【R18】 義理の弟は私を偏愛する

あみにあ

文字の大きさ
7 / 14

7

しおりを挟む
彼はスッと表情を消し、青い瞳に薄っすらと怒りが浮かび上がると、彼は私の体をまたベットへ沈ませる。

「受け入れてくれたと思ったけれど、足りなかったみたいだね」

パトリックは脚を持ち上げると、蜜壺へ固くなった竿を押し当てた。

「ぃやっ、パトリック、待ってッッ、あぁッ」

「大丈夫、次はさっきより気持ちいいはずだから。僕を受け入れるまで離さない」

ズブズブズッと竿が蜜壺を貫いていくと、敏感になった体が反応する

「あぁんッ、ダメッ、あああぁぁぁあん」

腰を高く持ち上げられピストンが始まると、もう何も考えられない。
先ほどよりも強い快楽が押し寄せると、喘ぎ声が響く。
彼はその声を口で塞ぐと、深い口づけに唾液が溢れだした。

「んん~~ッ、ふぅ、あぁん、うぅん、~~~~~んんッッ」

痛みはなく快楽が全身を覆う。
激しく突き上げる竿に、ドロッと愛蜜が溢れ出した。
私を求めるパトリックの姿。
青い瞳に自分の姿が映しだれると、体の熱が高まっていく。
何度も何度も奥を突き上げられ、何も考えられなくなると、快楽の渦に飲み込まれていったのだった。


翌日目覚めると、私はベッドで眠っていた。
シーツは乱れておらず、綺麗なまま。
パトリックの姿はどこにもない。

夢だったのかと体を起こすと、下半身に鈍い痛みがはしった。
衣服は身に着けておらず、胸元を見ると、赤い花びらがいくつもちりばめられている。
夢じゃない……、いつの間に眠ってしまったのだろう。
朧げな記憶の中で思い出せるのは、彼の情熱的な青い瞳。
一晩中求めた彼の姿。
私は腹部を抑えながら体を丸めると、考えがまとまらないまま蹲ったのだった。

日が昇ったころ、ウェインが屋敷にやってきた。
彼の屋敷へ行くと言った私を、迎えに来てくれたのだ。
けれどこんな状況で、彼の元へ行くことは出来ない。
だけどこの話をなかったことにしたくない。
彼がいなくなれば逃げ出す方法がなくなってしまうから。
私はなんとか理由をつけて延期を申し出ると、彼は怒ることもなく快く承諾してくれた。

私は帰ろうとする彼を引き留めると、話をするために庭へ誘った。
テラスへと案内し、メイドにお茶とお菓子を用意させる。
晴れ渡った空の下で、向かい合って座ると談笑しながらお茶を楽しむ。
体に染みついた彼の匂いを熱を、何とかして忘れたかった。

「お誘いありがとうございます。嬉しいです」

「いえ、こちらこそ無理を言ってしまって……」

「いやいや、そんな……。こうしてあなたとお茶をできるだけで幸せなのですから」

照れながら話す彼の姿に、私は首を傾げる。

「そうですか?あの……どうしてそれほどまで?」

夜会で何度か会っていると言っていたけれど、私みたいな平凡な女にどうして……?
率直な疑問を投げかけてみると、彼の頬が赤く染まる。

「いえ、その……実はあなたと初めて会ったのは、夜会ではないんです。お城で一度……覚えていないとは思いますが……。私は剣を嗜んでおりまして、あの日も鍛錬に勤しんでいた。そこにあなたが現れたんです。その時見たあなたの笑顔が美しくて眩しくて、一目で恋に落ちました。夜会でいつもあなたの姿を探しては話しかけて……お恥ずかしい。だからこうして私の誘いを受けてくれただけで、本当に幸せなんです」

衝撃的な事実に目が点になる。
全く記憶にない、お城にはパトリックを連れて、何度も訪れたことはあるけれど……。

「そうだったのですね、すみません……。平凡な私に一目ぼれなんて信じられませんわ」

「謝らないでください、平凡なんてそんなッッ、あなたは綺麗だ。笑った顔は天使のように美しい」

彼はぎこちない様子で私の手を握ると、顔を真っ赤に笑って見せた。
天使、その言葉は私が初めてパトリックを見て浮かんだ言葉。
お世辞なのだろうが、私と同じ言葉を選んだ彼に何だか嬉しくなる。
私もつられて笑うと、パトリックへの感情が少し和らいだ気がした。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

元彼にハメ婚させられちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
元彼にハメ婚させられちゃいました

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

処理中です...