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第二部
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メイドは中庭へ遠い眼差しを向けた。外はいつの間にか、吹雪いていた。
「あの大戦争から、もう一年も経ったのですね……」
「???」
「あ、こっちのお話ですよ」
あの大戦争??
ここで戦争があったんだな……。
メイドはクスリと笑って。
「そういえば、お互い名前も知らなかったんですよね」
「ああ……ぼくは秋野 憲一」
「はい。私は、メイドのコーリアです」
お互いプッと吹きだして、笑った。
ぼくも明るいコーリアのお蔭で、この混乱してしまう状況でも、自然と笑うことができた。
「それでは、階下へ行きませんか? ライラックさんがいると思うので」
「あ、ああ」
やった。一階へ行ける。
ぼくは、コーリアと階段へ向かった。
この廊下には窓付近に一定間隔で、白い薔薇が飾られていた。強い薔薇の香りがぼくの鼻腔をくすぐっている。だけど、そのせいで、ぼくは左手でくしゃみを抑えそうになった……。
その時、ぼくは左手の掌に、いつの間にか浮きでている模様を見つけた。何故か、この模様を見ていると、不思議と物凄い力が全身から湧き出てくるんだ。
何故だろう??
この模様は、今まで寝ていた部屋で見た時があるみたいだ。
でも、それが何かわからないんだ。
確認しよう。
「あの大戦争から、もう一年も経ったのですね……」
「???」
「あ、こっちのお話ですよ」
あの大戦争??
ここで戦争があったんだな……。
メイドはクスリと笑って。
「そういえば、お互い名前も知らなかったんですよね」
「ああ……ぼくは秋野 憲一」
「はい。私は、メイドのコーリアです」
お互いプッと吹きだして、笑った。
ぼくも明るいコーリアのお蔭で、この混乱してしまう状況でも、自然と笑うことができた。
「それでは、階下へ行きませんか? ライラックさんがいると思うので」
「あ、ああ」
やった。一階へ行ける。
ぼくは、コーリアと階段へ向かった。
この廊下には窓付近に一定間隔で、白い薔薇が飾られていた。強い薔薇の香りがぼくの鼻腔をくすぐっている。だけど、そのせいで、ぼくは左手でくしゃみを抑えそうになった……。
その時、ぼくは左手の掌に、いつの間にか浮きでている模様を見つけた。何故か、この模様を見ていると、不思議と物凄い力が全身から湧き出てくるんだ。
何故だろう??
この模様は、今まで寝ていた部屋で見た時があるみたいだ。
でも、それが何かわからないんだ。
確認しよう。
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