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幼年期
#8 思わぬ邂逅
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「ニム=グラント先生です」
女教師の言葉にあわせて、ニム兄さんが一歩前に出る。
「え~と…ご紹介に預かりました…えっと、ニム=グラントです、んーと、これから皆さんと良い関係を作るべく頑張っていきますので、よろしくお願いします、あ~それと今年度入学者で次席のレイ=グラントととは兄弟です、はい、弟共々よろしくお願いします」
と言い頭を下げる。
ニム兄さんの風貌は想像していた風貌の斜め上を行く、細目に眼鏡、天然パーマの髪の毛にスーツというなんとも地味と言うかなんというか…甲乙つけがたい風貌だった、しかもパッとしない口調というオプション付きだ。
記憶の中のニム兄さんの顔を探し、照らし合わせてみる。
顔は同じ、でも髪の毛などに違いがありすぎる。
俺の記憶の中のニム兄さんとは、あの顔に、もっとなんていうか綺麗な髪質に、ちょっとお洒落なスーツに身を包み、ハキハキとした口調で喋る人だった。
おいおい、ここ数年であの人に何があったんだよ。
ん?ちょっと待てよ、あの人国の鍛冶師として働いてるんじゃなかったっけ?
なんで先生なんてやってるんだ?
う~ん…まぁ後で聞けば良いか。
そんなことを考えている俺にターシャとクルーゼが話しかけてくる。
「レイくんのお兄さんにしては…なんだかあんまりパッとしないね」
「ホントだな、なんていうか似ても似つかないっていうか…」
あなたたち、なかなかに辛辣ですわね。
「俺も驚いたよ、記憶の中のニム兄さんの風貌とは合わない所がたくさんあってさ、でも、兄さんであることは変わらないから、これから兄弟共々よろしく」
「そうだな」
「そうだね」
そして、女教師がさりげな~く、本当にさりげな~く告げた「担当クラスは1-Aです」と
_____________________________________
「さぁ!!今年もやって参りました!チキチキ!新入生・在校生勝ち抜きペア対決!」
観客席から歓声が上がる。
簡単に今起こっている状況について説明すると、入学式が終わって教室に戻ろうとしたら、いつのまにか闘技場に転移させられて、そして、いつのまにか勝負に参加させられた…もうこれわかんねぇな。
「ターシャ、この事知ってた?」
「知ってたよ?え、もしかしてレイくん…」
「お前の予想通り、知らなかったよ」
「あ~そうなんだ、まぁレイくんも全知全能じゃないんだから、しょうがないよ」
この対決のルールは簡単。
それぞれの学年の主席と次席でペアを組み、トーナメント方式の勝ち抜き戦をする。
それだけだ。
「この対決って、俺達完全不利だよな…」
「そうだね~でももしかしたらもしかするかもよ?」
そう、ターシャが上目使いで俺見ながら言う。
「そんな簡単に行くもんかね~」
そう、俺は一抹の不安を抱えながら、試合へ向かうのだった。
結果は上手く行った。
ターシャの身体強化魔法を使った、神速の剣撃に耐えきれず、初等部2年生主席撃沈。
俺のオリジナル魔法[風刃]で次席撃沈。
ターシャはこの学校では珍しい魔法剣士だ。
ターシャの戦い方は、その華奢な体からは想像もできないスピードで剣を振り、相手に攻撃させる暇を与えないパワータイプな戦い方だ。
さっきまでの性格が嘘のような戦い方だ。
2回戦
当たり前のように上がってきた4年生をさっきの試合よりかは苦戦したが、一撃も貰わずに突破。
ターシャの戦い方がこの試合では変わっていて、今度は積極的に魔法を使う戦略的な戦い方だった。
その戦い方はまるで相手を手の上で転がして遊んでいるかのようだった。
俺はとりあえず風属性と氷属性の複合魔法[アイシクルストーム]で早々に片付けた。
観客は上級生を作業のように屠っていく俺達を見て唖然としていた。
そして迎えた3回戦。
「2年と4年の主席・次席を倒したぐらいで粋がるなよ…1年風情が…ッ!!」
わ~スッゴイかませ発言。
「ターシャ、とりあえず今回は最上級生の6年が相手だ、気を抜かずに行こう」
「うん…あの…レイくん、ちょっと今回は試したいことがあるから手を出さないでくれる?」
「おいおい、今回は最上級生が相手だ、前みたいな戦い方は出来ないぞ」
「大丈夫、必ず1発で仕留めるから、信じて」
「まぁそんな自信満々で言われたら信じるしかないか、わかった、俺は後ろに下がっとくよ」
「ありがとう、あ~でも心配だから一応私の前に防御魔法を張ってくれたら嬉しいかな、準備が整ったら合図を送るから、その瞬間に防御魔法を解除して」
「了解」
そう言い俺は一歩後ろに下がる。
「試合開始!」
その合図と共に俺はターシャの前に大型の魔力障壁を張る、強度は最大にしてあるため、そう簡単には破れないだろう。
ターシャは腰に剣を構え、力を溜めている。
背筋にゾワゾワッと鳥肌が立つ、ターシャから放たれている殺気と魔力がそうさせているのだ。
そこで、魔法障壁に小さな魔力の乱れを感じる。
ん、流石は上級生、もう障壁が抜けそうだな。
冷や汗が頬を伝い落ちる。
そして、合図の瞬間が来た。
「レイくん!!お願い!!」
「あいさっと!」
俺は素早く魔力の供給をやめ、障壁を閉じる。
「今だっ!」
6年の二人が同時に魔法を放とうとするが、その魔法はターシャの声に掻き消されるように、消えた。
「[神威]ッ!!」
ターシャの腰だめから放たれた鋭い斬撃は二人の腹部を捉え、二人は「ウグゥ!」「グガァ!」と情けない断末魔をあげ、場外へと吹っ飛ばされていった。
観客から起こる筈の歓声は起きず、誰もが何がなんだかわからない、というような表情を浮かべている。
その中の一人がパチパチと拍手をし始めたことから、観客は正気を取り戻し、歓声が上がった。
「やったな、ターシャ」
「う、うん…」
「ん?どうしたんだ、ターシャ?」
「もう無理我慢出来ない」
「へ?」
「オロロロロロロロロロロロ!!」
瞬間、ターシャの口から多量の嘔吐物が飛び出した。
こうして、ターシャと俺は新入生が優勝するという快挙を成し遂げたのだった。
ちなみにターシャの嘔吐の理由は[神威]使用時の集中による極度のストレスのせいだったとか。
______________________________________
「え~…てなわけでうちのクラスのターシャ、レイが今年の主席・次席トーナメントで優勝した、おめでとう」
パチパチと拍手が起こる。
「そうそう、優勝した二人には文化祭でエキシビションマッチがあるから」
「えっ…」
そんなのあんのかよッ?!
つい口から声が漏れる。
正直、ターシャを相手取れる自信がない、今の俺が太刀打ちしたとしても一瞬で殺られそうだ。
「んじゃあ、今日のホームルーム終わり、ありがとうございました」
そうして、慌ただしい入学初日が終わった…訳ではない、俺はニム兄さんがなぜここに来たのかを聞かなければならなかったからだ。
教室から出ていくニム兄さんを追いかけ、声をかける。
「ニム兄さん!ちょっと待って」
「なんだ?レイ?それとここじゃニム兄さんじゃない、ニム先生だ、わかったか?」
「あぁ、ごめんなさい、先生…ってそうじゃねぇ!ニム兄さん帝国の鍛冶師として働いてたんじゃないの?」
「あぁ…あそこね~大分前に辞めた」
「なんで?」
「いやぁ…上下関係がめんどくさくなった」
「え?それだけ?」
「それだけって…兄さんもそれなりに辛かったんだぞ~上司より良い武器作ってやったら、なんかその武器の製作者名が俺の名前じゃなくて、上司の名前になって売り出されてんの、これがどんなことを表すと思う?」
「自分に売り上げが来ない?」
「流石我が弟その通りだ、そんで稼げなくなった俺はそこの仕事を辞めて、放浪してるうちに[魔法と鍛冶を嗜んでいる者急募]の張り紙を見つけてそれに食い付いたってわけ」
「でも、兄さん魔法使えないでしょ?」
「おいおい、父さんと母さんから話は聞いてるだろ?俺は天才だぞ~友達の魔術師にちょっと習って1ヶ月で超級まで覚えたさ、まぁ魔力の量が少ないから、数回しか使えないけどな」
「そ、そうなんだ」
俺は確信した、この人自分の自慢になると良くしゃべるんだな、ここまで来るとナルシストに見えてきたぞ、ってかナルシストなのか。
とりあえずこのまま自慢されるのも癪だしちゃっちゃと退散しますかね
「それじゃ、聞きたかったことはそれだけだから」
手を降り、その場を離れようとする俺を兄さんが捕まえる。
「おっと、忘れるところだった、今日の夕方、この地図の場所に来い、良いものを見せてやる」
そう、兄さんが一枚の地図の描かれた紙を握らせてきた。
「わかった、じゃあまたあとで」
良いものってなんだろうか、と考えながら俺はその場を離れた。
_____________________________________
学生寮はクラスのメンバー4人で一部屋の集団部屋だ。
誰と一緒の部屋なんだろう、とウキウキ気分で自分の部屋のドアを開ける。
そして、目の前に広がった光景は、ターシャの着替えシーンだった。
うっわ~ラッキスッケベー
「キャーッッ!!」
ターシャの悲鳴と共に放たれた風魔法の突風に俺の頭は煽られ、壁に激突した。
その瞬間、俺の視界はブラックアウトした。
女教師の言葉にあわせて、ニム兄さんが一歩前に出る。
「え~と…ご紹介に預かりました…えっと、ニム=グラントです、んーと、これから皆さんと良い関係を作るべく頑張っていきますので、よろしくお願いします、あ~それと今年度入学者で次席のレイ=グラントととは兄弟です、はい、弟共々よろしくお願いします」
と言い頭を下げる。
ニム兄さんの風貌は想像していた風貌の斜め上を行く、細目に眼鏡、天然パーマの髪の毛にスーツというなんとも地味と言うかなんというか…甲乙つけがたい風貌だった、しかもパッとしない口調というオプション付きだ。
記憶の中のニム兄さんの顔を探し、照らし合わせてみる。
顔は同じ、でも髪の毛などに違いがありすぎる。
俺の記憶の中のニム兄さんとは、あの顔に、もっとなんていうか綺麗な髪質に、ちょっとお洒落なスーツに身を包み、ハキハキとした口調で喋る人だった。
おいおい、ここ数年であの人に何があったんだよ。
ん?ちょっと待てよ、あの人国の鍛冶師として働いてるんじゃなかったっけ?
なんで先生なんてやってるんだ?
う~ん…まぁ後で聞けば良いか。
そんなことを考えている俺にターシャとクルーゼが話しかけてくる。
「レイくんのお兄さんにしては…なんだかあんまりパッとしないね」
「ホントだな、なんていうか似ても似つかないっていうか…」
あなたたち、なかなかに辛辣ですわね。
「俺も驚いたよ、記憶の中のニム兄さんの風貌とは合わない所がたくさんあってさ、でも、兄さんであることは変わらないから、これから兄弟共々よろしく」
「そうだな」
「そうだね」
そして、女教師がさりげな~く、本当にさりげな~く告げた「担当クラスは1-Aです」と
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「さぁ!!今年もやって参りました!チキチキ!新入生・在校生勝ち抜きペア対決!」
観客席から歓声が上がる。
簡単に今起こっている状況について説明すると、入学式が終わって教室に戻ろうとしたら、いつのまにか闘技場に転移させられて、そして、いつのまにか勝負に参加させられた…もうこれわかんねぇな。
「ターシャ、この事知ってた?」
「知ってたよ?え、もしかしてレイくん…」
「お前の予想通り、知らなかったよ」
「あ~そうなんだ、まぁレイくんも全知全能じゃないんだから、しょうがないよ」
この対決のルールは簡単。
それぞれの学年の主席と次席でペアを組み、トーナメント方式の勝ち抜き戦をする。
それだけだ。
「この対決って、俺達完全不利だよな…」
「そうだね~でももしかしたらもしかするかもよ?」
そう、ターシャが上目使いで俺見ながら言う。
「そんな簡単に行くもんかね~」
そう、俺は一抹の不安を抱えながら、試合へ向かうのだった。
結果は上手く行った。
ターシャの身体強化魔法を使った、神速の剣撃に耐えきれず、初等部2年生主席撃沈。
俺のオリジナル魔法[風刃]で次席撃沈。
ターシャはこの学校では珍しい魔法剣士だ。
ターシャの戦い方は、その華奢な体からは想像もできないスピードで剣を振り、相手に攻撃させる暇を与えないパワータイプな戦い方だ。
さっきまでの性格が嘘のような戦い方だ。
2回戦
当たり前のように上がってきた4年生をさっきの試合よりかは苦戦したが、一撃も貰わずに突破。
ターシャの戦い方がこの試合では変わっていて、今度は積極的に魔法を使う戦略的な戦い方だった。
その戦い方はまるで相手を手の上で転がして遊んでいるかのようだった。
俺はとりあえず風属性と氷属性の複合魔法[アイシクルストーム]で早々に片付けた。
観客は上級生を作業のように屠っていく俺達を見て唖然としていた。
そして迎えた3回戦。
「2年と4年の主席・次席を倒したぐらいで粋がるなよ…1年風情が…ッ!!」
わ~スッゴイかませ発言。
「ターシャ、とりあえず今回は最上級生の6年が相手だ、気を抜かずに行こう」
「うん…あの…レイくん、ちょっと今回は試したいことがあるから手を出さないでくれる?」
「おいおい、今回は最上級生が相手だ、前みたいな戦い方は出来ないぞ」
「大丈夫、必ず1発で仕留めるから、信じて」
「まぁそんな自信満々で言われたら信じるしかないか、わかった、俺は後ろに下がっとくよ」
「ありがとう、あ~でも心配だから一応私の前に防御魔法を張ってくれたら嬉しいかな、準備が整ったら合図を送るから、その瞬間に防御魔法を解除して」
「了解」
そう言い俺は一歩後ろに下がる。
「試合開始!」
その合図と共に俺はターシャの前に大型の魔力障壁を張る、強度は最大にしてあるため、そう簡単には破れないだろう。
ターシャは腰に剣を構え、力を溜めている。
背筋にゾワゾワッと鳥肌が立つ、ターシャから放たれている殺気と魔力がそうさせているのだ。
そこで、魔法障壁に小さな魔力の乱れを感じる。
ん、流石は上級生、もう障壁が抜けそうだな。
冷や汗が頬を伝い落ちる。
そして、合図の瞬間が来た。
「レイくん!!お願い!!」
「あいさっと!」
俺は素早く魔力の供給をやめ、障壁を閉じる。
「今だっ!」
6年の二人が同時に魔法を放とうとするが、その魔法はターシャの声に掻き消されるように、消えた。
「[神威]ッ!!」
ターシャの腰だめから放たれた鋭い斬撃は二人の腹部を捉え、二人は「ウグゥ!」「グガァ!」と情けない断末魔をあげ、場外へと吹っ飛ばされていった。
観客から起こる筈の歓声は起きず、誰もが何がなんだかわからない、というような表情を浮かべている。
その中の一人がパチパチと拍手をし始めたことから、観客は正気を取り戻し、歓声が上がった。
「やったな、ターシャ」
「う、うん…」
「ん?どうしたんだ、ターシャ?」
「もう無理我慢出来ない」
「へ?」
「オロロロロロロロロロロロ!!」
瞬間、ターシャの口から多量の嘔吐物が飛び出した。
こうして、ターシャと俺は新入生が優勝するという快挙を成し遂げたのだった。
ちなみにターシャの嘔吐の理由は[神威]使用時の集中による極度のストレスのせいだったとか。
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「え~…てなわけでうちのクラスのターシャ、レイが今年の主席・次席トーナメントで優勝した、おめでとう」
パチパチと拍手が起こる。
「そうそう、優勝した二人には文化祭でエキシビションマッチがあるから」
「えっ…」
そんなのあんのかよッ?!
つい口から声が漏れる。
正直、ターシャを相手取れる自信がない、今の俺が太刀打ちしたとしても一瞬で殺られそうだ。
「んじゃあ、今日のホームルーム終わり、ありがとうございました」
そうして、慌ただしい入学初日が終わった…訳ではない、俺はニム兄さんがなぜここに来たのかを聞かなければならなかったからだ。
教室から出ていくニム兄さんを追いかけ、声をかける。
「ニム兄さん!ちょっと待って」
「なんだ?レイ?それとここじゃニム兄さんじゃない、ニム先生だ、わかったか?」
「あぁ、ごめんなさい、先生…ってそうじゃねぇ!ニム兄さん帝国の鍛冶師として働いてたんじゃないの?」
「あぁ…あそこね~大分前に辞めた」
「なんで?」
「いやぁ…上下関係がめんどくさくなった」
「え?それだけ?」
「それだけって…兄さんもそれなりに辛かったんだぞ~上司より良い武器作ってやったら、なんかその武器の製作者名が俺の名前じゃなくて、上司の名前になって売り出されてんの、これがどんなことを表すと思う?」
「自分に売り上げが来ない?」
「流石我が弟その通りだ、そんで稼げなくなった俺はそこの仕事を辞めて、放浪してるうちに[魔法と鍛冶を嗜んでいる者急募]の張り紙を見つけてそれに食い付いたってわけ」
「でも、兄さん魔法使えないでしょ?」
「おいおい、父さんと母さんから話は聞いてるだろ?俺は天才だぞ~友達の魔術師にちょっと習って1ヶ月で超級まで覚えたさ、まぁ魔力の量が少ないから、数回しか使えないけどな」
「そ、そうなんだ」
俺は確信した、この人自分の自慢になると良くしゃべるんだな、ここまで来るとナルシストに見えてきたぞ、ってかナルシストなのか。
とりあえずこのまま自慢されるのも癪だしちゃっちゃと退散しますかね
「それじゃ、聞きたかったことはそれだけだから」
手を降り、その場を離れようとする俺を兄さんが捕まえる。
「おっと、忘れるところだった、今日の夕方、この地図の場所に来い、良いものを見せてやる」
そう、兄さんが一枚の地図の描かれた紙を握らせてきた。
「わかった、じゃあまたあとで」
良いものってなんだろうか、と考えながら俺はその場を離れた。
_____________________________________
学生寮はクラスのメンバー4人で一部屋の集団部屋だ。
誰と一緒の部屋なんだろう、とウキウキ気分で自分の部屋のドアを開ける。
そして、目の前に広がった光景は、ターシャの着替えシーンだった。
うっわ~ラッキスッケベー
「キャーッッ!!」
ターシャの悲鳴と共に放たれた風魔法の突風に俺の頭は煽られ、壁に激突した。
その瞬間、俺の視界はブラックアウトした。
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