[R18] 異世界は突然に……

あみにあ

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第二章

※閑話:彼女と過ごす日々5:前編(アーサー視点)

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俺の腕の中でグッタリとする彼女の額に優しくキスを落とすと、彼女は潤んだ漆黒の瞳で、俺を強く睨みつける。
そんな姿に俺の欲望が刺激されると、また下半身が疼き始めた。
もっと俺を見ろ……。
俺はそんな彼女を強く抱きしめ、移転魔法を唱えると、自分の部屋までの道筋を頭の中で辿っていく。

突然の事に驚いた様子を見せた。
移転魔法が発動し、辺りの視界が歪み始める中、俺の首へ回された腕の力が強くなると、彼女はギュッと俺に強くしがみ付く。
そんな彼女の姿に胸の奥が満たされていく中、俺は彼女の髪を優しく撫でると、自室へ移動した。

部屋につくや否や、俺は彼女をベッドの上に押し倒すと、彼女をベッドへと縫い付ける。
彼女は必死に抵抗を見せるが……所詮女の力、押さえつけることは容易い。
乱れた服から除く肌に舌をそわせてみると、次第に彼女の抵抗が弱くなっていった。

「あぁっ、いやっ、もうやめて!!」

「ダメだ。俺はまだ満足していない」

快楽に抗う様に、嫌だ嫌だと抵抗する彼女の漆黒の瞳を見据えると、彼女の真っ白な肌に、ゆっくりと舌をそわせていく。
こいつは本当に感度がいいなぁ……。
俺は敏感に反応を見せる彼女を楽しむように、ゆっくりじっくりと味わっていると、彼女の甘い声が耳に届いた。
その声に下半身がまた疼くと、先ほど果てたはずの竿は硬く大きくなっていた。

あぁ……もっともっと欲しくなる。

その瞳に俺だけを映したい。

欲望のままに彼女の脚を持ち上げ大きく広げてみると、彼女は顔を真っ赤にし、必死に身をよじらせる。
俺は可愛らしい彼女の抵抗をそぐように、強い箇所へ舌を強く押しあてると、彼女の小さな体がビクビクと反応を見せた。

「あぁん、いやぁっ、ひぃっ、あんっ、ふぁぁん」

愛蜜が溢れグチョグチョになった突起に、軽く歯をたてると、彼女の体が大きく跳ね、どんどん愛蜜が溢れ出てくる。
甘く淫乱な彼女の蜜をジュルジュルと吸い取ると、彼女の瞳に涙が浮かんでいた。
そんな淫らな彼女の姿に胸の奥から湧き上がる欲望を抑えられなくなると、俺は彼女の服を剥ぎ取り、硬くなった竿を愛蜜の中へ押し入れる。

ズブズブと一気に竿を挿入し、彼女の甲高い声が部屋に響くと、愛蜜が俺の竿に絡みついていく。
そのまま激しく腰を動かすと、彼女の中がビクビクと小刻みに震えた。
その度に彼女の中は俺の竿をギュッと締め上げていく。
はぁ……すぐに持っていかれそうになるな……。
少し動きを緩める中、ふと彼女に視線を向けると、彼女の頬に涙が流れていた。

「あぁん……っっ、はぁっ、あぁぁぁん、どうして……どうして、あぁっ、こんな事するの……」

力なく呟かれた言葉に俺は動きを止めると、彼女を見下ろす様に視線を向ける。

「好きだから、だから俺はあんたが欲しい」

「……っっ、私は好きじゃないわ……私は彼を忘れられないの……」

そう涙を流しながら囁かれた言葉に胸が激しく痛むのを感じる中、俺は強く彼女の体を引き寄せると、壊れ物を扱うように、優しく腕の中へ閉じ込める。

「……だからこうして俺を覚えさせているんだ。あんたは俺の名声や、顔、金、全てに惹かれない。ならこうする以外に、あんたをものにする方法を、俺は知らない」

俺はそのまま彼女の口を塞ぐように、彼女の唇を舌でこじ開けると、大きく腰を突き上げる。
くぐもった声に愛蜜が溢れ、彼女の体が痙攣すると、今……俺に感じながら乱れる彼女の姿に、俺の心が満たされていく。
そのまま何度も何度も彼女を抱き続ける中、彼女が何度目かになる絶頂をむかえた瞬間……彼女は気絶するように深く眠りについた。

浅い息を繰り返し、俺のベッドへ身をゆだねる彼女の髪を掬い上げ、軽くキスを落とすと、そっと彼女の左手へ視線を向ける。
そこには月明かりが反射し、キラキラと輝くシルバーのリングが輝いていた。
その光に胸の奥から何とも言えない黒い感情が湧き上がってくる中、俺は彼女の左手に自然と手を伸ばすと、強く強く握りしめる。

俺は……自分勝手な思いのまま、勢いでシルバーのリングを投げる振りをした。

きっとすぐに諦めるだろうと思っていたのだが……彼女は何時間も探し続けていた。

この世界の女ならありえない。

たかが男から貰ったプレゼントを、生涯大事にしてくれるような女なんていない。

彼女にここまで想われる男を憎く思う反面、羨ましくもあった。

俺は今までそんな風に、人に思われたことがなかったからな。

彼女が俺を選べば、その強い想い……いや信念を俺に向けてくれると考えると、ずっと抱え込んでいた不安が消えていく気がする。

だがあの強い漆黒の瞳に、まだ俺の姿は映っていない。

そんな事……彼女に出会った時からわかっていた。

それがひどくもどかしく、快楽を与え続けても抵抗を見せる彼女の存在は、苛立ちがつのるばかりだった。

だが……彼女と居ると、俺が俺である事が出来る。

俺の事を何も知らないからこそ、ありのままの俺を受け止めてくれる。

城の中で……あの日からずっと一人だった俺には、それが一番の救いだった。

彼女が俺の隣で寄り添ってくれるのなら、本当の国王になった時、俺は俺で在りつづけられる気がするんだ。

だからこそ彼女を俺の物にしたい。

なぁ、どうすれば異世界の姫は、俺の物になってくれるんだ?

このまま抱き続ければ、いつかは俺の物になるのだろうか?

今まで散々遊んできた俺が……初めて好きになった相手にどうすればいいのかわからない。

昔の兄上なら……どうするのだろうか。

俺は今ここには居ない兄を頭に思い浮かべると、夜空に輝く大きな月を見上げていた。
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