31 / 88
『魔女の呪い』編
30話:仲直り
しおりを挟む
夜の闇に落とし込まれた集落では、ロッティに治療された人々が、どんどん焚火を起こして明るい色に照らされていた。
いまだ泣き通しなロッティが寒くないように、住民たちが傍に焚火を起こして労ってくれた。必死に怪我を治療してくれたことに、恩義を感じているようだ。
レオンはロッティを抱きしめながら、どう慰めていいか頭を悩ませていた。
(どんな言葉を尽くしても、ロッティの慰めにならないことは判っている…。今のロッティを慰めることが出来るのは、メイブ殿だけなのだから)
傍らで見守るモンクリーフもお手上げである。
「メイブたん見つけてきたよー!」
そこへ大喜びを体現したような声を出すフィンリーが戻ってきた。掌の上にはメイブが載っている。
「ぴよぴよぴよ!」
訳:[ご主人様!ご主人様!!]
メイブの声に、泣いていたロッティは顔を上げた。
「メイブ…メイブ?」
メイブは掌の上から飛び立つと、勢いよくロッティの顔面に飛びついた。
「ぴよ…ぴよ!」
「ごめん、ごめんねメイブ!いっぱい酷いこと言って傷つけてしまって。本当にごめんなさい」
顔にメイブを貼り付けたまま、ロッティはメイブの小さな身体に手を添える。
柔らかな羽毛の感触が、掌にくすぐったい。
「ぴよぴよぴよぴよ!」
訳:[ご主人様のお気持ちも察することが出来ず、わたくしめのほうが申し訳ありませんでした!]
「もうあんな酷いこと言わないから、居なくならないで!メイブが居ないと、私なんにもできない」
「ぴよ…ぴよぴよ!」
訳:[お傍にいます、ご主人様と一緒に居ます!]
あとはもう、ロッティとメイブの号泣合唱になってしまった。
フィンリー、モンクリーフ、レオンはホッと胸を撫で下ろした。
「こうやってみると、ロッティちゃん10歳相応って感じ」
「いつも気丈なのに、あんなおねーさま初めて見るから、かなりびっくりよ…」
「メイブ殿が戻って本当によかった。私では、ロッティを慰めることはできなかったから」
「団長…」
「不甲斐ないな」
自嘲するレオンを見て、フィンリーとモンクリーフは顔を見合わせた。
* * *
ようやくロッティは泣き止むと、みんなの手を借りて住民たちの治療を再開した。
すでに治療を終えた住民たちも手伝いに加わり、レオンとフィンリーは男衆の力仕事に参加した。
「フッ、ようやくアタシの出番って感じ!」
両手を腰に当てて、モンクリーフは池の前でふんぞり返った。
池や集落の中に流れ込んでしまった砂の除去に、モンクリーフの魔法の力が使われることになった。
「アタシの”あらゆる元素特性を付与する”固有魔法を応用して、砂を掃き出すことができるわ!」
「おー、それは凄いね”霊剣の魔女”殿」
感心したようにフィンリーが言うと、モンクリーフはますます鼻高々に胸を反らす。
「ちょいお待ち、モンクリーフ」
「おねーさま?」
疲れ切った表情でロッティが歩いてきた。
「水と地の元素特性を暴れさせて砂を掃き出すつもりでしょ」
「ギクッ」
じとーッとした目のロッティから視線をそらせて、モンクリーフはダラダラと汗をかく。
住民たちに見せつける魂胆で、派手に魔法を使う計画が見透かされていた。
「そんなことしたら、今度は水害に遭って集落が崩壊しちゃうでしょ」
「そ、それは…」
「魔力も無駄に消費して、回復させるのに数日かかる」
「え…えっとぉ」
「お止め」
さっきまでわんわん泣いていたとは思えない程、ロッティの無言の圧にモンクリーフは観念した。
「ふぁぃ…」
しょぼーんと肩を落としてモンクリーフは引き下がった。
「それにしてもフィンリー、砂芋虫を倒すなんてやるじゃない。魔法生物の慣れの果ての中でも、砂芋虫は凶暴な種類なのに。しかも凄いね、ホリー・シルヴェストルに憑かれてるなんて」
「そーかなあ?ガキの頃から俺の中に居るんだよね。別に悪戯されないし、色々協力してくれるから居てくれて全然おっけーだし」
「上位級風の精霊ですって!?」
モンクリーフはギョッとしてフィンリーを凝視した。
「ぐぬぬ…風属性の攻撃だけは負けるかも…」
「そんなことで競わない!」
悔しがるモンクリーフの背を、トントンっと叩いてロッティはため息をついた。
「さあ、モンクリーフ出番よ」
「え?」
「精霊召喚を使って『フェニックスの羽根』探しと、集落にある無駄な砂の除去を同時にやるわ」
「えええええっ!」
モンクリーフは及び腰になり、ゲッソリと顔を歪ませる。
かなりの数の精霊を召喚するつもりなのが、にやりと笑むロッティの顔から易々と推察出来た。
「ぴよぴよ~」
「メイブ、魔法陣をお願いね」
「ぴよ!」
* * *
モンクリーフの魔力をたっぷり使って砂の精霊を召喚したロッティは、『フェニックスの羽根』探しを集落からその一帯全てを依頼し、集落の中に入り込んだ無駄な砂の除去を頼んだ。
ブルーリーフ島で”原初の大魔女”グリゼルダ・バルリングが見せた精霊召喚に、負けず劣らずの数の精霊が呼び出された。
そしてモンクリーフは、今度こそ干からびた。
「おほっ、あっという間に砂が片付いた」
集落になだれ込んでいた砂は、奇麗に外に掃き出された。精霊たちが砂粒を動かし、小川のように穏やかに集落の外へと押し出してくれたのだ。
住民たちの安堵する声や喜ぶ声が、集落に明るく満ちていった。
「家屋の再建までは手伝えないけど、砂だけでも掃き出しておけばひとまず安心でしょう」
「うんうん。池も元通りだしね」
「この地域の管理官と連絡がついて、明日には人や物資が届くよう手配できたと、集落の長が言っていました」
「それは良かったわ。フィンリーとレオンもお疲れ様」
そこへ、小さな丸い砂粒がロッティの目の前に浮かんだ。
砂の精霊の代表だ。
「うん、そっか…やっぱ何もなかったんだ」
来る前からある程度は予想していた。グリゼルダの反応がいまいち薄かったので、もしやとロッティは覚悟していた。
「みんなお疲れさまでした。解散していいわよ」
砂の精霊はくるりと宙返りすると、パッと目の前から消えた。
「なかったんですね」
残念そうに呟くレオンに、ロッティは苦笑するにとどめた。
「羽根がないとなると、長居は無用ね。『癒しの森』へ戻って情報収集からやり直しだわ。――モンクリーフは今日はもう魔法は無理か」
ぶっ倒れて白目をむいているモンクリーフを見て肩をすくめる。
ロッティは提げていた巾着袋から杖を取り出した。
「みんな、帰るわよ」
スラスラと移動用魔法陣を描いて、ロッティたちは帰還した。
いまだ泣き通しなロッティが寒くないように、住民たちが傍に焚火を起こして労ってくれた。必死に怪我を治療してくれたことに、恩義を感じているようだ。
レオンはロッティを抱きしめながら、どう慰めていいか頭を悩ませていた。
(どんな言葉を尽くしても、ロッティの慰めにならないことは判っている…。今のロッティを慰めることが出来るのは、メイブ殿だけなのだから)
傍らで見守るモンクリーフもお手上げである。
「メイブたん見つけてきたよー!」
そこへ大喜びを体現したような声を出すフィンリーが戻ってきた。掌の上にはメイブが載っている。
「ぴよぴよぴよ!」
訳:[ご主人様!ご主人様!!]
メイブの声に、泣いていたロッティは顔を上げた。
「メイブ…メイブ?」
メイブは掌の上から飛び立つと、勢いよくロッティの顔面に飛びついた。
「ぴよ…ぴよ!」
「ごめん、ごめんねメイブ!いっぱい酷いこと言って傷つけてしまって。本当にごめんなさい」
顔にメイブを貼り付けたまま、ロッティはメイブの小さな身体に手を添える。
柔らかな羽毛の感触が、掌にくすぐったい。
「ぴよぴよぴよぴよ!」
訳:[ご主人様のお気持ちも察することが出来ず、わたくしめのほうが申し訳ありませんでした!]
「もうあんな酷いこと言わないから、居なくならないで!メイブが居ないと、私なんにもできない」
「ぴよ…ぴよぴよ!」
訳:[お傍にいます、ご主人様と一緒に居ます!]
あとはもう、ロッティとメイブの号泣合唱になってしまった。
フィンリー、モンクリーフ、レオンはホッと胸を撫で下ろした。
「こうやってみると、ロッティちゃん10歳相応って感じ」
「いつも気丈なのに、あんなおねーさま初めて見るから、かなりびっくりよ…」
「メイブ殿が戻って本当によかった。私では、ロッティを慰めることはできなかったから」
「団長…」
「不甲斐ないな」
自嘲するレオンを見て、フィンリーとモンクリーフは顔を見合わせた。
* * *
ようやくロッティは泣き止むと、みんなの手を借りて住民たちの治療を再開した。
すでに治療を終えた住民たちも手伝いに加わり、レオンとフィンリーは男衆の力仕事に参加した。
「フッ、ようやくアタシの出番って感じ!」
両手を腰に当てて、モンクリーフは池の前でふんぞり返った。
池や集落の中に流れ込んでしまった砂の除去に、モンクリーフの魔法の力が使われることになった。
「アタシの”あらゆる元素特性を付与する”固有魔法を応用して、砂を掃き出すことができるわ!」
「おー、それは凄いね”霊剣の魔女”殿」
感心したようにフィンリーが言うと、モンクリーフはますます鼻高々に胸を反らす。
「ちょいお待ち、モンクリーフ」
「おねーさま?」
疲れ切った表情でロッティが歩いてきた。
「水と地の元素特性を暴れさせて砂を掃き出すつもりでしょ」
「ギクッ」
じとーッとした目のロッティから視線をそらせて、モンクリーフはダラダラと汗をかく。
住民たちに見せつける魂胆で、派手に魔法を使う計画が見透かされていた。
「そんなことしたら、今度は水害に遭って集落が崩壊しちゃうでしょ」
「そ、それは…」
「魔力も無駄に消費して、回復させるのに数日かかる」
「え…えっとぉ」
「お止め」
さっきまでわんわん泣いていたとは思えない程、ロッティの無言の圧にモンクリーフは観念した。
「ふぁぃ…」
しょぼーんと肩を落としてモンクリーフは引き下がった。
「それにしてもフィンリー、砂芋虫を倒すなんてやるじゃない。魔法生物の慣れの果ての中でも、砂芋虫は凶暴な種類なのに。しかも凄いね、ホリー・シルヴェストルに憑かれてるなんて」
「そーかなあ?ガキの頃から俺の中に居るんだよね。別に悪戯されないし、色々協力してくれるから居てくれて全然おっけーだし」
「上位級風の精霊ですって!?」
モンクリーフはギョッとしてフィンリーを凝視した。
「ぐぬぬ…風属性の攻撃だけは負けるかも…」
「そんなことで競わない!」
悔しがるモンクリーフの背を、トントンっと叩いてロッティはため息をついた。
「さあ、モンクリーフ出番よ」
「え?」
「精霊召喚を使って『フェニックスの羽根』探しと、集落にある無駄な砂の除去を同時にやるわ」
「えええええっ!」
モンクリーフは及び腰になり、ゲッソリと顔を歪ませる。
かなりの数の精霊を召喚するつもりなのが、にやりと笑むロッティの顔から易々と推察出来た。
「ぴよぴよ~」
「メイブ、魔法陣をお願いね」
「ぴよ!」
* * *
モンクリーフの魔力をたっぷり使って砂の精霊を召喚したロッティは、『フェニックスの羽根』探しを集落からその一帯全てを依頼し、集落の中に入り込んだ無駄な砂の除去を頼んだ。
ブルーリーフ島で”原初の大魔女”グリゼルダ・バルリングが見せた精霊召喚に、負けず劣らずの数の精霊が呼び出された。
そしてモンクリーフは、今度こそ干からびた。
「おほっ、あっという間に砂が片付いた」
集落になだれ込んでいた砂は、奇麗に外に掃き出された。精霊たちが砂粒を動かし、小川のように穏やかに集落の外へと押し出してくれたのだ。
住民たちの安堵する声や喜ぶ声が、集落に明るく満ちていった。
「家屋の再建までは手伝えないけど、砂だけでも掃き出しておけばひとまず安心でしょう」
「うんうん。池も元通りだしね」
「この地域の管理官と連絡がついて、明日には人や物資が届くよう手配できたと、集落の長が言っていました」
「それは良かったわ。フィンリーとレオンもお疲れ様」
そこへ、小さな丸い砂粒がロッティの目の前に浮かんだ。
砂の精霊の代表だ。
「うん、そっか…やっぱ何もなかったんだ」
来る前からある程度は予想していた。グリゼルダの反応がいまいち薄かったので、もしやとロッティは覚悟していた。
「みんなお疲れさまでした。解散していいわよ」
砂の精霊はくるりと宙返りすると、パッと目の前から消えた。
「なかったんですね」
残念そうに呟くレオンに、ロッティは苦笑するにとどめた。
「羽根がないとなると、長居は無用ね。『癒しの森』へ戻って情報収集からやり直しだわ。――モンクリーフは今日はもう魔法は無理か」
ぶっ倒れて白目をむいているモンクリーフを見て肩をすくめる。
ロッティは提げていた巾着袋から杖を取り出した。
「みんな、帰るわよ」
スラスラと移動用魔法陣を描いて、ロッティたちは帰還した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さくら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる