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小さな口でうどんを啜るゆえを視界の端に捉えながら食べるジェノベーゼは味がしなかった。亨の向かいでペスカトーレを巻く沙彩も「味が薄い」と言ったきり黙っているので、二人の間は周囲の喧騒から隔絶されたように深閑としている。
ゆえと誠が、額があたりそうな距離で同じスマホの画面を見ている。二人の背景になっている薄ら寒い青空にすら苛々して、亨が頬の裏側を噛むと、沙彩が、
「声掛ければいいじゃないですか」
と尖りのある声で言った。
「偶然会ったことにすればいいじゃないですか」
「それでどうするんだ。俺には二人でいるのをとやかく言う権利はないんだろ?」
沙彩を責めるような口調になったことに亨は気付かなかなかった。
彼女はぼんやりと仲良さげなゆえと誠を眺める。どこからか子どもの泣き声が聞こえる。泣きたいのは目の前の男も同じだろうと、沙彩は自覚のない彼に代わってうら寂しい気持ちになった。
ふいに亨がコートから煙草の箱とオイルライターを取り出して腰を浮かせた。
「ごめん、一本吸ってきていい?」
沙彩を一人にさせる懸念はあったが、この場にいることへの苦衷に彼は堪えかねた。
亨は喫煙常習者ではないが、鬱屈とした気分にとどめを刺す手段として煙草を用いることは時折ある。吸っている姿を見たことが無い沙彩に「先生煙草吸う人でしたっけ?」と疑惑の目を向けられながら「たまに」と口元だけで笑って亨は席から静かに離れた。
フードコートの隅にある喫煙室には数名の男性がいて、一様にスマホを弄りながら煙を立ち上らせていた。換気扇が回っていても淀み濁った空気が衣服に纏わりつく。溜息を誤魔化すように吐き出した紫煙が他人の呼気と混ざるのを見るとますます気分が悪くなった。
吸い込んだニコチンの重さに目が回る。
「先輩たち行っちゃいましたけど」
二人分のトレーを片付けて待っていた沙彩が、亨を見上げて平坦な口調で言った。
一瞬立ち眩みを起こした亨がよろけてテーブルに手をつき呻く。
「ほら、無理して吸うから」
「ほんとにたまには吸うんだよ。あーこれからどうしようかなあ」
「どうでもいいですけど。そろそろ『ストーンレンジャーショー』始まるので観に行ってきてもいいですか?」
「ああ、そういえばそうだった。じゃあ終わったら連絡して。俺あの人たち探すから」
「それなんですけど、少なくとも赤木さんはそこにいると思いますよ」
「何で分かるの?」
テーブルを避けながらフードコートを出て、人通りの多い通路を隣り合って歩く。アジア系雑貨を扱う店から甘いお香の匂いが流れてきて、沙彩は足を止めた。
「あの人も特撮好きらしいんで」
沙彩がデフォルメされたゾウのぬいぐるみを手に取ってひっくり返した。足の間には何もついていない。――それを確認したかったのだろうと亨は思う。
「藍澤さんと趣味合うんじゃないの」
亨も彼女に倣って隣のキリンを逆さにする。
「同じ趣味のオタクはみんな気が合うなんて思わないでくださいよ」
「そんなもんか」
そんなもんです、と答えながらぬいぐるみを手放し、沙彩はエレベーターを二階ぶん降りた。
イベント広場にはすでに人だかりが出来ていて、ステージの中心には子どもが、そしてその周りを大人が囲み、ヒーローを待っていた。大音量で流れている曲――恐らく主題歌――に臆した亨は、一転して目を輝かせ始めた沙彩を送り出して近くのカフェでホットコーヒーを注文した。
仕切りが無いせいで音楽が遮られず、大きな音が耳の中で反響する。
三十分のショーをここで耐える自信は無かったが、別の場所に移動するのも億劫だった。
黒い水面にミルクとスティックシュガーを二本入れて、ふうふうと息を吹きかけると、香ばしい匂いがふわりと香る。火傷しないように控えめに口に含むと、溶けた砂糖の甘さが味覚を揉みほぐし、緊張や疲労で凝り固まっていた心が柔らかくなった気がした。
一人用のソファーにだらりと身を任せて、開演の歓声を聞くともなしに聞いていた。男性の声よりも、若手俳優目当てに放送を見ているのであろう女性ファンの声のほうが目立つ。
騒音のせいか店内にいる客はまばらだった。注文を待つ若い女性の視線が刺さる。煩わしくて目を伏せたとき。
ソファーの横を、ベージュのコートが通り過ぎた。
亨は引かれたように顔を上げ、見開いた双眸でその後ろ姿を追った。
ウェーブが掛かった長い髪。見覚えのあるコート。流行外れのブーツ。
一番端のテーブルに座ってソーサーを置く白い手。行儀正しく揃えられた爪先。
亨は立ち上がった。
広場のほうから盛大な拍手が上がる。ヒーローの登場の文句が響き渡り、ひそやかに流れていたカフェの音楽が掻き消える。世界中の音が失せ、自分以外の人間が透明になったような錯覚を覚えながら、亨は彼女のもとへ歩を進めた。たった数歩がその何倍も遠く感じる。肩を叩こうとして、思いとどまった。一瞬考えた亨は、彼女の座る椅子の傍で片膝をついた。その気配を感じ取り、彼女が顔を向ける。
それが亨だと気付いたゆえは、驚いた様子で中途半端に口を開けた。
「お買い物?」
亨は微笑んだが、頬が強張った気がした。
「は、はい。まさかお会いできると思わず、ビックリしました」
「うん、驚かせるだろうなと思った」
膝をついたままの亨に席を勧めて、ゆえは温和な笑顔を零した。
「お一人ですか?」
「あー……いや、友達と一緒」
それは楽しいですね、とゆえは置いていたカップを両手で包む。亨は気まずさを感じてコーヒーを啜った。「あなたは?」とは訊けなかった。その問いは自傷のように痛みを生む気がした。
ショーのつんざくような音響が会話の間を埋める。
親しい人と会えたことを喜ぶ無垢な子どものような彼女の表情に、亨は安堵と不安と、そしてある欲望が芽生えたのを亨は感じた。
思わずゆえから視線を外す。
見透かされることが恐かった。
ゆえと二人でいられることに喜悦し、彼女が他の男のもとに帰っていく未来を悲嘆する。自分の情緒を乱す原因になっているそれは、――――幼子の渇望とよく似ている。
自分のものにしたいという、独占欲。
亨は俯いたまま、わざと思考を遮るように子どもたちが叫んでいるヒーローの名前に耳を傾けた。
――頑張れ!○○○レッド!
ゆえと誠が、額があたりそうな距離で同じスマホの画面を見ている。二人の背景になっている薄ら寒い青空にすら苛々して、亨が頬の裏側を噛むと、沙彩が、
「声掛ければいいじゃないですか」
と尖りのある声で言った。
「偶然会ったことにすればいいじゃないですか」
「それでどうするんだ。俺には二人でいるのをとやかく言う権利はないんだろ?」
沙彩を責めるような口調になったことに亨は気付かなかなかった。
彼女はぼんやりと仲良さげなゆえと誠を眺める。どこからか子どもの泣き声が聞こえる。泣きたいのは目の前の男も同じだろうと、沙彩は自覚のない彼に代わってうら寂しい気持ちになった。
ふいに亨がコートから煙草の箱とオイルライターを取り出して腰を浮かせた。
「ごめん、一本吸ってきていい?」
沙彩を一人にさせる懸念はあったが、この場にいることへの苦衷に彼は堪えかねた。
亨は喫煙常習者ではないが、鬱屈とした気分にとどめを刺す手段として煙草を用いることは時折ある。吸っている姿を見たことが無い沙彩に「先生煙草吸う人でしたっけ?」と疑惑の目を向けられながら「たまに」と口元だけで笑って亨は席から静かに離れた。
フードコートの隅にある喫煙室には数名の男性がいて、一様にスマホを弄りながら煙を立ち上らせていた。換気扇が回っていても淀み濁った空気が衣服に纏わりつく。溜息を誤魔化すように吐き出した紫煙が他人の呼気と混ざるのを見るとますます気分が悪くなった。
吸い込んだニコチンの重さに目が回る。
「先輩たち行っちゃいましたけど」
二人分のトレーを片付けて待っていた沙彩が、亨を見上げて平坦な口調で言った。
一瞬立ち眩みを起こした亨がよろけてテーブルに手をつき呻く。
「ほら、無理して吸うから」
「ほんとにたまには吸うんだよ。あーこれからどうしようかなあ」
「どうでもいいですけど。そろそろ『ストーンレンジャーショー』始まるので観に行ってきてもいいですか?」
「ああ、そういえばそうだった。じゃあ終わったら連絡して。俺あの人たち探すから」
「それなんですけど、少なくとも赤木さんはそこにいると思いますよ」
「何で分かるの?」
テーブルを避けながらフードコートを出て、人通りの多い通路を隣り合って歩く。アジア系雑貨を扱う店から甘いお香の匂いが流れてきて、沙彩は足を止めた。
「あの人も特撮好きらしいんで」
沙彩がデフォルメされたゾウのぬいぐるみを手に取ってひっくり返した。足の間には何もついていない。――それを確認したかったのだろうと亨は思う。
「藍澤さんと趣味合うんじゃないの」
亨も彼女に倣って隣のキリンを逆さにする。
「同じ趣味のオタクはみんな気が合うなんて思わないでくださいよ」
「そんなもんか」
そんなもんです、と答えながらぬいぐるみを手放し、沙彩はエレベーターを二階ぶん降りた。
イベント広場にはすでに人だかりが出来ていて、ステージの中心には子どもが、そしてその周りを大人が囲み、ヒーローを待っていた。大音量で流れている曲――恐らく主題歌――に臆した亨は、一転して目を輝かせ始めた沙彩を送り出して近くのカフェでホットコーヒーを注文した。
仕切りが無いせいで音楽が遮られず、大きな音が耳の中で反響する。
三十分のショーをここで耐える自信は無かったが、別の場所に移動するのも億劫だった。
黒い水面にミルクとスティックシュガーを二本入れて、ふうふうと息を吹きかけると、香ばしい匂いがふわりと香る。火傷しないように控えめに口に含むと、溶けた砂糖の甘さが味覚を揉みほぐし、緊張や疲労で凝り固まっていた心が柔らかくなった気がした。
一人用のソファーにだらりと身を任せて、開演の歓声を聞くともなしに聞いていた。男性の声よりも、若手俳優目当てに放送を見ているのであろう女性ファンの声のほうが目立つ。
騒音のせいか店内にいる客はまばらだった。注文を待つ若い女性の視線が刺さる。煩わしくて目を伏せたとき。
ソファーの横を、ベージュのコートが通り過ぎた。
亨は引かれたように顔を上げ、見開いた双眸でその後ろ姿を追った。
ウェーブが掛かった長い髪。見覚えのあるコート。流行外れのブーツ。
一番端のテーブルに座ってソーサーを置く白い手。行儀正しく揃えられた爪先。
亨は立ち上がった。
広場のほうから盛大な拍手が上がる。ヒーローの登場の文句が響き渡り、ひそやかに流れていたカフェの音楽が掻き消える。世界中の音が失せ、自分以外の人間が透明になったような錯覚を覚えながら、亨は彼女のもとへ歩を進めた。たった数歩がその何倍も遠く感じる。肩を叩こうとして、思いとどまった。一瞬考えた亨は、彼女の座る椅子の傍で片膝をついた。その気配を感じ取り、彼女が顔を向ける。
それが亨だと気付いたゆえは、驚いた様子で中途半端に口を開けた。
「お買い物?」
亨は微笑んだが、頬が強張った気がした。
「は、はい。まさかお会いできると思わず、ビックリしました」
「うん、驚かせるだろうなと思った」
膝をついたままの亨に席を勧めて、ゆえは温和な笑顔を零した。
「お一人ですか?」
「あー……いや、友達と一緒」
それは楽しいですね、とゆえは置いていたカップを両手で包む。亨は気まずさを感じてコーヒーを啜った。「あなたは?」とは訊けなかった。その問いは自傷のように痛みを生む気がした。
ショーのつんざくような音響が会話の間を埋める。
親しい人と会えたことを喜ぶ無垢な子どものような彼女の表情に、亨は安堵と不安と、そしてある欲望が芽生えたのを亨は感じた。
思わずゆえから視線を外す。
見透かされることが恐かった。
ゆえと二人でいられることに喜悦し、彼女が他の男のもとに帰っていく未来を悲嘆する。自分の情緒を乱す原因になっているそれは、――――幼子の渇望とよく似ている。
自分のものにしたいという、独占欲。
亨は俯いたまま、わざと思考を遮るように子どもたちが叫んでいるヒーローの名前に耳を傾けた。
――頑張れ!○○○レッド!
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