~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活～

332話 巨人族の村 アリス②

家がどこか聞かれたけど、名前しか言わなかったわ。あら。もしかして家に連絡して、お父様に挨拶を。キャごめんなさい。気が付かなかったわ。

家も用意してもらったわ。
同じ家でもいいのに～。
周りに気を使ったのね。

会った日から、グロウは私に会いに来なかったわ。

私はいつでもグロウに捧げるつもりなのに。

恥ずかしいのね。ふふ。

早くあの逞しい腕に抱かれたいわ。どんなに幸せな気分になるのかしら。ウットリ

使用人がどこからか情報を得てきた。なんと。グロウには、
つきがさ町に婚約者がいるみたい。

あ～かわいそうに。だから私のもとに来れなかったのね。
納得だわ。

きっと両親に勝手に決められたのね。優しいグロウですもの。
その婚約者に遠慮しているのね。

そうだわ。運命の私が、直接会って話をしてきましょう。
グロウも喜ぶわね。

流石。運命の人アリスだ。と言って抱きしめてくれるわ。
ふふ。もしかしたら～口付も

キャ　キャ

さっそく行きたかったけど～
お義母様と一緒に出かけているみたい。

グロウもイライラしているらしいわ。婚約解消したいのに、本人がいないんじゃできないわよね。かわいそうに～。

そうだわ。いつでもグロウが私を求めても良いように、香油でマッサージしてもらいましょう。たしか最上級の香油をもっていたのよね～♪

そして使用人を呼んだ。