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第三章
エピローグ
しおりを挟むそれから数年後、エンゼル王国は多くの問題を抱えながらも法律の改正。
戦争をしない為にあらゆる手段を使って敵国から国を守り、そして武力の無い国を守るべく奔走した。
そして、男尊女卑の世を無くすべく、新しい時代の扉を開いた。
その後に一人の女官が国を動かす裏宰相とまで呼ばれるようになった物語が小説にされた。
真実の愛ではなく理を選び最後まで人々の幸福の為に奔走し続けた女性。
その女性の数奇な生き方に感銘を持った多くの女性は後に彼女のような女官、官僚を目指したが。
その本人が幸福だったかは本人にしか解らない。
ただ彼女を良く知る人物は。
「カナリアならばこういうでしょう?幸福だと」
女官を深く愛した女王は微笑みながら告げた。
「彼女はどんな状況でも笑って幸せになるのだから」
誰よりもカナリアの可能性を信じていた女王は静かに笑いながら海の向こうを見上げてそう告げた。
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