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彼はスッと表情を消し、青い瞳に薄っすらと怒りが浮かび上がると、彼は私の体をまたベットへ沈ませる。
「受け入れてくれたと思ったけれど、足りなかったみたいだね」
パトリックは脚を持ち上げると、蜜壺へ固くなった竿を押し当てた。
「ぃやっ、パトリック、待ってッッ、あぁッ」
「大丈夫、次はさっきより気持ちいいはずだから。僕を受け入れるまで離さない」
ズブズブズッと竿が蜜壺を貫いていくと、敏感になった体が反応する
「あぁんッ、ダメッ、あああぁぁぁあん」
腰を高く持ち上げられピストンが始まると、もう何も考えられない。
先ほどよりも強い快楽が押し寄せると、喘ぎ声が響く。
彼はその声を口で塞ぐと、深い口づけに唾液が溢れだした。
「んん~~ッ、ふぅ、あぁん、うぅん、~~~~~んんッッ」
痛みはなく快楽が全身を覆う。
激しく突き上げる竿に、ドロッと愛蜜が溢れ出した。
私を求めるパトリックの姿。
青い瞳に自分の姿が映しだれると、体の熱が高まっていく。
何度も何度も奥を突き上げられ、何も考えられなくなると、快楽の渦に飲み込まれていったのだった。
翌日目覚めると、私はベッドで眠っていた。
シーツは乱れておらず、綺麗なまま。
パトリックの姿はどこにもない。
夢だったのかと体を起こすと、下半身に鈍い痛みがはしった。
衣服は身に着けておらず、胸元を見ると、赤い花びらがいくつもちりばめられている。
夢じゃない……、いつの間に眠ってしまったのだろう。
朧げな記憶の中で思い出せるのは、彼の情熱的な青い瞳。
一晩中求めた彼の姿。
私は腹部を抑えながら体を丸めると、考えがまとまらないまま蹲ったのだった。
日が昇ったころ、ウェインが屋敷にやってきた。
彼の屋敷へ行くと言った私を、迎えに来てくれたのだ。
けれどこんな状況で、彼の元へ行くことは出来ない。
だけどこの話をなかったことにしたくない。
彼がいなくなれば逃げ出す方法がなくなってしまうから。
私はなんとか理由をつけて延期を申し出ると、彼は怒ることもなく快く承諾してくれた。
私は帰ろうとする彼を引き留めると、話をするために庭へ誘った。
テラスへと案内し、メイドにお茶とお菓子を用意させる。
晴れ渡った空の下で、向かい合って座ると談笑しながらお茶を楽しむ。
体に染みついた彼の匂いを熱を、何とかして忘れたかった。
「お誘いありがとうございます。嬉しいです」
「いえ、こちらこそ無理を言ってしまって……」
「いやいや、そんな……。こうしてあなたとお茶をできるだけで幸せなのですから」
照れながら話す彼の姿に、私は首を傾げる。
「そうですか?あの……どうしてそれほどまで?」
夜会で何度か会っていると言っていたけれど、私みたいな平凡な女にどうして……?
率直な疑問を投げかけてみると、彼の頬が赤く染まる。
「いえ、その……実はあなたと初めて会ったのは、夜会ではないんです。お城で一度……覚えていないとは思いますが……。私は剣を嗜んでおりまして、あの日も鍛錬に勤しんでいた。そこにあなたが現れたんです。その時見たあなたの笑顔が美しくて眩しくて、一目で恋に落ちました。夜会でいつもあなたの姿を探しては話しかけて……お恥ずかしい。だからこうして私の誘いを受けてくれただけで、本当に幸せなんです」
衝撃的な事実に目が点になる。
全く記憶にない、お城にはパトリックを連れて、何度も訪れたことはあるけれど……。
「そうだったのですね、すみません……。平凡な私に一目ぼれなんて信じられませんわ」
「謝らないでください、平凡なんてそんなッッ、あなたは綺麗だ。笑った顔は天使のように美しい」
彼はぎこちない様子で私の手を握ると、顔を真っ赤に笑って見せた。
天使、その言葉は私が初めてパトリックを見て浮かんだ言葉。
お世辞なのだろうが、私と同じ言葉を選んだ彼に何だか嬉しくなる。
私もつられて笑うと、パトリックへの感情が少し和らいだ気がした。
「受け入れてくれたと思ったけれど、足りなかったみたいだね」
パトリックは脚を持ち上げると、蜜壺へ固くなった竿を押し当てた。
「ぃやっ、パトリック、待ってッッ、あぁッ」
「大丈夫、次はさっきより気持ちいいはずだから。僕を受け入れるまで離さない」
ズブズブズッと竿が蜜壺を貫いていくと、敏感になった体が反応する
「あぁんッ、ダメッ、あああぁぁぁあん」
腰を高く持ち上げられピストンが始まると、もう何も考えられない。
先ほどよりも強い快楽が押し寄せると、喘ぎ声が響く。
彼はその声を口で塞ぐと、深い口づけに唾液が溢れだした。
「んん~~ッ、ふぅ、あぁん、うぅん、~~~~~んんッッ」
痛みはなく快楽が全身を覆う。
激しく突き上げる竿に、ドロッと愛蜜が溢れ出した。
私を求めるパトリックの姿。
青い瞳に自分の姿が映しだれると、体の熱が高まっていく。
何度も何度も奥を突き上げられ、何も考えられなくなると、快楽の渦に飲み込まれていったのだった。
翌日目覚めると、私はベッドで眠っていた。
シーツは乱れておらず、綺麗なまま。
パトリックの姿はどこにもない。
夢だったのかと体を起こすと、下半身に鈍い痛みがはしった。
衣服は身に着けておらず、胸元を見ると、赤い花びらがいくつもちりばめられている。
夢じゃない……、いつの間に眠ってしまったのだろう。
朧げな記憶の中で思い出せるのは、彼の情熱的な青い瞳。
一晩中求めた彼の姿。
私は腹部を抑えながら体を丸めると、考えがまとまらないまま蹲ったのだった。
日が昇ったころ、ウェインが屋敷にやってきた。
彼の屋敷へ行くと言った私を、迎えに来てくれたのだ。
けれどこんな状況で、彼の元へ行くことは出来ない。
だけどこの話をなかったことにしたくない。
彼がいなくなれば逃げ出す方法がなくなってしまうから。
私はなんとか理由をつけて延期を申し出ると、彼は怒ることもなく快く承諾してくれた。
私は帰ろうとする彼を引き留めると、話をするために庭へ誘った。
テラスへと案内し、メイドにお茶とお菓子を用意させる。
晴れ渡った空の下で、向かい合って座ると談笑しながらお茶を楽しむ。
体に染みついた彼の匂いを熱を、何とかして忘れたかった。
「お誘いありがとうございます。嬉しいです」
「いえ、こちらこそ無理を言ってしまって……」
「いやいや、そんな……。こうしてあなたとお茶をできるだけで幸せなのですから」
照れながら話す彼の姿に、私は首を傾げる。
「そうですか?あの……どうしてそれほどまで?」
夜会で何度か会っていると言っていたけれど、私みたいな平凡な女にどうして……?
率直な疑問を投げかけてみると、彼の頬が赤く染まる。
「いえ、その……実はあなたと初めて会ったのは、夜会ではないんです。お城で一度……覚えていないとは思いますが……。私は剣を嗜んでおりまして、あの日も鍛錬に勤しんでいた。そこにあなたが現れたんです。その時見たあなたの笑顔が美しくて眩しくて、一目で恋に落ちました。夜会でいつもあなたの姿を探しては話しかけて……お恥ずかしい。だからこうして私の誘いを受けてくれただけで、本当に幸せなんです」
衝撃的な事実に目が点になる。
全く記憶にない、お城にはパトリックを連れて、何度も訪れたことはあるけれど……。
「そうだったのですね、すみません……。平凡な私に一目ぼれなんて信じられませんわ」
「謝らないでください、平凡なんてそんなッッ、あなたは綺麗だ。笑った顔は天使のように美しい」
彼はぎこちない様子で私の手を握ると、顔を真っ赤に笑って見せた。
天使、その言葉は私が初めてパトリックを見て浮かんだ言葉。
お世辞なのだろうが、私と同じ言葉を選んだ彼に何だか嬉しくなる。
私もつられて笑うと、パトリックへの感情が少し和らいだ気がした。
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