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第四章_過去を悟る少女、未来に謡うVシンガー
第三十話_信頼と懺悔
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夕刻。笑美の自宅にて。
「笑美さん。急な訪問申し訳ありません」
「別にかめへんよ。それよりどないしたん?いきなり中島悟について相談したいやなんて?」
遮光カーテンで日光を完全に遮り、代わりに人口の光に満たされた空間の中。
残暑も厳しいのに、いつも通り頭のてっぺんからつま先まで白一色の露出の無い服をまとった笑美が首を傾げた。
「事情は先ほど電話で伝えた通りです」
「いや、そういう事やあらへん。なんでウチに頼るんか?っちゅうことや」
薄井は首を傾げた。
笑美にはここに来る前に事情を説明している。
悟と詩織の共通の知人である笑美なら話しくらいは聞いてくれるだろうというのが、薄井の考えだとも説明した。
だが、どうにも笑美の反応が鈍い。
楽しい事には一直線、悲しい事はぶっ潰せが信条の笑美なら協力してくれると踏んでいたのだが……
「あんなぁ~。何年も前にちょっとだけアドバイスしただけのウチの事……詩織はんが憶えていると思います?」
「あっ!」
フェイスカバー越しでも分かる呆れた表情。
薄井は思わず手を打つ。
「確かに彼女の記憶力じゃ……」
「せやろ。あのクソ生意気な悟はんならともかく、謡うポンコツの詩織はんがウチの事なんか憶えとるはずないやろ。そんなウチが精神が不安定な状態の詩織はんに、『ウチは悟はんの知り合いです。悟はんはポックリ逝きました』なんて言ってみぃ?どうなるかなんて考えるまでもあらへん」
「…………」
薄井は正論でボコボコにされ、ぐうの音も出なかった。
項垂れる彼を見かねてか、笑美はため息混じりに話を続ける。
「薄井はん。別に協力せえへんちゅう意味やないんよ。知りたい情報があれば教えるし、協力して欲しい事があったら遠慮なく言ってもらってかめへん。ただ実際に詩織はんと話すのはウチやなくて薄井はんなんよ」
「どういう意味ですか?」
薄井は首を傾げた。
正直笑美の言葉の意味を計りかねていた。
察しの悪い薄井に笑美がこれ見よがしにため息を一つ。
「薄井はん。コメントを打つ時に一番大事な事は?」
「相手の事を考える事です。相手とは配信者だけでなく、一緒に配信を見る同志や今は配信を見ていない第三者も含めてです。自分のコメントで誰かが不快に感じたら配信者は悲しむでしょうから」
「うん、百点満点やな」
「基本中の基本ですよ」
「でもそれって人によって基準がバラバラなんよね」
上げたと思えば落とす。
からかうような笑美の口調に薄井は思わずムッとする。
「でもな。人はバラバラな価値観の者同士分かり合う方法……心を一つにする方法を知っとる」
先ほどまでのおちゃらけた口調とは打って変わって、真剣さを帯びた声で笑美が呟く。
「人は楽しい時間、苦しい時間を共有した時、初めて分かり合える。薄井はん……Liedのライブのお手伝いしたんやろ。どうやった?」
真っ直ぐな笑美の視線が薄井を射貫く。
「もう二度とやりたくないですね。あんな綱渡りみたいなライブ」
薄井は肩をすくめながらおちゃらけて答えた。
あんな胃がキリキリするライブはもう御免だ。
これは紛れもない本心だった。
「嘘はあかんよ」
「どうしてそう思います?」
「だって笑とるやん」
笑美に指摘されて気付いた。
薄井の口元は楽しそうに吊り上がっていた。
「苦楽を共にする事。楽しい時は一緒に笑い、辛い時は励まし合い助け合う。きっとあのライブは詩織はんにとって、悟はん以外と初めて苦楽を共にした瞬間やったと思うんよ」
「そう、かもしれませんね」
薄井の言葉が支えた。
フェイスカバーを外した笑美の優しい眼差しが薄井に向けられていた。
「そういえば、言ってへんかったね。なんでウチがスターヌーンに入ったか?」
「…………」
薄井は頷いて、続きを促した。
あのふざけた入社面接では語られなかった笑美の本心。
「真琴はんが言葉を失った時、薄井はんは迷わず協力してくれはったやろ。しかも危険な橋まで渡って……あれ、なんで?」
「…………」
薄井は答えられなかった。
あの時は無我夢中で正直何も考えていなかった。
でも……
「答えんでもえぇよ。あんたは骨の髄までVオタやから。Vに悲しい終わり方をして欲しくなかったんやろ」
薄井は笑美の言葉に…………首を振った。
「……そんなんじゃ……ありません」
薄井は重い石が詰まったような胸から掠れた声を絞り出した。
「俺はただ……自分が悲しかったんです。誰かが大好きだった人が自分の目の前で消えていくことが……いつか自分の大好きだった人が消えていく現実が……だから……」
薄井の瞳から涙が溢れていた。
あの時はがむしゃらで気づかなかった自分の想いに向き合わされた。
「あの時俺は……自分の為に、自分の感情だけで動いていたんです」
これは懺悔だった。
結果的に上手く行ったからよかったものの、半ば法を犯してまで危険な橋を渡っていた。
一歩間違えば自分だけでなく、周りも巻き込んで大惨事になっていたかもしれない。
そうなっていたら、要は、花代は、スターヌーンは……今更ながら心臓が握りつぶされそうなくらい怖くなる……自分自身の愚かさに。
「薄井はん。あんたは間違いなくアホや。でもな、あんたの愚かさに救われた人は間違いなくおる。えぇやん。結果的に上手くいったんやから」
発疹だらけの笑顔が薄井の心を柔らかく包み込んだ。
「ウチはね。真琴はんの件で苦楽を共にして分かったんや。あんたは信頼に足るアホや。あんたならウチの心臓を預けても後悔せぇへんって……そう思ったんや」
笑美の心臓……光線過敏症というアキレス腱。
笑美にとって、持病を知ってもらった上で協力を求めるというのは相応の覚悟が必要だ。
柊の庇護から離れて、新たな道を模索する決意が出来たのも、薄井の愚かさに当てられたからかもしれない。
そんな自惚れた考えに薄井は心の中で自嘲した。
「薄井はん。あんたはアホや。でも大丈夫。中島悟はもっとアホやった。惚れた女の為に命を削るアホやった。でもあんたは違う。あの子と……詩織はんと一緒に生きるアホになって欲しい」
笑美の瞳には優しさと厳しさ、大きな期待が入り混じっている様に薄井は思えた。
「分かりました。そこまで言わせて他人任せじゃ恰好が付きませんね」
薄井はサングラスを外して、笑美に笑い返した。
特に意味はない。ただ格好つけたかっただけだ。
「じゃあ、悟はんから預かった言葉。あんたに教えるわ」
「えっ?」
「ゆうたやろ?協力するって」
笑美はイタズラを成功させた子供の様に無邪気に笑った。
「あのクソガキ、いきなり小切手と一緒に手紙寄越して来てな。完全に遺言やったんやけど。内容は『僕がいなくなった事に詩織ちゃんが耐えられなかった時に伝えて欲しい。僕の想いは未来に託した』……やったかな。小切手を寄越すあたりが可愛げあらへんやろ」
そんなモノ無くてもちゃんと伝えるのに……
口を尖らせた笑美は言外にそう語っていた。
「ありがとうございます。未来に託した、ですね」
薄井はサングラスをかけ直し、深々と頭を下げた。
サングラスの奥の赤みがかった瞳は焼けた鉄の様に赤々と燃えていた。
「笑美さん。急な訪問申し訳ありません」
「別にかめへんよ。それよりどないしたん?いきなり中島悟について相談したいやなんて?」
遮光カーテンで日光を完全に遮り、代わりに人口の光に満たされた空間の中。
残暑も厳しいのに、いつも通り頭のてっぺんからつま先まで白一色の露出の無い服をまとった笑美が首を傾げた。
「事情は先ほど電話で伝えた通りです」
「いや、そういう事やあらへん。なんでウチに頼るんか?っちゅうことや」
薄井は首を傾げた。
笑美にはここに来る前に事情を説明している。
悟と詩織の共通の知人である笑美なら話しくらいは聞いてくれるだろうというのが、薄井の考えだとも説明した。
だが、どうにも笑美の反応が鈍い。
楽しい事には一直線、悲しい事はぶっ潰せが信条の笑美なら協力してくれると踏んでいたのだが……
「あんなぁ~。何年も前にちょっとだけアドバイスしただけのウチの事……詩織はんが憶えていると思います?」
「あっ!」
フェイスカバー越しでも分かる呆れた表情。
薄井は思わず手を打つ。
「確かに彼女の記憶力じゃ……」
「せやろ。あのクソ生意気な悟はんならともかく、謡うポンコツの詩織はんがウチの事なんか憶えとるはずないやろ。そんなウチが精神が不安定な状態の詩織はんに、『ウチは悟はんの知り合いです。悟はんはポックリ逝きました』なんて言ってみぃ?どうなるかなんて考えるまでもあらへん」
「…………」
薄井は正論でボコボコにされ、ぐうの音も出なかった。
項垂れる彼を見かねてか、笑美はため息混じりに話を続ける。
「薄井はん。別に協力せえへんちゅう意味やないんよ。知りたい情報があれば教えるし、協力して欲しい事があったら遠慮なく言ってもらってかめへん。ただ実際に詩織はんと話すのはウチやなくて薄井はんなんよ」
「どういう意味ですか?」
薄井は首を傾げた。
正直笑美の言葉の意味を計りかねていた。
察しの悪い薄井に笑美がこれ見よがしにため息を一つ。
「薄井はん。コメントを打つ時に一番大事な事は?」
「相手の事を考える事です。相手とは配信者だけでなく、一緒に配信を見る同志や今は配信を見ていない第三者も含めてです。自分のコメントで誰かが不快に感じたら配信者は悲しむでしょうから」
「うん、百点満点やな」
「基本中の基本ですよ」
「でもそれって人によって基準がバラバラなんよね」
上げたと思えば落とす。
からかうような笑美の口調に薄井は思わずムッとする。
「でもな。人はバラバラな価値観の者同士分かり合う方法……心を一つにする方法を知っとる」
先ほどまでのおちゃらけた口調とは打って変わって、真剣さを帯びた声で笑美が呟く。
「人は楽しい時間、苦しい時間を共有した時、初めて分かり合える。薄井はん……Liedのライブのお手伝いしたんやろ。どうやった?」
真っ直ぐな笑美の視線が薄井を射貫く。
「もう二度とやりたくないですね。あんな綱渡りみたいなライブ」
薄井は肩をすくめながらおちゃらけて答えた。
あんな胃がキリキリするライブはもう御免だ。
これは紛れもない本心だった。
「嘘はあかんよ」
「どうしてそう思います?」
「だって笑とるやん」
笑美に指摘されて気付いた。
薄井の口元は楽しそうに吊り上がっていた。
「苦楽を共にする事。楽しい時は一緒に笑い、辛い時は励まし合い助け合う。きっとあのライブは詩織はんにとって、悟はん以外と初めて苦楽を共にした瞬間やったと思うんよ」
「そう、かもしれませんね」
薄井の言葉が支えた。
フェイスカバーを外した笑美の優しい眼差しが薄井に向けられていた。
「そういえば、言ってへんかったね。なんでウチがスターヌーンに入ったか?」
「…………」
薄井は頷いて、続きを促した。
あのふざけた入社面接では語られなかった笑美の本心。
「真琴はんが言葉を失った時、薄井はんは迷わず協力してくれはったやろ。しかも危険な橋まで渡って……あれ、なんで?」
「…………」
薄井は答えられなかった。
あの時は無我夢中で正直何も考えていなかった。
でも……
「答えんでもえぇよ。あんたは骨の髄までVオタやから。Vに悲しい終わり方をして欲しくなかったんやろ」
薄井は笑美の言葉に…………首を振った。
「……そんなんじゃ……ありません」
薄井は重い石が詰まったような胸から掠れた声を絞り出した。
「俺はただ……自分が悲しかったんです。誰かが大好きだった人が自分の目の前で消えていくことが……いつか自分の大好きだった人が消えていく現実が……だから……」
薄井の瞳から涙が溢れていた。
あの時はがむしゃらで気づかなかった自分の想いに向き合わされた。
「あの時俺は……自分の為に、自分の感情だけで動いていたんです」
これは懺悔だった。
結果的に上手く行ったからよかったものの、半ば法を犯してまで危険な橋を渡っていた。
一歩間違えば自分だけでなく、周りも巻き込んで大惨事になっていたかもしれない。
そうなっていたら、要は、花代は、スターヌーンは……今更ながら心臓が握りつぶされそうなくらい怖くなる……自分自身の愚かさに。
「薄井はん。あんたは間違いなくアホや。でもな、あんたの愚かさに救われた人は間違いなくおる。えぇやん。結果的に上手くいったんやから」
発疹だらけの笑顔が薄井の心を柔らかく包み込んだ。
「ウチはね。真琴はんの件で苦楽を共にして分かったんや。あんたは信頼に足るアホや。あんたならウチの心臓を預けても後悔せぇへんって……そう思ったんや」
笑美の心臓……光線過敏症というアキレス腱。
笑美にとって、持病を知ってもらった上で協力を求めるというのは相応の覚悟が必要だ。
柊の庇護から離れて、新たな道を模索する決意が出来たのも、薄井の愚かさに当てられたからかもしれない。
そんな自惚れた考えに薄井は心の中で自嘲した。
「薄井はん。あんたはアホや。でも大丈夫。中島悟はもっとアホやった。惚れた女の為に命を削るアホやった。でもあんたは違う。あの子と……詩織はんと一緒に生きるアホになって欲しい」
笑美の瞳には優しさと厳しさ、大きな期待が入り混じっている様に薄井は思えた。
「分かりました。そこまで言わせて他人任せじゃ恰好が付きませんね」
薄井はサングラスを外して、笑美に笑い返した。
特に意味はない。ただ格好つけたかっただけだ。
「じゃあ、悟はんから預かった言葉。あんたに教えるわ」
「えっ?」
「ゆうたやろ?協力するって」
笑美はイタズラを成功させた子供の様に無邪気に笑った。
「あのクソガキ、いきなり小切手と一緒に手紙寄越して来てな。完全に遺言やったんやけど。内容は『僕がいなくなった事に詩織ちゃんが耐えられなかった時に伝えて欲しい。僕の想いは未来に託した』……やったかな。小切手を寄越すあたりが可愛げあらへんやろ」
そんなモノ無くてもちゃんと伝えるのに……
口を尖らせた笑美は言外にそう語っていた。
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