霊和怪異譚 野花と野薔薇

霊和座談怪異八月蜂夕祭り

エピソード16「後半案内」

ーー怪異座談会・後半戦、開幕ーー

（ステージにスポットライトが灯り、鮮やかな拍手と共に新たなMCが姿を現す）

夢見 亜華葉（ゆめみ あげは）「さてと！　いよいよここからは後半コーナーに突入ですっ！」

（パチパチパチパチ……！）

酢鈴武 煮部流（すれいぶ にぶる）「ワシも同じくMC担当じゃ。名前は酢鈴武煮部流。読み間違えるやつには罰として謎豆乳をぶっかけるからの」

（パチパチ……ザワザワ）

亜華葉「煮部流さん、いきなり不穏発言はやめてください。ええと、ここから登場する後半メンバーはこの方々です！」

（背後のスクリーンにキャラ名が一人ずつ映し出されていく）

—

🌸八木 楓（やぎ かえで）
　ー静寂を宿す目。語りの温度は常に曇天。
🌕鐘技 友紀（かねわざ ゆき）
　ー怪異の申し子。考察は冷静、感情はどこへ。
🌸永木 桜（ながき さくら）
　ー笑顔の裏にあるのは、柔らかく包む死の予感。
🌿安良田 恵（あらた めぐみ）
　ーどこか懐かしい声で語る、忘れ去られた記憶の断片。
🔥鬼村 星華（おにむら せいか）
　ー容姿端麗、性格は剛速球。怪異さえも美に平伏す。
🕯️**？？？？（彼女）**
　ー未だ名乗らぬ影。だがその存在は、すでに“語られて”いる。

—

煮部流「うむ、濃い。実に後半戦にふさわしい怪異語りの刺客どもじゃ。中でも最後の“彼女”……これは誰なのか、注目じゃな」

亜華葉「……何かしらの伏線を纏ってますね、間違いなく」

煮部流「さて、では長話は無用じゃ。早速、後半戦のトップバッターに語ってもらおうか」

亜華葉「ということで！　“八木怪異談座談会”スタートです！」

（再び照明が落ち、重く、冷たい風のような静寂が会場を包む）

→エピソード17へ続く