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第一章_真昼の星の誕生
第八話_薄井の異質。マネージャー誕生
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心中……要は重たい言葉に絶句した。
まるでハンマーで殴られたかの様な衝撃が要を襲った。
そんな要を後目に、薄井はあくまでも淡々と世間話をするように語り始めた。
「なぁ、こんな話を聞いた事があるか?とある大物ロック歌手が死んだ時の話だ。その歌手には熱狂的なファンが何万人といた。そしてその中のほんの一握りだけど、彼がいないと生きていけないというくらい、狂信的なファンがいた。その狂信的なファンだけど、彼が死んだ時どんな行動に出たと思う?」
⦅…………⦆
要は背筋にうすら寒いモノを感じた。
無表情の薄井。先ほどまでヘラヘラと笑っていた、いい加減でのほほんとした彼は何処へやら。
目の前の男はまるで感情の無いロボットの様だった。
「自殺した。何の躊躇も無くね。死んだファンにとって、そのロック歌手が生きる意味の全てだったんだ。生きる意味を失えば死にたくなるのは必然だろ?」
⦅そんな……こと……⦆
「無いって言い切れるかな?少なくとも俺はそのファンの気持ちが分かる。俺が会社で働いていたのは推し活をする資金と推し活をする命をつなぐお金が欲しかったからだ。生きる為に推し活をするんじゃない。推し活をする為に生きているんだ」
⦅…………⦆
要は怖かった。
本当に淡々と……ごく当たり前の常識を語るような薄井の口調が堪らなく怖かった。
彼にとって推し活は全てなのだ。
真昼野ステラの復活もまた然りなのだ。
要だって歌は好きだ。
それでも謡えなくなったからといって死のうとは思わない。
だが目の前のサングラスを掛けた風変りな男は、推しがいなくなったら本当に死を選ぶだろう。
彼の言葉には死んだファンに対する侮蔑……
そしてそれを理解できる自分への嘲笑が混じっていた。
もし今日、薄井と会っていなかったら……
そして真昼野ステラがそのまま消えていたら……
それを想像するだけで呼吸が止まりそうになるくらい怖くなった。
部屋の空気が凍り付く━━
━━麦茶を拭き終え、顔を上げた薄井のサングラスに顔面蒼白の要が映り込んだ……
薄井は自分の迂闊さに気付き、心の中で舌打ちした。
「すまん、金剛寺さん。今のは失言だった」
⦅……いえ⦆
要は謝罪を受け入れながらもショックから立ち直れない様子。
薄井は要の表情を曇らせた事を後悔しながら、自分に対してのため息を一つ。
胡坐から正座に座り直し、畏まった表情で要を見据えた。
「金剛寺さん、少しいいかな?」
⦅……なんでしょう?⦆
「これはVシンガーに限った事じゃないんだけど、エンタメ業界で生きていく上で絶対に覚えておいて欲しい事だ。しっかり聞いて欲しい」
⦅はい!⦆
比較的いい加減な言動が目立つ薄井が見せる真摯な姿。
要も慌てて居住まいを正す。
薄井は一呼吸置き、真っ直ぐな視線で語り出した。
「君はこれから真昼野ステラとして生きようとしている。こういう業界で生きていこうと思ったら、ファンだけじゃなくアンチや迷惑リスナーなんかも一緒についてくるだろう。でもその事で君が気持ちを煩わせる必要は一切無い。
君の影響を受けて何か馬鹿をやらかす輩がいたとしても、それは馬鹿をやらかした奴の責任であって君の責任じゃない。君は自分の作った作品には責任を持つ必要があるが、それに影響を受けた連中についてまで責任を持つ必要は無い」
⦅エッ!?でも、それって?⦆
要は目を見開いた。
要は音楽一家の出。
自分の作品が生み出した結果に責任を持つのは当然だと思っていた。
それ故、薄井の言葉があまりにも無責任に思えてならなかった。
「俺から言わせて貰えば、バイクを盗んだ歌を聴いたからバイクを盗んだとか幼稚園児以下の言い訳だ。推しの幸せを願えなくて何がファンだ!推しが死んだから死にますだって?じゃあ黙って死ねよ。お前はそれで満足なんだろう?いちいち推しを巻き込むな!」
強烈な言葉に要の喉が鳴る音が聞こえる。
「……とまぁ、そのくらいの気構えでやらないと……君が先に潰れるぞ」
最後におどけた調子で締めくくる薄井。
部屋の空気が一気に弛緩した。
今、薄井が語った内容は暴論そのものだ。
こんな事がまかり通るなら警察はいらないし、SNSは炎上しない。
だがこれは薄井なりの優しさでもあった。
彼は推しにはとことん甘い。
ぶっちゃけ推しが幸せでこの世界で呼吸しているだけで幸せなのだ。
推しの幸せを願えないやつは本物のファンじゃない。
推しに迷惑をかける輩はその場で切腹しろというのが彼の持論だ。
超理論を聞かされ呆気に取られる事、数瞬……
要がイタズラっ子のような笑みを浮かべる。
⦅じゃあ、わたしがあなたの幸せを願ったらどうしますか?⦆
「全力で幸せになる」
⦅じゃあ、わたしがあなたの再就職を願ったらどうしますか?⦆
「うっ……それは……」
⦅さぁ?どうします?どうします?⦆
思わず頭を抱える薄井。
したり顔で詰め寄る要……
……だがそれも束の間だった。
今がチャンスと言わんばかりに、薄井はパチンと指を鳴らした。
「そうだ!君が俺を雇うってのはどうだ!?これから真昼野ステラはビッグになるんだ。マネージャーの一人も必要だろう?」
⦅エッ!?それは……⦆
攻守逆転……
突然の提案にたじろぐ要。
これは薄井が最初から目論んでいた事。
薄井は全人類の中でも最上位に分類されるVオタだ。
一日二十四時間、常に推し活をしたいと考えているようなダメ人間だ。
だが現実問題として(ごく一部の例外を除き)人は働かなくては生きていけない。
本当に推し活だけをやって生きてしまえば、途端に身を崩す事くらい分かり切っている。
ではどうするか?
答えは単純明快、推し活で収入を得ればいい。
失業という逆境を好機と捉える自分の強かさに、薄井自身も内心で驚いていた━━
━━要は迷っていた。
薄井に迷惑を掛けたくないという気持ちはある。
だが同時に要の冷静な部分は提案の合理性にも気づいていた。
まず、前提条件として薄井は要より遥かにV業界に詳しい。
オタクという生き物は何かにめり込むとその分野の野生のプロになってしまう事がままある。
Vシンガーを目指す要にとってこの知識と精神性は喉から手が出るほど欲しい。
次に薄井が雑事を一手に引き受けてくれれば要は音楽に専念できる。
意外と知らない人も多いのだがVチューバー、Vシンガーの配信というのは、準備に膨大な労力と費用が掛かる。
費用はともかく労力の部分を肩代わりして貰えるのなら、これほど有難い話はない。
最後に薄井のやる気が尋常ではなく止められる気がしない。
いっそ薄井の好きなようにさせた方が何もかもうまくいくのでは……要は直感的にそう思った。
「なぁ、どうだ?君が謡って、俺がステージを作る。君は自由に謡えるし、俺は自由に推し活出来る。まさにWin-Winの関係じゃないか!?」
要の考えを見透かしてか、薄井がにんまりと気持ちの悪い笑みで詰め寄る。
⦅はぁ~……分かりました。これからよろしくお願いしますね。マネージャーさん⦆
交渉成立。
観念したと言わんばかりに肩をすくめる要。
だが、同時にワクワクもしていた。
その頬は……自然と緩んでいた。
まるでハンマーで殴られたかの様な衝撃が要を襲った。
そんな要を後目に、薄井はあくまでも淡々と世間話をするように語り始めた。
「なぁ、こんな話を聞いた事があるか?とある大物ロック歌手が死んだ時の話だ。その歌手には熱狂的なファンが何万人といた。そしてその中のほんの一握りだけど、彼がいないと生きていけないというくらい、狂信的なファンがいた。その狂信的なファンだけど、彼が死んだ時どんな行動に出たと思う?」
⦅…………⦆
要は背筋にうすら寒いモノを感じた。
無表情の薄井。先ほどまでヘラヘラと笑っていた、いい加減でのほほんとした彼は何処へやら。
目の前の男はまるで感情の無いロボットの様だった。
「自殺した。何の躊躇も無くね。死んだファンにとって、そのロック歌手が生きる意味の全てだったんだ。生きる意味を失えば死にたくなるのは必然だろ?」
⦅そんな……こと……⦆
「無いって言い切れるかな?少なくとも俺はそのファンの気持ちが分かる。俺が会社で働いていたのは推し活をする資金と推し活をする命をつなぐお金が欲しかったからだ。生きる為に推し活をするんじゃない。推し活をする為に生きているんだ」
⦅…………⦆
要は怖かった。
本当に淡々と……ごく当たり前の常識を語るような薄井の口調が堪らなく怖かった。
彼にとって推し活は全てなのだ。
真昼野ステラの復活もまた然りなのだ。
要だって歌は好きだ。
それでも謡えなくなったからといって死のうとは思わない。
だが目の前のサングラスを掛けた風変りな男は、推しがいなくなったら本当に死を選ぶだろう。
彼の言葉には死んだファンに対する侮蔑……
そしてそれを理解できる自分への嘲笑が混じっていた。
もし今日、薄井と会っていなかったら……
そして真昼野ステラがそのまま消えていたら……
それを想像するだけで呼吸が止まりそうになるくらい怖くなった。
部屋の空気が凍り付く━━
━━麦茶を拭き終え、顔を上げた薄井のサングラスに顔面蒼白の要が映り込んだ……
薄井は自分の迂闊さに気付き、心の中で舌打ちした。
「すまん、金剛寺さん。今のは失言だった」
⦅……いえ⦆
要は謝罪を受け入れながらもショックから立ち直れない様子。
薄井は要の表情を曇らせた事を後悔しながら、自分に対してのため息を一つ。
胡坐から正座に座り直し、畏まった表情で要を見据えた。
「金剛寺さん、少しいいかな?」
⦅……なんでしょう?⦆
「これはVシンガーに限った事じゃないんだけど、エンタメ業界で生きていく上で絶対に覚えておいて欲しい事だ。しっかり聞いて欲しい」
⦅はい!⦆
比較的いい加減な言動が目立つ薄井が見せる真摯な姿。
要も慌てて居住まいを正す。
薄井は一呼吸置き、真っ直ぐな視線で語り出した。
「君はこれから真昼野ステラとして生きようとしている。こういう業界で生きていこうと思ったら、ファンだけじゃなくアンチや迷惑リスナーなんかも一緒についてくるだろう。でもその事で君が気持ちを煩わせる必要は一切無い。
君の影響を受けて何か馬鹿をやらかす輩がいたとしても、それは馬鹿をやらかした奴の責任であって君の責任じゃない。君は自分の作った作品には責任を持つ必要があるが、それに影響を受けた連中についてまで責任を持つ必要は無い」
⦅エッ!?でも、それって?⦆
要は目を見開いた。
要は音楽一家の出。
自分の作品が生み出した結果に責任を持つのは当然だと思っていた。
それ故、薄井の言葉があまりにも無責任に思えてならなかった。
「俺から言わせて貰えば、バイクを盗んだ歌を聴いたからバイクを盗んだとか幼稚園児以下の言い訳だ。推しの幸せを願えなくて何がファンだ!推しが死んだから死にますだって?じゃあ黙って死ねよ。お前はそれで満足なんだろう?いちいち推しを巻き込むな!」
強烈な言葉に要の喉が鳴る音が聞こえる。
「……とまぁ、そのくらいの気構えでやらないと……君が先に潰れるぞ」
最後におどけた調子で締めくくる薄井。
部屋の空気が一気に弛緩した。
今、薄井が語った内容は暴論そのものだ。
こんな事がまかり通るなら警察はいらないし、SNSは炎上しない。
だがこれは薄井なりの優しさでもあった。
彼は推しにはとことん甘い。
ぶっちゃけ推しが幸せでこの世界で呼吸しているだけで幸せなのだ。
推しの幸せを願えないやつは本物のファンじゃない。
推しに迷惑をかける輩はその場で切腹しろというのが彼の持論だ。
超理論を聞かされ呆気に取られる事、数瞬……
要がイタズラっ子のような笑みを浮かべる。
⦅じゃあ、わたしがあなたの幸せを願ったらどうしますか?⦆
「全力で幸せになる」
⦅じゃあ、わたしがあなたの再就職を願ったらどうしますか?⦆
「うっ……それは……」
⦅さぁ?どうします?どうします?⦆
思わず頭を抱える薄井。
したり顔で詰め寄る要……
……だがそれも束の間だった。
今がチャンスと言わんばかりに、薄井はパチンと指を鳴らした。
「そうだ!君が俺を雇うってのはどうだ!?これから真昼野ステラはビッグになるんだ。マネージャーの一人も必要だろう?」
⦅エッ!?それは……⦆
攻守逆転……
突然の提案にたじろぐ要。
これは薄井が最初から目論んでいた事。
薄井は全人類の中でも最上位に分類されるVオタだ。
一日二十四時間、常に推し活をしたいと考えているようなダメ人間だ。
だが現実問題として(ごく一部の例外を除き)人は働かなくては生きていけない。
本当に推し活だけをやって生きてしまえば、途端に身を崩す事くらい分かり切っている。
ではどうするか?
答えは単純明快、推し活で収入を得ればいい。
失業という逆境を好機と捉える自分の強かさに、薄井自身も内心で驚いていた━━
━━要は迷っていた。
薄井に迷惑を掛けたくないという気持ちはある。
だが同時に要の冷静な部分は提案の合理性にも気づいていた。
まず、前提条件として薄井は要より遥かにV業界に詳しい。
オタクという生き物は何かにめり込むとその分野の野生のプロになってしまう事がままある。
Vシンガーを目指す要にとってこの知識と精神性は喉から手が出るほど欲しい。
次に薄井が雑事を一手に引き受けてくれれば要は音楽に専念できる。
意外と知らない人も多いのだがVチューバー、Vシンガーの配信というのは、準備に膨大な労力と費用が掛かる。
費用はともかく労力の部分を肩代わりして貰えるのなら、これほど有難い話はない。
最後に薄井のやる気が尋常ではなく止められる気がしない。
いっそ薄井の好きなようにさせた方が何もかもうまくいくのでは……要は直感的にそう思った。
「なぁ、どうだ?君が謡って、俺がステージを作る。君は自由に謡えるし、俺は自由に推し活出来る。まさにWin-Winの関係じゃないか!?」
要の考えを見透かしてか、薄井がにんまりと気持ちの悪い笑みで詰め寄る。
⦅はぁ~……分かりました。これからよろしくお願いしますね。マネージャーさん⦆
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