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第一章_真昼の星の誕生
第十七話_薄井のお願い
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西多摩川総合病院からタクシーを西に走らせる事しばし。
三人がやってきたのは西多摩川市高尾町でも特に長閑な住宅地の外れ。
「入って……」
桜井に案内されたのは一軒家。
敷地はかなり広めで母屋と離れで構成されている。
庭はあるにはあるがコンクリート打ちっぱなしで殺風景。
家自体も非常にシンプルなデザイン。
「手入れが面倒くさいからそうしたらしい」というのが薄井談。
家ひとつ取っても桜井の人間性というモノが伺える。
桜井にとっては音楽以外の事は本当にどうでもいいのだろう。
ようやく桜井の家に到着した事で一息つく要。
タクシーの中では終始無言の二人がスマホでやり取りするだけ。
要が薄井に話しかければ一応は答えてくれるが、視線はスマホから離さない。
おそらく依頼の件でのやり取りなのだろうけど、それなら直接声に出して言えばいいのに……
息が詰まりそうな車内で一人、要は小さな疎外感に苛まれていた。
「要君、行こうか」
「あっ!はい」
仲間外れにされて少し拗ねていたところに薄井からの声。
もしも要が子犬なら間違いなく尻尾をブンブンと振り回している事だろう。
要はそんな自分を自覚し、少し声を上擦らせながら薄井に応じた。
「……すわって」
桜井の案内で居間に通された二人。
家の中は車椅子の桜井に合わせて完全バリアフリー。
家具は必要最小限。
そのほとんどはホームセンターに売っていそうな無機質でメタリックな金属製。
部屋の隅には埃が溜まっている。
掃除をしてないわけではないが十分には行き届いていないようだ。
それからキッチンにはIHヒーターがあるが使った形跡は無い。
ゴミ箱にはインスタント食品や弁当ガラがちらほら見られる事から、自炊していないのだと推察できる。
要はこれを見て、思わず顔をしかめた。
「あの……桜井さん?少しいいですか?」
「ん……なに?」
要がおずおずと手を挙げながら話しかけると、桜井はビクリと肩を震わせた。
「もうお昼ご飯の時間過ぎてますし、何か買って来ましょうか?」
「いや、べつに……」
「あっ、そういえばそうだったな!要君頼めるか?」
どうでも良さそうに断ろうとする桜井の声に薄井の声が被さる。
話を遮られた事で眉をひそめる桜井。
要は桜井の様子を気にしながらも、薄井の言葉に笑顔で頷き部屋を後にした━━
━━パタンと扉が閉じる音……
要が家を出たのを確認する二人。
「薄井……どういうつもりだ」
「お前がまともに話さないからだろう……」
要がいなくなった途端、ビクビクとした態度は何処へやら。
心底不機嫌そうに薄井に突っ掛かる桜井。
それをため息混じりで受け流す薄井。
薄井が要を外にやった理由は至極簡単。
桜井が使い物にならないからだ。
桜井のコミュ障は常軌を逸していた。
本来コミュ障の薄井が心配になるレベルだ。
薄井は自分より酷い事例が目の前にいると、逆に冷静になれるタイプ。
あがり症でも自分よりあがっている人を見ると落ち着くのと同じだ。
さて、要がいなくなった事でようやくまともに話せるようになった桜井。
彼に対して薄井が話を振る。
「桜井。要君がいないうちにしておきたい話があるんだが……」
「ん?なんだ?」
何やら歯の奥にモノが挟まったような口調で切り出す薄井。
いぶかしげな表情を浮かべる桜井。
この喋り方をする時の薄井は必ず厄介事を持ち込むと桜井は知っていた。
「俺、会社クビになった」
「はぁ!!」
薄井の突拍子もない発言に可笑しな声を上げ、表情をこわばらせる桜井……
これから続くであろう話に不吉な予感がよぎる。
「だから、お前んちの離れに居候させてくれ」
「おい!ふざけるなよ!!あそこは僕の仕事場だぞ!!」
不吉な予感は的中……勿論猛抗議。
「大丈夫、これからは真昼野ステラの専属スタジオになるから」
「馬鹿か!!誰が許可すると思っている!!」
「いいじゃん、どうせ仕事無いんだろう!!」
「……ぶっ飛ばすぞ」
「ちゃんと家賃も払うから。それに家事だってやるし」
「くッ!!家賃のあては?」
「真昼野ステラ」
「……勝手にしろ」
怒りと諦観の中の交渉成立。
桜井にとって不快で面倒くさい事この上ない話だ。
だがメリットが無いわけでもない。
まず前提条件として、桜井の財政状況は結構苦しい。
桜井はボカロP。
動画サイトなどの広告収入や曲の制作料・使用料が主な収入源だ。
最近は業界を干されがちで制作料と使用料が右肩下がり。
家賃収入が手に入るなら生活費の足しに出来るし、真昼野ステラの楽曲作成の報酬にも期待できる。
次に家事をしてくれる労働力が確保できる。
車椅子で身体が不自由な桜井にとって家事や身の回りの事は重労働だ。
家にお手伝いさんを置く事も考えたが彼はコミュ障。
人付き合いが嫌で、極力身の回りの事は一人でやってきたが不便な事に変わりは無い。
気の置けない友人である薄井が彼にとってはギリギリのラインなのだ。
本当は嫌だけど仕方がない。
投げやりな言葉の中からは彼の心境を十二分に読み取ることが出来るだろう。
尤も……
「薄井。言っておくが僕はまだあの筋肉だるまを真昼野ステラだと認めたわけじゃないぞ」
彼はまだ金剛寺要=真昼野ステラだとは認めていない。
尚も強硬な態度を崩さない桜井に思わずため息を吐く薄井。
「金剛寺要だ……いい加減要君の事を名前で呼んだらどうだ?」
「うるさい。お前がそう言うのならゴ……金剛寺を試験しても構わないな」
「もちろんだ。ただし、いかがわしいのは禁止だぞ」
「するか!気持ち悪い!!」
薄井の笑えない冗談に青筋を立てて憤慨する桜井。
完全に宇美の影響だろう。
薄井は真昼野ステラをそういうモノとして認識できるようになっていた。
ピンポ~ン!
二人が漫談を繰り広げているところにインターフォン。
要が帰ってきたのだろう。
二人があれこれ話している内に結構な時間が経っていたようだ。
「お待たせしました!」
「いや、大丈夫……ってどうしたんだ、それ!?」
「…………」
薄井と桜井は目を見開いた。
要の手には一食分とは思えないほどの大荷物がぶら下がっていた。
目をパチパチとさせる薄井に要は笑顔で応じる。
「あぁ、これですか?食材に包丁にまな板にお鍋にフライパンにお皿に洗剤。キッチン見た時、全然調理器具とか食器とかが無かったからビックリしましたよ。本当は炊飯器も欲しかったんですけど流石に時間が掛かり過ぎますので、今回はレンジで出来るヤツで勘弁して下さいね」
そう言うや否や、キッチンへと向かい料理の準備を始める要。
この光景に二人は絶句する。
「要君……俺はてっきりお弁当とか買ってくるものだと思ってたんだけど……」
「ダメです!そんな食生活してたら、いつか身体を壊してしまいますよ!!ほら、薄井さんも桜井さんもガリガリじゃないですか!」
「余計な……お世話だ……薄井、棚の中にカップ麺があるからそれを……」
⦅いけません!!たまには栄養があるモノ食べないと!!⦆
要の言葉に薄井は項垂れた。
薄井にとって、桜井と同列に扱われる事が心外だった。
一方、ぼそぼそと抗議する桜井の抵抗も虚しく、『ステラ』の声で逆に怒られてしまう始末。
やっている事が完全にお母さんだ。
⦅ふふふ~ん♪ふんふ~~~ん♪⦆
男は一生母親には勝てないモノ。
鼻歌混じりに食材を切る要。
トントンと小気味のよい音を立てるその背中をただただ眺めている事しかできない二人。
「おい、薄井?彼はいつもあぁなのか?」
「さぁ?俺も昨日知り合ったばかりだから」
「ゴ……彼から『ステラ』の声が出ていたが……」
「だから最初からそう言ってるだろ」
異様な光景を眺めながら男二人が思ったことは……
鼻歌上手いなぁ~……だった。
三人がやってきたのは西多摩川市高尾町でも特に長閑な住宅地の外れ。
「入って……」
桜井に案内されたのは一軒家。
敷地はかなり広めで母屋と離れで構成されている。
庭はあるにはあるがコンクリート打ちっぱなしで殺風景。
家自体も非常にシンプルなデザイン。
「手入れが面倒くさいからそうしたらしい」というのが薄井談。
家ひとつ取っても桜井の人間性というモノが伺える。
桜井にとっては音楽以外の事は本当にどうでもいいのだろう。
ようやく桜井の家に到着した事で一息つく要。
タクシーの中では終始無言の二人がスマホでやり取りするだけ。
要が薄井に話しかければ一応は答えてくれるが、視線はスマホから離さない。
おそらく依頼の件でのやり取りなのだろうけど、それなら直接声に出して言えばいいのに……
息が詰まりそうな車内で一人、要は小さな疎外感に苛まれていた。
「要君、行こうか」
「あっ!はい」
仲間外れにされて少し拗ねていたところに薄井からの声。
もしも要が子犬なら間違いなく尻尾をブンブンと振り回している事だろう。
要はそんな自分を自覚し、少し声を上擦らせながら薄井に応じた。
「……すわって」
桜井の案内で居間に通された二人。
家の中は車椅子の桜井に合わせて完全バリアフリー。
家具は必要最小限。
そのほとんどはホームセンターに売っていそうな無機質でメタリックな金属製。
部屋の隅には埃が溜まっている。
掃除をしてないわけではないが十分には行き届いていないようだ。
それからキッチンにはIHヒーターがあるが使った形跡は無い。
ゴミ箱にはインスタント食品や弁当ガラがちらほら見られる事から、自炊していないのだと推察できる。
要はこれを見て、思わず顔をしかめた。
「あの……桜井さん?少しいいですか?」
「ん……なに?」
要がおずおずと手を挙げながら話しかけると、桜井はビクリと肩を震わせた。
「もうお昼ご飯の時間過ぎてますし、何か買って来ましょうか?」
「いや、べつに……」
「あっ、そういえばそうだったな!要君頼めるか?」
どうでも良さそうに断ろうとする桜井の声に薄井の声が被さる。
話を遮られた事で眉をひそめる桜井。
要は桜井の様子を気にしながらも、薄井の言葉に笑顔で頷き部屋を後にした━━
━━パタンと扉が閉じる音……
要が家を出たのを確認する二人。
「薄井……どういうつもりだ」
「お前がまともに話さないからだろう……」
要がいなくなった途端、ビクビクとした態度は何処へやら。
心底不機嫌そうに薄井に突っ掛かる桜井。
それをため息混じりで受け流す薄井。
薄井が要を外にやった理由は至極簡単。
桜井が使い物にならないからだ。
桜井のコミュ障は常軌を逸していた。
本来コミュ障の薄井が心配になるレベルだ。
薄井は自分より酷い事例が目の前にいると、逆に冷静になれるタイプ。
あがり症でも自分よりあがっている人を見ると落ち着くのと同じだ。
さて、要がいなくなった事でようやくまともに話せるようになった桜井。
彼に対して薄井が話を振る。
「桜井。要君がいないうちにしておきたい話があるんだが……」
「ん?なんだ?」
何やら歯の奥にモノが挟まったような口調で切り出す薄井。
いぶかしげな表情を浮かべる桜井。
この喋り方をする時の薄井は必ず厄介事を持ち込むと桜井は知っていた。
「俺、会社クビになった」
「はぁ!!」
薄井の突拍子もない発言に可笑しな声を上げ、表情をこわばらせる桜井……
これから続くであろう話に不吉な予感がよぎる。
「だから、お前んちの離れに居候させてくれ」
「おい!ふざけるなよ!!あそこは僕の仕事場だぞ!!」
不吉な予感は的中……勿論猛抗議。
「大丈夫、これからは真昼野ステラの専属スタジオになるから」
「馬鹿か!!誰が許可すると思っている!!」
「いいじゃん、どうせ仕事無いんだろう!!」
「……ぶっ飛ばすぞ」
「ちゃんと家賃も払うから。それに家事だってやるし」
「くッ!!家賃のあては?」
「真昼野ステラ」
「……勝手にしろ」
怒りと諦観の中の交渉成立。
桜井にとって不快で面倒くさい事この上ない話だ。
だがメリットが無いわけでもない。
まず前提条件として、桜井の財政状況は結構苦しい。
桜井はボカロP。
動画サイトなどの広告収入や曲の制作料・使用料が主な収入源だ。
最近は業界を干されがちで制作料と使用料が右肩下がり。
家賃収入が手に入るなら生活費の足しに出来るし、真昼野ステラの楽曲作成の報酬にも期待できる。
次に家事をしてくれる労働力が確保できる。
車椅子で身体が不自由な桜井にとって家事や身の回りの事は重労働だ。
家にお手伝いさんを置く事も考えたが彼はコミュ障。
人付き合いが嫌で、極力身の回りの事は一人でやってきたが不便な事に変わりは無い。
気の置けない友人である薄井が彼にとってはギリギリのラインなのだ。
本当は嫌だけど仕方がない。
投げやりな言葉の中からは彼の心境を十二分に読み取ることが出来るだろう。
尤も……
「薄井。言っておくが僕はまだあの筋肉だるまを真昼野ステラだと認めたわけじゃないぞ」
彼はまだ金剛寺要=真昼野ステラだとは認めていない。
尚も強硬な態度を崩さない桜井に思わずため息を吐く薄井。
「金剛寺要だ……いい加減要君の事を名前で呼んだらどうだ?」
「うるさい。お前がそう言うのならゴ……金剛寺を試験しても構わないな」
「もちろんだ。ただし、いかがわしいのは禁止だぞ」
「するか!気持ち悪い!!」
薄井の笑えない冗談に青筋を立てて憤慨する桜井。
完全に宇美の影響だろう。
薄井は真昼野ステラをそういうモノとして認識できるようになっていた。
ピンポ~ン!
二人が漫談を繰り広げているところにインターフォン。
要が帰ってきたのだろう。
二人があれこれ話している内に結構な時間が経っていたようだ。
「お待たせしました!」
「いや、大丈夫……ってどうしたんだ、それ!?」
「…………」
薄井と桜井は目を見開いた。
要の手には一食分とは思えないほどの大荷物がぶら下がっていた。
目をパチパチとさせる薄井に要は笑顔で応じる。
「あぁ、これですか?食材に包丁にまな板にお鍋にフライパンにお皿に洗剤。キッチン見た時、全然調理器具とか食器とかが無かったからビックリしましたよ。本当は炊飯器も欲しかったんですけど流石に時間が掛かり過ぎますので、今回はレンジで出来るヤツで勘弁して下さいね」
そう言うや否や、キッチンへと向かい料理の準備を始める要。
この光景に二人は絶句する。
「要君……俺はてっきりお弁当とか買ってくるものだと思ってたんだけど……」
「ダメです!そんな食生活してたら、いつか身体を壊してしまいますよ!!ほら、薄井さんも桜井さんもガリガリじゃないですか!」
「余計な……お世話だ……薄井、棚の中にカップ麺があるからそれを……」
⦅いけません!!たまには栄養があるモノ食べないと!!⦆
要の言葉に薄井は項垂れた。
薄井にとって、桜井と同列に扱われる事が心外だった。
一方、ぼそぼそと抗議する桜井の抵抗も虚しく、『ステラ』の声で逆に怒られてしまう始末。
やっている事が完全にお母さんだ。
⦅ふふふ~ん♪ふんふ~~~ん♪⦆
男は一生母親には勝てないモノ。
鼻歌混じりに食材を切る要。
トントンと小気味のよい音を立てるその背中をただただ眺めている事しかできない二人。
「おい、薄井?彼はいつもあぁなのか?」
「さぁ?俺も昨日知り合ったばかりだから」
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