26 / 38
第3章 団長、まさかのモテ期突入!?
無自覚の……恋?
しおりを挟む
アメリア姫が軽やかに部屋を去り、扉が音もなく閉じられる。残された空気は張り詰めたまま、誰もすぐには口を開けなかった。
「……陛下」
ユリウス殿下が、押し出すように口を開く。
「まさか……姫の申し出を本気で受け入れるおつもりですか?」
「正気とは思えません」
続いたアルベルトもまた、きっぱりとした口調で言い放つ。
レオポルト陛下はワインの杯を持ったまま、ゆるやかに息を吐き出した。
「ふむ。正気かと聞かれれば、まあ正直、驚いてはおる。だが……」
そう言って陛下はちらりと俺を一瞥し、手元のワインを静かに揺らす。ゆらゆらと波打つ深紅の液面に、何かを思案する影が落ちていた。
「世の中には、愛のない夫婦など珍しくもない。それを否定はせん。だが裏を返せば、愛がないのならば、別の道を選ぶのもまた一つの在り方であろう。それが国の発展に繋がるのなら、なおさらだ」
小さく一息ついたあと、陛下はようやく視線をこちらへと戻す。
「もしヴォルフと奥方のあいだに愛がないのなら……アメリア姫の申し出を検討する余地はあると、そう思っただけのことだ」
声音は淡々としているのに、その言葉は重石のように俺の胸へ沈み込んでくる。それきり王は何も言わず、椅子から立ち上がった。
「では、儂は政務に戻るとしよう。午後の会議が控えておるのでな」
侍従に軽く目配せを送り、陛下は重々しく部屋を後にする。
「……検討する余地はある、か」
低く呟いたユリウス殿下は、ちらりと俺に視線を投げた。
「なぁ、ヴォルフ。一応聞いておくが──お前、アメリア姫と結婚したいか?」
「なっ、したいわけないでしょうが!?」
唐突な質問に、つい語気が強くなる。
「だよなぁ。だってお前、レゼのこと、好きっぽいし」
「なっ、そ、そんな! ち、違います! 俺は、ただ……!」
言葉の先が出てこなくて、慌てて口をつぐむ。熱が一気に頬へ上っていくのがわかる。
(俺が……テレーゼ嬢を、好き……? そ、そんなわけ……いや、でも……)
ふと、あの夜の記憶がよみがえる。彼女の手を握ったときの感触。白くて、細くて、やわらかくて……なんか、離したくなくて。
(……な、なに考えてんだ俺っ)
慌てて頭を振る。これ以上余計なことを思い出したら、まともじゃいられなくなる。
なのに、目の前のふたりは──なぜかそろって納得顔だ。
「ふむふむ、やっぱり気づいてないパターンか」
「完全に無自覚の恋……ってやつだな」
「おいっ! 勝手に診断するなっ!」
思わず声を荒げた俺に、アルベルトが急に真顔に戻った。
「でも、よく考えたら……さっき陛下は『愛がないのなら』って仰ってましたよね。つまり、『愛がある』なら、問題ないってことでは?」
その言葉に、ユリウス殿下が食いつくように言葉を畳みかける。
「だな! アメリア姫もそこは気にしてたし。ようするに……お前がはっきりさせりゃ済む話なんだよ、ヴォルフ」
「なっ──!」
ふたりの言葉が、じわじわとのしかかってくるようで、思わず喉が鳴った。
「だから、さっさとアメリア姫に言えばいいんだよ。『俺はテレーゼを愛してる』って。な?」
「愛っ……!?」
その言葉を繰り返した途端、顔が熱くなっていくのがわかる。
(そ、そんなの……言えるわけないだろうがっ!)
けれど、そんな俺の様子など気にも留めず、ふたりは好き勝手に話を進めていた。
「てかさ、最初からお前が即それ言ってりゃ済んだ話なんだよな~」
ユリウス殿下が、わざとらしく肩をすくめる。
「でも、それができないのがこの男なんですよ。何しろ無自覚の権化ですから」
アルベルトは片眉をわずかに上げ、からかうように俺を見る。
「だな~。しかも仕事と鍛錬のことしか頭にない脳筋だしな~」
「マジで恋愛方面の処理能力ゼロですしね」
(……こいつらっ!)
(そもそも失言して話をややこしくしたのは殿下だろうがっ!)
(なのに、いつの間にか俺が……あ、愛してることになってるし!)
「……おまえらなぁっ!」
さすがに抗議の声を上げかけたその時。
コン、コンと扉を叩く音が響いた。
「失礼いたします」
控えめな声とともに扉が開き、侍従が姿を現す。
「アメリア殿下は、先ほどヴォルフ様のご自宅に向かわれたとのことです」
「は?」
思わず、三人とも動きを止めた。
(アメリア姫が、俺の屋敷に?)
(な、なにしに……って、テレーゼ嬢に会いに行ったのか!?)
(やばいっ! 何を言う気だあの人!? 頼むから、話をややこしくするようなことはやめてくれっ!)
心の中で大絶叫しながら、そわそわしだす俺を見て、ユリウス殿下が手をパタパタと振ってみせる。
「ほら、早く行ってやれよ。今日は姫の護衛もないんだし、別にいいだろ」
「す、すみません! 失礼しますっ!」
言われるが早いか、俺は踵を返し、ほとんど駆け出す勢いで部屋を飛び出した。
背後からは、ふたりの呟きが聞こえてくる。
「……やっぱ、愛、あるよなぁ?」
「……ありますねぇ」
「じゃあまあ、心配ないか」
*
馬を駆けさせて屋敷に戻ってきたとき、まず最初に感じたのは──妙な静けさだった。
昼下がりの邸宅とは思えない。門番の姿はあるし、玄関の扉も開いている。だが、普段ならあちらこちらで聞こえるはずの雑談や食器の音、使用人の足音すら、まるで隠されているかのように、聞こえてこなかった。
(……なんだ、この空気)
邸に足を踏み入れた瞬間、胸の奥がぞわりと揺れる。玄関ホールに誰一人出迎えがないことに気づき、思わず眉をひそめた。
そのとき──
「おかえりなさいませ、ヴォルフ様」
廊下の奥から、ハロルドが静かに姿を現す。いつもと変わらぬ丁寧な口調だが、その声音には微かだが、確かに冷えたものが混じっていた。
「ただいま。……アメリア姫は?」
口にしてからしまったと思う。これではまるで、自分が姫を追って帰ってきたみたいじゃないか。
「すでにお帰りになられました」
ハロルドは相変わらず表情ひとつ動かさずに、淡々と答えた。
「そうか。それで……テレーゼ嬢は?」
問いかけながら、心のどこかで願っていた。外出していて、アメリア姫とは鉢合わせしていない──そんな奇跡があれば、と。
「テレーゼ様はお部屋に籠もられました」
その言葉に、小さな落胆が心をかすめた。同時に、心臓をひと突きされたような痛みが走る。
(……傷つけた)
足取りが途端に重くなる。それでも、立ち止まるわけにはいかなかった。アメリア姫が彼女に何を告げたのか──それはもはや二の次だ。
今この瞬間、彼女がどんな思いでいるか。それだけが気がかりでならなかった。
(……とにかく、会いたい)
俺は足早に、テレーゼ嬢の部屋へと向かう。
(ユリウス殿下の言う通りだ。最初からアメリア姫にはっきり断ればよかった)
(全部、俺のせいだ)
後悔、苛立ち、情けなさ。すべてが自分の中で渦を巻いて、胸の奥でぐしゃぐしゃに絡み合う。何もかもが遅すぎた気がして、無性に腹が立った──自分自身に。
静まり返った廊下。屋敷の空気すら、やけに重たく感じられる。
そして──彼女の部屋の扉の前に立ち、軽く、ノックをする。
「……テレーゼ嬢」
返事はない。
もう一度、今度は少しだけ強くノックする。
「……話がしたい。少しだけでいい。顔を……見せてくれないか」
それでも、扉の向こうからは何の音も返ってこなかった。
「……陛下」
ユリウス殿下が、押し出すように口を開く。
「まさか……姫の申し出を本気で受け入れるおつもりですか?」
「正気とは思えません」
続いたアルベルトもまた、きっぱりとした口調で言い放つ。
レオポルト陛下はワインの杯を持ったまま、ゆるやかに息を吐き出した。
「ふむ。正気かと聞かれれば、まあ正直、驚いてはおる。だが……」
そう言って陛下はちらりと俺を一瞥し、手元のワインを静かに揺らす。ゆらゆらと波打つ深紅の液面に、何かを思案する影が落ちていた。
「世の中には、愛のない夫婦など珍しくもない。それを否定はせん。だが裏を返せば、愛がないのならば、別の道を選ぶのもまた一つの在り方であろう。それが国の発展に繋がるのなら、なおさらだ」
小さく一息ついたあと、陛下はようやく視線をこちらへと戻す。
「もしヴォルフと奥方のあいだに愛がないのなら……アメリア姫の申し出を検討する余地はあると、そう思っただけのことだ」
声音は淡々としているのに、その言葉は重石のように俺の胸へ沈み込んでくる。それきり王は何も言わず、椅子から立ち上がった。
「では、儂は政務に戻るとしよう。午後の会議が控えておるのでな」
侍従に軽く目配せを送り、陛下は重々しく部屋を後にする。
「……検討する余地はある、か」
低く呟いたユリウス殿下は、ちらりと俺に視線を投げた。
「なぁ、ヴォルフ。一応聞いておくが──お前、アメリア姫と結婚したいか?」
「なっ、したいわけないでしょうが!?」
唐突な質問に、つい語気が強くなる。
「だよなぁ。だってお前、レゼのこと、好きっぽいし」
「なっ、そ、そんな! ち、違います! 俺は、ただ……!」
言葉の先が出てこなくて、慌てて口をつぐむ。熱が一気に頬へ上っていくのがわかる。
(俺が……テレーゼ嬢を、好き……? そ、そんなわけ……いや、でも……)
ふと、あの夜の記憶がよみがえる。彼女の手を握ったときの感触。白くて、細くて、やわらかくて……なんか、離したくなくて。
(……な、なに考えてんだ俺っ)
慌てて頭を振る。これ以上余計なことを思い出したら、まともじゃいられなくなる。
なのに、目の前のふたりは──なぜかそろって納得顔だ。
「ふむふむ、やっぱり気づいてないパターンか」
「完全に無自覚の恋……ってやつだな」
「おいっ! 勝手に診断するなっ!」
思わず声を荒げた俺に、アルベルトが急に真顔に戻った。
「でも、よく考えたら……さっき陛下は『愛がないのなら』って仰ってましたよね。つまり、『愛がある』なら、問題ないってことでは?」
その言葉に、ユリウス殿下が食いつくように言葉を畳みかける。
「だな! アメリア姫もそこは気にしてたし。ようするに……お前がはっきりさせりゃ済む話なんだよ、ヴォルフ」
「なっ──!」
ふたりの言葉が、じわじわとのしかかってくるようで、思わず喉が鳴った。
「だから、さっさとアメリア姫に言えばいいんだよ。『俺はテレーゼを愛してる』って。な?」
「愛っ……!?」
その言葉を繰り返した途端、顔が熱くなっていくのがわかる。
(そ、そんなの……言えるわけないだろうがっ!)
けれど、そんな俺の様子など気にも留めず、ふたりは好き勝手に話を進めていた。
「てかさ、最初からお前が即それ言ってりゃ済んだ話なんだよな~」
ユリウス殿下が、わざとらしく肩をすくめる。
「でも、それができないのがこの男なんですよ。何しろ無自覚の権化ですから」
アルベルトは片眉をわずかに上げ、からかうように俺を見る。
「だな~。しかも仕事と鍛錬のことしか頭にない脳筋だしな~」
「マジで恋愛方面の処理能力ゼロですしね」
(……こいつらっ!)
(そもそも失言して話をややこしくしたのは殿下だろうがっ!)
(なのに、いつの間にか俺が……あ、愛してることになってるし!)
「……おまえらなぁっ!」
さすがに抗議の声を上げかけたその時。
コン、コンと扉を叩く音が響いた。
「失礼いたします」
控えめな声とともに扉が開き、侍従が姿を現す。
「アメリア殿下は、先ほどヴォルフ様のご自宅に向かわれたとのことです」
「は?」
思わず、三人とも動きを止めた。
(アメリア姫が、俺の屋敷に?)
(な、なにしに……って、テレーゼ嬢に会いに行ったのか!?)
(やばいっ! 何を言う気だあの人!? 頼むから、話をややこしくするようなことはやめてくれっ!)
心の中で大絶叫しながら、そわそわしだす俺を見て、ユリウス殿下が手をパタパタと振ってみせる。
「ほら、早く行ってやれよ。今日は姫の護衛もないんだし、別にいいだろ」
「す、すみません! 失礼しますっ!」
言われるが早いか、俺は踵を返し、ほとんど駆け出す勢いで部屋を飛び出した。
背後からは、ふたりの呟きが聞こえてくる。
「……やっぱ、愛、あるよなぁ?」
「……ありますねぇ」
「じゃあまあ、心配ないか」
*
馬を駆けさせて屋敷に戻ってきたとき、まず最初に感じたのは──妙な静けさだった。
昼下がりの邸宅とは思えない。門番の姿はあるし、玄関の扉も開いている。だが、普段ならあちらこちらで聞こえるはずの雑談や食器の音、使用人の足音すら、まるで隠されているかのように、聞こえてこなかった。
(……なんだ、この空気)
邸に足を踏み入れた瞬間、胸の奥がぞわりと揺れる。玄関ホールに誰一人出迎えがないことに気づき、思わず眉をひそめた。
そのとき──
「おかえりなさいませ、ヴォルフ様」
廊下の奥から、ハロルドが静かに姿を現す。いつもと変わらぬ丁寧な口調だが、その声音には微かだが、確かに冷えたものが混じっていた。
「ただいま。……アメリア姫は?」
口にしてからしまったと思う。これではまるで、自分が姫を追って帰ってきたみたいじゃないか。
「すでにお帰りになられました」
ハロルドは相変わらず表情ひとつ動かさずに、淡々と答えた。
「そうか。それで……テレーゼ嬢は?」
問いかけながら、心のどこかで願っていた。外出していて、アメリア姫とは鉢合わせしていない──そんな奇跡があれば、と。
「テレーゼ様はお部屋に籠もられました」
その言葉に、小さな落胆が心をかすめた。同時に、心臓をひと突きされたような痛みが走る。
(……傷つけた)
足取りが途端に重くなる。それでも、立ち止まるわけにはいかなかった。アメリア姫が彼女に何を告げたのか──それはもはや二の次だ。
今この瞬間、彼女がどんな思いでいるか。それだけが気がかりでならなかった。
(……とにかく、会いたい)
俺は足早に、テレーゼ嬢の部屋へと向かう。
(ユリウス殿下の言う通りだ。最初からアメリア姫にはっきり断ればよかった)
(全部、俺のせいだ)
後悔、苛立ち、情けなさ。すべてが自分の中で渦を巻いて、胸の奥でぐしゃぐしゃに絡み合う。何もかもが遅すぎた気がして、無性に腹が立った──自分自身に。
静まり返った廊下。屋敷の空気すら、やけに重たく感じられる。
そして──彼女の部屋の扉の前に立ち、軽く、ノックをする。
「……テレーゼ嬢」
返事はない。
もう一度、今度は少しだけ強くノックする。
「……話がしたい。少しだけでいい。顔を……見せてくれないか」
それでも、扉の向こうからは何の音も返ってこなかった。
367
あなたにおすすめの小説
メイド令嬢は毎日磨いていた石像(救国の英雄)に求婚されていますが、粗大ゴミの回収は明日です
有沢楓花
恋愛
エセル・エヴァット男爵令嬢は、二つの意味で名が知られている。
ひとつめは、金遣いの荒い実家から追い出された可哀想な令嬢として。ふたつめは、何でも綺麗にしてしまう凄腕メイドとして。
高給を求めるエセルの次の職場は、郊外にある老伯爵の汚屋敷。
モノに溢れる家の終活を手伝って欲しいとの依頼だが――彼の偉大な魔法使いのご先祖様が残した、屋敷のガラクタは一筋縄ではいかないものばかり。
高価な絵画は勝手に話し出し、鎧はくすぐったがって身よじるし……ご先祖様の石像は、エセルに求婚までしてくるのだ。
「毎日磨いてくれてありがとう。結婚してほしい」
「石像と結婚できません。それに伯爵は、あなたを魔法資源局の粗大ゴミに申し込み済みです」
そんな時、エセルを後妻に貰いにきた、という男たちが現れて連れ去ろうとし……。
――かつての救国の英雄は、埃まみれでひとりぼっちなのでした。
この作品は他サイトにも掲載しています。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
男装獣師と妖獣ノエル ~騎士団で紅一点!? 幼馴染の副隊長が過保護です~
百門一新
恋愛
幼い頃に両親を失ったラビィは、男装の獣師だ。実は、動物と話せる能力を持っている。この能力と、他の人間には見えない『黒大狼のノエル』という友達がいることは秘密だ。
放っておかないしむしろ意識してもらいたいのに幼馴染枠、の彼女を守りたいし溺愛したい副団長のセドリックに頼まれて、彼の想いに気付かないまま、ラビは渋々「少年」として獣師の仕事で騎士団に協力することに。そうしたところ『依頼』は予想外な存在に結び付き――えっ、ノエルは妖獣と呼ばれるモノだった!?
大切にしたすぎてどう手を出していいか分からない幼馴染の副団長とチビ獣師のラブ。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ」「カクヨム」にも掲載しています。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
ゆるふわな可愛い系男子の旦那様は怒らせてはいけません
下菊みこと
恋愛
年下のゆるふわ可愛い系男子な旦那様と、そんな旦那様に愛されて心を癒した奥様のイチャイチャのお話。
旦那様はちょっとだけ裏表が激しいけど愛情は本物です。
ご都合主義の短いSSで、ちょっとだけざまぁもあるかも?
小説家になろう様でも投稿しています。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる