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第3章 団長、まさかのモテ期突入!?
馬上の決意
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思わず──というより、気づいた時にはもう抱きしめていた。しゃくりあげながら、必死に言葉を繋ごうとする彼女を目にした瞬間、他にできることがあるとは思えなかった。
涙で赤く腫れた目。途切れがちな声。俺がアメリア姫と結婚してしまうのではないかと、そんな思いに押しつぶされて、一人で泣いていたのだ。
(ずっとそんな気持ちで、ここにいたのか……)
どれほど不安だったのかなんて、言葉にされずとも伝わる。腕の中で、小さな肩が震えていた。
テレーゼ嬢は「好きです」と泣きながら言った。「俺の全てが好きだ」と。
ぐしゃぐしゃに掠れた声で、それでも一途に届けてくるその想いは、彼女が必死に差し出してくれた宝物のように思えた。嬉しさよりも先に胸に満ちたのは、「こんなふうに言わせてしまった」という悔しさと、どうしようもない申し訳なさだった。
「ヴォルフ様がアメリア姫と結婚するのは、いやですっ」
まるで子どもが駄々をこねるように、けれど心の奥底から絞り出すように言った彼女のその一言が、重しのように心に落ちてきて動けなくなる。
(俺だって、嫌だ)
言葉にはしなかったけれど、同じ気持ちだった。考えるべきことはいくらでもある。それでも、目の前で泣いているこの令嬢を手放すという選択肢だけは、もう選べそうになかった。
「アメリア姫と話をしてくる」
ようやく落ち着いてきた彼女の肩に手を添え、身をかがめて顔を覗き込む。涙を宿した瞳が、揺れながらもまっすぐこちらを見返してきた。
「ちゃんと、はっきりさせる。だから……」
それは、彼女の想いに応えるために、自分の中でようやく形になった決意だった。
「……待っていてくれるか?」
その一言に、テレーゼ嬢は大きな瞳を潤ませたまま、安心と戸惑いをないまぜにしながら、ゆっくりと頷いた。
ほんの少し引きつったままの笑みが、どこまでもいじらしく、そしてどうしようもなく愛しく胸に迫った。
こんなにも必死に自分を想ってくれる彼女を前にして、ようやく自分の気持ちに気づくなんて──情けないにもほどがある。
(大丈夫だ。必ず……大丈夫にする)
名残を振り切るように、彼女の肩から手をそっと離し、俺は部屋を後にした。
扉を閉じ、小さく息を吐いて廊下を振り返ると、角から覗いていたルーディが、俺と目が合った瞬間にバッと顔を引っ込めた。
(……あいつ……)
呆れ半分、疲れ半分で額に手をやる。まあ、気になって仕方がないのだろう。さっきのハロルドの口ぶりからしても、アメリア姫が何のためにテレーゼ嬢に会いに来たのか、屋敷中に知れ渡っているに違いない。
(……今あいつらと顔を合わせたら、確実に面倒だ)
逃げるつもりはない。だが、今は一刻も早く城へ行き、アメリア姫と話をつけたい。俺は足音を忍ばせ、こそこそと階段を下りていった。
(使用人たちと鉢合わせする前に邸を出られれば──)
バンッ!
願いも虚しく、食堂の前を通り過ぎた瞬間、背後で勢いよく扉が開いた。
(……いたのかよ……)
肩を落として振り返ると、そこには、鬼のような形相で仁王立ちするマチルダ。その背後には、なぜか鼻息荒くふんぞり返っているルーディ。セシル嬢は腕を組んで鋭い視線をよこし、少し離れた場所には、控えめに立つハロルドの姿もあった。
そして案の定──
「坊ちゃま! 見損ないましたよ!!」
開口一番、マチルダの怒声が炸裂した。長年の付き合いだからわかる。
(……これは長いぞ)
俺は頭を押さえながら、できるだけ穏やかに口を開く。
「マチルダ、悪い。今、急いでるんだ。話はあとでもいいか?」
だがその一言が火に油だった。
「あと!? あととはどういう意味です!? アメリア姫との『婚姻の上書き』とやらが先で、テレーゼ様のことはあとだと、そうおっしゃるのですか!?」
マチルダの声が食堂中に響き渡った。その迫力に、ルーディが「そうだそうだーっ!」と謎の援護を入れ、隣ではセシル嬢が睨みをきかせながら。俺に物申す。
「ヴォルフ様、いくら王族のお申し出でも、テレーゼ様のお気持ちを無視するなんて最低です!」
「あ、いや、だから……」
あまりの勢いに、口を挟む隙さえ見つからない。
「おぉおぉ……ヴォルフ様のその筋肉は、アメリア姫のものになってしまうのですかぁ!?」
ルーディ、おまえは何を泣いてるんだ。
「私は坊ちゃまを、そんな軽率な男に育てた覚えはありませんよっ……はぁ……はぁ……っ」
息も絶え絶えなマチルダにハロルドが慌てて水を差し出す。しかし誰一人として止まる気配はなかった。
「テレーゼ様が、あんなにもお慕いしているというのにっ!」
「ヴォルフ様の筋肉、返してくださぁいっ!」
「わたくし、テレーゼ様をお連れして、レヴェラン侯爵家に帰りますからねっ!」
(……おい、お前ら)
次々と飛んでくる非難の声。どれもこれも早とちりで、的外れで──なのに、妙に勢いだけはある。さすがに、腹が立ってきた。
「おい落ち着け!!!」
とうとう声を張り上げると、全員の口がぴたりと閉じられた。
「だから、今から断りに行くんだよ! 『婚姻の上書き』ってやつも、俺はさっき初めて聞いたんだ!」
食堂はしんと静まり返り、ぽかんと目を丸くした顔が一斉に俺に向けられる。
「えっ……?」
「じゃあ、坊ちゃまは……」
「アメリア姫と結婚、しないんですか?」
「するかよ!!!」
全力で叫ぶと、ようやく場に安堵の空気が広がった。
「じゃ、じゃあ……テレーゼ様には……?」
セシル嬢が心配そうに問いかける。俺はなんとなく気恥ずかしくなって、視線を逸らしながら小さく答えた。
「……さっき、ちゃんと話したところだ」
「坊ちゃま!!」
叫ぶなり、マチルダが勢いよく飛びついてきた。
「それでこそ男というものです! ああっ、やっぱり私の育て方は間違ってなかったんですね!」
「お、おい……やめろ……!」
(さっきまでと言ってることが真逆じゃないか)
涙ぐみながらしがみついてくるマチルダを、なんとか体から引き剥がす。 その横で、セシル嬢が小さく息を吐き、そっと目を伏せる。
「……よかったです。ほんとうに」
「よっしゃーーっ!! ヴォルフ様の筋肉、死守ぅぅー!!」
ルーディが謎のガッツポーズを決め、なぜか勝利の雄叫びをあげている。
(なんなんだ、こいつらは)
あきれ果てつつも、そんな空気に少しだけ肩の力が抜けた。
最後に、控えていたハロルドが一歩前に出て、静かに一礼する。
「ご武運を。ヴォルフ様」
「ああ……行ってくる」
*
馬の背に揺られ、マントを風に翻しながら、思わずため息がこぼれる。
(……ったく、うちの使用人たちときたら)
マチルダは怒鳴るし、ルーディは泣きわめくし、セシル嬢は出戻り宣言。まあ、ハロルドだけは唯一まともだったか。あれだけ騒いでおいて、最後には「ご武運を」って、何なんだ。
でも──
(テレーゼ嬢、もうあいつらの間で、すっかり家族みたいになってるんだな)
気づけば、ふっと笑みがこぼれていた。
(……というか俺、さっき、テレーゼ嬢のこと……)
(だ、抱きしめたよな!?)
ガバッと背筋を起こし、馬上でバランスを崩しかける。
「な、なにをやってるんだ俺はぁぁ……!」
思わず叫びそうになるのを必死にこらえ、手綱を握り直す。勢いとはいえ、あんな距離感で、しかも頭をグイッと……お、俺の手がか!?
(か、髪……やわらかかったな……)
じわじわと顔に熱がのぼっていく。い、いかん。巨体の男がひとりで赤面しながら馬上で身悶える姿など、誰にも見せられたものではない。
だけど。
(あんな顔、もう二度とさせるか)
さっきの震える肩。掠れる声。まっすぐで、必死にこちらを想ってくれる姿が、目の裏に焼きついて離れない。
(必ず、けじめをつける)
アメリア姫がどう出てくるかはわからない。だが、何があっても結婚の話は断る。あとは、行動で示すだけだ。
(終わったら……テレーゼ嬢のところへ戻ろう)
そして、今度こそ。勢いではなく、自分の言葉で想いを伝えたい。
決意して背筋を伸ばした瞬間──
(……んぐっ)
ふいに服からテレーゼ嬢の甘い香りが漂った気がして、喉の奥がカッと熱くなる。
「くそっ……」
小さく悪態をついて、前を睨みつける。
馬が、城へ向かって加速した。
涙で赤く腫れた目。途切れがちな声。俺がアメリア姫と結婚してしまうのではないかと、そんな思いに押しつぶされて、一人で泣いていたのだ。
(ずっとそんな気持ちで、ここにいたのか……)
どれほど不安だったのかなんて、言葉にされずとも伝わる。腕の中で、小さな肩が震えていた。
テレーゼ嬢は「好きです」と泣きながら言った。「俺の全てが好きだ」と。
ぐしゃぐしゃに掠れた声で、それでも一途に届けてくるその想いは、彼女が必死に差し出してくれた宝物のように思えた。嬉しさよりも先に胸に満ちたのは、「こんなふうに言わせてしまった」という悔しさと、どうしようもない申し訳なさだった。
「ヴォルフ様がアメリア姫と結婚するのは、いやですっ」
まるで子どもが駄々をこねるように、けれど心の奥底から絞り出すように言った彼女のその一言が、重しのように心に落ちてきて動けなくなる。
(俺だって、嫌だ)
言葉にはしなかったけれど、同じ気持ちだった。考えるべきことはいくらでもある。それでも、目の前で泣いているこの令嬢を手放すという選択肢だけは、もう選べそうになかった。
「アメリア姫と話をしてくる」
ようやく落ち着いてきた彼女の肩に手を添え、身をかがめて顔を覗き込む。涙を宿した瞳が、揺れながらもまっすぐこちらを見返してきた。
「ちゃんと、はっきりさせる。だから……」
それは、彼女の想いに応えるために、自分の中でようやく形になった決意だった。
「……待っていてくれるか?」
その一言に、テレーゼ嬢は大きな瞳を潤ませたまま、安心と戸惑いをないまぜにしながら、ゆっくりと頷いた。
ほんの少し引きつったままの笑みが、どこまでもいじらしく、そしてどうしようもなく愛しく胸に迫った。
こんなにも必死に自分を想ってくれる彼女を前にして、ようやく自分の気持ちに気づくなんて──情けないにもほどがある。
(大丈夫だ。必ず……大丈夫にする)
名残を振り切るように、彼女の肩から手をそっと離し、俺は部屋を後にした。
扉を閉じ、小さく息を吐いて廊下を振り返ると、角から覗いていたルーディが、俺と目が合った瞬間にバッと顔を引っ込めた。
(……あいつ……)
呆れ半分、疲れ半分で額に手をやる。まあ、気になって仕方がないのだろう。さっきのハロルドの口ぶりからしても、アメリア姫が何のためにテレーゼ嬢に会いに来たのか、屋敷中に知れ渡っているに違いない。
(……今あいつらと顔を合わせたら、確実に面倒だ)
逃げるつもりはない。だが、今は一刻も早く城へ行き、アメリア姫と話をつけたい。俺は足音を忍ばせ、こそこそと階段を下りていった。
(使用人たちと鉢合わせする前に邸を出られれば──)
バンッ!
願いも虚しく、食堂の前を通り過ぎた瞬間、背後で勢いよく扉が開いた。
(……いたのかよ……)
肩を落として振り返ると、そこには、鬼のような形相で仁王立ちするマチルダ。その背後には、なぜか鼻息荒くふんぞり返っているルーディ。セシル嬢は腕を組んで鋭い視線をよこし、少し離れた場所には、控えめに立つハロルドの姿もあった。
そして案の定──
「坊ちゃま! 見損ないましたよ!!」
開口一番、マチルダの怒声が炸裂した。長年の付き合いだからわかる。
(……これは長いぞ)
俺は頭を押さえながら、できるだけ穏やかに口を開く。
「マチルダ、悪い。今、急いでるんだ。話はあとでもいいか?」
だがその一言が火に油だった。
「あと!? あととはどういう意味です!? アメリア姫との『婚姻の上書き』とやらが先で、テレーゼ様のことはあとだと、そうおっしゃるのですか!?」
マチルダの声が食堂中に響き渡った。その迫力に、ルーディが「そうだそうだーっ!」と謎の援護を入れ、隣ではセシル嬢が睨みをきかせながら。俺に物申す。
「ヴォルフ様、いくら王族のお申し出でも、テレーゼ様のお気持ちを無視するなんて最低です!」
「あ、いや、だから……」
あまりの勢いに、口を挟む隙さえ見つからない。
「おぉおぉ……ヴォルフ様のその筋肉は、アメリア姫のものになってしまうのですかぁ!?」
ルーディ、おまえは何を泣いてるんだ。
「私は坊ちゃまを、そんな軽率な男に育てた覚えはありませんよっ……はぁ……はぁ……っ」
息も絶え絶えなマチルダにハロルドが慌てて水を差し出す。しかし誰一人として止まる気配はなかった。
「テレーゼ様が、あんなにもお慕いしているというのにっ!」
「ヴォルフ様の筋肉、返してくださぁいっ!」
「わたくし、テレーゼ様をお連れして、レヴェラン侯爵家に帰りますからねっ!」
(……おい、お前ら)
次々と飛んでくる非難の声。どれもこれも早とちりで、的外れで──なのに、妙に勢いだけはある。さすがに、腹が立ってきた。
「おい落ち着け!!!」
とうとう声を張り上げると、全員の口がぴたりと閉じられた。
「だから、今から断りに行くんだよ! 『婚姻の上書き』ってやつも、俺はさっき初めて聞いたんだ!」
食堂はしんと静まり返り、ぽかんと目を丸くした顔が一斉に俺に向けられる。
「えっ……?」
「じゃあ、坊ちゃまは……」
「アメリア姫と結婚、しないんですか?」
「するかよ!!!」
全力で叫ぶと、ようやく場に安堵の空気が広がった。
「じゃ、じゃあ……テレーゼ様には……?」
セシル嬢が心配そうに問いかける。俺はなんとなく気恥ずかしくなって、視線を逸らしながら小さく答えた。
「……さっき、ちゃんと話したところだ」
「坊ちゃま!!」
叫ぶなり、マチルダが勢いよく飛びついてきた。
「それでこそ男というものです! ああっ、やっぱり私の育て方は間違ってなかったんですね!」
「お、おい……やめろ……!」
(さっきまでと言ってることが真逆じゃないか)
涙ぐみながらしがみついてくるマチルダを、なんとか体から引き剥がす。 その横で、セシル嬢が小さく息を吐き、そっと目を伏せる。
「……よかったです。ほんとうに」
「よっしゃーーっ!! ヴォルフ様の筋肉、死守ぅぅー!!」
ルーディが謎のガッツポーズを決め、なぜか勝利の雄叫びをあげている。
(なんなんだ、こいつらは)
あきれ果てつつも、そんな空気に少しだけ肩の力が抜けた。
最後に、控えていたハロルドが一歩前に出て、静かに一礼する。
「ご武運を。ヴォルフ様」
「ああ……行ってくる」
*
馬の背に揺られ、マントを風に翻しながら、思わずため息がこぼれる。
(……ったく、うちの使用人たちときたら)
マチルダは怒鳴るし、ルーディは泣きわめくし、セシル嬢は出戻り宣言。まあ、ハロルドだけは唯一まともだったか。あれだけ騒いでおいて、最後には「ご武運を」って、何なんだ。
でも──
(テレーゼ嬢、もうあいつらの間で、すっかり家族みたいになってるんだな)
気づけば、ふっと笑みがこぼれていた。
(……というか俺、さっき、テレーゼ嬢のこと……)
(だ、抱きしめたよな!?)
ガバッと背筋を起こし、馬上でバランスを崩しかける。
「な、なにをやってるんだ俺はぁぁ……!」
思わず叫びそうになるのを必死にこらえ、手綱を握り直す。勢いとはいえ、あんな距離感で、しかも頭をグイッと……お、俺の手がか!?
(か、髪……やわらかかったな……)
じわじわと顔に熱がのぼっていく。い、いかん。巨体の男がひとりで赤面しながら馬上で身悶える姿など、誰にも見せられたものではない。
だけど。
(あんな顔、もう二度とさせるか)
さっきの震える肩。掠れる声。まっすぐで、必死にこちらを想ってくれる姿が、目の裏に焼きついて離れない。
(必ず、けじめをつける)
アメリア姫がどう出てくるかはわからない。だが、何があっても結婚の話は断る。あとは、行動で示すだけだ。
(終わったら……テレーゼ嬢のところへ戻ろう)
そして、今度こそ。勢いではなく、自分の言葉で想いを伝えたい。
決意して背筋を伸ばした瞬間──
(……んぐっ)
ふいに服からテレーゼ嬢の甘い香りが漂った気がして、喉の奥がカッと熱くなる。
「くそっ……」
小さく悪態をついて、前を睨みつける。
馬が、城へ向かって加速した。
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