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『魔女の呪い』編
15話:レッドホット火山の精霊たち
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通信用の大きな水晶球は持ってきていないため、ロッティは携帯用の小さな水晶球で通信魔法を使い、メイブとモンクリーフに伝えた。魔女や使い魔とはこうして意思伝達ができる。
「よし、私たちのところに集合って伝えたわ」
「ありがとうございます。これで少し休憩出来ますね」
「ええ」
満足そうにロッティは笑んだ。
「みんな揃ったら、どう探しますか?」
「精霊召喚を使うわ」
「精霊召喚…ですか」
不思議そうに呟くレオンに、ロッティはにんまりと頷いた。
「召喚魔法の一種で、精霊を呼び寄せるもの。精霊はいたるところに存在してて、可視化し、色々なお願いを伝えるの。とても便利なんだけど、集める精霊の数次第では、消費魔力が膨大になってしまう」
「それでは」
魔力消費を抑えたい今のロッティには無理だ。そうレオンは思って口を開いたが、ロッティは人差し指で発言を制す。
「大丈夫、魔力タンクがいるから♪いっぱい呼び寄せちゃうわ」
* * *
掌の上にメイブを乗せたフィンリーが真っ先に到着し、最後にモンクリーフが合流した。
モンクリーフはその場に座り込むと、大仰にため息を吐き出す。
「こんな広い山、少数で探すなんて無理ゲーよぉ。麓までまだあったしぃ」
「人手が必要っすね」
モンクリーフの嘆きにフィンリーも同意する。
「地表を探しても無駄かもしれない。たぶん、あるとしたらこの溶岩の中に取り込まれている可能性のほうが大きそう。それを探しだすために、精霊の力を借りるわ」
「ぴよぴよぴよ!」
訳:[さすがはご主人様!]
フィンリーの掌の上からロッティの肩に移動したメイブは、誇らしげにロッティを賞賛する。
「ちょっとモンクリーフ、あんたの魔力を借りるわよ」
「えっ、そ…それって…魔力消費半端ないんですけど?きっとたーっくさん呼ぶわよね?」
「嫌な予感しかしない」と顔に書いて、モンクリーフはロッティを見上げる。ロッティは”にやっ”と暗黒面を体現したような笑みを浮かべた。
「私やメイブの穏やかな魔力より、あんたの攻撃心むき出し魔力のほうが、この山の精霊たちは好みだもの。観念おし」
「ぴよぴよ!」
訳:[おっしゃる通り!]
「私は消費魔力節約してるし、メイブにはそこまで膨大な魔力はないから」
魔力を持っていかれた後のことを想像して、「ふふ…」と薄笑いが浮かぶ。半ベソ顔をロッティに向けて、モンクリーフは降参して頷いた。
「そうと決まれば!レオンとフィンリーは、ちょっと離れていてちょうだい」
「判りました」
「おけー」
「メイブは魔法陣をお願いね」
「ぴよ!」
ロッティはテキパキと指示を飛ばす。
メイブはロッティの肩から飛び立ち、囀りながらモンクリーフの頭上をゆっくりと旋回し始めた。
「ぴぴぴぴよ、ぴよぴよよ」
訳:[レッドホット火山に住まう精霊さんたち、”癒しの魔女”ロッティ・リントンが、あなた方にお願いしたいことがあります]
メイブの囀りは魔法陣を描くための呪文。囀りに呼応するように、モンクリーフの周囲の地表に黄色く光る線が現れ、円を描いて複雑な記号や文字がスルスルと浮かび上がった。
「ぴよぴよぴよ」
訳:[いっぱい集まってください]
ロッティとモンクリーフを囲んで、精霊召喚用魔法陣が完成した。
「代筆ありがとう、メイブ」
「ぴよ!」
「さあ、モンクリーフの魔力と引き換えに、私のお願いを聞いてちょうだい!」
無抵抗なモンクリーフの手首を掴んで、力強く掌を地面に叩きつける。魔法陣が赤く強烈に光って、光の波紋が一瞬にしてブワッと山全体を駆け抜けた。
すると黒い地面から、ローソクの先に灯った小さな火のような形をした、無数の精霊たちが姿を見せ始めた。
レッドホット火山の精霊たちだ。
一瞬にして辺りを赤い色に染め上げる。
「みんな集まってくれてありがとう。この山にあるかもしれない『フェニックスの羽根』を探しているんだけど見つからないの。もしかしたら、この溶岩の中に埋もれているかもしれない。地表も含めてくまなく隅々まで丁寧に探してほしいの」
ロッティのお願いを聞いた精霊たちは、小さな火のような身体を揺らして”了解”すると、再び地面の中に消えていった。
「あとは待つだけね」
両手を腰に当てて、ロッティは空を見上げた。青空はすでに午後の色を濃くしていた。
離れていたレオンとフィンリーが、ロッティの近くまで寄ってくる。
「ありゃ…”霊剣の魔女”殿が…」
「…干からびてますね」
地面に大の字になって転がるモンクリーフを見て、2人は複雑な表情を浮かべた。モンクリーフは魂の抜けたような表情で、白目をむいていた。
「お…おねーさま…癒して…」
ガクガク震える手を上げ、モンクリーフは息も絶え絶えに訴える。相当魔力を持っていかれて頬がやつれていた。それを見たメイブは、
「ぴよぴよ!」
訳:[寝ていればすぐ回復するのです小娘!]
厳しくそう言ったものの、ちょっぴりだけ魔力を分け与えてあげた。
* * *
日が暮れ始めた頃、黒い地面が再び赤色にぽつぽつ染まりだした。
一つの精霊がロッティの差し出した掌に、フワッと飛び乗る。
「どうだった?」
ロッティが問いかけると、精霊は火の形をした身体をユラユラと左右に揺らす。
「うん、うん、うん。そっか…」
その様子を見ていたフィンリーは、肩にとまっているメイブにそっと話しかける。
「ねえメイブたん、精霊の声って俺には全然聴こえないけど、ロッティちゃんとは会話出来てるんだね?」
「ぴよぴよぴよ」
訳:[精霊たちは見てきたイメージを、ご主人様の脳内に直接見せているのです」
「ふおお、それは便利だなあ」
「ぴよぴよぴよぴよ」
訳:[精霊たちと心を通わることができる、魔女の特権の一つなのです]
「ふむふむ。魔女って凄いんだねえ」
ロッティと精霊が意思をかわし合う姿を見ていると、胸を圧迫されるような苦しさを感じてしまう。辛くてメイブはしょんぼりと俯いた。
「ぴよぴよぴよよ…」
訳:[わたくしめともそう出来たらいいですのに…]
心からの本音を吐露し、メイブは悲し気に目を伏せた。
「メイブたん…」
今にも泣き出しそうなメイブの表情を見てフィンリーはグッとなると、メイブの小さな頭に優しく頬ずりした。
「溶岩の内部までくまなく探してくれたけど、ドコにも『フェニックスの羽根』はなかったって」
「そうですか…この山はハズレでしたね」
「うん。それにもう長いこと、フェニックスはこの山に立ち寄っていないそうよ」
ロッティは残念そうに肩をすくめ、掌の精霊を地面にそっと戻してやる。
「みんなご苦労様、どうもありがとう」
精霊たちに礼を述べる。レッドホット火山の精霊たちはその身をユラユラと揺らして、地面の中に吸い込まれるようにして消えていった。
陽もだいぶ落ちてきて、辺りは薄っすらと暗闇に包まれ始めていた。
「今日の捜索は終わりですね。戻りますか?」
レオンが気づかわし気にモンクリーフを見る。
「そうしましょう。ここにもう用はないし、モンクリーフの魔力も回復させなきゃだしね」
空を仰ぎながらロッティは頷いた。
「さあモンクリーフ起きなさい。『癒しの森』へ帰るわよ」
「ふぁーい」
ずっと寝転がっていたモンクリーフは、のろのろと身体を起こす。
「移動用魔法お願い」
「おねーさまったら魔女使いが荒いんだからもう…」
「私のサポートがあんたの大事な役割よ。さっきメイブから魔力分けてもらってたでしょ」
「ぴよ!」
モンクリーフは地面に座ったまま杖を出現させると、スラスラと移動用魔法陣を描いた。
「それじゃ、『癒しの森』までご帰宅!」
「よし、私たちのところに集合って伝えたわ」
「ありがとうございます。これで少し休憩出来ますね」
「ええ」
満足そうにロッティは笑んだ。
「みんな揃ったら、どう探しますか?」
「精霊召喚を使うわ」
「精霊召喚…ですか」
不思議そうに呟くレオンに、ロッティはにんまりと頷いた。
「召喚魔法の一種で、精霊を呼び寄せるもの。精霊はいたるところに存在してて、可視化し、色々なお願いを伝えるの。とても便利なんだけど、集める精霊の数次第では、消費魔力が膨大になってしまう」
「それでは」
魔力消費を抑えたい今のロッティには無理だ。そうレオンは思って口を開いたが、ロッティは人差し指で発言を制す。
「大丈夫、魔力タンクがいるから♪いっぱい呼び寄せちゃうわ」
* * *
掌の上にメイブを乗せたフィンリーが真っ先に到着し、最後にモンクリーフが合流した。
モンクリーフはその場に座り込むと、大仰にため息を吐き出す。
「こんな広い山、少数で探すなんて無理ゲーよぉ。麓までまだあったしぃ」
「人手が必要っすね」
モンクリーフの嘆きにフィンリーも同意する。
「地表を探しても無駄かもしれない。たぶん、あるとしたらこの溶岩の中に取り込まれている可能性のほうが大きそう。それを探しだすために、精霊の力を借りるわ」
「ぴよぴよぴよ!」
訳:[さすがはご主人様!]
フィンリーの掌の上からロッティの肩に移動したメイブは、誇らしげにロッティを賞賛する。
「ちょっとモンクリーフ、あんたの魔力を借りるわよ」
「えっ、そ…それって…魔力消費半端ないんですけど?きっとたーっくさん呼ぶわよね?」
「嫌な予感しかしない」と顔に書いて、モンクリーフはロッティを見上げる。ロッティは”にやっ”と暗黒面を体現したような笑みを浮かべた。
「私やメイブの穏やかな魔力より、あんたの攻撃心むき出し魔力のほうが、この山の精霊たちは好みだもの。観念おし」
「ぴよぴよ!」
訳:[おっしゃる通り!]
「私は消費魔力節約してるし、メイブにはそこまで膨大な魔力はないから」
魔力を持っていかれた後のことを想像して、「ふふ…」と薄笑いが浮かぶ。半ベソ顔をロッティに向けて、モンクリーフは降参して頷いた。
「そうと決まれば!レオンとフィンリーは、ちょっと離れていてちょうだい」
「判りました」
「おけー」
「メイブは魔法陣をお願いね」
「ぴよ!」
ロッティはテキパキと指示を飛ばす。
メイブはロッティの肩から飛び立ち、囀りながらモンクリーフの頭上をゆっくりと旋回し始めた。
「ぴぴぴぴよ、ぴよぴよよ」
訳:[レッドホット火山に住まう精霊さんたち、”癒しの魔女”ロッティ・リントンが、あなた方にお願いしたいことがあります]
メイブの囀りは魔法陣を描くための呪文。囀りに呼応するように、モンクリーフの周囲の地表に黄色く光る線が現れ、円を描いて複雑な記号や文字がスルスルと浮かび上がった。
「ぴよぴよぴよ」
訳:[いっぱい集まってください]
ロッティとモンクリーフを囲んで、精霊召喚用魔法陣が完成した。
「代筆ありがとう、メイブ」
「ぴよ!」
「さあ、モンクリーフの魔力と引き換えに、私のお願いを聞いてちょうだい!」
無抵抗なモンクリーフの手首を掴んで、力強く掌を地面に叩きつける。魔法陣が赤く強烈に光って、光の波紋が一瞬にしてブワッと山全体を駆け抜けた。
すると黒い地面から、ローソクの先に灯った小さな火のような形をした、無数の精霊たちが姿を見せ始めた。
レッドホット火山の精霊たちだ。
一瞬にして辺りを赤い色に染め上げる。
「みんな集まってくれてありがとう。この山にあるかもしれない『フェニックスの羽根』を探しているんだけど見つからないの。もしかしたら、この溶岩の中に埋もれているかもしれない。地表も含めてくまなく隅々まで丁寧に探してほしいの」
ロッティのお願いを聞いた精霊たちは、小さな火のような身体を揺らして”了解”すると、再び地面の中に消えていった。
「あとは待つだけね」
両手を腰に当てて、ロッティは空を見上げた。青空はすでに午後の色を濃くしていた。
離れていたレオンとフィンリーが、ロッティの近くまで寄ってくる。
「ありゃ…”霊剣の魔女”殿が…」
「…干からびてますね」
地面に大の字になって転がるモンクリーフを見て、2人は複雑な表情を浮かべた。モンクリーフは魂の抜けたような表情で、白目をむいていた。
「お…おねーさま…癒して…」
ガクガク震える手を上げ、モンクリーフは息も絶え絶えに訴える。相当魔力を持っていかれて頬がやつれていた。それを見たメイブは、
「ぴよぴよ!」
訳:[寝ていればすぐ回復するのです小娘!]
厳しくそう言ったものの、ちょっぴりだけ魔力を分け与えてあげた。
* * *
日が暮れ始めた頃、黒い地面が再び赤色にぽつぽつ染まりだした。
一つの精霊がロッティの差し出した掌に、フワッと飛び乗る。
「どうだった?」
ロッティが問いかけると、精霊は火の形をした身体をユラユラと左右に揺らす。
「うん、うん、うん。そっか…」
その様子を見ていたフィンリーは、肩にとまっているメイブにそっと話しかける。
「ねえメイブたん、精霊の声って俺には全然聴こえないけど、ロッティちゃんとは会話出来てるんだね?」
「ぴよぴよぴよ」
訳:[精霊たちは見てきたイメージを、ご主人様の脳内に直接見せているのです」
「ふおお、それは便利だなあ」
「ぴよぴよぴよぴよ」
訳:[精霊たちと心を通わることができる、魔女の特権の一つなのです]
「ふむふむ。魔女って凄いんだねえ」
ロッティと精霊が意思をかわし合う姿を見ていると、胸を圧迫されるような苦しさを感じてしまう。辛くてメイブはしょんぼりと俯いた。
「ぴよぴよぴよよ…」
訳:[わたくしめともそう出来たらいいですのに…]
心からの本音を吐露し、メイブは悲し気に目を伏せた。
「メイブたん…」
今にも泣き出しそうなメイブの表情を見てフィンリーはグッとなると、メイブの小さな頭に優しく頬ずりした。
「溶岩の内部までくまなく探してくれたけど、ドコにも『フェニックスの羽根』はなかったって」
「そうですか…この山はハズレでしたね」
「うん。それにもう長いこと、フェニックスはこの山に立ち寄っていないそうよ」
ロッティは残念そうに肩をすくめ、掌の精霊を地面にそっと戻してやる。
「みんなご苦労様、どうもありがとう」
精霊たちに礼を述べる。レッドホット火山の精霊たちはその身をユラユラと揺らして、地面の中に吸い込まれるようにして消えていった。
陽もだいぶ落ちてきて、辺りは薄っすらと暗闇に包まれ始めていた。
「今日の捜索は終わりですね。戻りますか?」
レオンが気づかわし気にモンクリーフを見る。
「そうしましょう。ここにもう用はないし、モンクリーフの魔力も回復させなきゃだしね」
空を仰ぎながらロッティは頷いた。
「さあモンクリーフ起きなさい。『癒しの森』へ帰るわよ」
「ふぁーい」
ずっと寝転がっていたモンクリーフは、のろのろと身体を起こす。
「移動用魔法お願い」
「おねーさまったら魔女使いが荒いんだからもう…」
「私のサポートがあんたの大事な役割よ。さっきメイブから魔力分けてもらってたでしょ」
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