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286話
しおりを挟む遠野が「すばる。サーラ様は、いったい何者なんだ。あの膨大な魔力。それにいとも簡単に強力な結界の中に入れる。目的地にも来れる。魔法陣の光り方も今まで見たこともない。」
珍しく興奮するいぶきに驚きながらも、すばるも興奮していた。
「そうだな。いぶき。今まで見たこともないよな。興味があるよな。」
2人はそんな会話をしていた。
たつきは、サーラという名前。どこかで聞いたような気がするんだが、どこでだろう??
思い出そうとしていた。
智風は、天音の事が心配で、応接室の中をウロウロと歩きまわっていた。
隣の部屋では
サーラが天音に「ごめんね。印を見せてね。」
天音は「はい。」とワンピースのボタンを3個外した。
「ありがとう。」サーラは左胸の印を見て「あ、もう良いわよ。」そして、ブツブツ独り言を言いながら考えこんでいた。
天音と母親が心配そうに、見ていた。
「お母さん。」
「きっと大丈夫よ。」
そして「あれだわ。」と小声で言った。
部屋の中からサーラが
「みなさん。中にどうぞ。」と
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