竜の皇子はツガイを捜している、らしい

帝国第二皇子ライツェンは告げた。

「お前ごときで構わん」

船の事故に遭ったものの生還した、男爵令嬢シヴィラ。
しかし同乗していた王女を救えなかった事で正妃に激しく憎まれ、王国に戻れなくなってしまった。
ライツェンの妙案で、シヴィラは本来の彼の「妃候補」であった王女の代理として帝国で暮らす事になる。

どうやらライツェンは「ツガイ」が現れた時に備えて、正妃のポストを空けておきたいらしい。
適当な令嬢で妃候補を埋めるのも縁談を躱し、時間稼ぎをする為のようだ。
彼の想いを理解したシヴィラは、恩人である彼に報いるべく妃候補(代理)を立派に務めようと決意する――。


※「ツガイ」独自解釈。
※ラブの要素は前半弱め。

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