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2章 森の危機
2-3 キャンベルのお礼
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エルニスたちは、キャンベルに向き直って言います。
「キャンベル、ケガはないかい?」
「はい、大丈夫です、危ないところを助けていただき、ありがとうございました。お礼をさせて下さい」
キャンベルの案内で、森の中を進んでいくと、そこは、白い壁に赤いとんがり屋根の家々が並ぶ町があったのです。
「ここはマジカ、魔法使いたちの町ですよ」
「へぇ、森の中にこんな町があったなんて」
「何かを焼いているようないい匂いがするわ」
キャンベルは自宅に二人を招きいれると、中に麻の服に、紫のケープをまとった白髪のおばあさんがいました。
「おや、お客さんですか?私はキャンベルの祖母です、さぁ、遠慮せずにくつろいでくださいな」
エルニスとテイルがテーブルの席に座ると、キャンベルは炎の魔法を使ってコンロに火をつけ、フライパンでパンケーキを焼き始めました。
「わぁ・・・なんだかお腹がすいてきたなぁ」
「おいしそうな匂いね・・・」
そして、ほどなくしてパンケーキが出来上がり、お皿に盛りつけ、メープルをたっぷりかけて二人にふるまいました。
「わぁ・・・!おいしいや!キャンベルちゃん、料理が上手だね!」
「なんか、町で売っているのとちょっと違うわね・・・?」
「お粗末様です、これは卵などを使っていないヴィーガンパンケーキですよ」キャンベルが説明します。そして、食べ終わった後、二人は居間でくつろいでいました。
「皆さん、キャンベルが危ないところを助けていただき、ありがとうございました」
「いいえ、私はキーパーとして、当然のことをしたまでですよ」テイルは左手を軽く左右にふると、エルニスも言います。
「大したことじゃないですよ」
キャンベルが、家を出る二人を見送るために外に出ると、そこでは騒ぎになっていました。
「どうしましたか?」話していた魔女が言いました。
「キャンベルさん、大変よ!なんでも、マジカの名家マーシャル家のバーサさんが病気にかかってしまったんですって、それを治すには、エルフの薬が必要なの!それで、バーサさんのご令嬢であるリンさんがエルフの国アールヴヘイムに向かったの・・・!」
そこにピンクのドレスを着て、ウェーブのかかった金髪を上でツインテールにした青い瞳の少女がやってきました。
「リンさん!」
「くっ・・・魔法使いの名家マーシャル家の息女であるわたくしを追い出すなんて・・・!エルフたちはなんて無礼なの!」リンは不機嫌さをあらわにします。
「じゃあ、わたしが行ってきますよ!」キャンベルが言うと、リンが言いました。
「わたくしがダメなことが、あなたに出来っこありませんわ!」
森の北東の奥に、エルフの国アールヴヘイムがあり、ほどなくしてエルフたちの町が見えてきましたが、入口の見張りに立つ兵たちは、持っている槍をXの形に交差させます。
「待て!これより先によそ者を入れるわけにはいかん!」これにキャンベルが訴えます。
「私の町の方が病気になったんです、それを治すのにエルフの薬がいるんですよ!」しかし、兵たちは聞きいれません。
「どんな理由があろうとも、エルフの領域に異種族を入れるわけにはいかん!」そこに、ボロボロになったエルフの兵がやってきました。
「大変です!なんでも、ゴーシャ国の悪徳業者が、森で採れる金を目当てに、北の森で違法伐採をしています!」
「なんですって!?」
エルニスたちは、すぐさま森の北の方へと急ぎます。
「キャンベル、ケガはないかい?」
「はい、大丈夫です、危ないところを助けていただき、ありがとうございました。お礼をさせて下さい」
キャンベルの案内で、森の中を進んでいくと、そこは、白い壁に赤いとんがり屋根の家々が並ぶ町があったのです。
「ここはマジカ、魔法使いたちの町ですよ」
「へぇ、森の中にこんな町があったなんて」
「何かを焼いているようないい匂いがするわ」
キャンベルは自宅に二人を招きいれると、中に麻の服に、紫のケープをまとった白髪のおばあさんがいました。
「おや、お客さんですか?私はキャンベルの祖母です、さぁ、遠慮せずにくつろいでくださいな」
エルニスとテイルがテーブルの席に座ると、キャンベルは炎の魔法を使ってコンロに火をつけ、フライパンでパンケーキを焼き始めました。
「わぁ・・・なんだかお腹がすいてきたなぁ」
「おいしそうな匂いね・・・」
そして、ほどなくしてパンケーキが出来上がり、お皿に盛りつけ、メープルをたっぷりかけて二人にふるまいました。
「わぁ・・・!おいしいや!キャンベルちゃん、料理が上手だね!」
「なんか、町で売っているのとちょっと違うわね・・・?」
「お粗末様です、これは卵などを使っていないヴィーガンパンケーキですよ」キャンベルが説明します。そして、食べ終わった後、二人は居間でくつろいでいました。
「皆さん、キャンベルが危ないところを助けていただき、ありがとうございました」
「いいえ、私はキーパーとして、当然のことをしたまでですよ」テイルは左手を軽く左右にふると、エルニスも言います。
「大したことじゃないですよ」
キャンベルが、家を出る二人を見送るために外に出ると、そこでは騒ぎになっていました。
「どうしましたか?」話していた魔女が言いました。
「キャンベルさん、大変よ!なんでも、マジカの名家マーシャル家のバーサさんが病気にかかってしまったんですって、それを治すには、エルフの薬が必要なの!それで、バーサさんのご令嬢であるリンさんがエルフの国アールヴヘイムに向かったの・・・!」
そこにピンクのドレスを着て、ウェーブのかかった金髪を上でツインテールにした青い瞳の少女がやってきました。
「リンさん!」
「くっ・・・魔法使いの名家マーシャル家の息女であるわたくしを追い出すなんて・・・!エルフたちはなんて無礼なの!」リンは不機嫌さをあらわにします。
「じゃあ、わたしが行ってきますよ!」キャンベルが言うと、リンが言いました。
「わたくしがダメなことが、あなたに出来っこありませんわ!」
森の北東の奥に、エルフの国アールヴヘイムがあり、ほどなくしてエルフたちの町が見えてきましたが、入口の見張りに立つ兵たちは、持っている槍をXの形に交差させます。
「待て!これより先によそ者を入れるわけにはいかん!」これにキャンベルが訴えます。
「私の町の方が病気になったんです、それを治すのにエルフの薬がいるんですよ!」しかし、兵たちは聞きいれません。
「どんな理由があろうとも、エルフの領域に異種族を入れるわけにはいかん!」そこに、ボロボロになったエルフの兵がやってきました。
「大変です!なんでも、ゴーシャ国の悪徳業者が、森で採れる金を目当てに、北の森で違法伐採をしています!」
「なんですって!?」
エルニスたちは、すぐさま森の北の方へと急ぎます。
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