異世界転移―ソルジャーズオンライン

山波斬破

文字の大きさ
14 / 28
主要団員選抜団体戦

チームメンバーとのふれあい―森のカフェ

しおりを挟む
 私は、団体戦は1週間後に行う事を発表した。明日にはアイカさんも帰ってきますから、アイカさんと一緒に行った団員さんも参加できるように取り計らいました。きっと、アイカさんも参加したがるでしょうね。

 アイカさんがつれていった団員は、アイカさん親衛隊です。女性だけの精鋭です。あの人たちが参加したら私も流石にキツイですが、仲間を信じなくてはなりません。アイカさんが直々に鍛えた精鋭ですからね。気を引き締めてかからなくてはいけませんっ! 負けられない戦いがあるのです。

 私の仲間たちと仲良くしたいと思います。気弱な方ばかりですが気が合う方たちです。かわいい動物たちが好きな仲間です。

「アカリさん、私たちでは……足を引っ張ってしまうのではないでしょうか?」

 このように自分の力をあまり信じていない方が多いのです。

「ナタシャさんは気配を消すのが上手です。だから、相手の不意を突くのがナタシャさんには最適です。いきなり視界から消えていることがありますからねー」

「た、ただみなさんの邪魔にならないように動いているだけですよ」

 両手を前につきだしてぶんぶん首をいやいやとふっています。どこか、オズマに似ています。家事とか雑用が大好きなところとか。それに、短剣さばきがとても美麗で無駄な動きはなくどこか優雅です。小動物で言えば私の勝手なイメージですが栗鼠リスのような方でかわいいんだよね。

「でも、ナタシャの言う通り俺たちはあまり強くないと思うんだよな」

 彼はナタシャさんの恋人ではないかと私は見ています。恋人じゃなくても、両想いだとにらみます。よくふたりで歩いているのを団員が見ているからですね。それに、このロガンくんは美男子ですよ。しかも、紳士です。モテます。

「ロガンは弓を射るのも上手だし、弓を使った接近戦までできるじゃあないか」

 ぶつぶついじけながら呟く彼は魔術師です。決して大魔術じゃー! なんて叫び回るマリーンと同じ魔術師とは、思えない思慮深い方ですねガッツくんです。少ない魔力で、どう戦うかよく考えて行動をします。

「ガッツは魔術師だから接近はしなくていいの! 支援よろしくー」

 どこか、飄々とした彼女はなんかカオルみたいなタイプですね。場を盛り上げるムードメーカーで、うまく働いてくれたらチームが団結する力になれる。悪い空気にはならないでほしいから。

「シャティさんは剣が得意ですよね。私が教えた技をすぐに覚えます」

「だけどねー、力が男には敵わないからなー」


 そうは言いつつもシャティさんは笑っています。弱気なのか強気なのか掴みどころがありません。

「今日はみなさんで仲間としてやっていくためにカフェに行きませんか? 森のカフェに」

「「行きましょう」」

 息がぴったりですね。戦いでも上手くやれそうです。動物チームみたいな感じですかね。チーム名は。ネーミングセンスありませんね私。

 森のカフェには、動物たちが集まります。モンスターから保護した傷ついた動物たちが集まるカフェになりました。私が実はオーナーです。狼のような肉食動物もいますが、みんななかよしです。動物の声を通訳するものを頑張って錬金術で作りました。もう錬金術のレベルを超えた力作ですよ。

「さあ、ようこそ皆さま森のカフェに」

 扉を開けたら別世界です。動物たちの楽園です。

「「いらっしゃいませ」」

 さあ、親睦を深めましょうみなさん。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。

もる
ファンタジー
 剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

卒業パーティーのその後は

あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。  だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。   そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。

処理中です...