの時間ですよ。
「新人だからってランクが一番下からだっていうのが気にくわないよな」
「あぁ、明らかに弱そうな奴も上だからな」
「ほら、あいつなんて弓しか能がなさそうだ。ひょろいしもやしみたいだな」
「あいつを見ろよ。雑用を楽しんでやがる。下っぱにしか見えないのに上なんだぞ?」
「なんだよ、俺らを舐めているのかね? あの乱世を戦い抜いた傭兵だぜ。俺たちは、確かに稀人にゃ敵わないけどよ」
このような不満が度々、出てきます。ですが、これはルールです。守れない人はよくありません。イオリが言っていました。ルールを作ることが大事だと。そして、義務を作れ。ルールにあぐらをかき、義務を守れないやつはダメだが上下関係は大切だ。そして、一番上のやつは厳しくも自分も実践して仲間を納得させる。仲を深めるためには一度、激しくぶつかり合うのも手だな。気弱なやつには酷なものだが、傭兵は気弱なやつほど生き残るもんだ。
「うん、みなさんそんなに不満があるのでしたら団体戦をして実力を示してください。そしたら考えないこともないですよ」
「はいはい、戦場も知らない団長さん。わかりましたよ。全員負かしてやりますよ」
あいにく、アイカさんは今は遠征中です。王都から離れた場所も定期的に狩らないといけませんからね。なにも、王都だけを安全にしても世界はモンスターだらけですからね。遠征も大事です。私は表舞台には出たことがない外を知らない箱入り団長です。ですが、実力を見せてあげれば納得するなら私は戦いましょう。九頭竜に恥じない戦いを見せます。彼らがバカにしたメンバーを私のチームに入れて戦いましょう。そうです、せっかくですから幹部を選びましょう。私一人ではまとめるのは難しくても幹部を置けば、円滑になるのではないでしょうか?
「では、せっかくです。団体戦の総当たり戦をしましょう。一番勝ち残ったチームに幹部を任せますよ? やる気はありますか?」
不平不満を出していた者たちから歓声が上がりました。
「おまけです、私のチームを負かした人がいましたら、団長の席を譲りましょう」
「おいおい、いいのかい? 団長さんよ。俺たちには最高のルールじゃないか」
「しかし、私に膝をつけさせることが出来なかった場合は地獄の訓練をうけてもらいますからご覚悟をしていてくださいね?」
青い顔をした元からいる団員たちには悪いですが、連帯責任。それも九頭竜の牙のルールですから。諦めないで、頑張ってください。膝をつかせればいいだけなんですから。ね? 簡単なルールじゃないですか。
さあ、お楽しみの時間ですよ。
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