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1章 東風の訪問者
1-3 マインズへ
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次の朝、ルイスがエルニスとテイルの元にやってきました。
「やったよ!ついにあの箱を開けられたんだ!」ルイスはテーブルの上に、古ぼけた紙切れを置きます。
「この紙切れが箱の中に入っていたの?」テイルがたずねました。
「そう、どうもこれは、何かの地図みたいなんだ。よく見ると、これはこのあたりの地図で、王都のあたりに赤いバツ印が書かれているんだ」ルイスが地図を指さします。
「本当だ・・・!」
「一体、何の地図なの?」これに、ルイスは首を横に振ります。
「それはわからない、でも、上の方に『神器』って書いてある、もしかしたら、宝の地図かもしれないよ!」それを聞いたエルニスはワクワクします。
「宝の地図かぁ・・・!それが本当なら、ぜひ探したいなぁ!」そこで玄関のドアがノックの音がすると、外では鎧を着込んだ兵士が立っていたのです。
「なんでしょう?」白いローブを着込んだテイルの母クレアがたずねます。
「テイルはいるか?」
「娘なら奥にいますけど、何か?」
「テイルには、国の宝を盗んだ疑いがかけられている!」それを聞いたクレアは耳を疑います。
「えっ!?うちの娘が・・・盗みを!?」
「直ちに城に呼び出せとの大臣殿からの命令だ!」テイルが城に連行されていくのを心配したエルニスは、後を追います。
テイルは城の展示室に呼び出されると、そこには、貴族的な服をまとう、ちょび髭の小太りの大臣が仁王立ちしています。
「テイルよ、お前はここに展示してあった『アルケリスの結晶』を盗んだだろ!?」テイルは首を横に振ります。
「私はそんなことはしません!」しかし、大臣はまるで信じません。
「ウソをつくんじゃない!お前によく似た女が、結晶のショーケースを割り、石を持ち出すところを見られているぞ!」これにエルニスも反論します。
「テイルは昨日からお城には行っていませんよ!」
「関係ない者が口をはさむんじゃない!」エルニスはムッとします。
「・・・わかりました、キーパーの名に懸けて、私が真犯人を捕まえます!」
「おもしろい!では、明日までに犯人を捕まえてこい、間に合わなければ、お前の両親を牢屋送りにしてやろう!」
二人が城の出口に差し掛かったところで、白いローブにバケツの様な青いぼうしを着用し、銀髪のショートヘアーの青い瞳を持つタレ目の少年がやってきました。
「テイル、何事!?」テイルはすぐにハッとして言います。
「カインじゃない!どうしてここに!?」
「君がお城の兵士に連れられて城に入っていったから、心配になって・・・!」カインはテイルから事情を聞きました。
「なるほど!そういえば、それらしき石を持った何者かが、北の鉱山町マインズに行くのを見たよ!ぼくも一緒に行くよ!バディのピンチだし、ウルフ団の事だから、何かあるよ!」カインを加えて、エルニスたちは王都を出て、北の方を目指しました。
「やったよ!ついにあの箱を開けられたんだ!」ルイスはテーブルの上に、古ぼけた紙切れを置きます。
「この紙切れが箱の中に入っていたの?」テイルがたずねました。
「そう、どうもこれは、何かの地図みたいなんだ。よく見ると、これはこのあたりの地図で、王都のあたりに赤いバツ印が書かれているんだ」ルイスが地図を指さします。
「本当だ・・・!」
「一体、何の地図なの?」これに、ルイスは首を横に振ります。
「それはわからない、でも、上の方に『神器』って書いてある、もしかしたら、宝の地図かもしれないよ!」それを聞いたエルニスはワクワクします。
「宝の地図かぁ・・・!それが本当なら、ぜひ探したいなぁ!」そこで玄関のドアがノックの音がすると、外では鎧を着込んだ兵士が立っていたのです。
「なんでしょう?」白いローブを着込んだテイルの母クレアがたずねます。
「テイルはいるか?」
「娘なら奥にいますけど、何か?」
「テイルには、国の宝を盗んだ疑いがかけられている!」それを聞いたクレアは耳を疑います。
「えっ!?うちの娘が・・・盗みを!?」
「直ちに城に呼び出せとの大臣殿からの命令だ!」テイルが城に連行されていくのを心配したエルニスは、後を追います。
テイルは城の展示室に呼び出されると、そこには、貴族的な服をまとう、ちょび髭の小太りの大臣が仁王立ちしています。
「テイルよ、お前はここに展示してあった『アルケリスの結晶』を盗んだだろ!?」テイルは首を横に振ります。
「私はそんなことはしません!」しかし、大臣はまるで信じません。
「ウソをつくんじゃない!お前によく似た女が、結晶のショーケースを割り、石を持ち出すところを見られているぞ!」これにエルニスも反論します。
「テイルは昨日からお城には行っていませんよ!」
「関係ない者が口をはさむんじゃない!」エルニスはムッとします。
「・・・わかりました、キーパーの名に懸けて、私が真犯人を捕まえます!」
「おもしろい!では、明日までに犯人を捕まえてこい、間に合わなければ、お前の両親を牢屋送りにしてやろう!」
二人が城の出口に差し掛かったところで、白いローブにバケツの様な青いぼうしを着用し、銀髪のショートヘアーの青い瞳を持つタレ目の少年がやってきました。
「テイル、何事!?」テイルはすぐにハッとして言います。
「カインじゃない!どうしてここに!?」
「君がお城の兵士に連れられて城に入っていったから、心配になって・・・!」カインはテイルから事情を聞きました。
「なるほど!そういえば、それらしき石を持った何者かが、北の鉱山町マインズに行くのを見たよ!ぼくも一緒に行くよ!バディのピンチだし、ウルフ団の事だから、何かあるよ!」カインを加えて、エルニスたちは王都を出て、北の方を目指しました。
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