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八木怪異談集全18話
01話「独霊視聴」
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「1」
ーー「八木家」ーー
「楓ー!瑠奈ー!ごはんできたわよー!!」
八木家当主改め楓達の母親八木美月が今晩の夕食を用意する。
夕食は娘達が好きなカネワザカレーライスだが誰も夕食を食べに降りて来ない。
「……」
業を煮やした美月は各自娘達の部屋に向かうことにした。
ーー「瑠奈の部屋」ーー
「こんにちわー♫ルナルナっちだよー。わたしみんなに会えるの楽しみにしてたよー」
彼女瑠奈は石山県では知られる実況バーチャル動画配信者である。早速、パソコンテレビからライブ配信している。最近ではスマホから全身像をアバターとして簡単に作成できるので気軽に配信できる。瑠奈のバーチャル動画配信数はそれなりに伸びており、大きなおにぃたん達によってモチベに支えられている。ただ未成年なので広告収入は得られてないので流奈は将来的にはプロのバーチャル動画配信者を目指していた。
そんなライブ配信していた頃に知られたくない部外者が乱入する。
そう、まさしく母親という選手が登場することで瑠奈は一瞬フリーズする。
「何やってるの?瑠奈」
その乱入トラブルにより、ファン達は燃え広がり熱くなったのは言うまでもなかった。
ーー「楓の部屋」ーー
「…………」
一方、楓もパソコンテレビでライブ配信動画をあげていた。
しかし、彼女の場合は終始無言だ。
そのじっと黙って見つめるだけ動画などばかり動画配信サイトにあげていた。
「……あなた、何やってるの?」
美月の問いかけにより、気づいた楓は黙ってパソコンテレビを閉じて、そのまま部屋に出た。
ーー「居間」ーー
「「いただきます」」
合掌の後、母娘揃って夕食のカネワザカレーライスを食べる。
父親は里帰りでいなく、夕飯や家事するのは当主である母親美月や娘達がローテーション交代でやっていた。
「ごちそうさま」
楓と瑠奈が先に早々と夕飯終えると部屋に戻ろうとすると、
「待ちなさい」
と、美月が彼女達を呼び止める。
「はい」「うん」
美月は楓達に問いかけた。
「……あなた達が何かするのは勝手だけどね。私たちは石山県統治してる八木家だということに忘れてないでしょうね?」
「……うん。それはわかってる」
「お母様。私たち事なら心配なさらずに。私の場合はあくまでも趣味の一貫ですから」
楓はクスクスと笑った。
「……瑠奈はともかく、あなたは何をやってるの?」
と、楓はそっと指を顔に近づけて言った。
「……それは、幽霊さんを誘うためですよ。……この世でない方を呼び込むためにね」
楓が語るとこの場は一瞬寒気が感じて、瑠奈は鳥肌が立ち肩が震えた。美月は手が震えていた。
「……それ詳しく教えてちょうだい楓」
楓はうなずき、その幽霊さんという話を語ってくれた。
「2」
俺の名前は中本輝樹。25歳。
趣味はパソコンで実況動画配信をしてる。
もっとも俺は底辺の動画配信者であり、登録チャンネル人数もわずか数人しかいない。
本音としては配信でバズり有名な実況動画配信者に仲間入りしたいが今日も動画配信しても視聴人数は伸び悩み数人しかいない。
一体どこがダメなんだろうか?
そこで今日は早めに実況動画配信を打ち切りパソコンを閉じた。
ーー「次の日」ーー
「お?珍しくコメントがある」
昨日あげた動画にコメントがついていた。
そのユーザーは「幽霊さん」という方だった。
コメントにもわざわざ丁寧に感想やアドバイスがあったのでそのコメントに思わず返信すると、一気に俺の登録チャンネル人数が増えたのでこの時はきちんと視聴してくれるユーザーの期待と感謝を伝えないとなとこの時は思っていた。
ーー「????」ーー
「どうだった?」
「ああ、なんとか入り込めたぜ」
「そうか。気をつけろよ」
「ああ」
ーー「数ヶ月後」ーー
「どうも。今公園に来てます」
俺はスマホをかざしながら、動画配信を流してる。
幽霊さんのアドバイスにより、いたる所に町中に出向いて配信すると視聴者も一気に伸びていた。
しかし、この時俺は恐ろしい目に遭うのだ。
動画配信終えると馴染みの幽霊さんからコメントが来た。
内容を見て思わずスマホ落としてしまう。
幽霊さん:a@umvpj#wtpmdxpja#
なんと文字化けしてるのである。
それだけじゃなく、動画配信サイト内にも文字化けして読めなくなっていたから。
俺はこの時ウィルスに感染したのだろうか?と思っていたがどうやら違っていた。
ーー俺の背後に彼らがウヨウヨいたからだ。
そいつらはこの世でもない幽霊だったのだ。
この時に気づくべきだったのだ。幽霊さんが俺の居場所を特定するためにけしかけていたことに……。
俺は恐ろしくなり、慌てて逃げていた。
その時、誰かが呼びかける声がしたがそのまま俺は意識を失った。
ーー「とある墓地」ーー
「ここが彼の墓か」
「そうみたいだな」
「まさか彼は自分自身幽霊とは知らずに動画配信していたとはな」
「ははは。お前がいうかよ。幽霊になりきってる幽霊さん」
「そうです!私が幽霊です。くくく」
ーーーーー。
「どうもー♪美月でーす!永遠の18歳でーす♡よろしくね」
美月も娘達の影響で動画配信を始めた。瑠奈と同じくバーチャル配信で可愛らしいアバターで始めていたがすぐ家族に身バレてしまい、それが原因で瑠奈と同じく視聴ユーザーからプチ炎上になってしまった。
独霊視聴 完
ーー「八木家」ーー
「楓ー!瑠奈ー!ごはんできたわよー!!」
八木家当主改め楓達の母親八木美月が今晩の夕食を用意する。
夕食は娘達が好きなカネワザカレーライスだが誰も夕食を食べに降りて来ない。
「……」
業を煮やした美月は各自娘達の部屋に向かうことにした。
ーー「瑠奈の部屋」ーー
「こんにちわー♫ルナルナっちだよー。わたしみんなに会えるの楽しみにしてたよー」
彼女瑠奈は石山県では知られる実況バーチャル動画配信者である。早速、パソコンテレビからライブ配信している。最近ではスマホから全身像をアバターとして簡単に作成できるので気軽に配信できる。瑠奈のバーチャル動画配信数はそれなりに伸びており、大きなおにぃたん達によってモチベに支えられている。ただ未成年なので広告収入は得られてないので流奈は将来的にはプロのバーチャル動画配信者を目指していた。
そんなライブ配信していた頃に知られたくない部外者が乱入する。
そう、まさしく母親という選手が登場することで瑠奈は一瞬フリーズする。
「何やってるの?瑠奈」
その乱入トラブルにより、ファン達は燃え広がり熱くなったのは言うまでもなかった。
ーー「楓の部屋」ーー
「…………」
一方、楓もパソコンテレビでライブ配信動画をあげていた。
しかし、彼女の場合は終始無言だ。
そのじっと黙って見つめるだけ動画などばかり動画配信サイトにあげていた。
「……あなた、何やってるの?」
美月の問いかけにより、気づいた楓は黙ってパソコンテレビを閉じて、そのまま部屋に出た。
ーー「居間」ーー
「「いただきます」」
合掌の後、母娘揃って夕食のカネワザカレーライスを食べる。
父親は里帰りでいなく、夕飯や家事するのは当主である母親美月や娘達がローテーション交代でやっていた。
「ごちそうさま」
楓と瑠奈が先に早々と夕飯終えると部屋に戻ろうとすると、
「待ちなさい」
と、美月が彼女達を呼び止める。
「はい」「うん」
美月は楓達に問いかけた。
「……あなた達が何かするのは勝手だけどね。私たちは石山県統治してる八木家だということに忘れてないでしょうね?」
「……うん。それはわかってる」
「お母様。私たち事なら心配なさらずに。私の場合はあくまでも趣味の一貫ですから」
楓はクスクスと笑った。
「……瑠奈はともかく、あなたは何をやってるの?」
と、楓はそっと指を顔に近づけて言った。
「……それは、幽霊さんを誘うためですよ。……この世でない方を呼び込むためにね」
楓が語るとこの場は一瞬寒気が感じて、瑠奈は鳥肌が立ち肩が震えた。美月は手が震えていた。
「……それ詳しく教えてちょうだい楓」
楓はうなずき、その幽霊さんという話を語ってくれた。
「2」
俺の名前は中本輝樹。25歳。
趣味はパソコンで実況動画配信をしてる。
もっとも俺は底辺の動画配信者であり、登録チャンネル人数もわずか数人しかいない。
本音としては配信でバズり有名な実況動画配信者に仲間入りしたいが今日も動画配信しても視聴人数は伸び悩み数人しかいない。
一体どこがダメなんだろうか?
そこで今日は早めに実況動画配信を打ち切りパソコンを閉じた。
ーー「次の日」ーー
「お?珍しくコメントがある」
昨日あげた動画にコメントがついていた。
そのユーザーは「幽霊さん」という方だった。
コメントにもわざわざ丁寧に感想やアドバイスがあったのでそのコメントに思わず返信すると、一気に俺の登録チャンネル人数が増えたのでこの時はきちんと視聴してくれるユーザーの期待と感謝を伝えないとなとこの時は思っていた。
ーー「????」ーー
「どうだった?」
「ああ、なんとか入り込めたぜ」
「そうか。気をつけろよ」
「ああ」
ーー「数ヶ月後」ーー
「どうも。今公園に来てます」
俺はスマホをかざしながら、動画配信を流してる。
幽霊さんのアドバイスにより、いたる所に町中に出向いて配信すると視聴者も一気に伸びていた。
しかし、この時俺は恐ろしい目に遭うのだ。
動画配信終えると馴染みの幽霊さんからコメントが来た。
内容を見て思わずスマホ落としてしまう。
幽霊さん:a@umvpj#wtpmdxpja#
なんと文字化けしてるのである。
それだけじゃなく、動画配信サイト内にも文字化けして読めなくなっていたから。
俺はこの時ウィルスに感染したのだろうか?と思っていたがどうやら違っていた。
ーー俺の背後に彼らがウヨウヨいたからだ。
そいつらはこの世でもない幽霊だったのだ。
この時に気づくべきだったのだ。幽霊さんが俺の居場所を特定するためにけしかけていたことに……。
俺は恐ろしくなり、慌てて逃げていた。
その時、誰かが呼びかける声がしたがそのまま俺は意識を失った。
ーー「とある墓地」ーー
「ここが彼の墓か」
「そうみたいだな」
「まさか彼は自分自身幽霊とは知らずに動画配信していたとはな」
「ははは。お前がいうかよ。幽霊になりきってる幽霊さん」
「そうです!私が幽霊です。くくく」
ーーーーー。
「どうもー♪美月でーす!永遠の18歳でーす♡よろしくね」
美月も娘達の影響で動画配信を始めた。瑠奈と同じくバーチャル配信で可愛らしいアバターで始めていたがすぐ家族に身バレてしまい、それが原因で瑠奈と同じく視聴ユーザーからプチ炎上になってしまった。
独霊視聴 完
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