八月に咲く紫陽花は、優しい漆の香りがした

高校三年の夏、四片茉里(しびらまり)の時間は、十二年前の夏から止まったままだった。
六歳の夏に起きたある出来事が、彼女に罪悪感を与え、自身の心を檻の中に閉じ込めた。
その檻に錠をかけているのは、祖母から貰った一本の和傘。
その和傘は、一度も開かれることなく朽ちてしまっていた……

過去に囚われ、今を生きれない少女と、不思議な和傘屋・弓張との物語。
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